転職エージェントに見捨てられる？原因と対処法を解説

転職活動を支援してくれる転職エージェントですが、転職エージェントに「見捨てられる」というケースもあります。

本ページでは転職エージェントに見捨てられるとはどういうことか、見捨てられる原因やその対処法について説明します。

また、転職エージェントの選び方に困っている方は、編集部が50社以上の転職エージェントを実際に使ってみたうえで忖度無しに作成した『本当におすすめできる転職エージェントランキング』をご覧ください。

転職エージェントに「見捨てられる」「相手にされない」とはどういう状況？

転職エージェントに「見捨てられる」「相手にされない」とはどういう状況を指しているのでしょうか。転職エージェントに「見捨てられる」「相手にされない」状態には下記の様なものが挙げられます。

転職エージェントに見捨てられる・相手にされない状態#1:
登録後しばらくたっても面談の案内が来ない

転職エージェントに見捨てられる状態としてまず挙げられるのが、登録後しばらくたっても初回面談の案内が来ないというケースです。

転職エージェントを活用する場合、登録後に担当者から連絡が来て、初回面談の日程を調整します。初回面談で求職者の希望条件に関するすり合わせを行い、求人を紹介してもらうという流れです。

初回面談に関する案内が来ない場合、転職エージェントから見捨てられている可能性があります。

転職エージェントに見捨てられる・相手にされない状態#2:
連絡が来なくなり、サポートを受けられなくなる

転職エージェントに見捨てられる状態として次に挙げられるのが、面談の後に連絡が来ないというケースです。

転職エージェントとの初回面談で、担当者と希望条件や希望職種などに関するすり合わせを行います。その希望条件をキャリアアドバイザーが持ち帰り、精査の上で改めて求人を紹介してもらうというのが一般的です。

しかしながら、面談の後に連絡が来ないことがあります。これも、転職エージェントに見捨てられる状態の1つです。

連絡が来なくなると書類の添削や面接対策などの選考対策を受けられなくなるだけでなく、そもそも求人に応募することすら難しくなってしまいます。

転職エージェントに見捨てられる・相手にされない状態#3:
「紹介できる求人がない」と言われる

「紹介できる求人がない」と言われるのも、転職エージェントに見捨てられているケースの1つです。

転職エージェントを活用していると、「現時点ではご紹介できる求人はございません」「ご紹介できる求人があり次第ご連絡します」など、現段階では求人を紹介できないと言われる場合があります。

このようなケースでは、転職エージェントから連絡が来なくなってしまうことが多いです。紹介できる求人がないと言われた場合も、転職エージェントに見捨てられている状態であると言えます。

転職エージェントに見捨てられる・相手にされない状態#4:
レスポンスが次第に悪くなって次第に求人の紹介をしてくれなくなる

レスポンスが次第に悪くなって次第に求人の紹介をしてくれなくなる場合も、転職エージェントから見捨てられている状態の1つです。

相談して最初の段階では求人紹介などをしてくれたものの、次第に求人紹介をしてくれなくなることがあります。

求職者側のレスポンスが悪かったり、転職意向が高くないと判断されてしまった場合、キャリアアドバイザーは他の求職者を優先してサポートするようになります。結果的に求人を紹介してくれなくなってしまいます。

転職エージェントに見捨てられる・相手にされない状態#5:
求人に応募できなくなる

求人に応募できなくなるというのも、転職エージェントとの面談でマイナスの印象を持たれると起こることの1つです。

転職エージェントでは、キャリアアドバイザー経由で求人へ応募する必要があるため、キャリアアドバイザーに悪印象を持たれてしまうと求人へ応募することができなくなってしまいます。

転職エージェントは内定の見込みがある求職者のみ採用企業に紹介します。これは、顧客である採用企業の貴重な時間を不用意に奪う訳にはいかないためです。

したがって、面談を通じて悪印象を持たれてしまい内定確率が低いと判断されると求人に応募できなくなってしまいます。

転職エージェントに見捨てられる原因

転職エージェントに見捨てられる原因を解説するにあたって、転職エージェントのビジネスモデルを理解することが大事です。

転職エージェントは、求職者を企業に紹介し、求職者が企業に入社する際に人材紹介料（転職者の年収×30-35%程度）を獲得するというビジネスモデルです。企業がお金を支払っているので、求職者は無料で活用することができます。

従って、転職エージェントは転職しない人よりも転職しそうな人を優先してサポートします。こうした事情が転職エージェントに見捨てられる原因に繋がっています。

転職エージェントに見捨てられる原因#1:
紹介できる求人が無い

紹介できる求人が無いというのが、転職エージェントに見捨てられる原因の1つです。

転職エージェント経由の場合、どの求人でも応募できるわけではありません。求職者のスキルや経歴とミスマッチが生じていて、内定の可能性が0に近い場合はその求人には応募できないことが多いです。

内定できる可能性が低い求職者を応募させてしまうと、採用企業担当者の時間も奪ってしまいます。

採用企業は前もって応募してほしい求職者の情報を転職エージェントに伝えているので、歓迎条件を逸脱した求職者を紹介することに対して文句を言われてしまう可能性もあります。

このように、年齢や経歴・スキルと求人にミスマッチが生じていると求人に応募できません。その転職エージェントが所有している求人のほとんどに応募できないと判断された場合に、転職エージェントから連絡が来なくなります。

転職エージェントに見捨てられる原因#2:
転職意欲がないと思われている

転職意欲がないと思われているというのも、転職エージェントに見捨てられる原因の1つです。

転職エージェントは求職者を転職させることで報酬を得るというビジネスモデルです。したがって、「転職意欲がない」と言ってしまうと、サポートの質が下がったり後回しになってしまうことがあります。

転職意欲がないと勘違いされてしまった場合は、正直に転職意欲があることを伝えることでサポートを受けることができるようになります。

転職エージェントに見捨てられる原因#3:
転職回数が多い・一社ごとの在籍年数が短い

転職回数が多い・一社ごとの在籍年数が短いというのも、転職エージェントに見捨てられる原因の1つです。

採用企業が「本人に何か問題がある」「採用しても辞めてしまう」「忍耐力がない」と判断してしまい、転職が成功しづらい傾向にあるためです。

転職回数が2-3回程度であれば問題ないですが、それ以上の回数で転職していたり在籍期間があまりに短い場合は、担当者に理由を説明したほうが良いと言えます。

転職エージェントに見捨てられる原因#4:
求職者側が失礼な対応をしてしまっている

求職者側が失礼な対応をしてしまっている場合、転職エージェントに見捨てられる可能性があります。

転職エージェントは求職者のサポートを行ってくれますが、実際の顧客は企業であり求職者ではないため、横柄な態度を取っていると見捨てられる可能性があります。

転職エージェントに見捨てられる原因#5:
サポートしても改善が見られない・不採用が続く

サポートしても改善が見られないというのも、転職エージェントに見捨てられる原因の1つです。

転職エージェントは、求職者が転職できる可能性が上がるように書類添削や面接対策などの選考対策を実施してくれます。

しかしながら、どんなに選考対策をしても改善が見られなかったり選考に落ち続けてしまうような場合、転職エージェントに見捨てられてしまう可能性があります。

転職エージェントに見捨てられないようにするための注意点

そもそも転職エージェントに見捨てられないようにするためには、どのような点に注意すべきか、ご説明します。

転職エージェントに見捨てられないための注意点#1:
約束を守る・早くレスポンスするなど真摯な対応を心がける

転職エージェントに見捨てられないようにするための注意点として挙げられるのが、真摯な対応を心がけるという点です。

時間を守らない、レスポンスが遅い、態度が悪いなどの対応をしていると、転職エージェントからの信頼を失ってしまいます。そうなると採用企業に紹介できないため、転職エージェントに見捨てられてしまいます。

キャリアアドバイザーからサポートを受けるためには、丁寧な対応を取るよう心掛けるようにしましょう。

転職エージェントに見捨てられないための注意点#2:
転職意向があることを伝える

転職意向が高いことを伝えるというのも、転職エージェントに見捨てられないようにするための注意点の1つです。

転職エージェントは転職意向が高い人から優先的にサポートしてくれます。転職意向が高いことを伝えることで、優先的に求人の紹介を受けたり、書類選考・面接対策を受けることができるようになります。

逆に転職意向が低いと伝えてしまったり紹介される求人に反応しないと、サポートの優先順位は大きく下がります。転職エージェントに見捨てられないためには、転職意向が高いときちんと伝えることが重要です。

転職エージェントに見捨てられないための注意点#3:
自分の目指す領域に合った転職エージェントを選ぶ

自分の目指す領域に合った転職エージェントを選ぶというのも、転職エージェントに見捨てられないようにするための注意点の1つです。

自分が目指している業種や属性に強みを持っている転職エージェント以外を活用した場合、「紹介できる求人が無い」と言われたり、転職支援が後回しになってしまう可能性があります。

自分が目指す領域や業種、属性に合った転職エージェントを活用することによって、転職エージェントを最大限活用することができるようになります。

転職エージェントに見捨てられた場合の対処法

転職エージェントに見捨てられる原因や、転職エージェントに見捨てられないようにするための注意点についてご説明してきました。

ここでは、転職エージェントに見捨てられないようにするための注意点を意識していても転職エージェントに見捨てられてしまった場合の対処法について解説します。

転職エージェントに見捨てられた場合の対処法#1:
再度コミュニケーションする

転職エージェントに見捨てられた場合の対処法として、再度コミュニケーションを試みるということが挙げられます。

転職エージェントとの間で誤解が生じている場合は、コミュニケーションを取ることで解決することがあります。

ただし、経歴・スキルが不足していたり志望業界と転職エージェントの強みにミスマッチが生じているような場合ではコミュニケーションを取ってもその転職エージェントによるサポートを受けることができない可能性が高いです。

転職エージェントに見捨てられた場合の対処法#2:
他の担当者への変更をお願いする

転職エージェントに見捨てられた場合の対処法として、他の担当者に変更をお願いするという対処法も挙げられます。

担当のキャリアアドバイザーと相性が悪く、コミュニケーションを図れないために転職エージェントを活用できない場合におすすめの対処法です。

ただし、転職エージェントの強みと自身の経験・スキルにミスマッチが生じているような状態だと、担当者を変更したとしても紹介される求人が無いということは変わりません。

転職エージェントに見捨てられた場合の対処法#3:
他の転職エージェントを活用する

転職エージェントに見捨てられた場合の対処法として、他の転職エージェントを活用するという方法が挙げられます。

転職エージェントに見捨てられてしまった原因の多くが、紹介できる求人が無いという理由です。ミスマッチが原因の場合、コミュニケーションを取ったり他の担当者に変更をお願いしても解決できません。

担当者を変更しても結局紹介できる求人が無いためです。

その転職エージェントに固執しても転職活動がうまくいく可能性は低いため、見捨てられたと感じた場合は他の転職エージェントを活用した方が良いです。

転職エージェントは各社ごとに、未経験就職に強い、ハイクラス転職に強い、コンサル転職に強いなど得意な領域が分かれているため、自分に合った転職エージェントを選ぶことが重要です。

転職エージェントは複数併用して比較検討するのがおすすめ

転職エージェントは複数併用して比較検討するのがおすすめです。複数の転職エージェントに登録することでキャリアアドバイザーの質を比較できたり、目的に合わせてエージェントを使い分けることができます。

転職エージェントの活用は無料なので、複数の転職エージェントに登録してもお金がかかることはありません。また、合わない転職エージェントからはいつでも退会することができます。

自分に合った転職エージェントを活用することで、結果的に転職エージェントに見捨てられる可能性も低くなります。

転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと

転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことはあるのでしょうか。現役の転職エージェントにヒアリングした内容をもとに、転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことについてご紹介します。