理由がわからない？仕事に行きたくないときの原因と対処法

仕事に行きたくないと感じながらも「仕事に行きたくない理由がわからない」「甘えなのではないか」と悩んでしまう人も少なくありません。なぜ仕事に行きたくないと感じるのでしょうか。

「理由がわからないけど仕事に行きたくない時のよくある原因」「理由がわからないけど仕事に行きたくない状態を無視して働き続けるデメリット」「仕事に行きたくないときの対処法」についてご説明します。

理由がわからない？仕事に行きたくないときのよくある原因

理由がわからないけど仕事に行きたくないときのよくある原因は下記の通りです。順にご説明します。

理由がわからない？仕事に行きたくない原因#1:
労働時間が長すぎる・疲労が蓄積しているため

仕事に行きたくない原因として、労働時間が長すぎることや疲労が蓄積していることが考えられます。

厚生労働省の令和4年雇用動向調査によると、転職者が前職を辞めた理由として、定年・個人的理由を除き「労働時間・休日等の労働条件が悪かった」が最も多くなっています。

過度な長時間労働は、疲労とストレスの蓄積を招き精神的に不健康な状態となってしまいます。労働時間が長すぎて疲労が蓄積すると、仕事に対して拒否反応が起きてしまいます。

土日や深夜なども長時間働くことが常態化すると、プライベートな時間が奪われ、仕事以外の活動や趣味、家族との時間が犠牲になります。

仕事以外の趣味や家族との時間はむしろ仕事へのモチベーションを上げる重要な要素であり、こうした時間を取れないと仕事に対するネガティブな気持ちが先行してしまいます。

特に、対価が低いのに労働時間が異常に長い職場では、仕事へのモチベーション低下が顕著となりやすい傾向にあります。仕事に行きたくないと感じることなく働くためにはワークライフバランスが大切になります。

現在の仕事で長時間労働を強いられている場合は転職をして環境を変えることも今後働きづづけるためには有効な手段と言えます。

理由がわからない？仕事に行きたくない原因#2:
仕事内容が自分に合っていないため

仕事内容が自分に合っていないことは仕事のモチベーション低下の大きな原因となります。日々同じルーチンワークを繰り返すような状態だとスキルも身につかず、飽きてしまいやすくなります。

自分の能力や専門知識が必要とされない環境では、自分のやっていることに社会的な意味を感じなかったり、誰にも求められていないと感じるとモチベーションは低下しやすい状態となります。

また、仕事内容が自分に合っていないと、ミスが増えさらに仕事へのモチベーションが低下し、作業効率も下がってしまいます。

作業効率が悪いことで人間関係が悪化してしまったり、労働時間が長期化してしまって労働環境が悪くなってしまったりするなど、二次的な悪影響が生まれてしまう可能性もあります。

自分が嫌いな仕事を続けることによって、職業生活における充実感や達成感も得られにくくなり結果的に「仕事に行きたくない」と感じるようになります。

理由がわからない？仕事に行きたくない原因#3:
職場の人間関係が悪いため

職場の人間関係が悪いことも仕事に行きたくない原因となっている可能性があります。

厚生労働省の令和4年雇用動向調査によると、労働条件に次いで「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由で転職する者が多くなっています。この様に、職場の人間関係は仕事をする上で大きな影響を与えます。

また、職場での人間関係が悪いと職場に行くだけでストレスを感じるようになります。そして、イライラや不満が積み重なり、ストレスが蓄積していくことで些細な事での衝突や対立が生じやすく、さらに人間関係が悪化してしまうことがあります。

人間関係が悪いことで会社の雰囲気だけでなく、自分に対する評価も悪くなる可能性があります。結果的に、会社での居場所がなくなってしまい「仕事に行きたくない」と感じるようになります。

理由がわからない？仕事に行きたくない原因#4:
ハラスメントが蔓延している

職場の人間関係が悪い点と似ていますが、ハラスメントが蔓延しているという点も仕事に行きたくないと感じる原因の一つです。ハラスメントは社員に精神的なストレスを与えるだけでなく、職場の空気も最悪なものにします。

種類	定義
パワーハラスメント	職場で明らかに立場が上のものが、常識的に逸脱した指示や発言をして、相手を不快にさせること
セクシュアルハラスメント	職場において、相手の意に反して性的な言動をすることにより不快な気持ちにさせること
マタニティーハラスメント	妊娠・出産・育児中の女性従業員に対して、理不尽な扱いを受けるような言動をすること
モラルハラスメント	態度や言動で相手の人格を否定したり傷つけたりすること
結婚ハラスメント	未婚の人に対して避難したり、結婚に関するプレッシャーを与えたりして不快な思いをさせること

また、ハラスメントが横行する職場では、被害者だけでなく、目撃者や同僚もストレスを感じることがあります。この様な環境では精神的な不調を引き起こしやすいため、職場から離れることも大切です。

理由がわからない？仕事に行きたくない原因#5:
怒られることが怖いため

怒られることが怖いということも、仕事に行きたくないと感じる原因の一つです。

ハラスメントというわけではなくても、仕事でミスをしてしまい怒られることが多発すると、怒られること自体が怖くなって仕事に対する拒否反応が生まれてしまうことがあります。

ひどい場合はどんな時も怒られることが脳裏にあり、名前を呼ばれるだけで恐怖を覚えてしまうようなこともあります。このように、怒られ続けることも仕事に行きたくなくなる原因の一つです。

理由がわからない？仕事に行きたくない原因#6:
通勤時間が長い

仕事に行きたくない原因として、通勤時間が長いという点も挙げられます。総務省統計局による上位5位までの地域別通勤・通学時間は下記の通りです。

都道府県	通勤時間
神奈川県	1時間40分
千葉県	1時間35分
東京	1時間35分
埼玉県	1時間34分
奈良県	1時間28分

関東地方では通勤時間が1時間半を超え長くなっています。最も短い地域であっても1時間近く通勤にかかっています。

近年テレワークを導入している企業もありますが、毎日通勤ラッシュの中出勤している人も多くいます。満員電車での長時間移動は心身の疲労にもつながっていきストレスが増加します。

そのため、会社自体に不満がなくても、出勤することに対してストレスを感じ、仕事に行きたくないと考えることもあります。

理由がわからない？仕事に行きたくない原因#7:
給料などの待遇が悪すぎるため

仕事に行きたくない原因として、給料などの待遇が悪すぎる点も挙げられます。

例えば、長時間労働にも関わらず、その労働が時間換算で最低賃金にも満たない場合であったり、同業他社や同僚と比較して明らかに低い給料は、自分が正当に評価されていない、搾取されていると感じてしまうことがあります。

また、給料は生活水準にも直結するため、給料が低いため住居やプライベートの出費においても切り詰める必要が出てきてしまいます。

仕事を頑張っているにも関わらず、給料が低くプライベートも充実させることができない状態になるなど、こうしたストレスが蓄積することで仕事へのモチベーション低下し行きたくないと感じるようになります。

SNSなどによって自分より良い生活をしている人が目に入りやすくなる中でこうした給料の低さは大きなモチベーション低下の要因となります。

理由がわからないけど仕事に行きたくない状態を無視して働き続けるデメリット

体調や気持ち的に仕事に行きたくないと感じている場合甘えなのではないかと考える人もいます。しかし、一概に甘えとは言えません。

仕事に行きたくないと感じている中で無理して働いてしまうことで様々なデメリットが出てきます。

転職を視野に入れておくことによって、今の会社に依存せずいつでも転職できるという健全な自信がつくほか、様々な業界・企業を見てみた結果、実は今の会社が一番合っていたと気づく可能性もあります。

転職を検討する際は転職エージェントの活用がおすすめです。転職のプロフェッショナルである転職エージェントに相談することで、より効率的に自分のキャリアについて考えることができるようになります。

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けるデメリット#1:
メンタルヘルスになる・自己肯定感が下がる

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けることで、精神的な疲労が蓄積されます。

仕事の内容や環境が自分に合わないとストレスが増大しやすく、日々の業務が心の負担になり、それが積み重なることでメンタルヘルスが不調となってしまう場合があります。

こうしたメンタルヘルスはうつ病などの重大な問題を引き起こすこともあり、放置するのは危険です。

また、モチベーションが低い状態で仕事をすると思うような成果を出すこともできず、必要以上に自己肯定感が下がってしまうといった悪循環に陥る可能性も高くなります。

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けるデメリット#2:
仕事のモチベーションが上がらず、スキルが身に付かない

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けることで、モチベーションの低下が起こります。仕事への興味や情熱が湧かず、毎日が単調で退屈に感じられるようになります。

モチベーションが低い状態では、新しいスキルを習得する意欲も低下します。自己成長のチャンスがあっても、それを活かすエネルギーも湧きません。

自分に合わない仕事を無理して続けてしまうことでスキルなども身につかず、時間だけが経ってしまい、いざ転職しようと思っても自身の能力・スキルが不足している結果転職活動もうまくいかないということになり得ます。

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けるデメリット#3:
パフォーマンスが悪くなる・成果を出せなくなる

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けることで、パフォーマンスが悪くなる・成果を出せなくなるということが起こり得ます。

仕事が自分に合わず行きたくないと感じている状態の場合、モチベーションが発揮しづらいだけでなく、得意分野でないことから自分の実力をしっかりと発揮できない可能性が高まります。

この様な仕事では本来の実力を過小評価されてしまい、結果として給料や賞与・昇給といった待遇の部分にも影響を与えます。待遇が悪化すると更にモチベーションが低下してしまうなど悪循環となってしまうことにも繋がります。

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けるデメリット#4:
職場での人間関係が悪化する

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けると、職場での人間関係にも影響が出ます。仕事への興味が薄れると、同僚や上司とのコミュニケーションも消極的になりがちです。これが、仕事の効率低下や誤解を生む原因となります。

さらに、ストレスが高まると、その感情が職場の人々に対しても表れることがあります。イライラや不満が積み重なり、些細なことでの衝突や対立が生じやすくなります。

結果として職場の雰囲気が悪くなるだけでなく、自身に対する評価も悪くなってしまい、会社での居場所がなくなってしまいます。

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けるデメリット#5:
プライベートを楽しめなくなる

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けた結果、プライベートの時間も満足に楽しむことが難しくなります。常に仕事のことが頭から離れないために休日もしっかりと休むことができず、仕事のストレスや疲労が消えません。

仕事での過剰な疲労は、趣味や家族との貴重な時間を確保することも難しくなります。趣味や本来楽しいことであっても、仕事による疲れが原因で後回しになることがあったり、心から楽しめないということも十分にあります。

プライベートの充実が得られないことは、職業生活におけるモチベーションにも悪影響を及ぼします。仕事と休暇の適切な区別がつかなくなったり、職務への集中力や意欲も低下するなどすべてが悪循環に陥ってしまう可能性があります。

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けるデメリット#6:
時間を浪費してしまい、転職市場における自身の価値も下がる

仕事に行きたくない状態を無視して働き続けたとしても、時間を浪費してしまい、転職市場における自身の価値も下がることに繋がります。

仕事に行きたくないと感じながら仕事をしていてもしっかりとスキルを身につけることは難しいと言えます。そして、社内でのパフォーマンスも悪くなることから成長速度は遅くなってしまう傾向にあります。

この様な仕事を惰性で続けてしまうと、いざ自分が転職しようと思っても「転職するには年齢が高い」「年齢の割には能力やスキルがない」といった評価になってしまい、転職活動に失敗する可能性が高まります。

自分に合わない仕事を嫌々続けるのは現状維持ではなくむしろマイナスだという意識を持つことは非常に重要です。

理由がわからない？仕事に行きたくないときの対処法

理由がわからないけど仕事に行きたくない時の対処法は下記の通りです。

理由がわからない？仕事に行きたくないときの対処法#1:
友人に相談する

信頼できる友人に相談することも仕事に行きたくないときの対処法の1つです。

職場の話を仕事と関係ない信頼できる友人に相談してみることで、無意識のうちにストレスを感じていた部分や問題点が明らかになることもあります。

また、誰かに自分の気持ちを話すことで気持ちが整理され、前向きになることもあります。

そのため、原因も分からず仕事に行きたくない時には、一人で抱え込むのではなく第三者に相談してみることも有効な手段と言えます。

理由がわからない？仕事に行きたくないときの対処法#2:
上司に相談する

仕事に行きたくないときには、上司に一度相談することも解決策の一つです。

上司に現在の状況や感じている問題を正直に伝えることで、職場環境や仕事内容の改善策を一緒に考えることができます。特にモチベーションの低下が仕事内容の合わなさであったり、労働時間の長さを原因としている場合は有効な解決策となり得ます。

また、上司はキャリアアドバイザーとしての役割を果たすことができ、新たなキャリアパスや成長の機会を提示してくれることもあります。上司との建設的なコミュニケーションは、仕事へのモチベーションを取り戻す手助けとなるでしょう。

理由がわからない？仕事に行きたくないときの対処法#3:
仕事前や仕事後に楽しみを作る

仕事に行きたくないときの対処法として、仕事前や仕事後に予定を入れて楽しみを作ることも効果的です。

仕事前にカフェに行って気分を上げてから仕事に向かったり、仕事終わりに友人との予定を入れることで仕事に行くモチベーションを保ちやすくなります。

理由がわからない？仕事に行きたくないときの対処法#4:
思い切って休む

どうしても仕事に行きたくないときは、思い切って休むことも効果的です。

連続して仕事することで生じる疲労やストレスによって、仕事に行きたくないと感じている場合は、休暇によってモチベーションを取り戻すことができる可能性があります。短期間の休暇を取ることで、心身ともにリフレッシュすることができます。

休暇中は仕事から完全に離れ、趣味や家族との時間を楽しむことが大切です。これにより、仕事以外の生活の喜びを再発見し、仕事へのエネルギーを回復させることができます。

また、こうした長期的な休暇ではなくても定期的な休息を取ってプライベートを充実させることで、仕事に対する集中力が向上し、生産性が高まります。

休むことは、長期的なキャリアの持続性とパフォーマンスの向上にも寄与するため、モチベーションを高めるうえで非常に有効な方法です。

理由がわからない？仕事に行きたくないときの対処法#5:
病院に行く

仕事に行きたくない気持ちを無視して、仕事を続けてしまうことで精神的ストレスが増え、適応障害やうつ病など、重大な精神病につながる可能性があります。

場合によってはすでにそうした疾患にかかっていることもあるため、早めに病院を受診して対処法に関するアドバイスをしてもらうことは重要な解決策の1つです。

不調が続いていることを職場の人に相談するのが難しいと感じることもありますが、病院の医師はこうした状況のプロであるため、ありのまま相談することが大切になってきます。

理由がわからない？仕事に行きたくないときの対処法#6:
一時的なものでない場合は、原因を特定する

ここまでご説明したような対処法でも解決できず、仕事に行きたくない感情が一時的なものでない場合は、原因を特定することが重要です。

例えば人間関係や上司との関係性で悩んでいる場合は、人事に依頼して移動をお願いするなども選択肢として入ります。

労働時間が長すぎる・金銭的待遇が悪すぎる仕事内容がつまらないなどのケースでは転職してより良い待遇であったり、仕事内容が異なる会社に移ることも選択肢となります。

いずれにせよモチベーションがないという感情が一時的ではなく持続的な場合は、原因を特定したうえで対処しなければ状況が変わらずまた休んでしまうということにもつながるため、悩みの根本を解決するよう試みることが必要です。

理由がわからない？仕事に行きたくないときの対処法#7:
転職する

上記の様な原因の特定や対処法が自分に合わないと感じる場合は、転職することも十分有力な選択肢です。仕事に対して嫌悪感がある場合は、転職して仕事から離れることが最も効果的な選択肢となる可能性も十分にあります。

仕事を辞めるか判断すべきポイントとは？仕事の辞め時の10のサインを解説

仕事の辞めどきがわかる10のサイン・仕事が合わないサインにはどのようなものがあるのでしょうか。仕事の辞め時を判断するポイントには下記の様なものが挙げられます。

一方で、下記の様な場合は仕事を辞めるべきではありません。

特に、一時的な感情で仕事を辞めてしまうと後悔に繋がることもあるため、しっかり考えたうえで決断をすることをおすすめします。

逆に、しっかり考えたうえでの決断であれば、仕事を辞めても全く問題ありません。

転職活動を成功させるためには転職エージェントの活用をおすすめ

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