仕事が遅い人はずるい？一緒に働くとしわ寄せがある？実態を解説

「仕事が遅い人はずるい」「仕事が遅い人と一緒に働くとしわ寄せがある」と言われることがあります。本ページでは、「仕事が遅い人はずるい」「仕事が遅い人と一緒に働くとしわ寄せがある」と言われる理由や実態・対処法を解説します。

仕事が遅い人はずるい・一緒に働くとしわ寄せがあると言われる理由

仕事が遅い人はずるい・一緒に働くとしわ寄せがあると言われる理由としては、下記の様なものが挙げられます。順にご説明します。

仕事が遅い人はずるい・一緒に働くとしわ寄せがあると言われる理由#1:
仕事が遅い人のせいで余計な仕事が回ってくるのに給料は変わらないため

仕事が遅い人はずるい・一緒に働くとしわ寄せがあると言われる理由として、仕事が遅い人のせいで余計な仕事が回ってくるためという点が挙げられます。

締め切りのあるプロジェクトでは、仕事が遅い人がいると他のメンバーがその分の負担を背負うことになります。これにより本来自分の担当でない業務にも手を出さなければならなくなります。

自分自身の業務に加えて他の人の分の仕事もしなくてはならなくなるため、業務量が単純に増加し労働時間が長くなります。

こうした余計な仕事が増加したとしても給料は大きく増えないという点も不満につながります。残業が増えればその分残業代として支給はされるものの、給料が増えるよりも早く帰りたいと考えている社員などにとっては不満の元となります。

仕事が遅い人はずるい・一緒に働くとしわ寄せがあると言われる理由#2:
残業が増えるため

仕事が遅い人と働くと業務量が増えると述べた通りですが、これによって残業が増えるというのも仕事が遅い人はずるいと言われる理由の一つです。業務量が増加することでこれに対応するための労働時間も増加し、結果的に予期せぬ残業を強いられることがあります。

特に予定などが入っていたのに急な残業を強いられ、予定をキャンセルせざるを得ない様な場合は不満がより溜まりやすい傾向があります。

残業は肉体的にも精神的にもダメージがあり、特に他の人が理由で長時間の残業を強いられる場合は仕事へのモチベーションを失うことにも繋がります。

仕事が遅い人はずるい・一緒に働くとしわ寄せがあると言われる理由#3:
職場の雰囲気が悪くなるため

職場の雰囲気が悪くなるということも、仕事が遅い人と働く上でのデメリットです。

仕事が遅い人がいることによって周囲の負担が増加し、労働時間が長くなっているような状態では、周囲のストレスが増加し結果的に職場の雰囲気が悪くなってしまいます。

職場の人間関係が悪くなると、いじめや陰口が増えたり、ストレスが更にたまりやすくなってしまいます。結果、精神的にダメージが蓄積されていくなど、ネガティブな影響が大きくなります。

仕事が遅い人はずるい・一緒に働くとしわ寄せがあると言われる理由#4:
仕事が遅い社員の尻ぬぐいをしていた社員の離職につながるため

仕事が遅い社員の尻ぬぐいをしていた社員の離職につながることも、仕事が遅い人と働く上でのデメリットです。

仕事が遅い人の尻ぬぐいを一部の社員が慢性的に担っており、かつそれが評価に繋がらない様な体制だと社員の士気が下がり結果的に退職に繋がることがあります。

仕事が遅い人の尻ぬぐいをする社員は概して優秀なことが多く、優秀な人が退職することで会社自体が回らなくなることもあり得ます。

仕事が遅い人の特徴

仕事が遅い人はなぜ仕事が遅いのでしょうか。仕事が遅い人の特徴・原因としては下記の様なものが挙げられます。

なお、仕事が遅い人の特徴は「仕事ができない人の共通点・特徴」とも類似しています。仕事ができない人の共通点・特徴は別の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

仕事が遅い人の特徴・原因#1:
完璧主義である

完璧主義であるということは、仕事が遅い人の特徴・原因の1つです。仕事において完璧主義だと作業を完璧に終わらせるまで次の作業に移ることができず、結果的に仕事が遅くなる原因となってしまいます。

仕事において完璧であるに越したことはありませんが、すべての仕事を完璧に終わらせるのは難しいというのも事実です。期日に間に合わせるためにある程度の完成度で次のステップに進まなくてはいけないことがあります。そうした妥協の塩梅などを学ぶことも仕事においては重要なことです。

仕事が遅い人の特徴・原因#2:
タスク管理や優先順位付けができない

仕事が遅い人の特徴・原因としてタスク管理や優先順位付けができないという点が挙げられます。

タスク管理は自分が「今どの様な仕事を抱えているか」を確認したうえで、優先順位をつけて「今やるべきこと」を確認し、期日に間に合うように作業を行うことです。

仕事が遅い人はこうしたタスク管理や優先順位付けができず、本来やるべき仕事を後回しにした結果仕事が遅いと言われることがあります。

仕事が遅い人の特徴・原因#3:
報告・連絡・相談が遅い

報告・連絡・相談（ホウレンソウ）が遅いというのも、仕事が遅い人の特徴・原因です。

報告	仕事の進捗状況や、業務における結果や成果などをチームや上司へ伝えること
連絡	業務に関連する情報や、自分のスケジュールなどをチームや上司へ伝えること
相談	業務において質問や不明点、トラブルなどが発生したときに、チームや上司などに話してアドバイスを求めること

報告・連絡・相談が遅いと、チームメンバーなどの他社員は作業の進捗状況を理解するまで時間がかかります。

それだけでなく、問題が起きたとしても対処に遅れてしまったり、チームメンバーが把握できていないために対処するには遅すぎるという事態に陥ってしまう可能性も少なくありません。

仕事が遅い人の特徴・原因#4:
仕事にやる気がない

そもそも仕事にやる気がないというのも、仕事が遅い原因の1つです。モチベーションの低下は様々な原因が考えられますが、仕事へのモチベーションがないと仕事を早く行おうという意識がなく、疲れないようにゆっくり仕事をしようと考えることとなります。

特に仕事を頑張ってこなしても給料が上がらなかったり、労働環境が改善されないという場合は仕事を頑張ろうという気になりません。仕事をこなすうえでモチベーションは非常に重要です。

仕事が遅い人の特徴・原因#5:
考えるばかりで行動しない・仕事に取り掛かるまでのスピードが遅い

考えるばかりで行動しない・仕事に取り掛かるまでのスピードが遅いというのも、仕事が遅い人の特徴・原因です。仕事が遅い人は、仕事に取り掛かる前に熟考することに時間を使い、なかなか作業に取り掛からないことがあります。

考えるよりも早く行動したほうが、結果的に早く仕事が終わるケースも多々あります。優秀な人は仕事のスピードだけでなくそもそも作業を始めるまでのスピードが早い場合が多いです。

仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法

仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法としては下記の様なものが挙げられます。順にご説明します。

仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法#1:
関わらないようにする

仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法として、関わらないようにするということが挙げられます。仕事が遅い人の尻ぬぐいを率先して行うことは悪いことではありませんが、常に仕事が遅い人を助けていると仕事のしわ寄せが常態化します。

仕事でのしわ寄せが常態化すると平均的に労働時間が長くなるなど、肉体的・精神的にストレスがかかってしまいます。ストレスが過度になると仕事に対するモチベーションを失ったりする結果につながるため、関わらないようにすることも重要です。

もちろん仕事での立場上常に関わらないようにすることは難しいかもしれませんが、仕事が遅い人のしわ寄せがきていることに対して不満を抱いていることはアピールしておく方が良いでしょう。

仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法#2:
上司に相談する・不満を伝える

上司に相談する・不満を伝えることも対処法の一つです。仕事のしわ寄せがきていることを上司が把握していれば、人員の拡充やその人への指導など策を講じてくれる可能性があります。

具体的な行動がすぐには起きなくても不満を伝えておくことは重要です。不満を伝えておかないと上司を含めてその状況を改善するインセンティブが起きず、しわ寄せが常態化してしまいます。

また、そうした不満を伝えておくことでしわ寄せの責任を担っていることが認識され、評価が向上する可能性もあります。

仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法#3:
自分の業務を優先すると伝える

自分の業務を優先すると伝えることも、仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法の1つです。仕事が遅い人のサポートをお願いされたとしても、「自分にもやるべき仕事がある」ときっぱり伝えることも対処法として挙げられます。

理不尽な話ですが、仕事が遅い人を助けた結果自分の仕事をこなすことができなくなった場合、タスク管理ができていないとして自分の評価が下がってしまいます。

第一に優先すべきは自分が担当している業務であり、その業務のほか余裕がない場合はしっかりと自分の業務を優先すると伝えるようにしましょう。

仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法#4:
仕事が早くなるようにアドバイスをする

仕事が早くなるようにアドバイスをすることも、仕事が遅い人と一緒に働く際の対処法の1つです。仕事が遅い人は、好きで仕事が遅いわけではないケースも多々あります。

むしろ仕事のスピードを上げたいのに、「何をして良いか分からない」と悩んでいる人も多いです。

こうした場合では、仕事を早くこなすためのコツを積極的に共有することをおすすめします。仕事を早く終わらせるコツを共有することでその人の生産性が向上する場合、結果的に自分自身の作業効率やプライベートな時間が増えることにも繋がります。