【独自】ルネサスエレクトロニクスの年収・役職別給与を解説

日本を代表する半導体企業のルネサスエレクトロニクス。本記事では就職・転職人気の高いルネサスエレクトロニクスの年収について徹底解説します。

本記事のポイント

下記は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までお読みください。

ルネサスエレクトロニクスの年収は？

有価証券報告書によれば2023年12月期におけるルネサスエレクトロニクスの平均年収は889万円（平均年齢: 48.2歳）となっており、非常に高い水準であることが分かります。

年度	平均年収	平均年齢
2023年12月期	889万円	48.2歳
2022年12月期	874万円	47.7歳
2021年12月期	882万円	47.3歳
2020年12月期	792万円	46.9歳
2019年12月期	773万円	46.3歳
2018年12月期	804万円	45.9歳

ルネサスエレクトロニクスの役職別年収は？

ルネサスエレクトロニクスにおける役職別の年収は下記の通りとなっています。

役職	年次	年収
役職なし（B等級）	1-5年目	400万円-650万円
役職なし（C等級）	5-10年目	650万円-800万円
主任・技師（係長クラス）	10-15年目	800万円-1,000万円
課長	評価次第	1,000万円-1,200万円
部長	評価次第	1,200万円-

【中途採用】ルネサスエレクトロニクスの転職難易度は？

ルネサスエレクトロニクスは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。

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ルネサスエレクトロニクスはどんな会社？

ルネサスエレクトロニクスは三菱電機・日立製作所・NECの半導体部門が経営統合して誕生した半導体メーカーです。

世界トップクラスのシェアを誇るマイコン製品を軸に、SoC（システム・オン・チップ）およびアナログ＆パワーデバイスと主要製品群は多岐にわたり、幅広い用途分野における半導体の研究・開発、設計・製造および販売を事業分野としています。

ルネサスエレクトロニクスの製品は下記の「自動車、産業、インフラ、IoTの4つの成長分野」に主に提供されており、ルネサスエレクトロニクスの半導体はあらゆる組み込み機器に搭載されています。

現代表取締役社長はメリルリンチ日本証券、産業革新機構出身の柴田 英利氏で、本社は東京都江東区豊洲にあります。

会社名	ルネサスエレクトロニクス株式会社
英語名	Renesas Electronics Corporation
資本金	153,209百万円
本社所在地	東京都江東区豊洲三丁目2番24号（豊洲フォレシア）

ルネサスエレクトロニクスの平均年収は889万円（平均年齢: 48.2歳）

ルネサスエレクトロニクスは上場会社なので、有価証券報告書で平均年収を公開をしています。

有価証券報告書によれば2023年12月期におけるルネサスエレクトロニクスの平均年収は889万円（平均年齢: 48.2歳）となっており、非常に高い水準であることが分かります。

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、ルネサスエレクトロニクスの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、半導体・半導体製造機器メーカーの平均年収は530万円となっており、ルネサスエレクトロニクスの平均年収は半導体・半導体製造機器メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

ルネサスエレクトロニクスの年収推移

ルネサスエレクトロニクスの年収推移は下記の通りです。

年度	平均年収	平均年齢
2023年12月期	889万円	48.2歳
2022年12月期	874万円	47.7歳
2021年12月期	882万円	47.3歳
2020年12月期	792万円	46.9歳
2019年12月期	773万円	46.3歳
2018年12月期	804万円	45.9歳

ルネサスエレクトロニクスの平均手取りはいくら？

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、ルネサスエレクトロニクスの平均と同じく48歳で年収889万円の場合、年間の手取り額は約646万円、ひと月あたりの手取り額は約54万円となります。

なお、実際の手取りは年収に占めるボーナスの割合や家族構成等によって変動する可能性があります。詳しく知りたい方は手取り計算ツールをご覧ください。

ルネサスエレクトロニクスの転職難易度は？

ルネサスエレクトロニクスは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

【参考】ルネサスエレクトロニクスの年収偏差値は？

ルネサスエレクトロニクスの年収は低い？
年収ランキングから見るルネサスエレクトロニクスの年収を解説

ルネサスエレクトロニクスと大手半導体関連企業における年収の比較は下記の通りです。

ルネサスエレクトロニクスにおける総合職の役職別年収

ルネサスエレクトロニクスの年収は一般的な年収体系となっており、基本給と残業代、賞与で構成されます。賞与は年に2回の支給となっており、9月は例年給与1~2か月分の定額支給で、3月に残りの全額が支給されるという形式です。

ルネサスエレクトロニクスの年収＝ 基本給 + 残業代 + 賞与（年2回）

賞与は現金のみで支給されるわけでなく、ストックオプション（株式）でも支給されるため、株価の上昇によって恩恵を得ることもできます。

ルネサスエレクトロニクスにおいては、「役職なし」、「主任」、「課長」、「部長」という順番で昇進していきます。

役職なしはB等級とC等級に分かれており、新卒社員はB等級から始まります。20代後半になるとC等級に昇進しますが、みなし残業制度が適応され、残業代30時間相当が固定で基本給に含まれるという形になります。

ルネサスエレクトロニクスにおける役職別年収は下記の通りです。

役職	年次	年収
役職なし（B等級）	1-5年目	400万円-650万円
役職なし（C等級）	5-10年目	650万円-800万円
主任・技師（係長クラス）	10-15年目	800万円-1,000万円
課長	評価次第	1,000万円-1,200万円
部長	評価次第	1,200万円-

昇給が行われるのは年に1回（7月）となっており、評価によって毎年一定額の昇給があります。またグレード・職位が上がると年収が大きく上がる傾向にあります。

ルネサスエレクトロニクスにおける評価制度と昇格・ボーナス

ルネサスエレクトロニクスにおいてボーナスは年に2回（9月・3月）支給されます。9月は例年給与1~2か月分の定額支給で、3月に残りの全額が支給されるという形式となっています。個人の評価と業績評価それぞれの係数によって賞与が決まります。

ルネサスエレクトロニクスにおいては賞与の割合が高いことが特徴的で、評価が良い人は基本給の12か月分程度もボーナスを支給されます。

賞与は5段階の評価（各段階で3段階に細分化）によって決まりますが、評価が1つ異なるだけで数十万円規模の差が生まれる模様です。評価制度は5 = Top、4 = High、3 = Middle、2 = Low、1 = Bottomの5段階です。

評価制度はMBO制度を採用しており、期初に立てた目標の達成度合いを中間レビュー・期末レビューで上長と面談する形で決まります。しかしながら、定量的な基準があるわけではなく上司からの評価・関係性が賞与に大きく効いてくるというのが実情です。

また、個人の評価だけではなく業績も評価の対象となっており、業績目標の達成度合いによって賞与の基準額が変化します。例えば業績目標を120%達成した場合は賞与の基準額も1.2倍となります。

賞与は現金のみで支給されるわけでなく、ストックオプション（株式）でも支給されるため、株価の上昇によって恩恵を得ることもできます。

ルネサスエレクトロニクスにおける年齢別年収推移

新卒でルネサスエレクトロニクスに入社して、その後も順調に昇進した場合の年齢別年収（ボーナス・残業代を含む）の推移は以下の通りです。

なお、昇進スピードや残業時間・評価によって合計年収は変わる可能性があるため、参考までにご覧ください。

年齢	年収
25歳	500-550万円
30歳	700-750万円
35歳	800-900万円
40歳	1,000万円以上（評価次第）
45歳	1,200万円以上（評価次第）
50歳	1,200万円以上（評価次第）

中途でルネサスエレクトロニクスに転職した場合の年収は？

中途でルネサスエレクトロニクスに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

ルネサスエレクトロニクスの新卒の年収・初任給は？（学部卒・院卒別）

ルネサスエレクトロニクスの初任給は公式によれば下記の通りです。

上記に対して残業代・賞与が別途支給されるため、学部卒における初年度の年収は400万円程度になると想定されます。

ルネサスエレクトロニクスの福利厚生

ルネサスエレクトロニクスの福利厚生は公式サイトにて詳細に説明されています。主な福利厚生は下記の通りです。また、このほかにも住宅補助は決められた地区であれば、家賃の半額（上限3万）まで支給されるため、居住費を節約できるという点がルネサスエレクトロニクスにおけるメリットの1つです。

ルネサスエレクトロニクスが「やばい」と言われる理由を解説

日本を代表する半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスですが、Googleで「ルネサスエレクトロニクス」と検索すると関連キーワードに「やばい」というネガティブなワードがあります。

ルネサスエレクトロニクスへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。

ルネサスエレクトロニクスが「やばい」と言われる理由や評判については下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

ルネサスエレクトロニクスは激務で離職率が高い？

ルネサスエレクトロニクスは激務で離職率が高いと言われることがあります。リクナビの公式データによれば、月間平均残業時間は31.0時間となっており、近年は働き方改革の影響で残業時間は大幅に減少している模様です。

ルネサスエレクトロニクスの離職率（日本）は下記の通りとなっています。全体的に一桁前半の水準となっています。

年度	3年未満離職率（正社員）
2018	3.5%
2019	12.9%
2020	2.7%
2021	5.9%
2022	5.6%

中途でルネサスエレクトロニクスに転職するために

ルネサスエレクトロニクスは転職市場で非常に人気の高い会社ですが、未経験であっても前職での実績次第で十分に転職できる可能性があります。

未経験であってもルネサスエレクトロニクスに転職するためには、大手メーカーをよく知る転職エージェントからサポートを受けるのがベストです。

ルネサスエレクトロニクスの勤務地は？

ルネサスエレクトロニクスでは下記の様な事業所があります。本社での勤務の他、このような事業所での勤務となる可能性に注意が必要です。

事業所名	住所
本社	東京都江東区豊洲3-2-24（豊洲フォレシア）
武蔵事業所	東京都小平市上水本町5-20-1
高崎事業所	群馬県高崎市西横手町111
那珂事業所	茨城県ひたちなか市堀口751
米沢工場	山形県米沢市大字花沢字八木橋東3-3274
大分工場	大分県中津市伊藤田4200
錦工場	熊本県球磨郡錦町一武2626
中部支社	名古屋市中区栄4-2-29（JRE名古屋広小路プレイス）
関西支社	大阪市淀川区宮原4-2-10 PMO EX新大阪3F
松本支店	松本市深志1-2-11（昭和ビル）
北陸支店	石川県金沢市彦三町1-2-1 アソルティ金沢彦三1F

他、海外拠点もあります。海外拠点は下記の通りです。

ルネサスエレクトロニクスの採用大学は？就職難易度は高い？

ルネサスエレクトロニクスの採用大学は下記の通りです。大学別に見るとレベルが高い大学が多い一方で、多種多様な大学から採用していることが分かります。