転職エージェントを活用するにあたって、複数の転職エージェントを活用したほうが良いという意見を聞いたことがあるのではないでしょうか。
本記事では複数の転職エージェントを活用したほうが良い理由や、複数の転職エージェントを活用する際に気を付けるべきポイント、掛け持ちする転職エージェントの選び方について解説しています。転職エージェントの選び方に悩んでいる人は是非参考にしてください。
また、転職エージェントの選び方に困っている方は、編集部が50社以上の転職エージェントを実際に使ってみたうえで忖度無しに作成した『おすすめの転職エージェント』をご覧ください。
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転職エージェントを複数登録したほうが良い理由
結論からいうと、転職エージェントは複数登録したうえで、自分に合う転職エージェントを絞り込むのがおすすめです。
複数登録したほうが良い理由
- たくさんの求人を見たうえで応募できる
- 目的に合わせてエージェントを使い分けることができる
- 担当エージェントの質を比較できる
- 様々な視点でのアドバイスをもらえる
- 登録は無料でいつでも退会できる
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転職エージェントを複数登録したほうが良い理由①:
たくさんの求人を見たうえで応募できる
転職エージェントを複数登録することで、たくさんの求人を見たうえで応募できるという点がメリットの1つです。
求人案件は転職エージェントによって異なります。1つの転職エージェントだけに登録していると、その転職エージェントがカバーしている求人だけ紹介されることとなるため、自分に本当にあっている求人を見逃してしまう可能性が高まります。
特に転職エージェントは条件の良い非公開求人を多数保有しており、そうした非公開求人は転職エージェントに登録しないと紹介してもらうことができません。
Web上では公開されていない求人のことを非公開求人と言います。求人を非公開にする理由は様々ですが、下記の様な理由が挙げられます。非公開求人は待遇が良かったり、重要ポストに就けたりと魅力的な案件であることが多い傾向にあります。
- 競合他社に知られたくないため
- 応募の殺到を避け、採用の効率化を図るため
- 重要ポストの人材採用を社内秘で行いたいため
- 待遇などを広く伝えたいわけではないため
複数の転職エージェントに登録することで、こうした非公開求人を含めてより多くの求人を確認することができるため、結果として自分に合った求人に出会うことができます。
転職エージェントを複数登録したほうが良い理由②:
目的に合わせてエージェントを使い分けることができる
転職エージェントを複数登録したほうが良い理由として次にあげられるのが、目的に合わせてエージェントを使い分けることができるという点です。
転職エージェントはハイクラス転職に強かったり、コンサル転職に強かったり、IT転職に強かったり、若手転職に強かったりと、各転職エージェントによって強みとする領域が異なってきます。
従って、転職エージェントを複数登録することによって目的に合わせたエージェントの活用が可能になるという点もメリットの1つです。
- 求人の量が多い
- 若手であったりシニアであったり特定の年齢層に強みがある
- 特定の業界に強みがある
転職エージェントを複数登録したほうが良い理由③:
担当エージェントの質を比較できる
転職エージェントを複数登録したほうが良い理由として次にあげられるのが、担当エージェントの質を比較できるという点です。担当のキャリアアドバイザーといっても1人の人間なので、候補者と性格が合う、合わないということも大いにあり得ます。
転職エージェントの特徴
- 希望条件とかけ離れた的外れな求人を紹介してくる
- 上から目線だったり、説教が多かったりと対応・態度が悪い
- 転職や内定受諾を急かしてくる
- 電話やメールなどでの連絡がしつこい、仕事中に電話してくる
- レスポンスが遅い
- 求人を紹介してくれない、見捨てられる
- 企業に関する質問をしても、答えてくれない
悪質な転職エージェントには上記のような特徴がありますが、転職エージェントを複数登録していなければその転職エージェントが悪質だということすら分からない場合もあります。従って、転職エージェントは複数登録し、担当キャリアアドバイザーの質や相性について比較することが重要となります。
転職エージェントを複数登録したほうが良い理由④:
様々な視点でのアドバイスをもらえる
転職エージェントを複数登録したほうが良い理由の1つとして、様々な視点でのアドバイスをもらえるという点も特徴的です。
1つの転職エージェントのみだと1人のアドバイザーの視点や意見しかもらえず、転職活動の幅も狭まりがちです。複数の転職エージェントによる異なる視点からの助言を得ることによって、自己分析や選考対策に役立てることができるでしょう。
しかしながら、複数のエージェントからの助言を受けることで、混乱したり、余計に悩んでしまったりすることもあります。転職エージェントの助言は、単なる一つの意見や考え方に過ぎないと理解し、自身の個性やキャリアビジョンを基に最終的な判断をすることが大切です。
転職エージェントを複数登録したほうが良い理由⑤:
登録は無料でいつでも退会できる
転職エージェントを複数登録したほうが良い理由として最後に挙げられるのが、登録は無料でいつでも退会できるという点です。
転職エージェントは、求職者から一切の料金を取らない代わりに、求職者が転職した場合に、採用企業から手数料をもらうというビジネスモデルとなっています。
転職エージェントから話だけを聞いて退会したとしても一切の費用はかかりません。従って、転職エージェントや担当のキャリアアドバイザーを比較だけすることも可能です。
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複数の転職エージェントを利用する場合のデメリット
複数の転職エージェントを活用する場合のメリットについてご説明しましたが、複数の転職エージェントを利用する場合のデメリットについてもご説明します。
利用する場合のデメリット
- 複数の担当のキャリアアドバイザーとのやり取りが大変
- スケジュール調整が難しくなる
- 登録に手間がかかる
- 情報の取捨選択が必要となる
複数の転職エージェントを活用することで、単純に連絡する相手が多くなり、やり取りが煩雑になってしまうという点がデメリットとして挙げられます。
同時に面接のスケジュール調整もエージェントによって一元管理してくれるわけではないので、自分でスケジュールを管理する必要が出てくるのもデメリットの1つです。また、当然ながら登録に手間がかかってしまいます。
しかしながら、これらのデメリットは複数の転職エージェントを活用する際のポイントについて理解を深めておくことで解消することができるため、是非複数の転職エージェントを活用することをおすすめします。
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複数の転職エージェントを利用する場合のポイント
ここまで転職エージェントを複数利用することによるメリットとデメリットについてご説明してきましたが、複数の転職エージェントを活用するにあたっての注意点についてもご説明します。
利用する場合のポイント
- 複数の転職エージェントから同じ求人に応募しない
- 複数の転職エージェントを併用していることを正直に伝える
- 必要な情報を取捨選択する
- スケジュール管理をきちんと行う
- 連絡を迅速に行うようにする
- 他で内定が出た場合は正直に伝える
- 登録するのは多くても3-4社程度にする
複数の転職エージェントを利用する場合のポイント①:
複数の転職エージェントから同じ求人に応募しない
複数の転職エージェントを利用する場合の注意点としてまず挙げられるのが、複数の転職エージェントから同じ求人に応募しないという点です。複数の転職エージェントから同一の企業に応募してしまうと、下記の様なデメリットがあります。
応募することで生じるデメリット
- 企業とエージェントの間で混乱が生じる
- 企業やエージェントから信用されなくなる
- 候補者自身に管理能力がないと評価される
複数の転職エージェントから同じ求人に応募してしまうと採用企業や転職エージェントとの間で多大な迷惑がかかるだけでなく、信頼されなくなってしまいます。
転職エージェントから信頼されなくなると、案件が紹介されなくなったり、選考対策などのサポートをしてくれなくなったりというデメリットがあるため、信頼を損なわないためにも複数の転職エージェントから同じ求人に応募はしないようにしましょう。
複数の転職エージェントを利用する場合のポイント②:
複数の転職エージェントを併用していることを正直に伝える
複数の転職エージェントを利用する場合の注意点として次に挙げられるのが、複数の転職エージェントを併用していることを正直に伝えるべきということです。
複数の転職エージェントを利用していることを伝えても良いのか、不安に思ってしまうかもしれませんが、転職エージェントを複数活用するのはよくあることなので問題ありません。むしろトラブルや混線を招かないためにも、きちんと伝えるようにしましょう。
活用することによって生じる問題
- 複数の転職エージェントから同じ求人に応募してしまう
- 複数の転職エージェントから同じ求人を紹介される
- 他の転職エージェントの予定とバッティングしてしまう
また、複数の転職エージェントを活用している旨を伝えることにより、自分たちを選んでもらうために転職支援の質が向上する可能性があります。
複数の転職エージェントを利用する場合のポイント③:
必要な情報を取捨選択する
複数の転職エージェントを利用する場合の注意点として次に挙げられるのが、必要な情報を取捨選択するべきということです。
複数の転職エージェントから話を聞くと、提供される情報が増えますが、多すぎると混乱してしまったり、的外れなアドバイスを真に受けてしまう可能性があります。
提供された情報は自分にとって必要か、きちんと取捨選択するようにしましょう。そのためには転職活動における自身の軸を明確にしておくことが大事です。
- なぜ転職したいか
- どのような会社に転職したいか、どのような業務に携わりたいか
- それを実現する会社はどのような会社なのか
- 勤務先に求める条件は何か(待遇・休暇・福利厚生など)
複数の転職エージェントを利用する場合のポイント④:
スケジュール管理をきちんと行う
複数の転職エージェントを利用する場合、スケジュール管理はきちんと行うようにしましょう。
複数の転職エージェントに登録した場合、日程の一元管理をしてくれなくなるため、自分で面接や選考のスケジュールを管理する必要があります。スケジュールをきちんと管理するために、下記の様なことを意識することをおすすめします。
意識するべきこと
- 予定が決まったタイミングで必ずカレンダーアプリに予定を入れる
- 面接が長引くする可能性も考慮して、面接と面接の間は空けるようにする
- プライベートの予定も同じカレンダーアプリに入力する
予定がバッティングすることで、直前で面接のリスケジュールをすることになったり、面接をドタキャンすることとなると、採用企業からの評判も非常に悪くなります。そうならないためにも、スケジュールの管理は意識して行うようにしましょう。
複数の転職エージェントを利用する場合のポイント⑤:
連絡を迅速に行うようにする
複数の転職エージェントを利用する場合の注意点として、連絡を迅速に行うという点が挙げられます。
転職エージェントへの連絡が滞ってしまうと、転職活動に本気ではないと判断されてしまい、転職サポートの優先順位が下がってしまうという悪影響があります。
そのため、複数の転職エージェントを活用する場合においても転職エージェントへの連絡は忘れないようにしましょう。
また、迅速に連絡を行うことで転職活動における予定のバッティングなども防ぐことができるため、連絡はできるかぎり迅速に行うことを意識しましょう。
複数の転職エージェントを利用する場合のポイント⑥:
他で内定が出た場合は正直に伝える
複数の転職エージェントを利用する場合、他で内定が出た場合は正直に伝えることも複数の転職エージェントを利用する場合のポイントです。
複数の転職エージェントを併用していて、結果待ちや選考中の企業がある場合は、各転職エージェントに早めに連絡をし状況を共有することが重要です。これ以上求人を紹介されないようにするため、現在受けている選考などをストップするために、状況は共有しておくようにしましょう。
逆に、まだ入社に迷っている場合は、他の企業の選考も受けたいという旨を合わせて伝えると良いでしょう。現在の内定先が明確な比較対象となるため、他の転職エージェントもその内定先より条件の良い求人を紹介してくれる可能性が高まります。
複数の転職エージェントを利用する場合のポイント⑦:
登録するのは多くても3-4社程度にする
複数の転職エージェントを利用する場合の注意点として、登録するのは多くても3-4社にするようにしましょう。
いくら複数の転職エージェントを活用できるからといって、あまりに活用する転職エージェントが多すぎると連絡が煩雑になりすぎてしまったり、スケジュールの管理ができなくなってしまう場合があります。
実際、リクルートエージェントの調査によれば、1社-3社がほとんどとなっており、4社以上を活用している人は少ない傾向にあります。
3-4社であればそれほど苦労することなく日程などの調整もできるため、転職活動において登録する転職エージェントは多くても4社程度にしましょう。
![](https://talentsquare.co.jp/career/wp-content/uploads/2023/06/recruit-agent-howmany-agent.webp)
引用元: リクルートエージェント
多めに転職エージェントに登録して、自分と相性の良い転職エージェントに絞ったりという活用方法もできるため、一旦は3-4社程度に登録してみることをおすすめします。連絡が煩雑だと感じたら、転職エージェントを絞っても問題ありません。
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参考: 【5社比較】転職エージェント掛け持ち複数登録のメリット・デメリット(退職の寺子屋)
転職エージェントを一つに絞る必要はある?タイミングは?
結論から言うと、転職エージェントを無理に一つに絞る必要はありません。
ただし、多くの人にとって転職期間中に3-4社の転職エージェントと連絡し続けるのも負担となるでしょう。その場合、複数社登録した転職エージェントから求人やサポートの質について比較検討のうえ、劣後していると感じる転職エージェントに関しては、基本的にどのタイミングであっても活用をやめてしまっても問題ありません。
タイミングと理由の例
- 初回面談前: 連絡が適当だと感じる、複数の転職エージェントと連絡するのが面倒等
- 初回面談後: キャリアアドバイザーの質が低い・キャリアアドバイザーと相性が悪い・自分に合う求人が無さそう等
- 選考中: このキャリアアドバイザー経由では求人を受けないと判断した場合等
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タイミングとしては、そのような判断が付いたタイミングであればいつでも問題ありません。
ただし、活用をストップする予定の転職エージェント経由で選考を受けている場合は、その選考が終わるタイミングで転職エージェントを絞ることをおすすめします。
掛け持ちする転職エージェントの選び方
実際に転職エージェントを選ぶ際は、下記の様なポイントを重点的に見ることをおすすめします。
見るべきポイント
- どの様な業界や求職者の属性に強みを持っているか
- 求人数が豊富か
- サポート内容がしっかりしているか
- キャリアアドバイザーと相性が合うか
- 大手かどうか
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上記を満たしており、おすすめできる転職エージェントは下記の通りです。基本的には下記の転職エージェントから複数に登録することで、自身にとって最適な転職エージェントを選ぶことができます。
ビズリーチ | ★ おすすめNo.1 ・登録するだけで高年収のスカウトが届く。 ・今すぐ転職予定がなくてもスカウトを通じて自分の市場価値が分かる 【口コミ】ビズリーチの評判 |
マイナビエージェント | ★ おすすめNo.2 ・丁寧なサポートで20代・30代から人気の転職エージェント。 ・マイナビエージェントでしか扱いのない好条件の求人が多い 【口コミ】マイナビエージェントの評判 |
ASSIGN(アサイン) | ★ おすすめNo.3 ・コンサル・IT・金融などの高年収業界への転職を成功させたい人におすすめ ・面接対策などの丁寧なサポートに定評があり、全国のエージェントの中から『JAPAN HEADHUNTER AWARD』の最優秀賞を受賞 【口コミ】ASSIGN(アサイン)の評判 |
キャリアスタート (第二新卒・既卒におすすめ) | ★ 第二新卒や既卒の方におすすめ ・月収25万円以下から年収100万円以上アップの実績多数 ・学歴やスキルよりもポテンシャルを評価してくれる優良企業求人を紹介してくれる 【口コミ】キャリアスタートの評判 |
ハタラクティブ (第二新卒・既卒におすすめ) | ★ 第二新卒や既卒の方におすすめ ・フリーター・既卒・未経験向けに特化、高い内定率(80.4%)を誇る ・未経験者歓迎の大手企業の求人が揃っており、内定先の86.5%が大企業 【口コミ】ハタラクティブの評判 |
そもそも転職エージェントを活用したほうが良い理由
転職活動においては転職エージェントを活用することを強くおすすめします。転職エージェントを活用した場合のメリットには下記の様なものがあります。
活用した場合のメリット
- 日程調整などの煩雑な手続きを行ってくれる
- 書類の添削や面接対策を行ってくれる
- 非公開求人を教えてくれる
- 企業の内情を教えてくれる
- 選考におけるフィードバックをもらえる
- 内定時の条件交渉を行ってくれる
転職エージェントを活用した場合のメリット①
日程調整などの煩雑な手続きを行ってくれる
転職エージェントを活用した場合のメリットとしてまず挙げられるのが、企業との選考における日程調整などの煩雑な手続きを行ってくれるという点です。
中途選考にあたっては、働きながら選考を受けるだけでなく、複数の企業と同時並行で面接を受けることもあり、日程調整は非常に煩雑です。転職エージェントは日程調整を企業との間に入って代行してくれるので、候補者の負担が小さくなるという点がメリットです。
また、ダブルブッキングを防ぐこともできるように、事故を防ぐためにも日程調整は転職エージェントにお願いするようにしましょう。
転職エージェントを活用した場合のメリット②
書類の添削や面接対策を行ってくれる
転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、書類の添削や面接対策を行ってくれるという点です。
選考においては職務経歴書や履歴書といった書類の提出が必要になりますが、特に今までこのような書類を作成したことがない場合は、独学で作成するのも大きな負担となるうえ、添削がなければなかかな良い書類ができないというのも事実です。転職エージェントは選考のノウハウを生かして、職務経歴書や履歴書を添削してくれるため、特に転職未経験の場合は転職エージェントに書類を見てもらうことをおすすめします。
また、模擬面接を通じて対策の支援をしてくれます。転職エージェントは、自己紹介・自己分析・志望動機・転職理由など面接において一般的に聞かれることや、業界特有の質問を熟知しており、求職者の回答に対してもフィードバックを通じて回答のブラッシュアップをしてくれます。
面接の内定率を上げるためにも、積極的に模擬面接をお願いすることをおすすめします。
転職エージェントを活用した場合のメリット③
非公開求人を教えてくれる
転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、非公開求人を教えてくれるという点です。
Web上では公開されていない求人のことを非公開求人と言います。求人を非公開にする理由は様々ですが、下記の様な理由が挙げられます。非公開求人は待遇が良かったり、重要ポストに就けたりと魅力的な案件であることが多い傾向にあります。
- 競合他社に知られたくないため
- 応募の殺到を避け、採用の効率化を図るため
- 重要ポストの人材採用を社内秘で行いたいため
- 待遇などを広く伝えたいわけではないため
一般に非公開案件は待遇の良いものが多いと言われています。こうした非公開求人を紹介してもらえることが転職エージェントを活用するうえでのメリットです。
転職エージェントを活用した場合のメリット④
企業の内情を教えてくれる
転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、企業の内情を教えてくれるという点です。
転職エージェントはその会社に何人も転職させているプロフェッショナルなため、その会社の年収水準や採用難易度、選考フローや、採用意欲など、企業に関する様々な情報を持っています。こうした内情を知ったうえで企業の選考を受けることで、志望動機が確固たるものとなって内定確率を大きく上げることができたり、入社した企業とのミスマッチが生じづらくなるというメリットがあります。
転職エージェントを活用した場合のメリット⑤
選考におけるフィードバックをもらえる
転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、選考におけるフィードバックをもらえるという点です。
このフィードバックは候補者と企業が直接やり取りすると仕入れづらいものですが、転職エージェントは採用企業と候補者の間に入ってくれるため、面接などのフィードバックを企業から仕入れてくれることがあります。
フィードバックを通じて、評価されていたポイントや次回の面接までに修正したほうが良い点、選考に落ちてしまった理由など、結果的に内定確率を上げるような情報を得ることができるため、転職エージェントを活用して選考のフィードバックを積極的に仕入れることをおすすめします。
転職エージェントを活用した場合のメリット⑥
内定時の条件交渉を行ってくれる
転職エージェントを活用した場合のメリットとして最後に挙げられるのが、内定時の条件交渉を行ってくれるという点です。
新卒と異なり、転職においては内定時の交渉によって年収や待遇が向上する場合があります。とはいえ、将来的な雇用主に対して年収や待遇の交渉を行うのはやりづらい・難しいというのも事実でしょう。そのような場合、選考の段階から転職エージェントを活用していれば、転職エージェントが採用条件の交渉についても代行してくれます。こうした採用条件の交渉まで見据えて、転職エージェントの活用を検討することを強くおすすめします。
転職エージェントと他の転職チャネルとの比較
転職活動の進め方として、「直接応募」「リファラル」「転職サイト経由」「転職エージェント経由」という4つの方法があります。
- 直接応募(企業HPから自分で問い合わせ)
- リファラル(知り合い経由の紹介)
- 転職サイト経由
- 転職エージェント経由
それぞれの応募方法について、以下の表の通りメリット・デメリットがあります。
応募方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
直接応募 | ・(一部の会社に限り)直接応募から入社した場合に特別ボーナスが支給されることがある | ・会社の内情についての情報を得づらい(特にネガティブな情報) ・面接対策などのサポートを受けることができない |
リファラル | ・知り合い経由で会社の内情について詳細な情報を教えてもらえる | ・知り合いはキャリアのプロではないため、客観的なアドバイスを受けることができない ・知り合いがいる会社しか受けることができない |
転職サイト経由 | ・たくさんの選択肢の中から自分に合った求人を探すことが出来る | ・面接対策などの個別サポートを受けることができない |
転職エージェント経由 | 上記にご紹介した通り | ・転職サイトと比べると応募可能な求人数が少ない場合がある ※複数の転職エージェントを併用することで解決可能 |
良い転職エージェントの見極め方
良い転職エージェントを見極めるためのポイントとしては、下記の様なものが挙げられます。
見極めるためのポイント
- キャリアアドバイザーとの相性が合う
- 業界や企業に関する知識を持っている
- レスポンスが早い
- 上から目線や横柄・強引な対応をしない・対応が丁寧
- 求職者の話を鵜呑みにせず、客観的なアドバイスをくれる
- 求職者のことを知ろうとたくさん質問してくる
- 紹介してくる求人が、的外れなものばかりではない
良い転職エージェントを見極めるためのポイント①:
キャリアアドバイザーとの相性が合う
良い転職エージェントを見極めるためのポイントとしてまず挙げられるのが、キャリアアドバイザーとの相性が合うか否かという点です。
これに関しては個々人の性格や相性で直感的なものであるため、言語化するのは難しい要素ですが、初回面談で話してみて人間として信用できそうか、話してみて相性が良いかといった観点を確認してみると良いでしょう。
良い転職エージェントを見極めるためのポイント②:
業界や企業に関する知識を持っている
業界や企業に関する知識を持っているかどうかも、良い転職エージェントかどうかを見極めるうえで重要なポイントです。
転職エージェントの強みは、転職エージェントによる選考対策であったり企業の内情を共有してもらえるという点ですが、業界や企業に関する知識が不足しているとこうした対策も不十分となってしまう可能性があります。
特に、社風や待遇・労働時間など外部から分かりづらい情報をいかに持っているか、その業界における転職支援実績はあるかといった点は初回面談で確認してみると良いでしょう。
良い転職エージェントを見極めるためのポイント③:
レスポンスが早い
レスポンスが早いかどうかも、良い転職エージェントかどうかを見極めるうえで重要なポイントです。転職エージェントによっては普段からレスポンスが遅く、なかなか連絡してもらえない転職エージェントもいます。
転職という人生の一大事においてレスポンスが遅い人は信用できないうえ、大事な局面で連絡が取れないということにもなりかねないので、注意が必要です。
良い転職エージェントを見極めるためのポイント④:
上から目線や横柄・強引な対応をしない・対応が丁寧
上から目線や横柄・強引な対応をしない・対応が丁寧な転職エージェントも質の高い転職エージェントといえるでしょう。
転職エージェントは候補者が転職した場合に企業から報酬を得られるというビジネスモデルであるため、候補者を無理に転職させようと強引な対応をする転職エージェントもいます。
また、そのような強引さだけでなく、シンプルに上から目線であったり横柄な対応をしてくる転職エージェントもいます。こうした転職エージェントはかかわるだけ時間がもったいないので、すぐに担当を変更するように申し伝えることをおすすめします。
良い転職エージェントを見極めるためのポイント⑤:
求職者の話を鵜呑みにせず、客観的なアドバイスをくれる
求職者の話を鵜呑みにせず、客観的なアドバイスをくれるキャリアアドバイザーも良いキャリアアドバイザーの特徴です。キャリアアドバイザーによっては求職者の話を鵜呑みにして、当たり障りのないアドバイスばかりしてくる転職エージェントもいます。
しかしながら、求職者の話すニーズは必ずしも求職者の希望を満たすものでないケースもあります。
例えば、経営経験を積みたいコンサルに行きたいと言っている人に対して、コンサルはあくまで第三者の立場からアドバイスするのが役割であり、経営経験を直接積めるわけではない、などのアドバイスができる転職エージェントの方が良い転職エージェントです。
このように、求職者の話を鵜呑みにせず、求職者の話から真のニーズをくみ取って適切なアドバイスができる転職エージェントを活用することをおすすめします。
良い転職エージェントを見極めるためのポイント⑥:
求職者のことを知ろうとたくさん質問してくる
求職者のことを知ろうとたくさん質問してくる転職エージェントも、質の高い転職エージェントとして信用できるでしょう。求職者のことを知れば知るほど、求職者にマッチした求人を紹介することができますが、そうした意欲がある転職エージェントは質が高い傾向にあります。
また、求職者としても経験のあるキャリアアドバイザーによる質問を通じた分析により、自分のことがより客観的にわかるようになるでしょう。
良い転職エージェントを見極めるためのポイント⑦:
紹介してくる求人が、的外れなものばかりではない
紹介してくる求人が、的外れなものばかりではないという点も重要です。
転職エージェントが紹介する求人すべてが希望に沿っているわけではなく、時には希望とは違う求人の紹介もあり得ます。
そうした的外れな求人が紹介される頻度が少なく、基本的には紹介される求人が希望に沿っている転職エージェントは質の高い転職エージェントといえるでしょう。
逆に、紹介してくる求人が的外れなものばかりである場合は、別のキャリアアドバイザーへの変更を申し出ることをおすすめします。
転職エージェントを活用する場合の流れ
転職エージェントは、下記のようなフローで活用することとなります。各ステップについて、詳細に説明します。
- 転職エージェントに登録
- 登録後、転職エージェントより連絡、初回面談の日程を調整
- 初回面談(希望職種・希望年収水準・経歴についてすり合わせ)
- 求人紹介・書類添削・応募
- 面接対策・面接
- 内定・条件交渉・転職
なお、各ステップにおける転職エージェントの賢い使い方については下記の記事で別途解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
![](https://talentsquare.co.jp/career/wp-content/uploads/2023/06/how-to-use-career-agent-20240524-300x158.webp)
転職エージェントを活用する場合の流れ①
転職エージェントに登録
まずは転職エージェントの公式サイトから会員登録します。一般的には下記の様な情報を入力する必要がありますが、会員登録に際して必要な情報は転職エージェントによって異なっており、非常に入力項目が少ない転職エージェントもいます。
- 氏名
- メールアドレス
- 在籍企業の職種
- 居住の都道府県
- 直近の年収
- 雇用形態・役職
- 直近在籍企業
- 入社年月・退社年月・職務内容
- 転職回数
- 希望勤務地
- 語学スキル・資格スキル
- 最終学歴
- 卒業年
転職エージェントを活用する場合の流れ②③
登録後、初回面談の日程を調整・初回面談を実施
転職エージェントへの登録後、すぐ-5営業日程度を目安に転職エージェントより連絡が来て、初回面談の日程を調整することとなります。
初回面談では一般的に下記の様なことについて話し合います。これは後々紹介する求人が求職者に適したものになるように、転職エージェントが求職者のことを理解するために行われるものです。
- キャリアの棚卸し: キャリアアドバイザーとともに、これまでの経験からどのようなキャリアが身についているか、客観的に強み・弱みを整理します。「キャリアの棚卸し」によって、自分では気がつかなかった強みや可能性を発見できます。
- 転職の目的や希望条件の確認: 転職で実現したいことや譲れない条件の確認を行います。ここですり合わせた希望条件を満たす求人を、キャリアアドバイザーが紹介してくれます。
- 方向性・スケジュールの明確化: いつまでに転職したいかをもとに選考を受けるスケジュールを決めたり、面接対策に咲くことができる時間などについてキャリアアドバイザーとすりあわせします
また、キャリアアドバイザーとの初回面談では、下記の様なことも確認するようにしましょう。特に、キャリアアドバイザーの選考対策や業界知見によって自身の内定確率も大きく上がるため、自分が希望する業界に関する知見があるキャリアアドバイザーがきちんと担当としてつきそうか確認することをおすすめします。
- 担当のキャリアアドバイザーの転職支援成功実績
- 自身の希望する業界における知見
- 選考対策・書類添削の可否
- 担当者との相性
特に、キャリアアドバイザーの中には自身の利益のために求職者のためにならないことをする悪質な人もいます。初回の面談でそのような兆候を感じた場合は、遠慮なく担当者の変更をお願いしましょう。
- 希望条件とかけ離れた的外れな求人を紹介してくる
- 上から目線だったり、説教が多かったりと対応・態度が悪い
- 転職や内定受諾を急かしてくる
- 電話やメールなどでの連絡がしつこい、仕事中に電話してくる
- レスポンスが遅い
- 求人を紹介してくれない、見捨てられる
- 企業に関する質問をしても、答えてくれない
初回面談はオンラインで実施される?オフラインで実施される?
初回面談の実施がオンラインかオフラインかに関しては転職エージェントによって異なってきますが、自分の希望した形態で実施することができる転職エージェントが多いため、自分の希望を伝えると良いでしょう。
初回面談では何を持っていけばよい?
転職エージェントによって異なりますが、一般的には筆記用具、名刺、持っている場合は履歴書・職務経歴書を持っていけば良いでしょう。特に履歴書・職務経歴書に関しては、事前に送付しておくことで初回面談がスムーズに進むようになります。
服装は自由?
転職エージェントによって異なりますが、服装は自由としているところが多い模様です。一方で、面接時の服装に関しても見てもらいたい方は、面接を受ける際の服装で初回面談を受けてみるのも良いでしょう。
面談や紹介を断られることはある?
職業安定法において、転職エージェント(=職業紹介事業者)は、求職者からの求人の申し込みは、原則としてすべて受付しないといけないと定められています。
どんな転職エージェントであっても、求人紹介や初回面談を断られることは基本的にありません。断られる心配はないので、気になる転職エージェントには積極的に面談に申し込みましょう。
転職エージェントはメンタル不調でも活用できる?
転職エージェントはメンタル不調でも活用することが可能です。メンタルが不調の場合は初回面談でその旨を正直に伝えるようにしましょう。そのことを理解したうえで求人を紹介してくれるようになったり、転職活動の計画を立ててくれるようになります。
転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことは?
転職エージェントの面談では、下記の様なことは絶対にやってはいけません。
- 経歴を詐称する・スキルなどで嘘をつく
- 面談の日程を守らない
- 面談までに指定された準備を行わない・指定された物を持参しない
- 高圧的・横柄な態度をとる
- 過剰なサービスを要求する
- 転職の意思が低いと言い張る
上記の様なことをしてしまうと転職エージェントとの信頼が崩れ、良いサポートを受けることができなくなります。
転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないことは下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。
![](https://talentsquare.co.jp/career/wp-content/uploads/2024/01/donts-interview-with-career-agent-20240524-300x158.webp)
転職エージェントとの面談については下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
![](https://talentsquare.co.jp/career/wp-content/uploads/2023/06/career-agent-interview-20240524-300x158.webp)
転職エージェントを活用する場合の流れ④
求人紹介・書類添削・応募
キャリアアドバイザーとの初回面談を終えた後は、転職エージェントより求人の紹介をしてもらうこととなります。紹介してもらった求人の中で興味がある求人があれば、それに応募することとなります。
初回面談で理解した求職者の特性や希望を踏まえた紹介となるため、この段階で紹介される求人は求職者に適した案件が多いという特徴があります。
また、求人に応募するにあたっては書類(履歴書・職務経歴書)の提出が必須となりますが、転職エージェントは履歴書や職務経歴書における記載条項に関する添削も行ってくれます。
書類選考で落選してしまうのは非常にもったいないので、キャリアアドバイザーによる書類添削は積極的に活用するようにしましょう。
- 紹介された求人には必ず申し込まなければいけない?
-
紹介される求人に必ず申し込まなければいけないわけではありません。応募はあくまで候補者の意思で行うことができます。
転職エージェントを活用する場合の流れ⑤
面接対策・面接
応募・書類選考を通過した後は、いよいよ面接となります。キャリアアドバイザーは面接の合格率を高めるために、模擬面接や志望動機の添削も行ってくれるので、積極的に選考対策をお願いすることをおすすめします。
面接における日程調整は、キャリアアドバイザーがすべて代行してくれるため、自分で日程調整等を行う必要はありません。選考結果の連絡もすべてキャリアアドバイザーが行ってくれます。
また、転職エージェントは面接のフィードバックも仕入れてくれます。そのフィードバックを基に改善点などがわかるため、結果として面接の合格率を上げることができます。
転職エージェントを活用している場合は、積極的にフィードバックをもらうようお願いすることをおすすめします。
転職エージェントを活用する場合の流れ⑥
内定・条件交渉・転職
面接を突破して内定を得た場合、内定後の入社日や年収の調整など個人では交渉しにくい内容はすべてキャリアアドバイザーが代行してくれます。また、転職に際しての退職方法・手続きに関してもアドバイスを受けることができます。
転職エージェントは何人の求職者を担当している?
転職エージェントは求職者とマンツーマンで対応をしている一方で、求職者を1人だけ担当しているわけではなく、複数人の求職者における転職を支援しています。
転職エージェントは、担当しているキャリアアドバイザーが自社経由で転職した場合に手数料を獲得できる仕事です。求職者を1人だけしか担当していなければ、その求職者が転職しなかった場合に手数料は一切獲得できなくなってしまいます。
そうなると事業も成り立たないため、複数人の求職者を担当するというのが一般的です。担当する求職者の人数は、転職エージェントにも寄りますが、10-20人程度が一般的と言われています。