【独自】日本銀行の年収は平均847万円！役職別給与も解説

日本の政府系金融機関である日本銀行。本記事では就職・転職人気の高い日本銀行の年収について徹底解説します。

本記事のポイント

下記は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までお読みください。

日本銀行の年収は？

日本銀行は「日本銀行の役職員の報酬・給与等について」という資料で平均年収を毎年公開しています。

「日本銀行の役職員の報酬・給与等について」という資料によれば、2023年度における日本銀行の平均年収は847万円（平均年齢: 43.3歳）となっています。なお、日本銀行における平均年収847万円のうち賞与の平均は238万円です。

年度	平均年収	平均年齢
2023年度	847万円	43.3歳
2022年度	814万円	43.4歳
2021年度	815万円	43.4歳
2020年度	822万円	43.3歳
2019年度	829万円	43.3歳
2018年度	823万円	43.5歳

日本銀行の役職別年収は？

日本銀行の役職は大きく分けると「非管理職級（担当職）」「企画役級」「参事役級」に分類され、その順番で昇進していきます。45歳程度で企画役級に昇進します。参事役級を超えると役員クラスとなります。「日本銀行の役職員の報酬・給与等について」という資料によれば、日本銀行の役職別年収は下記の通りです。

役職	平均年齢	平均年収（年収レンジ）
非管理職級（担当職）	41.8歳	636万円（311-1,318万円）
企画役級	48.1歳	1,439万円（909-1,771万円）
参事役級	51.4歳	1,821万円（1,421-1,990万円）

上記を見ると、総合職であれば40歳程度で年収が1,300万円程度に到達、企画役級で1,500-1,700万円程度まで年収が到達することが分かります。

【中途採用】日本銀行の転職難易度は？

日本銀行は年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

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日本銀行はどんな組織？

日本銀行は日本唯一の中央銀行です。日本銀行は、日本銀行法によりそのあり方が定められている認可法人であり、政府機関や株式会社ではありません。日本銀行に独特な業務は多数ありますが、代表的な役割は下記の通りです。

銀行券（お札）の発行・流通・管理	わが国唯一の「発券銀行」として、銀行券を発行し、金融機関との間で銀行券の受払を行うことなどを通じて、その安定供給を確保するとともに、受け入れた銀行券の鑑査（枚数の計査、真偽の鑑定および再利用可能性の判別）など、銀行券の信認を確保するための業務を行う
決済に関する サービスの提供	金融機関から当座預金（日本銀行当座預金）を受け入れ、当座預金の振替によって金融機関の間の資金決済を行うシステムを提供
金融政策の運営	物価の安定を目的として、金融政策を決定・実行
金融システムの安定に向けた取り組み	金融機関に対し、業務運営の実態や各種リスクの管理状況、自己資本の充実度や収益力についての実態を把握するための調査を行い、経営の健全度の維持・向上を促す
国の事務の取扱い、 対政府取引に関する業務	政府預金として預かっている国庫金（国の資金）の出納・計理、政府預金の管理および政府有価証券の受払・保管などの事務（国庫金に関する業務）、国債の発行、振替決済および元利金支払いに関する事務（国債に関する業務）、政府を相手方とした国債の売買などの取引（対政府取引に関する業務）を行う
国際業務	外国為替の売買、外国中央銀行や国際機関等による円貨資産の調達・運用への協力などの国際金融業務を行う

日本銀行の平均年収は847万円（平均年齢: 43.3歳）出所: 公表資料

日本銀行は「日本銀行の役職員の報酬・給与等について」という資料で平均年収を毎年公開しています。

「日本銀行の役職員の報酬・給与等について」という資料によれば、2023年度における日本銀行の平均年収は847万円（平均年齢: 43.3歳）となっています。なお、日本銀行における平均年収847万円のうち賞与の平均は238万円です。

年度	平均年収	平均年齢
2023年度	847万円	43.3歳
2022年度	814万円	43.4歳
2021年度	815万円	43.4歳
2020年度	822万円	43.3歳
2019年度	829万円	43.3歳
2018年度	823万円	43.5歳

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、日本銀行の平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、団体・公益法人・官公庁の平均年収は421万円となっており、日本銀行の平均年収は団体・公益法人・官公庁全体の平均年収よりも高い水準になっています。

日本銀行の年収偏差値は？

日本銀行の平均手取りはいくら？

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、日本銀行の平均と同じく43歳で年収847万円の場合、年間の手取り額は約619万円、ひと月あたりの手取り額は約52万円となります。

日本銀行の年収は低い？
その他金融機関と比べた年収ランキングから見る日本銀行の年収

日本銀行の年収をその他金融機関と比較すると、より年収水準が高い金融機関こそあるものの、日本銀行の年収は十分に高い水準であることが分かります。

日本銀行の転職難易度は？

日本銀行は年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

日本銀行の管理職における平均年収は1,578万円 日銀総裁の年収は3,828万円

日本銀行は全体における平均年収のほかにも、「日本銀行の役職員の報酬・給与等について」という資料で様々な情報を公開しています。

たとえば、日本銀行における年俸制適用者（いわゆる管理職）における平均年収は1,578万円（うち賞与は470万円）となっており、十分に年収が高い水準にあることが分かります。

年度	平均年収	平均年齢
2023年度	1,578万円	48.7歳
2022年度	1,518万円	48.8歳
2021年度	1,521万円	48.7歳
2020年度	1,531万円	48.7歳

日銀総裁の年収は3,828万円となっています。理事クラスにおける年収は1,500-2,500万円程度です。

日本銀行の総合職における役職一覧と年収を解説

日本銀行の年収は一般的な年収体系となっており、基本給と残業代、賞与で構成されます。

日本銀行の年収＝ 基本給 + 残業代 + 賞与（年2回）

日本銀行の役職は大きく分けると「非管理職級（担当職）」「企画役級」「参事役級」に分類され、その順番で昇進していきます。45歳程度で企画役級に昇進します。参事役級を超えると役員クラスとなります。「日本銀行の役職員の報酬・給与等について」という資料によれば、日本銀行の役職別年収は下記の通りです。

役職	平均年齢	平均年収（年収レンジ）
非管理職級（担当職）	41.7歳	655万円（312-1,198万円）
企画役級	48.0歳	1,439万円（922-1,840万円）
参事役級	51.6歳	1,821万円（1,260-2,067万円）

上記を見ると、総合職であれば40歳程度で年収が1,300万円程度に到達、企画役級で1,500-1,700万円程度まで年収が到達することが分かります。

日本銀行において賞与は年に2回、基本給の4-5か月分支給されます。期初に立てた目標の達成度合いを中間・期末に評価するという目標管理制度を導入しており、上長からの評価によって賞与が決定するという形式となっています。

日本銀行における特定職・一般職の年収は？

日本銀行における特定職・一般職はその他職種社員の年収水準に近いと考えられます。日本銀行における特定職・一般職の平均年収は602.6万円となっています。

日本銀行の給料はどこから支払われている？

日本銀行の職員における給与は、日本銀行の経済活動（利息収入など）で生み出される利益における経費部分で支払われています。税金によって支払われているわけではありません。

中途で日本銀行に転職した場合の年収は？

中途で日本銀行に転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

日本銀行における年齢別年収推移

新卒で日本銀行に入社して、その後も順調に昇進した場合の年齢別年収（ボーナス・残業代を含む）の推移は以下の通りです。

なお、昇進スピードや残業時間・評価によって合計年収は変わる可能性があるため、参考までにご覧ください。

年齢	年収
25歳	500-550万円
30歳	650-700万円
35歳	800-850万円
40歳	1,000万円程度
45歳	1,100万円以上（評価次第）
50歳	1,200万円以上（評価次第）

日本銀行の新卒の年収・初任給は？（大卒・院卒別）

日本銀行の初任給は下記の通りです。

院卒 総合職	234,630円
院卒 特定職	229,530円
院卒 一般職	224,430円
大卒 総合職	209,130円
大卒 特定職	204,030円
大卒 一般職	198,930円
短大卒	178,530円

上記に対して残業代・賞与が別途支給されます。

日本銀行は激務でやばい？福利厚生はある？

日本銀行は激務だという噂があります。日本銀行は公式に年間平均残業時間を公開しています。日本銀行における2022年度の平均残業時間は総合職で17.1時間（全職員だと9.1時間）となっており、短い水準であることが分かります。平均した1か月あたりの時間外労働時間が60時間以上である職員数も0人と、ワークライフバランスが良いことが分かります。

全職員	9.1時間
総合職	17.1時間
特定職	15.4時間
一般職	4.9時間

福利厚生も下記の通り一通り揃っていると言えます。特に住宅手当や住宅設備の活用により、居住費を抑えることができるという点がメリットです。

独身寮・社宅	転勤を伴うコース（総合職、特定職＜業務分野特定タイプ＞）で入行される方については、入居要件を満たすことにより、独身寮・社宅に入寮することができます。
福利厚生 パッケージプラン	職員および家族の方が、外部業者が提供する福利厚生サービス（旅行・レジャー、自己啓発、介護・育児など）を会員価格で利用できる制度を用意しています。
健康管理	定期健康診断、健康相談、人間ドック受診補助など、健康をサポートするプランを用意しています。
サークル活動	運動部（野球、サッカーなど）、文化部（茶道、華道など）が活動しています。

日本銀行の採用大学を紹介 就職は難しい？エリート？

大学通信によれば日本銀行の採用大学は下記の通りです。大学別に見るとレベルが高い大学の出身者が多く、日本銀行の採用大学・学歴・就職難易度ともにレベルが高いことが分かります。

順位	採用大学	就職者数
1	慶應義塾大学	28人
2	早稲田大学	19人
3	東京大学	8人
4	東京女子大学	24人
5	一橋大学	18人
6	立教大学	16人
	青山学院大学	13人
	学習院大学	12人
9	日本女子大学	12人
10	同志社大学	10人