自分だけ仕事量が多いのは勘違い？仕事を辞めたくなった時の対処法

同僚と比較して、明らかに自分だけ仕事量が多いと感じたこともあるのではないでしょうか。

「自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイント」や「仕事量が多くなる原因」、「仕事を辞めた方が良いケースと辞めない方が良いケース」、「仕事を辞めたい時の対処法」を解説していきます。

勘違い？自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイント

自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイントは下記の通りです。

勘違い？自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイント#1:
自分以外が定時で帰宅している

自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイントとして、自分以外が定時で帰宅しているという点が挙げられます。

他の社員と同じ業務量であれば、基本的に仕事が終わる時間に大きな差は生まれません。

しかし、自分以外が定時で帰宅しているにも関わらず、一人定時で帰ることができず仕事を行っている場合には、過剰な仕事を振られてしまっている可能性があります。

特に普段自分よりも仕事が遅い人が、定時で帰宅している場合には多くの仕事が振られていることが考えられます。

勘違い？自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイント#2:
休日や帰宅後も仕事に追われている

自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイントとして、休日や帰宅後も仕事に追われているという点が挙げられます。

休日や帰宅後はプライベートの時間であり、本来であれば休息することのできる時間です。しかし、仕事量が多いことで、プライベートの時間も使用しなければ仕事が終わらなくなってしまっています。

効率的に仕事をこなしているのにも関わらず、家に帰っても作業しなければいけない状況は、明らかに仕事量が多いと言えます。

また、プライベートの時間を十分に確保できないことで、ストレス発散することも難しくなってしまいます。こうした状況では精神的負担も大きくなってしまい、仕事に行きたくないと感じるようになることもあります。

さらに、精神的不調に陥り、仕事を続けることが難しくなることも考えられます。

勘違い？自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイント#3:
仕事が早い人ほど追加の仕事を振られて働き損になっている

自分だけ仕事量が多いのかを判断するポイントとして、仕事が早い人ほど追加の仕事を振られて働き損になっていることが挙げられます。

仕事が早い人は、効率よく業務をこなすことができるため、他の社員と同じ業務時間であっても行うことのできる仕事量が大幅に変わってきます。

そのため、自分の仕事が終わっていたとしても、他の業務が次から振られてしまうことがあります。

もともとの自分の仕事は終わっているにも関わらず、追加の仕事が多く振られてしまうことで、結果的に帰宅時間が遅くなってしまうことも少なくありません。

また、仕事が遅い人よりも仕事量が多いのに、給料は変わらないといったこともあります。この様な状況では働き損と感じてしまい転職を考えるきっかけになります。

自分だけ仕事量が多くなる原因

自分だけ仕事量が多くなる原因は下記の通りです。

自分だけ仕事量が多くなる原因#1:
上司が部下のキャパを把握することができていない

自分だけ仕事量が多くなる原因として、上司が部下のキャパを把握することができていない点が挙げられます。

上司から過大評価されてしまうことで、自分自身のキャパ以上の仕事を振られてしまうことがあります。仕事量が多すぎてしまうことで、仕事をこなすことに意識が行ってしまい、ミスが増え一つ一つの質の低下につながってしまいます。

結果的に会社からの評価が下がってしまうこともあります。

上司も多くの部下がいる中では一人ひとりの仕事量やキャパを把握することができていない可能性があります。そのため、自分のキャパ以上の仕事を振られてしまっている場合には、一度上司に減らしてもらうことができないか相談することが大切です。

自分だけ仕事量が多くなる原因#2:
職場でいじめられ意図的に仕事量が多く振られている

自分だけ仕事量が多くなる原因として、職場でいじめられ意図的に仕事量が多く振られていることが挙げられます。

いじめが行われる職場では、一人ひとりの仕事における責任感も少なく、「面倒なことは任せよう」という意識が働くことで、一人の社員に対して、仕事が集中してしまうことがあります。

また、いじめなどがある人間関係が悪い職場であると、コミュニケーションがうまく取れず仕事効率の低下や本来発揮できるはずのスキルを活かすことができなくなります。

職場での評価が落ちるだけでなく、精神的疲労が蓄積することで働き続けることも困難にしていきます。職場環境の改善は一人で行うことが難しい場合も多いため、異動や転職など職場から自ら離れることも大切です。

自分だけ仕事量が多くなる原因#3:
人手不足で頼ることのできる人がいない

自分だけ仕事量が多くなる原因として、人手不足で頼ることのできる人がいないことが挙げられます。

基本的に、自分だけ仕事量が多いと感じている場合、同僚や他の社員に助けを求めて協力してもらいながら終わらせることができますが、人手不足であれば頼ることのできる人もいないため一人で膨大な仕事をこなすしかありません。

また、人手不足の会社では少ない社員で業務をおこなう必要があるため、会社全体で労働時間が長くなる傾向にあります。

労働時間が長くなることで、体調を崩す社員も増加し、その分の仕事がしわ寄せとなってさらに自分に降りかかってくることにもなります。

人手不足を社員一人の力で改善することは難しいため、仕事量を減らしたい場合には、異動や転職などを検討することも良いと言えます。

自分だけ仕事量が多くなる原因#4:
仕事ができると思われて上司から期待されている

自分だけ仕事量が多くなる原因として、仕事ができると思われ期待されていることが挙げられます。

仕事が早く、丁寧な人に対して上司は仕事ができる人であると感じるようになります。また、「今以上に成長することができる」、「まだまだ伸びしろがある」と感じる場合には、様々な仕事を振ることで成長を期待することも少なくありません。

上司の期待に応えたい場合には、頑張ってみることも良いと言えますが、過度なストレスを抱え込んでしまう可能性もあるため、負担に感じている場合には上司に再度話してみることが重要です。

自分だけ仕事量が多い状況はおかしい？会社を辞めた方がいい？

「自分だけ仕事量が多い状況はおかしいのではないか」「会社を辞めた方がいいのではないか」と思ってしまう人は、自分だけ仕事量が多いことを理由に辞めた方が良いケースに当てはまっているかを確認したほうが良いと言えます。

自分だけ仕事量が多いことを理由に辞めた方が良いケース

以下のケースに当てはまる場合には、仕事を辞めた方が良いと言えます。

職場環境が良くない状況や、上司や職場に相談しても自分だけ仕事量が多い状態が改善されない場合に、その会社で働き続けていたとしても適切なスキルを身に付けることも難しくなってしまいます。

また、過剰な仕事量をこなしているにも関わらず、評価をしてもらうことができない会社では、仕事に対するモチベーションを維持することも困難です。

さらに、仕事量が多いことでストレスが溜まり精神的不調に陥ってしまうこともあります。

こうした状況に一度陥ってしまうと復帰するまでに長期間有することもあるため、辞めた方が良いと言えます。

自分だけ仕事量が多いことを理由に辞めない方が良いケース

逆に、以下のケースに当てはまる場合には仕事を辞めない方が良いと言えます。

繁忙期や一時的な人手不足によって仕事量が多くなっている場合や上司や会社が環境の改善を試みてくれている場合には、改善まで時間を置いた方が良いと言えます。

また、仕事量が多くても働くことが苦でない場合や働いた分しっかりと評価してもらうことのできる会社にいる場合には、モチベーションを高く働くことができる可能性もあるため、辞めない方が良いと言えます。

この様に、仕事量が多くてもメリットが多くある場合には辞めない方が良いと言えますが、それ以上に悩みやストレスが多くなっている場合には転職した方が良いと言えます。

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法は下記の通りです。

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法#1:
上司に仕事量を減らしてほしいと相談する

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法の一つ目として、上司に仕事量を減らしてほしいと相談することが挙げられます。

上司によって反応は様々ですが、上司にしっかりと伝えることができれば仕事量を減らすことができる可能性も高まります。

また、上司に伝える際には「今の仕事量だと身体を崩してしまう」「他の仕事の質が落ちてしまう」といった根拠をしっかりと伝えることで理解を得やすくなります。

会社として一人に過剰な仕事を任せてしまい、心身の不調を引き起こしてしまうことで長期間離脱される方が困ります。それだけでなく激務を嫌って会社を辞められても、会社にとってダメージは甚大です。

そのため、「このままでは身体を崩す」という訴えは比較的聞いてもらいやすい立場にあるといえます。

会社との交渉が成功すれば、職場に留まる新たな理由が得られるかもしれません。しかし、期待する結果が得られない場合は、転職をより真剣に検討するきっかけになるでしょう。

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法#2:
仕事の効率化を提案する

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法の二つ目は仕事量の効率化を提案するという点が挙げられます。

自分だけ仕事量が多くなる理由として、「他の人と比べ業務効率が良いためより多くの仕事が振られやすくなる」ことはこれまでも述べてきました。

自分自身の業務効率を良くしている部分を、会社に共有することで全体的な業務効率アップを図ることができます。

会社全体の業務効率が図れることだけでなく、可視化されることで、一人にかかる負担が明確になり、業務が分散されやすくなります。

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法#3:
可能な範囲で仕事を断る

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法の三つ目は可能な範囲で仕事を断るという点が挙げられます。

自分だけ仕事量が多く辞めたいと感じてしまっている場合には、自分のキャパを超える仕事量となっていることが考えられます。仕事を振られたからと言って責任を感じすべてを引き受ける必要はありません。

自分のキャパを超えてしまわないように、可能な範囲で仕事を行っていくことが重要です。

また、自分のキャパを超えてしまいそうなときには、同僚や他の社員を頼り協力しながら行っていくことで、チームワークを高めていくことも期待できます。

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法#4:
部署異動を申し出る

自分自身がその部署における仕事にこだわりがない場合は特に有効で、合わない職場環境が劇的に改善されることになります。

ただし、異動が必ずしも承認される保証はありません。異動が実現しても、新しい部署での適応や仕事への情熱を見出すことが難しい場合もあります。

また、新しい業務を学ぶ過程での負担増加も予想されます。これらのリスクも事前に検討し、異動を決断する必要があります。

我慢して働き続けることによって過度なストレスがかかり、精神的不調を引き起こしやすいため辛いと今の会社自体が辛い場合は早期に転職することをおすすめします。

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法#5:
転職を検討する

自分だけ仕事量が多くて辞めたい時の対処方法として、転職を検討することが挙げられます。

ストレスを抱えたまま働き続けることによって、精神的・身体的不調を引き起こしやすく、その後の仕事への影響も考えられます。そのため過度なストレスを感じている場合は、転職して仕事から離れることが最も効果的な選択肢となります。

転職を行えば自分によりあった職場を選ぶことができるだけでなく、より待遇の良い会社に転職することで簡単に年収を上げられることにもつながります。

特に20代から30代前半は転職市場における価値が非常に高く、転職市場で引く手あまたです。

逆に自分が評価されない職場でずるずると働いてしまうとどんどん市場価値も下がってしまい、転職を検討するころにはもう遅いということもあり得るため、早めに動くことが重要です。