伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の年収を解説【平均1029万円】

伊藤忠グループのシステムインテグレータとして特に情報通信分野のインフラ構築に強みを持っている伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）は、年収が非常に高いことで知られており、転職市場においても人気の高い企業となっています。

実際の伊藤忠テクノソリューションズの社員の口コミをもとに、年収・給与制度について徹底解説します。

なお、伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）への転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

本記事のポイント

下記は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までお読みください。

伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の年収は？

伊藤忠テクノソリューションズは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収が開示されています。2023年3月期の有価証券報告書によれば、伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の平均年収は1,029万円（平均年齢: 40.7歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2023年3月期	1,029万円	40.7歳
2022年3月期	941万円	40.8歳
2021年3月期	934万円	40.7歳
2020年3月期	897万円	40.6歳
2019年3月期	871万円	40.7歳
2018年3月期	855万円	40.5歳

伊藤忠テクノソリューションズの役職別年収は？

伊藤忠テクノソリューションズの各グレードにおける年収は下記の通りとなっています。

等級	年収	年次のイメージ
S1 （役職なし）	500-600万円	1-3年目
S2 （役職なし）	600-700万円	4-7年目
S3 （役職なし）	750-900万円	8-10年目
S4 （主任）	900-1,100万円	11年目- （実力次第）
M5 （課長クラス）	1,000-1,200万円	16年目- （実力次第）
M6 （部長クラス）	1,200-1,500万円	実力次第
M7 （本部長クラス）	1,500-2,000万円	実力次第

【中途採用】伊藤忠テクノソリューションズの転職難易度は？

伊藤忠テクノソリューションズは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

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伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）はどんな会社？

伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）は大手システムインテグレーターで、特に情報通信分野のインフラ構築に強みを持っています。伊藤忠グループの一員であり、上場廃止となりました。

伊藤忠商事は15日、連結子会社の伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）に対するTOB（株式公開買い付け）が成立したと発表した。CTCはスクイーズアウト（強制買い取り）の手続きを経て、上場廃止になる見通し。買い付け総額は3876億円に上る。

伊藤忠は8月2日にCTCの完全子会社化を発表した時点でCTC株の61.24%を保有していた。9月14日までTOBの手続きを進め、買い付け予定株数の下限（1255万株）を上回った。

伊藤忠はCTCの完全子会社化を通じて両社の連携を強め、IT（情報技術）分野などの非資源分野の収益力の引き上げを狙う。

伊藤忠商事、CTCへのTOB成立　非資源を強化

CTCは「コンサルテーション」「アウトソーシング」「システムインテグレーション」の3軸をもとにサービスを提供しています。

コンサルテーション	ビジネスコンサルティング、ITコンサルティング
アウトソーシング	保守サポート、運用・管理、オフィス移転、技術境域
システムインテグレーション	産業別ソリューション、ビジネスソリューション、ITソリューション（データベース、ストレージ、ネットワーク、セキュリティ）

会社名	伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
英語名	ITOCHU Techno-Solutions Corporation
資本金	21,764百万円
本社所在地	東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー

伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の2023年平均年収は1,029万円（平均年齢: 40.7歳）

伊藤忠テクノソリューションズは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収が開示されています。2023年3月期の有価証券報告書によれば、伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の平均年収は1,029万円（平均年齢: 40.7歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2023年3月期	1,029万円	40.7歳
2022年3月期	941万円	40.8歳
2021年3月期	934万円	40.7歳
2020年3月期	897万円	40.6歳
2019年3月期	871万円	40.7歳
2018年3月期	855万円	40.5歳

過去の年収推移は下記の通りで、年収水準は2018年から継続的に上昇しています。

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、システムインテグレーター・ソフトハウス企業の平均年収は502万円となっており、伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の平均年収はシステムインテグレーター・ソフトハウス企業全体の平均年収よりも高い水準になっています。

伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の年収偏差値は？

伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の平均手取りはいくら？
税金・社会保険料と手取りをシミュレーション

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の平均と同じく41歳で年収1,029万円の場合、年間の手取り額は約737万円、ひと月あたりの手取り額は約61万円となります。

伊藤忠テクノソリューションズは勝ち組？それとも年収が低い？
年収ランキングから見る伊藤忠テクノソリューションズの年収

競合のシステムインテグレーターで比較すると下記の様な水準となっています。伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の年収は相当に年収が高い水準であることが分かります。

伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）の転職難易度は？

伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）は年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

なお、伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）への転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

伊藤忠テクノソリューションズの年収体系・役職別年収を解説

伊藤忠テクノソリューションズの年収は一般的な年収体系となっており、基本給と残業代、賞与（年2回／夏・冬）で構成されます。

伊藤忠テクノソリューションズの年収＝ 基本給 + 残業代 + 賞与（年2回）

伊藤忠テクノソリューションズではグレード制を採用しています。グレードはS1から始まり、S3までは役職なし、S4で主任に昇格します。S4の次であるM5以降で管理職という扱いになります。管理職扱い（S3以降）となって裁量労働制に切り替わるまでの間は、残業代が支給されます。

グレード・年次と役職のイメージは下記の通りとなっています。

等級	役職のイメージ	年次のイメージ
S1	役職なし	1-3年目
S2	役職なし	4-7年目
S3	役職なし	8-10年目
S4	主任	11年目- （実力次第）
M5	課長	16年目- （実力次第）
M6	部長	実力次第
M7	本部長	実力次第

S3あたりまでは年功序列で誰しも昇格することができますが、主任以降は昇格できる人数も限定的になるという特徴があります。イメージとして、主任以降まで到達できるのは60%、課長以上は25%程度となっており、多くの社員は課長になることができず定年退職を迎えるというのが実情です。

また、部署によって昇進スピードが大きく変わってくるという点も特徴的です。

伊藤忠テクノソリューションズのグレード別年収を解説

伊藤忠テクノソリューションズの各グレードにおける年収は下記の通りとなっています。

等級	年収	年次のイメージ
S1 （役職なし）	500-600万円	1-3年目
S2 （役職なし）	600-700万円	4-7年目
S3 （役職なし）	750-900万円	8-10年目
S4 （主任）	900-1,100万円	11年目- （実力次第）
M5 （課長クラス）	1,000-1,200万円	16年目- （実力次第）
M6 （部長クラス）	1,200-1,500万円	実力次第
M7 （本部長クラス）	1,500-2,000万円	実力次第

基本給は毎年1-2万円程度上昇します。またグレードによって支給される賞与も増額するため、年収水準は着実に上がっていきます。S4に昇格できるのは60%程度となっておりますが、S4の後半になると年収1,100万円にも到達するような年収水準となっています。

伊藤忠テクノソリューションズにおける評価制度と昇格・賞与

伊藤忠テクノソリューションズにおける評価は、能力考課・MBOの2軸で年に1回決定されます。能力に関しては昇給・昇格に、MBOに関しては賞与に影響することとなります。

自己評価と上司による評価でスコアリングされ、周囲との相対評価によって評価が決定される模様です。

伊藤忠テクノソリューションズは日本企業としては能力・評価による差が大きい会社という特徴があります。評価によって同年次でも基本給1-2か月分程度の額の差が生まれる模様です。

伊藤忠テクノソリューションズの賞与は月給の8-10か月分と非常に高い水準にあります。

高い賞与が高年収の一因となっていますが、これは直近年度の好調な業績によるところも大きいため、業績が落ち込むと賞与・ひいては年収も下がる可能性がある点には注意が必要です。

中途で伊藤忠テクノソリューションズに転職した場合の年収は？

中途で伊藤忠テクノソリューションズに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

伊藤忠テクノソリューションズにおける年齢別年収推移

新卒で伊藤忠テクノソリューションズに入社して、その後も順調に昇進した場合の年齢別年収（ボーナス・残業代を含む）の推移は以下の通りです。

なお、昇進スピードや残業時間・評価によって合計年収は変わる可能性があるため、参考までにご覧ください。

年齢	年収
25歳	500-550万円
30歳	650-700万円
35歳	850-900万円
40歳	1,050-1,200万円
45歳	1,30万円以上（評価次第）
50歳	1,400万円以上（評価次第）

伊藤忠テクノソリューションズの新卒の年収・初任給は？（学部卒・院卒別）

伊藤忠テクノソリューションズの初任給は下記の通りです。

上記に対して残業代・賞与が別途支給されるため、初年度の年収は500万円程度になると想定されます。

伊藤忠テクノソリューションズの福利厚生

伊藤忠テクノソリューションズの福利厚生は公式サイトにて詳細に説明されています。主な福利厚生は下記の通りです。大企業としては標準的な水準となっています。

勤務地に関しては、特に中途の場合はどのような勤務地が候補となっているかしっかりと確認すると良いでしょう。

伊藤忠テクノソリューションズは激務？それともホワイト企業？

伊藤忠テクノソリューションズは公式で月間平均残業時間を公開しています。2021年度における伊藤忠テクノソリューションズの残業時間は13時間となっており、労働時間は短い水準のホワイト企業であることが分かります。

年度	月間平均残業時間
2018	14時間
2019	13時間
2020	16時間
2021	13時間

離職率も下記の通り3%程度と低い水準であることが分かります。

年度	離職率
2018	3.0%
2019	3.4%
2020	1.8%
2021	2.8%

また、伊藤忠テクノソリューションズは下記の通り「健康経営優良法人2023（ホワイト500）」の認定を7年連続で受けるなど、外部からホワイト企業だという評価も高い会社となっています。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（略称：CTC）は、3月8日、経済産業省と日本健康会議が主催する健康経営優良法人認定制度で、社員の健康管理を経営的な視点で捉えた「健康経営」の取り組みが認められ、大規模法人部門の「健康経営優良法人2023（ホワイト500）」に7年連続で認定されました。

CTCは、社員一人ひとりの身体的・精神的・社会的な健康と幸福を目指した「健幸経営」を人材戦略の一つとして掲げています。従来からのがんの早期発見・早期対応と就労支援、女性の健康や禁煙・睡眠・食事に関する生活習慣病の予防などの取り組みに加えて、ニューノーマルの状況の下、新しい生活習慣や働き方における心身の健康増進につながる施策を推進しています。また、就業規則にも健幸経営の理念、会社と社員それぞれの責務に関する条項を制定し、健幸経営の浸透と施策を推進していくことを定めています。

「健康経営優良法人2023（ホワイト500）」に認定

伊藤忠テクノソリューションズの採用大学は？内定するとすごい？

伊藤忠テクノソリューションズの採用大学は下記の通りです。東大・京大・早稲田・慶應といった高学歴に限らず幅広い大学出身者を採用しており、就職難易度が高いわけではないといえるでしょう。

伊藤忠テクノソリューションズの勤務地は？

伊藤忠テクノソリューションズの勤務地は、国内外の多岐に渡ります。多くは本社勤務となりますが、その他にも下記の様な拠点があることは認識しておくと良いでしょう。