【20代から20代後半】仕事にやる気が出ない原因は？対処法も解説

20代から20代後半にかけて仕事にやる気が出ないという悩みは多くの人が抱える悩みです。本ページでは、20代から20代後半にかけて仕事にやる気が必要なのか、仕事に対するやる気をなくす理由、またそうした場合の対処法についてご説明します。

20代（新人）から20代後半にかけてやる気が出ないのは当たり前

ここまで20代で仕事にやる気がある場合のメリットについてご説明してきましたが、20代から20代後半にかけて仕事のやる気が出ないのは珍しいことではなく、自分だけだと責める必要はありません。

下記は20代の転職理由ですが、「仕事の内容に興味を持てなかった」など「やる気がない」といった要因で転職をする人も多くいます。

理由	20-24歳	25-29歳
労働時間、休日などの 労働条件が悪かった	14.3%	16.9%
会社の将来が不安だった	7.5%	9.2%
職場の人間関係が好ましくなかった	6.0%	8.9%
仕事の内容に興味を持てなかった	9.6%	4.4%
給料等収入が少なかった	5.4%	8.5%
能力・個性・資格を活かせなかった	5.1%	4.0%

新人時代は学ぶことばかりで仕事に忙殺されていたために「やる気が出ない」と考える暇がなくても、仕事が落ち着いて2-3年目あたりで「仕事にやる気が出ない」と思い悩む人は多いです。

従って、自分だけに起きている事象だと捉えて自分を責めるのではなく、どのような要因で「仕事にやる気が出ない」と考えているのかきちんと分析して対処することが重要です。

参考: 20代で「仕事を辞めたい・疲れた」と感じた場合の対処法を解説

仕事でのモチベーションが全くない？
20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由

20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由としてはどのようなものとしては下記の様なものが挙げられます。順に説明いたします。

なお、20代に限らず仕事でモチベーションが湧かない場合の原因と対処法は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#1:
目標がないため

20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由の1つとして、「目標がない」ということが挙げられます。

短期的には「○○のプロジェクトを成功させたい」「次の評価でS評価を取りたい」、長期的には「部長に昇進したい」「年収○○万円に到達したい」といった目標があれば仕事のやる気も出ますが、そうした目標が無ければやる気が出なくなってしまいます。

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#2:
給料・待遇が悪いため

給料などの待遇が悪すぎることは、20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由の一つです。

例えば、長時間労働にも関わらず、その労働が時給換算で最低賃金にも満たない場合であったり、同業他社や同僚と比較して明らかに低い給料は、自分が正当に評価されていない、搾取されていると感じてしまうことがあります。

また給料は生活水準にも直結するため、給料が低いと住居やプライベートの出費においても切り詰める必要が出てきてしまいます。仕事を頑張っているのに給料が低くプライベートが充実していないという状態になると、いくら仕事内容が楽しくてもモチベーションを失ってしまいがちです。

SNSなどによって自分より良い生活をしている人が目に入りやすくなっているなかで、こうした給料の低さは大きなモチベーション低下の要因となります。

自分の年収が高いか低いかを知るために

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#3:
仕事内容がつまらない・飽きたため・やりたくない仕事をしているため

仕事内容がつまらない・飽きたという状態も20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由の一つです。例えば、日々同じルーチンワークを繰り返すような状態だとスキルも身につかず、飽きてしまいやすくなります。

また、自分のスキルや興味が活かせない仕事に従事していると、達成感が得られにくくなります。自分の能力や専門知識が必要とされない環境では、「自分でなくてもこの仕事ができるのではないか」と考えてしまい、やる気がなくなってしまうこともあります。

さらに、自分のやっていることに社会的な意味を感じなかったり、誰にも求められていないと感じるとやる気はなくなりやすい状態となります。仕事内容自体もやる気の有無を左右する重要な要素です。

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#4:
頑張っても成果を出すことができないため・怒られるため

頑張っても成果を出すことができないというのも、20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由の一つです。自分のスキルと仕事内容が合っていなかったり、ミスが多くて成果を出せなかったりと、頑張っているのに結果がついてこないようなケースではやる気が出なくなってしまう可能性が高まります。

20代は社会人経験が浅いために仕事の進め方や成果の出し方などの成功パターンを学べていないケースが多く、仕事で成果を出すのがそもそも難しいという前提があります。しかしながら、そうした成功体験を積み重ねていない中では、少しの失敗でもやる気を失ってしまうことがあります。

またそもそも新卒で入社した会社で求められるスキルと自分の能力があっていない可能性もあります。どうしても成果が出せない場合は自分を責めるのではなく、冷静に求められるスキルと自分の能力が合っているか見極めることが重要です。

参考: 仕事を教えてもらえないのは当たり前？実態・理由と解決策を解説

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#5:
上司や同僚などとの人間関係が悪いため

上司や同僚などとの人間関係が悪い場合も、仕事でやる気が出ないケースの原因である可能性があります。職場で上司や同僚と仲が悪かったり、意思疎通ができなかったり、ひどい場合はハラスメントを受けていたりする場合、仕事でのやる気を失ってしまうでしょう。

どんなに仕事を頑張っていても、挨拶をしてくれなかったり、日常的かつ必要以上に上司に詰められたりといったケースでは、精神的に追い詰められてしまいます。

特に20代だと多くの職場を経験しているわけではないため、人間関係が悪い職場でも「それが当たり前だ」と思い込んでしまい、抜け出せなかったり気に病んでしまう可能性が高まります。

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#6:
昇進できる可能性が低い・評価されないため

昇進できる可能性が低い・評価されないというのも、20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由の一つです。

仕事へのやる気の1つに昇進や昇格といった要素がありますが、上が詰まっていてなかなか昇進できなかったり、昇進へのハードルが異常に高く昇進の望みが薄いといった場合は、やる気が低下する要因となります。

日系企業の場合は年功序列での昇進が多く、「年収○○万円に到達できるのに20年かかる」「管理職になるのに20年かかる」などの現実を目の当たりにし「頑張っても意味がない」「やる気が出ない」と考えてしまう人もたくさんいます。

また、そもそも評価が悪くて昇進が難しかったり、自分の頑張りが正当に評価されていると感じない場合はやる気を失ってしまいます。こうしたケースでは評価の悪さが給料などの待遇の悪さにもつながるため、悪循環に陥りやすい傾向にあります。

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#7:
一定の成果を出し、燃え尽き症候群になってしまったため

燃え尽き症候群になっているのも、20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由の1つです。大きなプロジェクトを終えた後であったり、昇進などの目標を達成した場合に、やる気が上がるのとは逆方向で燃え尽き症候群になってしまう場合があります。

燃え尽き症候群の深刻度にもよりますが、多くの燃え尽き症候群は休養やバケーションを挟むことによって解消可能です。仕事にメリハリをつけて、自分にご褒美をあげることによって解消されることも多くあります。一方で、燃え尽き症候群が長期化してしまう場合、現職では解決できない可能性もあるため、対処法に関して真剣に検討する必要があります。

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#8:
優秀な同僚や尊敬できる上司がいないため

優秀な同僚や尊敬できる上司がいないことも、20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由の一つです。

尊敬できる上司は職場においてのロールモデルとなり目標となる存在です。職場に尊敬できる上司がいることで、将来的な理想の自分像を描きやすくなりますが、こうした上司がいないと目標がなくなり、やる気が保ちづらいです。

また優秀な同僚がいない場合は切磋琢磨する相手がおらず刺激もないため、仕事を頑張るというやる気が湧きづらくなります。優秀な仲間がいない場合は、「自分が一番優秀だ」と思いやすい状況にあり、こうした状況だと向上心も保ちづらくやる気も低下します。

20代で仕事にやる気が出ない・何もしたくない・さぼりたいと感じる場合に考えられる理由#9:
忙しすぎるため

20代で仕事にやる気が出ない場合に考えられる理由として、忙しすぎることも挙げられます。過度な長時間労働は、疲労とストレスの蓄積を招き精神的に不健康な状態となってしまいます。この様な状態では、仕事に対するモチベーションを保つことはできません。

土日や深夜なども長時間働くことが常態化すると、プライベートな時間が奪われ、仕事以外の活動や趣味、家族との時間が犠牲になります。仕事以外の趣味や家族との時間はむしろ仕事へのモチベーションを上げる重要な要素であり、こうした時間を取れないと仕事に対するネガティブな気持ちが先行してしまいます。

特に、対価が低いのに労働時間が異常に長い職場では、仕事へのモチベーション低下が顕著となりやすい傾向にあります。仕事へのモチベーションを保つためには、適度なワークライフバランスが必要です。

20代で仕事にやる気は必要？仕事にやる気があることによるメリット

結論から言うと、20代で仕事にやる気があるに越したことはありません。20代で仕事にやる気がある場合のメリットとして下記の様なものが挙げられます。

20代で仕事にやる気がある場合のメリット#1:
スキルや自信が付きやすい

20代で仕事にやる気がある場合のメリットとして、スキルが付きやすいという点が挙げられます。やる気があると難易度の高い仕事に取り組めたり、周囲を巻き込んで仕事をすることを厭わない傾向にあり、結果としてスキルが付きやすくなります。スキルが付くと職場での評価が上がったり、成果を出しやすくなったり、最終的には待遇が上がったりと好循環が生まれやすくなるというメリットがあります。

また成果を出すことによって自信も付きやすくなります。こうした成功体験は今後の社会人生活でつまづいた際も役に立つものとなるため、複利的に効果が出やすくなります。

20代で仕事にやる気がある場合のメリット#2:
昇進・出世のスピードが早くなる可能性がある

20代で仕事にやる気がある場合のメリットとして、昇進・出世のスピードが早くなる可能性があるという点が挙げられます。仕事にやる気があると先述した通りスキルが付きやすくなるだけでなく、成果を出せるようになり評価が上がります。そうなると出世・昇進のスピードも早くなる可能性があります。

企業にもよりますが同期の人数が多いような会社だと20代で出世ルートか否かは決まってしまうこともあるため、20代でやる気を出して仕事をすることで出世ルートから外れず、出世可能性を残した状態で30代の仕事に臨むことができます。逆に20代でやる気がないと早くも出世コースから外れてしまうことがある点には注意が必要です。

20代で仕事にやる気がある場合のメリット#3:
仕事が楽しくなり、人生の満足度が高まる

20代で仕事にやる気がある場合のメリットとして、仕事が楽しくなり、人生の満足度が高まるという点も挙げられます。仕事にやる気がないと平日であったり日曜日の夜に憂鬱な気分となってしまいますが、仕事にやる気があれば平日であってもはつらつと仕事ができます。人生において仕事の時間が占める割合は大きいため、結果的に人生自体の満足度も上がるという特徴があります。

またここまで説明した通り、仕事にやる気があれば結果的に成果や昇進にもつながりやすいため、更なる満足度の向上にもつながりやすいという点がメリットとなります。

20代で仕事にやる気がない場合の対処法

20代で仕事にやる気がない場合の対処法としては下記の様なものが挙げられます。やる気が出ないと頻繁に、または長期にわたって感じる場合は下記の様な対処法を検討することをおすすめします。

20代で仕事にやる気がない場合の対処法#1:
適切な目標を設定する

仕事のやる気を高めるための一つの方法は、適切な目標を設定することです。具体的かつ達成可能な短期の目標を定めることで、仕事に対する意欲を引き出すことができます。

また、短期の目標に加えて長期目標を設定することも重要です。キャリアの方向性を明確にし、何のために働いているのか、将来どうなりたいかを考えることで、やる気を維持しやすくなります。特に20代は社会人生活を始めたばかりなので、小さい目標でも構いません。そうした小さな目標をクリアしていくうちに長期的な目標を立てられるようになります。

目標設定は、日々の業務を意味のあるものに変えることができます。自分の仕事が大きな目的に貢献していると感じられると、やる気が自然と湧いてきます。これは、仕事に対する新たな視点を提供し、やる気を高める効果的な方法です。

20代で仕事にやる気がない場合の対処法#2:
上司や友人・家族に相談する

20代で仕事にやる気がない場合の対処法として、上司や友人に相談することも一つの解決策です。上司に現在の状況や感じている問題を正直に伝えることで、職場環境や仕事内容の改善策を一緒に考えることができます。上司はあなたと同様に20代でやる気が出ない状態も経験していることも多く、そうした場合の対処法や目標の立て方について学ぶことができるでしょう。

上司でなくても、友人や家族に相談するのも手です。上司や同僚といった職場の人でなければ具体的なアドバイスは難しいかもしれませんが、別の視座からのアドバイスをもらえたり、そもそも悩みを抱え込まずに吐き出すという行動自体がやる気を出す手助けとなることもあります。

20代で仕事にやる気がない場合の対処法#3:
やる気が出ないという感情が一時的なものでない場合は、原因を特定する

ここまでご説明したような対処法でも解決できず、20代でやる気が出ないという感情が一時的なものでない場合は、原因を特定することが重要です。

例えば人間関係や上司との関係性で悩んでいる場合は、人事に依頼して異動をお願いするなども選択肢として入りますし、労働時間が長すぎる・金銭的待遇が悪すぎる、仕事内容がつまらないなどのケースでは転職してより良い待遇であったり、仕事内容が異なる会社に移ることも選択肢となります。

いずれにせよやる気がないという感情が一時的ではなく持続的な場合は、原因を特定したうえで対処しなければ状況が変わらずまた休んでしまうということにもつながるため、悩みの根本を解決するよう試みることが必要です。

20代で仕事にやる気がない場合の対処法#4:
転職する

仕事に対するやる気の低下が一時的なものでない場合は、その様に感じる原因を特定することが重要です。仕事内容がつまらない、労働時間が長すぎる、待遇が悪すぎるなどの理由で仕事に対するやる気がない場合、転職することも選択肢の1つです。

仕事を辞めるか判断すべきポイントとは？仕事の辞め時の10のサインを解説

仕事の辞めどきがわかる10のサイン・仕事が合わないサインにはどのようなものがあるのでしょうか。仕事の辞め時を判断するポイントには下記の様なものが挙げられます。

一方で、下記の様な場合は仕事を辞めるべきではありません。特に、一時的な感情で仕事を辞めてしまうと後悔に繋がることもあるため、しっかり考えたうえで決断をすることをおすすめします。逆に、しっかり考えたうえでの決断であれば、仕事を辞めても全く問題ありません。

仕事の辞めどきがわかる10のサインについて、それぞれの詳細は下記の記事で詳しく解説していますが、仕事を辞める際は上記の様なポイントを意識すると良いでしょう。

20代でやる気が出ない状態で:
向いていない・合わない仕事を続けた結果起こること

向いていない・合わない仕事を続けた結果、どの様なことが起こるのでしょうか。向いていない・合わない仕事を続けた結果起こることについてご説明します。

向いていない・合わない仕事を続けた結果起こってしまうことについては下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

特に20代は転職市場において価値が高い一方で、30代に入ると転職市場における市場価値は低減していきます。

20代でやる気が出ない仕事を続けていると気づいたら30代になり、転職するには遅いという状態に陥ってしまう可能性も大いにあり得るため、向いていない・合わない仕事だと感じた場合は早めに見切りをつけてしまうことが重要です。

転職活動を成功させるためには転職エージェントの活用をおすすめ

次の職場を選ぶ際には、以前の職で感じていた不満点を改善できるような場所を探すことが重要ですが、そうした転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職を成功させる上で、転職エージェントの活用は非常に有効な戦略です。転職エージェントは業界ごとの最新動向、求人市場の情報、さらには非公開求人に関する情報を無料で提供してくれます。このような専門的な情報は、自分だけで転職活動を行う場合には入手困難なものであり、転職市場におけるライバルに対して有利な立場を築くために非常に役立ちます。

また、転職エージェントは、履歴書のブラッシュアップや面接対策など、転職プロセスの各ステップにおいても実践的なサポートやアドバイスを提供してくれます。

転職エージェントは転職が決まった際に採用企業からフィーをもらうという仕組みのため、利用者側は1円もお金を払う必要がありません。相談した結果、転職しなかったとしてもペナルティは一切かからないため、転職エージェントは遠慮せずに使い倒した方が得と言えます。

参考記事: 【放置NG】仕事のやる気が出ない・無気力な20代は環境を変えるべき！新卒・20代前半＆後半が取るべき対処法（外部ページ）