転職エージェントはやめとけ？使わない方がいいと言われる理由を解説

転職活動を支援してくれる転職エージェントですが、転職エージェントは使わない方が良いという意見もあります。

本ページではなぜ転職エージェントは使わない方が良いと言われるのか、転職エージェントを使わない方が良い人の特徴などについてご説明します。

また、転職エージェントの選び方に困っている方は、編集部が50社以上の転職エージェントを実際に使ってみたうえで忖度無しに作成した『本当におすすめできる転職エージェントランキング』をご覧ください。

転職エージェントは使わない方が良い・やめとけと言われる理由

転職エージェントは「使わない方が良い」「やめとけ」と言われる理由について、その理由と真相を解説します。転職エージェントは「使わない方が良い」「やめとけ」と言われる理由には、下記の様なものが挙げられます。

転職エージェントは「使わない方が良い」「やめとけ」と言われる理由#1:
自分の利益のために強引に転職を勧めるため

転職エージェントは使わない方が良いと言われる理由として、転職エージェントは自分の利益のために強引に転職を勧めるという点が挙げられます。

転職エージェントは転職者の入社時に報酬をもらうビジネスモデルですが、結局転職を取りやめてしまったり、他の転職エージェントを活用して転職してしまった場合は報酬を受け取ることができません。

転職エージェントによっては、キャリアアドバイザーに目標・ノルマが課せられていることもあります。ノルマの達成に焦っているキャリアアドバイザーなどは無理に転職をすすめたりすることがあります。

転職エージェントは「使わない方が良い」「やめとけ」と言われる理由#2:
希望に合わない求人を紹介してくるため

転職エージェントを利用していると、希望にそぐわない求人を紹介してくることがあります。

転職エージェントの中には、転職希望者が合格できる可能性が高い求人を優先して紹介する人がいます。特にひどい場合、転職希望者の希望を度外視して、合格しやすい求人やブラック企業の求人を優先して紹介することがあります。

特にブラック企業は離職率が高く、常に人手不足に陥っていることから選考を受ければ内定が出やすいです。従って、一部の悪徳な転職エージェントはこうしたブラック企業の求人を紹介してくることがあります。

また、そもそも求職者の希望条件の理解が深くないため、意図せず的外れな求人を紹介してしまうというケースもあります。

希望と合わない求人を紹介された場合は「なぜそのような求人を紹介してきたのか」、理由を明確にするようにしましょう。自分の希望条件を再度伝えても直らない場合は、担当者の交代をお願いしましょう。

転職エージェントは「使わない方が良い」「やめとけ」と言われる理由#3:
担当者によってサポートの質が異なることから信用できないと言われるため

キャリアアドバイザーによって質が異なるため、転職エージェントは使わない方が良いと言われることもあります。

この答えはシンプルで、キャリアアドバイザーによって実績・経験・スキルなどが大きく異なっているためです。一口にキャリアアドバイザーといっても新卒からベテランまで経験・実績は様々です。

新卒のキャリアアドバイザーは、若くて柔軟性・体力・熱意がある代わりにスキルや経験が不足している可能性があります。逆にベテランのキャリアアドバイザーは経験・スキルがある代わりに態度が横柄だということもあります。

このように、キャリアアドバイザーの質や性格は人によって大きく異なります。自分に合ったキャリアアドバイザーに出会うためにも複数の転職エージェントを活用することが重要です。

転職エージェントは「使わない方が良い」「やめとけ」と言われる理由#4:
連絡がしつこいため

連絡がしつこいというのも、転職エージェントは「使わない方が良い」「やめとけ」と言われる理由の1つです。

キャリアアドバイザーによっては、転職希望者のペースを無視して四六時中電話やメールをしてくることがあります。ひどい場合は、仕事中でもお構いなしに連絡してくる場合もあります。

連絡がしつこいと感じる場合は担当キャリアアドバイザーにその旨をきちんと伝えましょう。好みの連絡頻度や連絡手段を伝えれば、多くのキャリアアドバイザーは修正してくれます。

転職エージェントを使わない方が良い人の特徴

転職エージェントは使わない方が良いと言われる理由について説明してきましたが、転職エージェントを使わない方が良い人の特徴についても解説します。

転職エージェントを使わない方が良い人の特徴#1:
転職を現実的には考えていない人

転職エージェントを活用しない方が良い人の特徴としてまず挙げられるのが、転職を現実的には考えていない人です。

転職エージェントは、転職の初期的検討において活用するのは全く問題ありません。しかしながら、転職を真剣に考えていなかったり、現実的でない場合は転職エージェントを使わない方が良いです。

転職エージェントは求職者を転職させることで企業から収益を得るビジネスモデルです。転職意向がない方はサポートの優先順位が下がる傾向にあります。

転職エージェントを使わない方が良い人の特徴#2:
自分のペースで転職活動を進めたい人

自分のペースで転職活動を進めたい人・自分で何もかもやりたい人も、転職エージェントは使わない方が良い人における特徴の1つです。

転職エージェントのメリットとしては求人の紹介から選考対策、内定後の条件交渉まで一貫して行ってくれるという点が挙げられます。しかしながら、担当者からのサポートを干渉と感じてしまう人には向いていないと言えます。

転職エージェントを使わない方が良い人の特徴#3:
断れない人・流されやすい人

断れない人・流されやすい人も、転職エージェントを活用しない人の特徴と言えます。

転職エージェントが提供してくれるすべての情報が正しいわけではありません。また、紹介求人の中には自分に合わない求人が混ざっている可能性があります。

転職エージェントの言いなりになって転職活動を進めてしまうと、転職した後に後悔する可能性もあります。したがって、転職エージェントの言いなりになるのではなく自分で判断することも必要です。

転職エージェントの言いなりにならにようにするためには、複数の転職エージェントに登録して比較することが重要です。複数のキャリアアドバイザーから話を聞くことで、それぞれの意見を客観的に判断できるようになります。

転職エージェントを使わない場合のメリット

転職エージェントを使わない場合のメリットとしては下記のようなものが挙げられます。順に説明します。

転職エージェントを使わない場合のメリット#1:
自分のペースで転職活動できる

自分のペースで転職活動できるというのが、転職エージェントを使わない場合のメリットの1つです。

転職エージェントは転職者の入社時に報酬をもらうビジネスモデルです。転職エージェントにもサポートできる人数に限りがあるため、転職意向の高い人が優先してサポートされる傾向にあります。

また、転職エージェントは企業の求人紹介から面接対策・日程調整の代行まですべて一貫して行ってくれる代わりに、転職エージェントのペースで転職活動が進みやすいです。

転職エージェントを活用しなければ自分のペースで転職活動を進めることができるというのがメリットとなっています。

転職エージェントを使わない場合のメリット#2:
好きな求人に応募できる

好きな求人に応募できるというのも、転職エージェントを使わない場合のメリットの1つです。

転職エージェントを活用した場合、必ずしも自分が希望している求人に応募できるわけではありません。転職エージェント側から内定の可能性が著しく低いと判断された場合、応募することができないためです。

転職エージェントを活用しない場合は、自分が希望している求人に応募することができるというのがメリットです。

転職エージェントを使わない場合のメリット#3:
担当者と連絡しなくてよい

担当者と連絡しなくてよいというのも、転職エージェントを使わない場合におけるメリットの1つです。

転職エージェントを活用する場合、担当のキャリアアドバイザーから求人紹介を受けるため、担当のキャリアアドバイザーとの面談や連絡は必須です。

担当者からの連絡がしつこいと感じる人にとっては、担当者と連絡する必要が無いことが転職エージェントを使わない場合のメリットとなります。

転職エージェントを使わない場合のデメリット・注意点

逆に、転職エージェントを使わない場合のデメリット・注意点としては下記のようなものが挙げられます。

転職エージェントを使わない場合のデメリット・注意点#1:
自分で企業との日程調整や内定後の条件交渉などを行う必要がある

転職エージェントを使わない場合のデメリット・注意点として、自分で企業との日程調整や内定後の条件交渉などを行う必要があるということが挙げられます。

転職エージェントを活用した場合、企業との日程調整や内定後の条件交渉まで代行してくれます。しかしながら、一人で転職活動を進める場合、企業との日程調整や内定後の条件交渉はすべて自分で行う必要があります。

働きながらの転職活動だと、選考の日程調整などは負担になるうえミスにも繋がりやすいので、注意が必要です。

転職エージェントを使わない場合のデメリット・注意点#2:
選考対策を受けることができない

選考対策を受けることができないというのも、転職エージェントを使わない場合のデメリット・注意点の1つです。

転職エージェントは転職希望者の内定確率を上げるために、履歴書・職務経歴書などの書類添削や、模擬面接などの面接対策を無料で行ってくれます。

転職エージェントを活用しない場合、こうした選考対策を自分一人で行う必要があるため、結果的に内定確率が下がってしまう可能性があります。

転職エージェントを使わない場合のデメリット・注意点#3:
非公開求人などを紹介してもらえない

非公開求人などを紹介してもらえないというのも、転職エージェントを使わない場合のデメリット・注意点の1つです。

転職エージェントに相談すると、非公開求人を紹介してもらえます。非公開求人は条件の良さなどから転職サイトなどには公開されていません。

転職エージェントを活用しなければ、このような非公開求人に出会うことができないという点に注意が必要です。

転職エージェントを使わないで転職する方法

転職エージェントを使わない方が良い人にとって、転職エージェントを使わないで転職する方法について解説します。

転職エージェントを使わないで転職する方法#1:
転職サイト

転職エージェントを活用しない方法としてポピュラーなのが、転職サイトを活用する方法です。

転職サイトは、転職エージェントのように転職支援を受けることができませんが、自分で求人を検索して自由に応募したり、興味のあるスカウトが届いたら応募できるため、自分のペースで転職活動することができます。

転職エージェントを使わないで転職する方法#2:
ハローワーク

ハローワーク（公共職業安定所）も転職エージェントを活用することなく活用できる転職手段です。窓口でサポートを受けることもできます。

ハローワークは無料で活用できるうえ、書類の添削なども行ってくれます。紹介してくれる求人の質はそれほど高くなかったり、使っている人が多いために待ち時間などもかかるという点がデメリットです。

転職エージェントを使わないで転職する方法#3:
企業への直接応募（公式サイト・SNS）

転職エージェントを活用しないで転職する方法として、企業への直接応募も挙げられます。

公式の中途応募ページや、ベンチャー企業の場合は社員のSNSなどから選考に応募することが可能です。この場合、転職エージェントのサポートなどはなく自分で選考を進めていく必要があります。

転職エージェントを使わないで転職する方法#4:
在籍社員によるリファラル（推薦）

転職エージェントを活用しないで転職する方法として、在籍社員によるリファラル（推薦）も挙げられます。

リファラル（推薦）は在籍している社員に推薦してもらうことで選考に進むことができるという制度です。在籍社員による推薦のため選考に進みやすかったり、転職後のミスマッチが少ないというメリットがあります。

しかしながら、必ずしもリファラルを採用している企業ばかりではないことや、サポートを受けることができないという点には注意が必要です。

転職エージェントを活用するメリット

ここまで転職エージェントを活用した場合のデメリットについて解説してきましたが、転職エージェントの活用はメリットが大きく、転職成功確率を大きく上げることができます。

転職エージェントを活用した場合のメリットは下記の通りです。

転職エージェントのメリット#1:
書類の添削や面接対策を行ってくれる

転職エージェントを活用した場合のメリットとしてまず挙げられるのが、書類の添削や面接対策を行ってくれるという点です。

選考では履歴書や職務経歴書などの書類を提出する必要があります。

しかしながらこのような書類を作成したことがない方にとって、自分一人で書類を作成するのは難しいうえに負担がかかるだけでなく、添削が無ければ良い書類も出来上がりません。

また選考で必須となる面接についても、面接の練習をして慣れておかなければ本番で100%の力を出すことができず、選考に受からなくなってしまいます。

転職エージェントは選考のノウハウを生かして、職務経歴書や履歴書を添削してくれます。それだけでなく面接対策として模擬面接なども実施してくれるため、自信をもって選考に臨むことができるようになります。

転職エージェントのメリット#2:
日程調整などの煩雑な手続きを行ってくれる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、日程調整などの煩雑な手続きを代行してくれるという点です。

転職活動をする際は、企業と面接の日程を調整しなくてはいけません。働きながら自分で日程を調整するのは負担になるだけでなく、複数社の選考を受けている場合はミスが生まれてしまう可能性もあります。

転職エージェントは、企業との間に入って一括で日程調整を代行してくれるので、利用者の負担が小さくなるという点がメリットです。

転職エージェントのメリット#3:
非公開求人など様々な求人を見ることができる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、様々な求人を見ることができるという点です。

転職エージェントに登録するとキャリアアドバイザーが様々な求人を紹介してくれます。有名企業の中には転職エージェント経由でしか採用を行っていない企業も多々あり、こうした会社の求人を見ることができるのがメリットです。

また、こうした求人に加えて非公開求人を紹介してもらえるのもメリットの1つです。転職エージェントは、登録するだけで求人をすべて見ることができる転職サイトなどとは異なり、非公開求人も保有しています。

一般に非公開案件は待遇の良いものが多いと言われています。こうした非公開求人を紹介してもらえることが転職エージェントを活用するうえでのメリットです。

転職エージェントのメリット#4:
企業の内情を教えてくれる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、企業の内情を教えてくれるという点です。

キャリアアドバイザーは、採用企業の採用難易度・選考フローや採用意欲など、企業の選考に関する様々な情報を持っています。

また、こうした採用に関する情報のみならず、社風・給料体系や仕事の内容・福利厚生など会社で働くことになった後の内情についても詳しい情報を持っています。

採用の合格確率を上げることができるだけでなく、転職した後のミスマッチを減らすことができるというのが、転職エージェントを活用した場合のメリットとなっています。

転職エージェントのメリット#5:
選考のフィードバックをもらうことができる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、選考のフィードバックをもらうことができるという点です。

求職者が企業と直接やり取りする場合、面接や書類選考に対するフィードバックを仕入れるのは難しいです。

しかしながら、転職エージェントは採用企業と求職者の間に入ってくれるため、面接などのフィードバックを企業から仕入れてくれます。

フィードバックを通じて評価されていたポイントや次回の面接までに修正したほうが良い点、選考に落ちてしまった理由などの情報を得ることができるというのが、転職エージェントを活用した場合のメリットです。

転職エージェントのメリット#6:
転職先との条件交渉を行ってくれる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、内定時の条件交渉を行ってくれるという点です。

転職では内定時の交渉によって年収や待遇が向上することがあります。しかしながら、将来的な雇用主に対して年収や待遇の交渉を行うのは求職者にとってハードルが高いことだと言えます。

選考の段階から転職エージェントを活用していれば、転職エージェントが採用条件の交渉を代行してくれます。これにより、中途入社時の年収が上がったり、出勤開始日を調整することができます。

転職エージェントのメリット#7:
これらのサポートを完全無料で活用できる

転職エージェントの大きなメリットとして、これらのサポートを完全無料で活用できるという点が挙げられます。

職業安定法では、転職エージェントは求職者から手数料を徴収してはいけないと明示されています。

有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。

職業安定法 第三十二条の三

転職エージェントの顧客は企業です。求職者を企業に紹介し、求職者が企業に入社する際に人材紹介料（転職者の年収×30-35%程度）を獲得するというビジネスモデルです。

転職時に報酬を貰えるビジネスモデルなので、転職エージェントは求職者の支援も積極的に行ってくれます。

転職エージェントの費用に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。