【独自】富士フイルムの年収は平均1074万円！役職別給与も解説

富士フイルムは年収の高さや高いネームバリューなどから転職市場で非常に人気の高い会社です。本記事では、富士フイルムの年収・ボーナス事情について深堀りし、役職別・年齢別などさまざまな角度から解説しています。富士フイルムへの転職を考えている人は是非参考にしてみてください。

なお、富士フイルムへの転職方法・転職難易度は下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

本記事のポイント

富士フイルムの平均年収は？

富士フイルムは上場企業なので有価証券報告書で平均年収を公開しています。有価証券報告書によれば2024年3月期における富士フイルムの平均年収は1,074万円（平均年齢: 45.7歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	1,074万円	45.7歳
2023年3月期	1,033万円	46.8歳
2022年3月期	1,017万円	45.8歳
2021年3月期	970万円	45.5歳
2020年3月期	1,003万円	42.7歳
2019年3月期	997万円	42.7歳

富士フイルムの役職別年収は？

富士フイルムにおける役職別年収は下記の通りです。

年齢	年次	年収
資格Ⅳ	1-10年目	400-800万円
資格Ⅴ	10-17年目	800-1,000万円
マネージャー（課長クラス）	18年目以降 （昇進試験の通過が必要）	1,000-1,200万円
部長クラス	評価次第	1,200万円以上

中途で富士フイルムに転職するには？

富士フイルムは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

正しい選考対策の方法が分からない場合や、キャリアアップしたいけど何から始めていいか分からない場合は、転職のプロである転職エージェントに一度相談してみましょう。

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富士フイルムはどんな会社？会社概要

富士フイルムは日本の精密化学品メーカーです。社名にもなっている写真用フィルムやカメラの事業に加え、印刷システムや医薬品、化粧品、高機能化学品など幅広い事業を展開しています。

スマートフォンの登場によってカメラやフィルムの需要は激減しましたが、ヘルスケアや化学品の事業が大きく成長し、今の富士フイルムの全社の収益を支えています。

会社名	富士フイルム株式会社
英語名	FUJIFILM Corporation
本社	西麻布本社 〒106-8620 東京都港区西麻布2-26-30 東京ミッドタウン本社 〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
事業内容	ヘルスケア（メディカルシステム、コンシューマーヘルスケア、医薬品、バイオCDMO、再生医療） マテリアルズ（高機能材料、グラフィックシステム・インクジェット、記録メディア） イメージング（フォトイメージング、光学電子映像）

富士フイルムの平均年収は1,074万円（平均年齢: 45.7歳）

富士フイルムは上場企業なので有価証券報告書で平均年収を公開しています。有価証券報告書によれば2024年3月期における富士フイルムの平均年収は1,074万円（平均年齢: 45.7歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	1,074万円	45.7歳
2023年3月期	1,033万円	46.8歳
2022年3月期	1,017万円	45.8歳
2021年3月期	970万円	45.5歳
2020年3月期	1,003万円	42.7歳
2019年3月期	997万円	42.7歳

国税庁によると日本の平均年収は461万円となっており、富士フイルムの平均年収は日本人全体の平均年収と比べても倍以上高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、医療機器メーカーの平均年収は487万円となっており、テルモの平均年収は医療機器メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

富士フイルムの平均手取りはいくら？

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、富士フイルムの平均と同じく46歳で年収1,074万円の場合、年間の手取り額は約768万円、ひと月あたりの手取り額は約64万円となります。

なお、実際の手取りは年収に占めるボーナスの割合や家族構成等によって変動する可能性があります。詳しく知りたい方は手取り計算ツールをご覧ください。

富士フイルムの転職難易度は？

富士フイルムは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

なお、富士フイルムへの転職方法・転職難易度は下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

【参考】富士フイルムの年収偏差値は？

富士フイルムの年収は低い？
競合と比べた年収ランキングから見る富士フイルムの年収

富士フイルムと類似の事業を営む上場企業として「キヤノン」「リコー」「オリンパス」の3社と富士フイルムの平均年収は以下の通りです。比較表からも分かる通り、富士フイルムの年収は決して低くなく、むしろ競合の中で最も高いと言えます。

富士フイルムの総合職における役職別年収

富士フイルムの年収は一般的な年収体系となっており、基本給と残業代、賞与で構成されます。賞与は年に2回の支給となっています。

富士フイルムの年収＝ 基本給 + 残業代 + 賞与（年2回）

富士フイルムでは「資格Ⅳ」「資格Ⅴ」、以降管理職（マネジメントクラス）で「マネージャー（課長クラス）」「部長クラス」という順番で昇進していきます。なお、資格Ⅰ～Ⅲもありますが、大卒の場合は資格Ⅳから始まります。

資格Ⅴまでは年功序列・一律で昇進していきますが、以降の昇進は大きく差が生まれます。資格Ⅳから資格Ⅴへの昇進と資格Ⅴから課長クラスへの昇進に際しては、昇進試験を受けて合格する必要があります。

富士フイルムにおける役職別年収は下記の通りです。

年齢	年次	年収
資格Ⅳ	1-10年目	400-800万円
資格Ⅴ	10-17年目	800-1,000万円
マネージャー（課長クラス）	18年目以降 （昇進試験の通過が必要）	1,000-1,200万円
部長クラス	評価次第	1,200万円以上

富士フイルムにおいて、賞与は年に2回支給されます。評価制度としては期初に立てた目標の達成度合いを期末に評価するという目標管理制度を導入しています。また、会社や部署の業績も賞与に大きく影響する傾向にあり、業績次第で受け取れる賞与に差が生まれます。

昇進においては評価を高めたうえで昇進試験を受けて合格する必要があります。評価はS~Dの5段階（上から順にS・A・B・C・D）があります。厳密にはその下にEとFの評価がありますが、余程のことがない限りはD以上が付きます。

富士フイルムの裁量労働制（FPRO制度）とは？残業時間は？

富士フイルムでは、4年目以降で裁量労働制が適用され、残業手当が一定額になる仕組みがあります。この仕組みを社内で「FPRO制度」と呼びます。

FPRO制度が適用されると、何時間残業しても時間に応じて追加の残業代をもらうことが出来なくなる代わりに、基本給が上がります。

富士フイルムにおける課長の年収は？

富士フイルムにおける課長は、年収は1,000万円程度になると推定されます。

富士フイルムにおける年齢別年収推移

新卒で富士フイルムに入社して、その後も順調に昇進した場合の年齢別年収（ボーナス・残業代を含む）の推移は以下の通りです。

なお、昇進スピードや残業時間・評価によって合計年収は変わる可能性があるため、参考までにご覧ください。

年齢	年収
25歳	450-500万円
30歳	700-750万円
35歳	950-1,000万円
40歳	1,100-1,200万円
45歳	1,200万円以上（評価次第）
50歳	1,300万円以上（評価次第）

中途で富士フイルムに転職した場合の年収は？

中途で富士フイルムに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

富士フイルムにおける新卒の年収・初任給を解説

公式の新卒募集要項によると、富士フイルムの大卒の初任給は24,600円です。ボーナスや残業代を考慮すると、大卒1年目の年収は400万円程度になります。

なお、大卒以外の「修士了」「博士了」「専攻科卒」「本科卒」の初任給は以下の通りです。

最終学歴	初任給
学部卒	246,000円
修士了	273,900円
博士了	297,900円
専攻科卒	225,200円
本科卒	208,200円

富士フイルムに転職するためにやるべきこと

富士フイルムは前職での実績次第や対策次第で十分に転職できる可能性があります。しかしながら、独学で富士フイルムを受けても内定を得ることができる確率は低いと言わざるを得ないため、転職エージェントの活用をおすすめします。

富士フイルムは激務？残業時間は？

富士フイルムは激務だという噂があります。社員口コミサイトなどを参考にすると月間残業時間は20-25時間程度となっています。給与水準も加味すると、富士フイルムはそれほど長い水準ではないことがわかります。

富士フイルムの福利厚生は？駐在手当てもある？

富士フイルムには以下のような福利厚生制度が用意されています。高い年収に加えて大手ならではの充実した福利厚生が揃っており、転職市場でも人気の理由となっています。

また、富士フイルムは若手のうちから積極的に海外駐在の機会を用意してくれる会社として知られています。海外駐在時には駐在手当に加えて家賃や子どもの教育関連費用まで会社が負担してくれるようです。

富士フイルムビジネスイノベーションの年収は？

転職サイト『タレントスクエア』の登録者データ（2024年7月時点）によれば、富士フイルムビジネスイノベーションの平均年収は800万円（平均年齢: 40歳）となっています。

富士フイルムビジネスイノベーションの役職別年収は下記の通りです。

役職	年収	年次
協働	400-600万円	1-7年目
自立	600-800万円	8-12年目
リーダー	800-1,000万円	12-15年目
マネージャー（課長クラス）	1,000万円以上	15年目以上
部長クラス	1,200万円以上	評価次第

富士フイルムビジネスイノベーションの年収は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。