【独自】キヤノンの年収は平均832万円！役職別給与も解説

カメラで有名な大手メーカー「キヤノン」の年収事情について、社員へのインタビューをもとに徹底解説します。キヤノンへの転職を考えている人は是非参考にしてみてください。

なお、キヤノンへの転職方法・転職難易度については下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

キヤノンの年収は？

キヤノンは上場企業なので有価証券報告書の中で平均年収を開示しています。有価証券報告書によると、2023年12月期におけるキヤノンの平均年収は832万円（平均年齢: 44.1歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2023年12月期	832万円	44.1歳
2022年12月期	807万円	43.8歳
2021年12月期	759万円	44.9歳
2020年12月期	744万円	44.4歳
2019年12月期	760万円	44.2歳
2018年12月期	778万円	43.8歳

キヤノンの役職別年収は？

キヤノンにおける役職別年収は下記の通りです。

役職	年次	年収
T等級	1-3年目	400-500万円
G2	3-5年目	500-700万円
G3	6-10年目 （昇進試験次第）	700-850万円
G4（課長代理クラス）	11-15年目	900-1,000万円
M1（主幹クラス）	16年目以降	1,000-1,200万円
M2（課長クラス）	20年目以降	1,200-1,300万円
M3（部長クラス）	評価次第	1,300万円以上

中途でキヤノンに転職するには？

キヤノンは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

正しい選考対策の方法が分からない場合や、キャリアアップしたいけど何から始めていいか分からない場合は、転職のプロである転職エージェントに一度相談してみましょう。

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キヤノンはどんな会社？

キヤノンは日本大手の精密機械メーカーです。カメラ・ビデオをはじめとする映像機器、プリンタ、複写機をはじめとする事務機器、デジタルマルチメディア機器や半導体・ディスプレイ製造装置（露光装置、蒸着装置）などを製造しています。

プリンティング	プリンター／事務機、商業用印刷機
イメージング	カメラ／レンズ／映像機器、ネットワークカメラ
メディカル	メディカルシステム
インダストリアル	産業機器

本社は東京都大田区下丸子にあります。

会社名	キヤノン株式会社
英語名	Canon Inc.
資本金	174,762百万円
本社所在地	東京都大田区下丸子3丁目30番2号

キヤノンの平均年収は832万円（平均年齢: 44.1歳）

キヤノンは上場企業なので有価証券報告書の中で平均年収を開示しています。有価証券報告書によると、2023年12月期におけるキヤノンの平均年収は832万円（平均年齢: 44.1歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2023年12月期	832万円	44.1歳
2022年12月期	807万円	43.8歳
2021年12月期	759万円	44.9歳
2020年12月期	744万円	44.4歳
2019年12月期	760万円	44.2歳
2018年12月期	778万円	43.8歳

国税庁によると日本人の平均年収は461万円と開示されているので、キヤノンの平均年収は平均よりも高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、精密機器メーカーの平均年収は472万円となっており、キヤノンの平均年収は精密機器メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

キヤノンの平均手取りはいくら？

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、キヤノンの平均と同じく44歳で年収832万円の場合、年間の手取り額は約609万円、ひと月あたりの手取り額は約51万円となります。

なお、実際の手取りは年収に占めるボーナスの割合や家族構成等によって変動する可能性があります。詳しく知りたい方は手取り計算ツールをご覧ください。

キヤノンの転職難易度は？

キヤノンは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

なお、キヤノンへの転職方法・転職難易度については下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

【参考】キヤノンの年収偏差値は？

キヤノンの年収は低い？
競合と比べた年収ランキングから見るキヤノンの年収

キヤノンと近しい事業を営む大手メーカーの平均年収は以下の表の通りです。キヤノンの年収は競合と比較しても遜色ない高い水準にあります。

キヤノンの総合職における役職別年収

キヤノンの年収は一般的な年収体系となっており、基本給と残業代、賞与で構成されます。賞与は年に2回の支給となっています。

キヤノンの年収＝ 基本給 + 残業代 + 賞与（年2回）

キヤノンはグレード制を採用しており、入社して3年間はT等級（トレーニー）となります。以降、G2、G3、G4（課長代理クラス）と昇進し、以降は管理職としてM1（主幹）、M2（課長）、M3（部長）という順番で昇進していきます。

キヤノンにおける役職別年収は下記の通りです。

役職	年次	年収
T等級	1-3年目	400-500万円
G2	3-5年目	500-700万円
G3	6-10年目 （昇進試験次第）	700-850万円
G4（課長代理クラス）	11-15年目	900-1,000万円
M1（主幹クラス）	16年目以降	1,000-1,200万円
M2（課長クラス）	20年目以降	1,200-1,300万円
M3（部長クラス）	評価次第	1,300万円以上

キヤノンの昇進は難しい？人事評価制度と昇格試験

T等級からG2は簡単なビジネスマナーのテスト試験のみで上がることができ、ほぼ全員が合格します。一方、G2からG3にかけては論文と判断能力テストがあり、合格率は10％程度と言われています。6年目で初めて昇級試験を受けられ、年に1度チャンスがあります。

昇進試験に合格できなければ年収も増えないため、早期に昇進試験に合格する必要があります。

キヤノンにおける年齢別年収推移

新卒でキヤノンに入社して、その後も順調に昇進した場合の年齢別年収（ボーナス・残業代を含む）の推移は以下の通りです。

なお、昇進スピードや残業時間・評価によって合計年収は変わる可能性があるため、参考までにご覧ください。

年齢	年収
25歳	450-500万円
30歳	650-700万円
35歳	900-950万円
40歳	1,000-1,100万円
45歳	1,100万円以上（評価次第）
50歳	1,200万円以上（評価次第）

中途でキヤノンに転職した場合の年収は？

中途でキヤノンに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

キヤノンの初任給は？（大卒・院卒など学歴別）

公式ページによると、キヤノンの初任給は以下の表の通りです。

最終学歴	初任給
博士了	31万3,000円
修士了	26万500円
大学卒	23万7,000円
高専／専門学校卒	21万500円
短大卒	19万2,000円
高校卒	18万4,000円

キヤノンの福利厚生

公式によれば、キヤノンは下記の様な福利厚生があります。なお、キヤノンでは寮や社宅の提供はありません。

保養所	社員とその家族が利用できる保養のための宿泊施設が箱根・湯布院にあります。
スポーツ施設	各事業所には職場コミュニケーション・健康増進を目的とした体育文化施設があります。下丸子本社には体育館やスポーツジムがあります。
社員交流イベント	コミュニケーション活性化のため、各事業所にて各種イベントを行っています。ビール飲み放題イベントや職場対抗での球技大会や運動会などを実施しています。また年に一回、納涼祭を実施しており、社員有志での模擬店やバンド演奏などが行われ、社員・家族・職場が一体となって楽しめるイベントになっています。
部活動	従業員有志による体育・文化クラブがあります。活動状況によって会社からの補助金があり、共通の趣味を持つ従業員で終業後や休日に活動し、部門を超えたコミュニケーションが図れます。クラブはサッカー、バスケット、野球、テニス、華道、茶道など多岐にわたっています。
財産形成	持株会制度、財形貯蓄制度、積立年金、住宅融資、確定給付年金/確定拠出年金などがあります。毎月定額を給与天引きで貯蓄ができるため、計画的な財産形成が可能となります。
病気の予防・健診	病気の予防のために、法令で定められている定期健康診断のほかにも、さまざまな検診の補助制度を設けています。がん検診補助、被扶養者健康診断、傷病休職見舞金、入院時差額ベット料補助などがあります。 また、法定の健康診断に加えて早期発見が重要と言われる「がん」や配偶者が受診する健康診断への費用補助などを行っています。
転勤時手当	入社後に自宅からの通勤が困難な勤務地へ異動（転勤）する場合、引越代の会社負担、赴任手当、赴任旅費に加えて転勤時支度金（独身者90万円、家族帯同者180万円）が支給されます。
その他	キヤノン健康保険組合 共済会 企業年金基金 社員持株会 積立年金、財形貯蓄制度 住宅相談、生命保険相談

キヤノンは激務だからやめとけ？労働時間を解説

キヤノンは社会データにて年間平均総労働時間を公開しています。2022年度のキヤノンにおける月間平均残業時間は6.0時間となっているなど、残業時間は短い水準・ホワイト企業であることが分かります。

年度	年間平均総労働時間	月間平均残業時間
2018年度	1,737時間	5.8時間
2019年度	1,725時間	4.8時間
2020年度	1,720時間	4.3時間
2021年度	1,745時間	6.4時間
2022年度	1,740時間	6.0時間

中途でキヤノンに転職するのは厳しい？転職可能性が低いからやめとけ？

キヤノンは前職での実績次第や対策次第で十分に転職できる可能性があります。しかしながら、独学でキヤノンを受けても内定を得ることができる確率は低いと言わざるを得ないため、転職エージェントの活用をおすすめします。

キヤノンの採用大学を紹介 就職は難しい？エリート？

大学通信によればキヤノンの採用大学は下記の通りです。大学別に見るとレベルが高い大学の出身者が多く、キヤノンの採用大学・学歴・就職難易度ともにレベルが高いことが分かります。

順位	採用大学	就職者数
1	東京理科大学	11人
2	慶應義塾大学	10人
3	筑波大学	8人
	東京大学	8人
	早稲田大学	8人
6	東京工業大学	7人
	電気通信大学	7人
	大阪大学	7人
	中央大学	7人
10	千葉大学	6人
	明治大学	6人
	立命館大学	6人