日立ソリューションズの年収・役職別給与・年収偏差値を解説！

日立ソリューションズは、企業の課題解決のためのコンサルティングから設計、開発、運用・保守までを手掛けるシステムインテグレーターとして、転職市場からも人気です。

今回は日立ソリューションズの現役社員へのインタビューを参考にしながら、日立ソリューションズにおける年収の実態について徹底解説します。

なお、日立ソリューションズへの転職方法・転職難易度は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

本記事のポイント

下記は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までお読みください。

日立ソリューションズの年収は？

転職サイト『タレントスクエア』の登録者データ（2024年10月時点）によれば、日立ソリューションズの平均年収は約800万円（平均年齢: 38歳）となっています。

日立ソリューションズの役職別年収は？

日立ソリューションズでは等級制が採用されており、等級に従って基本給や年収が決定されるという制度になっています。

具体的には新卒入社においてはS8から始まり、S7、S6（主任相当）、S5と続いていきます。等級と役職・年収・年次のイメージは下記の通りとなっています。

等級	年収	年次
S8 （総合職研修員）	400-500万円	1年目(研修)
S7 （総合職企画員）	500-600万円	1-5年目
S6 （主任）	600-750万円	6-8年目
S5 （上級主任）	800-1,000万円	8年目以降
F/E （課長）	1,000-1,200万円	実力次第
D/C （部長）	1,200万円-	実力次第

【中途採用】日立ソリューションズの転職難易度は？

日立ソリューションズは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。

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日立ソリューションズはどんな会社？システムインテグレーター（SIer）？

日立ソリューションズは、企業の課題解決のためのコンサルティングから設計、開発、運用・保守までを手掛けるシステムインテグレーターです。下流よりも上流工程において、企業にとって最適な選択肢を提案することを強みとしています。

具体的には、企業が抱える課題についてアプローチできるソリューションを提案し、時に他社のサービス（Azure等）を活用、実際の導入まで行うというのがメインの業務となっています。

会社名	株式会社日立ソリューションズ
英語名	Hitachi Solutions, Ltd.
従業員数	12,760名
本社所在地	東京都品川区東品川4-12-7 日立ソリューションズタワー

課題解決のソリューション提案だけではなく保守まで行うこともできますが、強みを持っているのは上流工程という観点が日立システムズと異なる点です。

日立グループの一員であり、日立製作所が株式を100%保有しています。日立グループ傘下に所属することを活かして、日立グループ各社との協創を拡大しながら事業を伸ばしています。日立ソリューションズの代表は日立製作所出身の山本 二雄氏です。

日立ソリューションズと日立システムズの違い

日立ソリューションズと日立システムズは同じ日立グループに所属していながら、SIerと紹介されることもあるので、違いが分かりづらいのも事実です。日立ソリューションズと日立システムズの違いは下記の通りとなっています。

日立ソリューションズは上流部分を、日立システムズは下流部分を担っているという点が差別化点となっています。

日立ソリューションズの平均年収は800万円（平均年齢: 38歳）

転職サイト『タレントスクエア』の登録者データ（2024年10月時点）によれば、日立ソリューションズの平均年収は約800万円（平均年齢: 38歳）となっています。

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、日立ソリューションズの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、システムインテグレーター・ソフトハウス企業の平均年収は502万円となっており、日立ソリューションズの平均年収はシステムインテグレーター・ソフトハウス企業全体の平均年収よりも高い水準になっています。

日立ソリューションズの年収偏差値は？

日立ソリューションズの平均手取りはいくら？

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、日立ソリューションズの平均と同じく38歳で年収800万円の場合、年間の手取り額は約591万円、ひと月あたりの手取り額は約49万円となります。

日立システムズにおける年収は？

転職サイト『タレントスクエア』の登録者データ（2024年10月時点）によれば、日立システムズの平均年収は約830万円（平均年齢:44歳）となっています。

日立システムズの年収に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい人は合わせてご覧ください。

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日立ソリューションズの年収は低い？
競合と比較した際の日立ソリューションズの平均年収

同業のSIerの年収と比較した場合のテーブルは下記の通りとなっています。日立ソリューションズの平均年収はSIerと比較すると中程度の水準であることが分かります。

日立ソリューションズの転職難易度は？

日立ソリューションズは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

なお、日立ソリューションズへの転職方法・転職難易度は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

日立ソリューションズの総合職における役職別年収

日立ソリューションズの年収は、基本給、残業代、賞与（年2回）で決定されます。基本給は役職ごとに決定されます。

日立ソリューションズの年収＝ 基本給（等級別）+ 残業代 + 賞与（年2回）

特に若手の間は基本給が低いため、残業した分だけ受給できる残業代で稼ぐというカルチャーになっています。

一方で、主任以上の役職になると裁量労働制か残業代をフルで受け取るか自分で選択ができるようになっています。選択制と言えども、管理職以降は裁量労働制に移行する流れとなっています。

残業代をフルでもらえるとはいっても、働き方改革の影響で残業時間は厳しく制限されているため、天井知らずで残業代を受け取るということはできません。

日立ソリューションズでは等級制が採用されており、等級に従って基本給や年収が決定されるという制度になっています。具体的には新卒入社においてはS8から始まり、S7、S6（主任相当）、S5と続いていきます。等級と役職・年次のイメージは下記の通りとなっています。

等級	役職	年次
S8	総合職研修員	1年目(研修)
S7	総合職企画員	1-5年目
S6	主任	6-8年目
S5	上級主任	8年目以降
F/E	課長	実力次第
D/C	部長	実力次第

日立ソリューションズにおいてはF以降が管理職となります。最初の数年こそ年功序列で等級は上がっていくものの、主任になれる年次で差が生まれます。

早ければ6年目で主任に昇格する人もいれば、8年目あたりまでずれ込む人もいます。S5に昇格できるのも最短8年目以降となりますが、S5に昇格できる人数も限られてきます。

管理職扱いとなる課長クラスになれるのも一部であり、上級主任になったところで頭打ちになる社員が大多数というのが現状となっています。

等級ごとの年収のイメージは下記の通りです。主任から上級主任に上がれるようなタイミングで年収1,000万円に達するというのが現実です。

等級	年収	年次
S8 （総合職研修員）	400-500万円	1年目(研修)
S7 （総合職企画員）	500-600万円	1-5年目
S6 （主任）	600-750万円	6-8年目
S5 （上級主任）	800-1,000万円	8年目以降
F/E （課長）	1,000-1,200万円	実力次第
D/C （部長）	1,200万円-	実力次第

中途で日立ソリューションズに転職した場合の年収は？

中途で日立ソリューションズに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

日立ソリューションズの賞与・ボーナス

日立ソリューションズでは年に2回業績賞与が支給されます。日立ソリューションズは賞与の割合が高いことが特徴となっており、賞与の割合は年俸の3-5割程度となっています。

上期と下期でそれぞれ目標を記入し、それを参考にしながら行う上司との面談を通じて評価が決まりますが、基本的に日立ソリューションズにおける昇給・昇格は年功序列であり、評価制度が実力を反映しているとは言えない模様です。

評価はSからD程度までありますが、S評価を受け取れる人は同学年に1名程度であるように、多くは中間層に評価が落ち着くというのが現状です。

日立ソリューションズにおける課長・部長の年収は？

日立ソリューションズにおける課長の年収は1,000-1,200万円程度、部長の年収は1,200万円以上になると推定されます。

日立ソリューションズにおける年齢別年収推移

新卒で日立ソリューションズに入社して、その後も順調に昇進した場合の年齢別年収（ボーナス・残業代を含む）の推移は以下の通りです。

なお、昇進スピードや残業時間・評価によって合計年収は変わる可能性があるため、参考までにご覧ください。

年齢	年収
25歳	500-550万円
30歳	650-700万円
35歳	800-850万円
40歳	1,000-1,100万円
45歳	1,200万円以上（評価次第）
50歳	1,300万円以上（評価次第）

日立ソリューションズの福利厚生

日立ソリューションズの福利厚生は主に下記の様なものがあります。住宅手当として、最大60,000円程度の家賃補助が出ます。また在宅勤務に関する補助もあり、福利厚生によって合わせて数十万円程度年収が上昇します。

休暇制度も充実しており、年次有給休暇のほかリフレッシュ休暇、育児・介護休暇制度もあります。

日立ソリューションズで働く新卒の年収・初任給

日立ソリューションズの初任給は、公式リクナビページによれば、下記の通りです。

これに加えて賞与・残業代が支給されるので、新卒の年収は400万円程度になると想定されます。

日立ソリューションズの採用大学は？学歴フィルターはある？就職難易度は？

日立ソリューションズの採用大学については公開されていません。日立ソリューションズは全国の国公立大、私大から幅広く採用しており、就職難易度は低いものと推定されます。

参考までに日立ソリューションズと採用傾向は同様と推測される日立システムズの採用大学は下記の通りです。

日立ソリューションズは激務でやばい？それともホワイト企業？

日立ソリューションズの労働時間について、「日立ソリューションズは激務でやばい」という評判があります。

日立ソリューションズの公式ページによれば、2022年度における日立ソリューションズにおける平均残業時間は23.0時間となっています。平均的に見るとそれほど長い残業時間の水準ではなく、ホワイト企業ということができるでしょう。

有給の取得日数も約18日と非常に多い水準にあることが分かります。

日立ソリューションズの勤務地は？

日立ソリューションズの勤務地は、東京本社のみならず、横浜／中部／関西事業所、その他事業所（海外含む）になる可能性があります。各事業所の所在は下記の通りとなっています。

また、日立ソリューションズ東日本、日立ソリューションズ西日本、日立ソリューションズ・クリエイト、日立ソリューションズ・テクノロジーといった各種子会社に出向となった場合はそれらの拠点に配属される可能性もあります。