転職で年収が上がりすぎて怖い？給料を上げるコツ・注意点を解説

転職を通じて年収を上げたいと誰しもが思うものです。実際に転職をした方の中には、「年収が上がりすぎて怖い」という感想を持つ人もいるように、転職を通じて大きく年収を上げることに成功している人もいます。

そこで、本記事では「転職で年収を上げるためのコツ」や「転職で年収が上がる人はどんな人か」、逆に「年収が下がる転職とはどのような転職か」について解説しています。

転職を通じて年収を上げたい人は本記事を是非参考にしてください。

転職で年収が上がりすぎることはある？

そもそも、転職で年収が上がる人の割合はどれくらいなのでしょうか。全体的な傾向・データから見ていきます。

「令和3年雇用動向調査結果」にて報告されている令和3年1年間の転職入職者の賃金変動状況を見ると、前職の賃金に比べて「増加」した割合は34.6%、「減少」した割合は35.2%、「変わらない」の割合は29.0%となっています。

「増加」のうち「１割以上の増加」は 23.7％、「減少」のうち「１割以上の減少」は 26.3％です。

1割以上の年収増加を経験できるのは全体の23.7%と4人に1人程度であることが分かります。

年齢別に見ると、「1割以上の年収増加」を経験できるのは20代が33%程度と最も高く、30歳代以降になると徐々に逓減していく傾向にあります。

年収が大幅に増加する転職を経験できる確率が高いのは若手層で、年齢が上昇するにつれて年収が大幅に上がる転職をするのは難しくなる傾向にあります。

とはいえ、1割以上の年収増加を経験できるのは20歳代でも30%と年収が上がりすぎるような転職を実現するのはハードルが高く、そのような転職の特徴を抑えて対策をする必要があるとわかります。

年収が上がりすぎる転職の特徴

年収が上がりすぎるような転職は全体に占める割合が小さく、簡単なことではないということについてご説明しましたが、逆に年収が上がりすぎるような転職にはどのような特徴があるのでしょうか。

年収が上がりすぎる転職の特徴については、下記の様なものが挙げられます。

年収が上がりすぎる転職の特徴①:
年収が高い企業への転職

年収が上がりすぎる転職の特徴の1つ目が、年収が高いとされている企業への転職です。当たり前のことを言っていますが、企業の平均年収等を確認して年収が高い企業への転職を成功させることが、年収が上がりすぎる転職をするための近道です。

例えば東洋経済ONLINEが発表している「平均年収が高い会社【全国版】1～50位」で平均年収が高い会社を確認することができますが、例えば1位のM&Aキャピタルパートナーズは平均年収が2,269万円となっています。

極端ですが、M&Aキャピタルパートナーズへの転職が成功すれば年収を大きく上げることが可能となります。

ちなみに、M&Aキャピタルパートナーズは中途採用にも積極的であり、中途で転職できる可能性は十分にあります。このように年収水準が高い会社に転職することが、年収が上がりすぎる転職をするための最もシンプルな方法です。

M&Aキャピタルパートナーズの年収について詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

年収が上がりすぎる転職の特徴②:
年収が高い業界や成長している業界の会社への転職

年収が上がりすぎる転職の特徴の2つ目が、年収が高い業界や成長している業界の会社への転職にすることです。

年収が上がりすぎる転職の特徴①「年収が高い企業への転職」と被りますが、そもそも年収水準の高い業界に入ることで、大きく年収が上がる転職をすることができるでしょう。

日経転職版に登録した大卒会員の年収データを基に「あしたのマイキャリア」が集計したところ、業種別の平均年収は下記の通りとなっています。

1位の総合商社、2位の投資・投信・投資顧問、3位の証券会社、4位のコンサルティングファーム・シンクタンクは、平均年収が1,000万円を超えているような業界となっています。

このような業界においては、業界自体の年収水準が高くなっており、転職して入社した場合の年収も高くなる傾向にあります。日本M&AセンターやM&Aキャピタルパートナーズに代表されるようなM&A仲介企業も平均年収が高いことで有名です。

また、業界区分だけではなく、例えばマーケティング職など需要が増大している職種は年収が高くなる傾向にあります。

年収が上がりすぎる転職の特徴③:
外資系企業への転職

年収が上がりすぎる転職の特徴の3つ目が、外資系企業に転職することです。

外資系企業は少数体制なことが多く、一人一人の業務量が多かったり、若手のうちから裁量を持って仕事を行うことが求められるという理由から、同業種で比較した場合に外資系企業の方が年収は高くなる傾向にあります。

具体例を挙げると、コンサルティング会社の平均年収は下記の通りです。日系企業よりも外資系企業の方が平均年収は高くなっていることが分かります。

平均年収水準が高い外資系企業に転職することができれば、年収を大きく上げることが可能となります。もちろん、外資系企業は激務であったり、雇用が安定していなかったりとネガティブな側面があるのも事実です。

年収が上がりすぎる転職の特徴④:
企業からのスカウト経由での転職

年収が上がりすぎる転職の特徴の4つ目が、企業からのスカウト経由で転職することです。

企業側が求職者に直接メッセージを送るスカウトプラットフォームでは、企業側の採用コストも低くなる傾向にあるため、転職者の年収に還元されたり、入社時の年収交渉で優位に立てる可能性があり、企業に自分から応募して最終的に転職するよりも、企業からスカウトを受けて転職する方が年収が高くなる場合があります。

スカウトサービスであるビズリーチの評判は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

年収が上がりすぎる転職の特徴⑤:
需要があるスキルを持って転職

年収が上がりすぎる転職の特徴の5つ目が、需要があるスキルを持って転職することです。

エンジニアのようなスキルのほか、M&Aの執行能力やコンサルプロジェクト、銀行でのファイナンス経験、営業経験等、自分が所属している会社で身につけたスキルが転職先のニーズに合致している・転職先で強みとして発揮できると判断される場合、年収を大きく上げることができる可能性があります。

自分が持っているスキルをうまく面接や職務履歴書でアピールすることができれば、年収が上がりすぎる転職も可能となるでしょう。

年収が上がりすぎる転職の特徴⑥:
内定から実際に転職に至る前に給料交渉する

年収が上がりすぎる転職の特徴の6つ目が、内定から実際に転職に至る前に給料交渉することです。

実際の転職では、内定を頂いた後に先方企業から給料をはじめとした雇用条件が提示され、それを受け入れた場合に転職に至るというケースがほとんどですが、実際に雇用条件を受け入れるまでに交渉の余地がある場合があります。

交渉の結果実際に年収が上がる場合もあるので、交渉は妥協することなく行うべきです。もし他社の内定をもらっていた場合はそれも交渉のカードに使えるでしょう。

とはいえ、将来的に働くことになる企業と揉めるのは避けたいと考えるのも普通です。そんな時は転職エージェントに頼むことで入社時の交渉も代行してくれることがあります。

自分で年収を交渉するのが苦手だったり、交渉したくない場合はぜひ転職エージェントを活用しましょう。おすすめの転職エージェントについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

年収が上がりすぎる転職をするために

ここまで年収が上がりすぎる転職の特徴や、年収が上がりすぎる転職で注意するべきことについてご説明してきましたが、年収が上がりすぎる転職を成功させるのは簡単なことではないということが分かったと思います。

そこで、実際に年収が上がりすぎる転職をするためにはどのようなことを実際に行うべきか、紹介いたします。

年収が上がりすぎる転職をするためにやるべきこと①:
色々な企業の求人に触れて、自分の市場価値について理解する

年収が上がりすぎる転職をするために行うべきことの1つ目が、色々な企業の求人に触れて、自分の市場価値について理解することです。

例えばビズリーチのようなスカウトプラットフォームでは、登録しておくだけで企業からのスカウトメッセージが届きます。

自分宛に届くスカウトメッセージに記載されている想定年収を見れば、自分がどれくらいの年収をもらえるかイメージできるだけでなく、様々なスカウトメッセージを比較して、好待遇の求人に応募することもできます。

年収が上がりすぎる転職をするためにやるべきこと②:
年収水準が高く、自分がスキルを発揮できる業界・職域を見極める

年収が上がりすぎる転職をするために行うべきことの2つ目が、年収水準が高く、自分がスキルを発揮できる業界・職域を見極めることです。

年収を上げるためには、公表されている年収水準がそもそも高い水準にある企業への転職をするのが近道です。

とはいえ、自分が持っているスキルに合わない企業への転職は結果的に早期の退職等の結果を招くことになるため、自分がスキルを発揮できる領域をきちんと見極めることが重要になってきます。

年収が上がりすぎる転職をするためにやるべきこと③:
入社する前に転職先との給料交渉を行う

年収が上がりすぎる転職をするために行うべきことの3つ目が、入社する前に転職先との給料交渉を行うことです。

転職においては、最終的に先方から提案された雇用条件を受け入れる形で内定を承諾することになりますが、その際に年収水準について企業と交渉することもできます。

企業との年収交渉により年収水準が大きく上がる可能性があるため、転職を通じて年収を上げたい場合は妥協することなく交渉を行うべきです。

とはいえ、将来的に入社する予定の転職先と年収に関する交渉をしづらいというのも事実です。こうした場合においては、転職エージェントが代わりに年収に関する交渉を行ってくれるため、積極的に活用しましょう。

年収が上がりすぎる転職をするには転職エージェントの活用がおすすめ

年収が上がりすぎる転職を成功させる上で、転職エージェントの活用は非常に有効な戦略です。転職エージェントは業界ごとの最新動向、求人市場の情報、さらには非公開求人に関する情報を無料で提供してくれます。

このような専門的な情報は、自分だけで転職活動を行う場合には入手困難なものであり、転職市場におけるライバルに対して有利な立場を築くために非常に役立ちます。

また、転職エージェントは、履歴書のブラッシュアップや面接対策など、転職プロセスの各ステップにおいても実践的なサポートやアドバイスを提供してくれます。

転職エージェントは転職が決まった際に採用企業からフィーをもらうという仕組みのため、利用者側は1円もお金を払う必要がありません。

相談した結果、転職しなかったとしてもペナルティは一切かからないため、転職エージェントは遠慮せずに使い倒した方が得と言えます。

年収が上がりすぎる転職で注意するべきこと

誰しも年収が上がりすぎる転職をしたいと考えるものですが、年収が上がりすぎる転職においては注意するべきことも多くあります。例えば、年収が上がりすぎる転職においては下記の様なことが起きる可能性がある点に注意するべきです。

年収が上がりすぎる転職で注意するべきこと①:
労働時間が長く激務になる可能性

年収が上がりすぎる転職で注意するべきことの1つ目は、労働時間が長く激務になる可能性があるという点です。

年収が高い会社は、年収に残業代が含まれた年俸制であることもあり、またそうした高い労働負荷に対する対価として高い年収が払われるという場合もあります。

例えば高年収で知られるゴールドマン・サックスに関して言えば、年収は確かに高い水準であるものの部門によっては深夜残業が常態化、土日も勤務という激務な会社となっています。

もちろん、年収が高い企業だからといって全ての会社が激務というわけではありませんが、年収が上昇しても結局自給換算すれば転職前とあまり変わらなかったり、激務で体調を壊す可能性があったりと労働時間の観点からネガティブな要素がある可能性があります。

もちろんこうした激務事情に関しては入社前にある程度わかることなので、転職前に実態について把握しておくことが大事です。

年収が上がりすぎる転職で注意するべきこと②:
成果主義で社内の競争が厳しくプレッシャーもかかる可能性

年収が上がりすぎる転職で注意するべきことの2つ目は、成果主義で社内の競争が厳しくプレッシャーもかかる可能性があるという点です。

高い年収は、成果主義をベースとしてきちんと成果を残すことをベースに実現されるという会社もあります。

こうした会社では、成果をきちんと出すことができれば高年収を実現できる一方で、成果が出せないと年収が下がったり、部下に昇進で追い抜かれたりといったプレッシャーもあり、精神的なタフさが要求されます。

こうした評価体系や年収の決定要素についてもきちんと転職前に把握しておきましょう。

年収が上がりすぎる転職で注意するべきこと③:
クビになる可能性

年収が上がりすぎる転職で注意するべきことの3つ目は、クビになる可能性があるという点です。

特に外資系企業ではパフォーマンスが悪い場合、クビになってしまうということも往々にしてあります。

また、本人のパフォーマンスがそれほど悪くないとしても、本社都合や業績次第で部門ごと日本から撤退したり、クビになってしまうということも珍しくありません。

年収の高さはこうしたクビになりやすいというリスクの裏返しでもあり、年収が高い企業（特に外資系企業）においてはクビのリスクも十分にある点は理解しておくべきです。

年収が上がりすぎる転職で注意するべきこと④:
そもそも人気業種なので選考難易度が高い

年収が上がりすぎる転職で注意するべきことの4つ目は、そもそも人気業種なので選考難易度が高いという点です。

これは当たり前のことですが、年収が高い、スキルがつく、中途の募集が多いコンサルティング会社のような業種の場合、人気業種なので選考倍率が高く、そもそも選考難易度が高いという特徴があります。

年収が上がりすぎるような会社に転職したい場合、こうした選考難易度の高い企業に受かるための選考対策は必須です。

参考: マーケティングに必要な基礎スキル・資格一覧！身につけ方を解説