転職活動を成功させるためには、転職エージェントを上手に活用することが不可欠です。
転職エージェントは無料で使えるため、複数の転職エージェントを併用しようと考えるのは自然なことです。
一般的には複数の転職エージェントを利用した方が転職活動で有利になると言われていますが、一方で「やり取りが煩雑になる」「登録に時間がかかる」「情報が多すぎて混乱してしまう」などの懸念点もあります。
本ページでは、複数の転職エージェントを活用したほうが良い理由や、複数の転職エージェントを活用する際に気を付けるべきポイント、掛け持ちする転職エージェントの選び方について解説しています。
転職エージェントの選び方に悩んでいる人は是非参考にしてください。
また、転職エージェントの選び方に困っている方は、編集部が50社以上の転職エージェントを実際に使ってみたうえで忖度無しに作成した『おすすめの転職エージェント』をご覧ください。
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複数の転職エージェントを併用・掛け持ちしても良い?
結論から言うと、転職エージェントを複数併用してはいけないというルールはなく、掛け持ちしても問題ありません。
国内大手の転職エージェントである『リクルートエージェント』の調査によれば、転職者の約75%以上が複数の転職エージェント・転職サイトを活用していることが分かります。全体の平均社数は2.3社です。
転職エージェントの社数 | 割合 |
---|---|
1社 | 26.6% |
2社 | 33.1% |
3社 | 26.1% |
4社 | 7.0% |
5社 | 7.0% |
6社以上 | 0% |
転職経験のある人たちは、実際に何社の転職エージェントを利用したのでしょう。「就職活動で転職サイト・エージェントはいくつ登録しましたか?」というアンケート結果(グラフ参照)によると、登録した転職サイト・エージェントの社数は、「2社」という回答がもっとも多く、33.1%を占めています。「3社」は26.1%。「4社」「5社」の回答もありますが、6社以上はありませんでした。
「1社」と答えた人は全体の26.6%にとどまり、転職経験者の多くが転職エージェントを複数利用していることがわかります。平均の登録社数は、2.3社という結果でした。
出所: リクルートエージェント
複数の転職エージェントを活用するのは一般的であるだけでなく、メリットもたくさんあります。以降では複数の転職エージェントを活用するメリットについて解説します。
転職エージェントの複数併用は他の転職エージェントに伝えるべき?
複数の転職エージェントを併用する場合に気を付けるべきポイントとして次に挙げられるのが、複数の転職エージェントを併用していることを正直に伝えるべきということです。
複数の転職エージェントを活用していることを転職エージェントに伝えること自体は問題がありません。むしろ複数の転職エージェントを活用することで生じる問題を回避するためにも正直に伝えた方が良いです。
他の転職エージェント経由で内定が出た場合は正直に伝えるべき?
他の会社で内定が出てその会社に行くことが決まっている場合は、これ以上求人を紹介されないようにする・現在受けている選考などをストップするために、他で内定が出たことは正直に伝えましょう。
逆に、内定が出たとしてもまだ入社に迷っている場合は、他の企業の選考も受けたいという旨を伝えることをおすすめします。
現在の内定先が明確な比較対象となるため、他の転職エージェントもその内定先より条件の良い求人を紹介してくれる可能性が高まります。
転職エージェントを複数併用したほうが良い理由
結論からいうと、複数の転職エージェントに登録・比較検討したうえで自分に合う転職エージェントを選ぶのをおすすめします。
転職エージェントの活用は無料なので、複数の転職エージェントに登録してもお金がかかることはありません。また、合わない転職エージェントからはいつでも退会することができます。
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転職エージェントを複数併用したほうが良い理由#1:
たくさんの求人を見たうえで応募できるため
複数の転職エージェントに登録することで、たくさんの求人を比較検討したうえで応募することができます。
1つの転職エージェントだけに登録している場合、紹介される求人はその転職エージェントがカバーしている求人だけです。したがって、自分に本当に合っている求人を見逃してしまうおそれがあります。
複数の転職エージェントに登録すると、紹介される求人の数が増えるため、自分に合っている求人に出会える可能性が高まります。
それだけでなく、複数の転職エージェントに登録することで各転職エージェントにおける求人の質を比較検討したうえで知ることができます。
転職エージェントの良い評判・口コミ
30代女性
最初は一つのエージェントだけで進めていましたが、限られた求人しか提案されず、選択肢が狭いと感じていました。複数のエージェントに登録したことで、幅広い求人情報にアクセスでき、納得のいく応募先を選ぶことができました。
やはり、たくさんの選択肢を見たうえで応募することが重要だと感じました。
転職エージェントの良い評判・口コミ
20代男性
転職エージェントを複数併用したほうが良い理由#2:
目的に合わせてエージェントを使い分けることができるため
複数の転職エージェントに登録することで、目的に合わせて転職エージェントを使い分けることできます。
転職エージェントはハイクラス転職、コンサル転職、IT転職、若手転職など各転職エージェントによって強みとする領域が異なります。また求人の量も転職エージェントによって様々です。
得意領域が分かれている転職エージェントに複数登録することで、目的に合わせた転職エージェントの活用が可能となります。
- 求人の量が多い
- 特定の年齢層(若手・シニアなど)に強みがある
- 特定の業界に強みがある
転職エージェントの良い評判・口コミ
20代男性
転職エージェントを複数併用したほうが良い理由#3:
担当キャリアアドバイザーの質を比較できるため
複数の転職エージェントに登録することで、担当キャリアアドバイザーの質を比較することができるというのも、転職エージェントを複数併用したほうが良い理由の1つです。
転職エージェントを活用するにあたってはキャリアアドバイザーが担当者となって転職をサポートしてくれます。しかしながら、キャリアアドバイザーの質は人によって様々です。
中には下記のように悪質なキャリアアドバイザーもいます。しかしながら、一つの転職エージェントだけを活用していると、キャリアアドバイザーを比較することができず、担当者の質が高いかを知ることは困難です。
- 希望条件とかけ離れた的外れな求人を紹介してくる
- 上から目線・説教が多いなど対応・態度が悪い
- 転職や内定受諾を急かしてくる
- 電話やメールなどでの連絡がしつこい、仕事中に電話してくる
- レスポンスが遅い
- 求人を紹介してくれない、見捨てられる
- 企業に関する質問をしても、答えてくれない
逆に、複数の転職エージェントに登録することで、担当者同士の質を比較することが可能です。これにより、質の高いキャリアアドバイザーを選ぶことができ、悪質な担当者に当たる可能性を少なくすることができます。
転職エージェントの良い評判・口コミ
30代男性
そこで複数の転職エージェントに登録してみたところ、それぞれのエージェントが異なる視点から求人を提案してくれたので、自分にとって本当に良い選択肢を見極めやすくなりました。
一つのエージェントに頼りすぎると、視野が狭くなることがあるので、複数のエージェントを比較するのは大事だと実感しました。
転職エージェントを複数併用したほうが良い理由#4:
様々な角度からアドバイスをもらえるため
様々な角度からアドバイスをもらえるというのも、複数の転職エージェントを併用するメリットの1つです。
キャリアに関しては正解がないため、色々な意見を聞くことが重要です。1つの転職エージェントだけを活用した場合、キャリアアドバイザーの価値観や転職エージェントの専門性に基づいたアドバイスしか受けることができません。
一つの側面からのアドバイスしか受けなければ、そのアドバイスが絶対的な正解のように感じてしまいます。明らかにそのアドバイスが間違えている場合でも、その間違いに気づくことができない可能性があります。
しかしながら、複数の転職エージェントを活用することで様々な角度からアドバイスを受け取ることができます。
転職エージェントの良い評判・口コミ
30代女性
あるエージェントは私のキャリアに関して長期的な視点でアドバイスをくれ、将来性を考えた提案をしてくれました。一方で、別のエージェントは現在の市場動向を踏まえた具体的な求人の紹介や、即戦力としてのキャリアアップを目指すアドバイスをしてくれました。
複数の視点からアドバイスを受けることで、よりバランスの取れた決断ができ、納得のいく転職先を見つけることができました。
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転職エージェントを複数併用する場合のデメリット
複数の転職エージェントを活用する場合のメリットについてご説明してきました。複数の転職エージェントを併用する場合のデメリットについてもご説明します。
場合のデメリット
転職エージェントを複数併用する場合のデメリット#1:
担当者とのやり取りやスケジュールの調整が大変
転職エージェントを複数併用する場合、担当者とのやり取りやスケジュールの調整が大変になるというデメリットがあります。
転職エージェントは採用企業との間に入って選考の日程調整などを行ってくれます。仕事をしながら転職活動をする中で、こうした日程調整などのやり取りを代行してくれるのは大きなメリットです。
しかしながら、活用する転職エージェントの数が多くなりすぎると、転職エージェントとのやり取り自体が負担になってしまうというのがデメリットです。
転職エージェントの悪い評判・口コミ
30代男性
併用するエージェントが多すぎると情報管理やスケジュール調整が複雑になり、手間が増えると感じました。
転職エージェントを複数併用する場合のデメリット#2:
登録に手間がかかる
登録に手間がかかるというのも、転職エージェントを複数併用する場合のデメリットの1つです。
転職エージェントに登録するにあたっては、氏名・メールアドレスや電話番号などの基本情報のほか、職務経歴や学歴・希望条件などいろいろな情報を入力する必要があります。
1つの転職エージェントに登録するだけであれば手間も一度だけですが、複数の転職エージェントに登録する場合はかなりの手間だと感じてしまいます。
転職エージェントの悪い評判・口コミ
30代女性
転職エージェントを複数併用する場合のデメリット#3:
情報の取捨選択が必要となる
情報の取捨選択が必要となるというのも、転職エージェントを複数併用する場合におけるデメリットの1つです。
複数の転職エージェントを活用した場合、様々な意見を聞けたり求人を紹介してもらえるというのはメリットの1つです。しかしながら、すべての情報を正解として聞き入れてしまうと混乱してしまう可能性があります。
複数の転職エージェントを活用したとしても、すべてのアドバイスを正解だとは思わないことが重要です。
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複数の転職エージェントを併用する場合の注意点
ここまで転職エージェントを複数利用することによるメリットとデメリットについてご説明してきました。ここからは、複数の転職エージェントを併用するにあたっての注意点についてご説明します。
利用する場合の注意点
複数の転職エージェントを併用する場合の注意点#1:
複数の転職エージェントから同じ求人に応募しない
複数の転職エージェントを併用する場合の注意点としてまず挙げられるのが、複数の転職エージェント経由で同じ求人に応募しないという点です。
- 企業とエージェントの間で混乱が生じる
- 企業やエージェントから信用されなくなる
- 管理能力がないと評価される
複数の転職エージェントから同じ求人に応募してしまうと、採用企業や転職エージェントとの間で多大な迷惑がかかるだけでなく、転職エージェントからも信頼されなくなってしまいます。
転職エージェントから信頼されなくなると、案件を紹介されなくなったり選考対策などのサポートをしてくれなくなるというデメリットがあります。
同じ求人に応募するのは転職エージェントに対しても採用企業に対しても混乱のもとです。最悪の場合求人を紹介してもらえなくなってしまうので、気をつけましょう。
複数の転職エージェントを併用する場合の注意点#2:
複数の転職エージェントを併用していることを正直に伝える
複数の転職エージェントを併用する場合に気を付けるべきポイントとして次に挙げられるのが、複数の転職エージェントを併用していることを正直に伝えるべきということです。
複数の転職エージェントを活用していることを転職エージェントに伝えること自体は問題がありません。むしろ複数の転職エージェントを活用することで生じる問題を回避するためにも正直に伝えた方が良いです。
- 複数の転職エージェントから同じ求人に応募してしまう
- 複数の転職エージェントから同じ求人を紹介される
- 他の転職エージェントの予定とバッティングしてしまう
複数の転職エージェントを活用している旨を伝えることにより、キャリアアドバイザーがアピールのために積極的に支援してくれるようになる可能性があります。
複数の転職エージェントを併用する場合の注意点#3:
スケジュール管理をきちんと行う
複数の転職エージェントを併用する場合に気を付けるべきポイントとして、スケジュール管理をきちんと行うということが挙げられます。
転職エージェントは企業の選考日程調整などを一律して行ってくれます。しかしながら、異なる転職エージェント経由で選考を受ける場合、選考がバッティングしないようにスケジュールを自己管理する必要があります。
- 予定が決まったタイミングで必ずカレンダーアプリに予定を入れる
- 面接が長引くする可能性も考慮して、面接と面接の間は空けるようにする
- プライベートの予定も同じカレンダーアプリに入力する
直前で面接のリスケジュールをすることになったり、面接をドタキャンすることとなると、採用企業からの評判も非常に悪くなります。そうならないためにも、スケジュールの管理は意識して行うようにしましょう。
複数の転職エージェントを併用する場合の注意点#4:
登録するのは多くても3-4社程度にする
複数の転職エージェントを併用する場合に気を付けるべきポイントとして、登録するのは多くても3-4社程度にするという点も挙げられます。
あまり多くの転職エージェントに登録すると、登録すること自体やキャリア相談が負担になり、転職活動においてストレスを感じやすいです。
- 登録作業や面談に必要以上に時間と体力を取られる
- いろいろな人と話しすぎて混乱する
- 一つ一つの面談にそれほど真剣に取り組めなくなる
転職エージェント同士を比較するのに複数社の転職エージェントに登録するのは重要ですが、それほど多くの転職エージェントに登録する必要はありません。多くても3-4社程度で十分だと言えます。
冒頭で説明の通り、国内大手の転職エージェントである『リクルートエージェント』の調査によれば、全体の平均社数は2.3社・多くの人が活用している転職エージェントは2-3社です。
転職エージェントの社数 | 割合 |
---|---|
1社 | 26.6% |
2社 | 33.1% |
3社 | 26.1% |
4社 | 7.0% |
5社 | 7.0% |
6社以上 | 0% |
複数の転職エージェントを併用する場合の注意点#5:
他で内定が出た場合は正直に伝える
複数の転職エージェントを併用する場合に気を付けるべきポイントとして、他で内定が出た場合は正直に伝えるという点も挙げられます。
他の会社で内定が出てその会社に行くことが決まっている場合は、これ以上求人を紹介されないようにする・現在受けている選考などをストップするために、他で内定が出たことは正直に伝えましょう。
逆に、内定が出たとしてもまだ入社に迷っている場合は、他の企業の選考も受けたいという旨を伝えることをおすすめします。
現在の内定先が明確な比較対象となるため、他の転職エージェントもその内定先より条件の良い求人を紹介してくれる可能性が高まります。
他で内定が出たことを伝えづらい気持ちは理解できます。しかしながら、内定が出たことを伝えなければ混乱が生じる可能性があるため、きちんと伝えるようにしましょう。
他の転職エージェントで内定が出たことを伝えたら怒られる?
他の転職エージェントで内定が出たことを伝えたとしても、怒られることはありません。むしろ内定を内緒にしていて、トラブルが生じた場合の方が問題になるため、きちんと伝えるようにしましょう。
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転職エージェントを一つに絞る必要はある?
転職エージェントの数を絞るタイミング
結論から言うと、転職エージェントを無理に一つに絞る必要はありません。ただし、多くの人にとって転職期間中に3-4社の転職エージェントと連絡し続けるのは負担です。
複数登録した転職エージェントから求人やサポートの質について比較検討のうえ、サービスの質が劣っていると感じる転職エージェントに関しては相談をやめてしまって問題ありません。
タイミングと社数の例 | 絞り込む理由の例 |
---|---|
初回面談前 (3-4社) | ■ 連絡が適当だと感じる ■ 連絡が面倒 など |
初回面談後 (2社) | ■ キャリアアドバイザーの質が低い ■ キャリアアドバイザーと相性が悪い ■ 自分に合う求人が無さそうなど |
選考中 (2社または1社) | ■ このキャリアアドバイザー経由では求人を受けないと判断 ■ 他の転職エージェント経由で内定が出た |
ただし、活用をストップする予定の転職エージェント経由で選考を受けている場合は注意が必要です。その転職エージェント経由で受けている選考は終わってしまうため、それでも良い場合のみ活用を中断するようにしましょう。
複数掛け持ちする転職エージェントの選び方
実際に転職エージェントを選ぶ際は、下記の様なポイントを重点的に見ることをおすすめします。
見るべきポイント
- どの様な業界や求職者の属性に強みを持っているか
- 求人数が豊富か
- サポート内容がしっかりしているか
- キャリアアドバイザーと相性が合うか
- 大手かどうか
上記を満たしており、おすすめできる転職エージェントは下記の通りです。基本的には下記の転職エージェントから複数に登録することで、自身にとって最適な転職エージェントを選ぶことができます。
残業 年収 人間関係 働きがい
仕事の悩みを解決してくれる
おすすめ転職サービス3選
50社以上の転職サービスを編集部が実際に利用したうえで、利用者の方々の実際の口コミ(2023年1月~2024年12月)と合わせて、本当におすすめできる転職サービスを厳選しました
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転職エージェントは何人の求職者を担当している?
転職エージェントは求職者とマンツーマンで対応をしている一方で、求職者を1人だけ担当しているわけではありません。複数人の転職希望者における転職を支援しています。
転職エージェントは、担当しているキャリアアドバイザーが自社経由で転職した場合に手数料を獲得できる仕事です。
求職者を1人だけしか担当していなければ、その求職者が転職しなかった場合に手数料は一切獲得できなくなってしまいます。
そうなると事業も成り立たないため、複数人の求職者を担当するというのが一般的です。担当する求職者の人数は、転職エージェントにもよりますが、10-20人程度が一般的と言われています。