既卒の就活のやり方とは？就職を成功させる方法を徹底解説

既卒で就活をしたいと思ってもやり方が分からず、なかなか行動することができないといったことに陥っている人もいるのではないでしょうか。

既卒が就職を成功させる方法や既卒の就活が厳しいと言われる理由、既卒でも就職が可能な理由について詳しく解説していきます。

そもそも既卒とは？

既卒とは大学や大学院、短大、専門学校、高校などを卒業した後就職せず、正社員経験が一度もない人のことを指します。学校を卒業後フリーターとしてアルバイトで働いている人も既卒に含まれます。

明確な定義はありませんが、一般的に卒業後三年以内の人を指すことが多くなっています。

また、既卒と混合しやすい第二新卒というものも存在します。第二新卒は学校を卒業後、一度就職をして勤務をした後に転職活動を行う若手求職者を指しています。

既卒は就活のやり方が分からない？
既卒が就活を成功させる方法

既卒における就活のやり方が分からない人が就職を成功させる方法は下記の通りです。

既卒が就活を成功させる方法として、自己分析を行い自分に合った仕事を見つけることが挙げられます。

就活を進めていこうと思い求人を見ていても自分に合った仕事が分からなくなってしまったり、就職したとしても仕事が合わず短期離職に繋がってしまうこともあります。

そのため就活を行う際には、自己分析を行っていくことが非常に重要です。自己分析では、自身の経験をもとに下記のポイントについて考えると良いでしょう。

自己分析を通して、自分の能力や強みを活かすことのできる仕事を見つけることができたり、将来像が明確になることでそのキャリアパスに合わせた仕事を選ぶことができるようになります。

こうした、就活における軸を定めたうえで行動していくことができるようになります。

個人での自己分析が難しい場合には、適職診断を受けてみることや転職エージェントを活用することもおすすめです。適職診断では簡単な質問に答えるだけで自分に合った職業を見つけることができます。

また転職エージェントでは、自己分析の進め方や自分に合った仕事の見つけ方といった就活におけるさまざまなアドバイスをもらうこともできます。

既卒が就活を成功させる方法#2:
既卒が応募できる企業を探す

既卒が就活を成功させる方法の二つ目は、応募可能な企業を探すことが挙げられます。

厚生労働省の『青少年雇用機会確保指針』によると就業意欲があるのにも関わらず、厳しい就職環境の時期に当たってしまい就職浪人する既卒者が数多くいるため、「卒業3年以内の既卒者は応募可能にすることを企業の努力義務」とするという要請を企業に出しています。

そのため、多くの企業で新卒採用枠へのエントリーできるようになってきています。既卒では新卒採用枠の応募ができることに加え、既卒や未経験者を歓迎している企業もありこうした企業を探していくことも重要になります。

既卒が応募できる企業の探し方としては下記のような方法が挙げられます。

自分の希望する企業が明確にある場合には、既卒であっても応募可能であるか企業のホームページなどから確認することもできます。また、ハローワークでは全国各地の求人があり、就職支援サービスなども行っている特徴があります。

しかし、企業ホームページの場合にはそもそも求人情報の記載がない場合やハローワークでは企業内の詳細な情報が少ないこともあります。

その際には転職エージェントの活用もおすすめです。転職エージェントでは企業の内部情報にも詳しいエージェントがいるため豊富な情報を得られる特徴があります。

既卒が就職を成功させる方法#3:
空白期間を明確に説明できるようにする

既卒が就活を成功させる方法として、面接時に空白時期について明確に説明できるようにすることも挙げられます。

既卒は学校を卒業後一度も正社員として働く経験をしていないため、採用を行う企業はなぜ就職を行わなかったのかと空白期間について懸念を抱くこともあります。

そのため、企業へ空白期間についてしっかりと説明していくことが重要になります。企業へ説明を行う際には、嘘はつかず正直に話すことも非常に重要です。

また、面接は企業にアピールできる最大タイミングであり、空白期間の経験や学びをしっかりと説明することができれば、採用されやすくなります。

既卒が就活を成功させる方法#4:
職務経歴書や履歴書をきちんと記載する

既卒が就活を成功させる方法として、職務経歴書や履歴書をきちんと記載することが挙げられます。

既卒は正社員経験がないため、履歴書や職務経歴書の職歴欄を空欄のまま出してしまう人もいます。しかし、空欄のまま出してしまうと書類選考の段階で落とされてしまう可能性も高くなります。

そのため、既卒で就活を行う際には、アルバイトの経験を記入することがおすすめです。

基本的にアルバイトの経験は職歴に含まれませんが、正社員経験のない既卒者ではアルバイト経験が企業へアピールできる最大のポイントでもあるため空欄にするよりも良いと言えます。

職務経歴書や履歴書に関してはどの会社においても使いまわすことができるからこそ、完成度の高いものを用意して行くことが求められます。

しかし、職務経歴書や履歴書については書き方が分からなかったり、添削してもらわなければ完成度の低いものになりがちです。

就職エージェントは職務経歴書や履歴書における添削も行ってもらうことができるため、職務経歴書や履歴書の完成度を高めるために活用していくことをおすすめします。

内容の完成度を高くするためにはもちろん、職務経歴書や履歴書に貼る証明写真もプロが撮る写真館で撮影してもらう必要があります。人事採用担当者からの評価が高い「スタジオインディ」を利用することをおすすめします。

既卒が就活を成功させる方法#5:
選考を受ける企業の研究をしっかりと行う

既卒が就活を成功させる方法として、選考を受ける企業の研究をしっかりと行うことが挙げられます。

既卒で受ける企業がどのような会社で、どのような点に強みがあり、自分がどのように貢献できるかを説明できるようにしておきましょう。

特に既卒の場合は経験やスキルではなく、キャッチアップできる若さや体力・熱意を重視する傾向にあります。

しっかりと選考を受けている企業の強みやなぜその会社に行きたいかを説明することで、採用後の姿を企業側もイメージしやすくなるため、内定をもらいやすくなります。

既卒が就活を成功させる方法#6:
複数社選考を受ける

既卒が就活を成功させる方法として、複数社選考を受けることが挙げられます。

既卒でも十分に就職できるとは言え、全ての企業から内定をもらえるような世界ではありません。従って、リスクヘッジのためにも複数社の選考を受けるようにしましょう。

また、複数社の選考を受けることによって、面接の練習を行うことが出来たり、思わぬ企業に出会うことが出来たりと副次的な効果もあります。

本命企業の合格率を上げるためにも、また就職で失敗しないためにも複数社の選考を受けるようにしましょう。

既卒が就活を成功させる方法#7:
就職エージェントを活用し、選考対策をしっかりと行う

既卒が就職を成功させるためには、就職エージェントを活用することも重要です。先述した通り、書類選考においては書類添削、面接においては模擬面接、更に内定後の条件交渉まで、就職エージェントは首尾一貫して求職者のサポートをしてくれます。

書類選考や面接においては、第三者による添削や練習・フィードバックがあることによって圧倒的に合格率を改善することができます。

選考対策だけでなく、就職エージェントは選考企業の面接官に関する情報や、どのような質問が実際に面接で行われたか、どの部門での採用が積極的かなど、外部からは正確に分からない情報についても豊富に持っています。

複数の就職エージェントに登録することをおすすめ

就職エージェントを活用する場合は、複数のエージェントを活用することもおすすめします。

エージェントの利用は完全無料で、何社から話を聞いても問題はありません。既卒での就職を成功させるうえで最適なエージェントを見つけるためにも、できるだけ複数社と話してみることをおすすめします。

既卒は就活が厳しいと言われる理由

既卒は就活が厳しいと言われてしまうことがあります。既卒は就活が厳しいと言われる理由は下記の通りです。

既卒は就活が厳しいと言われる理由#1:
新卒に比べて求人数がすくなため

既卒は就活が厳しいと言われる理由として、新卒に比べて求人数が少ないことが挙げられます。

基本的に企業は4月に新卒採用枠で新卒者の採用を行います。新卒採用枠では、スキルや技術がなくとも大手や有名企業に入社できる可能性があります。しかし、既卒の場合は基本的に、既卒・第二新卒歓迎や未経験歓迎での応募になります。

項目	割合
既卒者は応募可能だった	70％
実際に採用に至った	38％

また、厚生労働省の『令和5年8月の労働経済動向調査』によると新卒採用枠であれば約70％が応募可能ではありますが、実際に採用に至った企業は38％と新卒者に比べ既卒者は採用されにくい傾向にあります。

求人数も少ないことに加え新卒や第二次新卒でスキルがあるものとの評価になってしまうため、既卒の場合採用のハードルが高くなってしまいます。

就職エージェントを活用しながら転職活動を行っていけば、新卒採用枠だけでなく、既卒や未経験枠からの応募も可能です。既卒の就活では幅広く求人を探していくことが重要になります。

既卒は就活が厳しいと言われる理由#2:
空白の期間があることで企業から懸念されるため

既卒は就活が厳しいと言われる理由として、空白の期間があることで企業から懸念されることが挙げられます。

では卒業後就職歴がないため、それまでの期間が空白になってしまいます。そして、企業は既卒に限らず空白期間があるものに対して何か問題があるのではないかと考えてしまいます。

こうした懸念点があることで採用が躊躇されてしまう可能性も考えられます。既卒では資格取得やスキルアップなどの前向きな理由や、経済的理由など空白期間についての理由がある場合には、しっかりと企業側に伝えることが重要になってきます。

既卒は就活が厳しいと言われる理由#3:
スキルや実務経験が不足しているため

既卒は就活が厳しいと言われる理由として、スキルや実務経験が不足していることが挙げられます。

既卒は社会人としての経験がないため、基本的なビジネスマナーやビジネススキルが不足しています。

企業は、年齢を重ねることでスキルや技術を重要視するようになるため、スキルが身についていないと市場価値が上がらず、結果的に就職が厳しくなることがあります。

一方で未経験であったり、スキルや経験が不足している事を重々承知したうえで、その若さをかって既卒採用を行っている企業も多数あります。

企業としては既卒に求めているのはスキルや経験ではなく、どちらかというと若いことによるキャッチアップ力や体力といった点を評価する傾向があります。

そのため、既卒として就職する場合はスキルよりもそうした熱意や体力をアピールする方が良い傾向にあります。

既卒は就活が厳しいと言われる理由#4:
相談する相手がいないことで孤立しやすいため

既卒は就活が厳しいと言われる理由として、相談する相手がいないことで孤独しやすいことが挙げられます。

新卒での就職活動は学校や周囲の人に相談しながら進めていくことが可能ですが、既卒で同年代は就職し交流も少なくなることで、一人で行っていくことになります。

既卒同士であっても、それぞれ異なる背景があるためお互いの悩みを理解し合うことは難しく、相談できる相手を見つけることも困難になります。

就職活動を一人で行うことによって悩んだときに相談することができず、就職活動が思うように進まなくなってしまう可能性もあります。また、一人で就職活動を行うことで情報が少なくなったり、偏った見方になってしまう可能性があります。

そういった場合には就職エージェントの活用もおすすめです。就職エージェントを活用することで第三者の視点から就職についてのアドバイスをもらうことができます。

既卒が人生終了ではない理由

既卒は就活が厳しく人生終了と言われてしまうこともあります。しかし、既卒であっても人生終了ではありません。既卒が人生終了ではない理由は下記の通りです。

なお、以下のページで詳しく解説しているので合わせてご覧ください。