社内SEはやめとけ？後悔する？仕事内容や向いてる人の特徴を解説

社内SEに就職・転職するのはやめとけと言われることがありますが、どのような理由からやめとけと言われてしまうのでしょうか。

社内SEは「やめとけ」と言われる理由や社内SEとして働くメリット、向いている人の特徴について解説していきます。

社内SEとは

社内SEとは、会社のシステムの予算の作成から開発・運用・保守を行っていく仕事です。

項目	業務内容
予算作成・管理	決められた予算内でシステム開発ができるように調整を行う
企画・開発	自社の課題解決や事業拡大を実現するシステムがどのようなものなのか検討し、企画・開発を行う
運用や保守	システムがスムーズに稼働していくように導入後の運用を行いトラブル発生時には迅速な対応を行う
社内の問い合わせ対応	ITに関わる全ての問い合わせへの対応を行う

また、システムを利用する社員からの問い合わせ対応や、パソコンやプリンター、システムの利用方法などITに関するすべてのサポートを行うことも社内SEの仕事です。

社内SEは後悔する？やめとけと言われる理由

社内SEはやめとけと言われる理由は下記の通りです。

社内SEはやめとけと言われる理由#1:
トラブルが発生したときに激務になる

社内SEはやめとけと言われる理由として、トラブルが発生したときに激務になることが挙げられます。

社内SEの業務として、企画開発などがなければ基本的にシステムの運用・保守がメインになります。社内システムにトラブルが発生してしまえば、社内業務やサービスにおいても支障が出てきてしまいます。

そのため、トラブルが発生した場合には、土日・祝日、業務時間外であってもすぐに対応しなければいけません。また、トラブルが解消するまで対応し続ける必要があります。

基本的には定時帰宅しやすい仕事ですが、急に激務になってしまうこともあるため、社内SEはやめとけと言われてしまうことがあります。

社内SEはやめとけと言われる理由#2:
仕事内容が多岐にわたり雑務も多い

社内SEはやめとけと言われる理由として、仕事内容が多岐にわたり雑務も多いことが挙げられます。

仕事内容はSEとしてのシステム開発や運用の他にも、企画書やトラブルの報告書といった事務的な仕事もあります。一般的なSE業務であるプログラミング用語を用いた開発よりも、システムの運用や保守、トラブル対応が中心になります。

また、社内SEは人数が少ない分、社員から「ITのなんでも屋」として扱われることも少なくありません。ちょっとした「PCにログインができない」「パスワードを忘れた」といった問い合わせに対応することも多くなります。

そのため、通常のSEのようにコードを書いたりすることより、雑務が多くなってしまうことも少なくないため、社内SE はやめとけと言われてしまうことがあります。

社内SEはやめとけと言われる理由#3:
社内調整の能力やスキルが求められる

社内SEはやめとけと言われる理由として、社内調整能力やスキルが求められることが挙げられます。

社内SEはシステムの開発も行いますが、業務のコスト管理や事業部とシステムにおける今後の課題、納期の管理などを行っていきます。

ITに関する打ち合わせでは、他部署や上層部とのやり取りも多くなり、幅広い人と関わることになります。また、ヒアリングからシステムに関する説明、納期の調整など関係者との調整業務も多くなります。

社内SEは、プログラミングスキルだけではなくコミュニケーション能力を持ち、社内の様々な人との調整を円滑に行っていくことができるスキルも求められるため、やめとけと言われることがあります。

社内SEはやめとけと言われる理由#4:
成果が見えづらく評価されづらい

社内SEはやめとけと言われる理由として、成果が見えづらく評価されづらいことが挙げられます。

営業職などでは顧客獲得が業績に直結するため、自分の働きや成果が見えやすく評価を受けやすい傾向にあります。また、一般的なSEの場合では、開発がメインであり成果物によっての売り上げにもあるため成果が見えやすいと言えます。

しかし、社内SEは、業務の効率化を図ったり、コスト削減などの間接的に会社の業績に関わっていますが、一般的なSEと異なり企画開発が少なく、運用や保守がメインになるため、会社から成果が見えづらい特徴があります。

他の職種に比べ会社からの評価を受けにくいため、社内SEはやめとけと言われています。

社内SEはやめとけと言われる理由#5:
専門的スキルや知識が身に付きづらい

社内SEはやめとけと言われる理由として、専門的スキルや知識が身に付きづらいことが挙げられます。

社内SEは会社内でも人数が少なく、限られています。そのため、「ITに関するなんでも屋」として、トラブルの問い合わせへの対応やシステムの運用など業務内容が多岐にわたります。

一般的なSEと比較すると、業務内容も幅広くなっていることに加え、システムの運用・保守がメインになるためプログラミングコードを書く業務は少なくなります。

SEとしてのプログラミングや新しい技術を用いた開発、実務経験を積んでいきたい人にとっては知識が身に付きづらいため、やめとけと言われることがあります。

社内SEの魅力とメリット

社内SEの魅力とメリットは下記の通りです。

社内SEの魅力とメリット#1:
残業が少なく定時帰宅しやすい

社内SEの魅力とメリットとして、残業が少なく定時帰宅しやすい点が挙げられます。

一般的なSEでは、顧客からの納期に追われながら仕事をすることも少なくありません。また、無茶な納期の場合であっても間に合わせるために、土日や祝日に出勤して仕事をしたり残業を行うこともあります。

しかし、社内SEの場合には、基本的に社内とのやり取りになるためある程度は融通が利きます。納期なども無茶な設定をされることも少なく、トラブルが発生しない限り定時で帰宅することができる特徴があります。

社内SEは定時で帰宅することができる分、ワークライフバランスを保ちながら働いていくことができるのも魅力の一つです。

社内SEの魅力とメリット#2:
外部とのやり取りが少なくストレスが溜まりづらい

社内SEの魅力とメリットとして、外部とのやり取りが少なくストレスが溜まりづらいことが挙げられます。

一般的なSEでは、クライアントが存在します。クライアントからの納期や要望に対応することが求められます。納期に間に合わないといったことが起きてしまえば、今後の契約にも影響を及ぼす可能性も高く、プレッシャーや精神的な負担は大きくなります。

しかし、社内SEの場合には社内でのやり取りが中心です。そのため、無茶な納期や急な変更なども起こりづらいため精神的ストレスが溜まりづらいと言えます。

ストレスが少ないことで、仕事へのモチベーションも維持しやすく業務効率を上げることができます。効率よく仕事ができることで、会社での評価を得られやすくなります。

社内SEの魅力とメリット#3:
社内の人から感謝されやすい

社内SEの魅力とメリットとして、社内の人から感謝されやすいことが挙げられます。

社内SEは社内でも少人数であり、限られた人数でITに関する様々な問い合わせに対応することになります。

また、社内SEは社員の業務効率化や働きやすい環境づくりのための開発なども行うため、社員の感じていることや不満などのヒアリングも行っていきます。こうしたことから、社内SEは社員一人ひとりとの関わりが深くなりやすい傾向にあります。

社内におけるITすべてを担い、社内の問題解決のために働くことができるため、直接社員から感謝されるタイミングが多くなります。

社内SEの魅力とメリット#4:
需要が高くどこにでも転職しやすい

社内SEの魅力とメリットとして、需要が高くどこにでも転職しやすい点が挙げられます。

社内SEは様々な知識を必要とするため様々な知識や経験を持っています。IT業界は人手不足に陥りやすい業界でもあるため、知識や経験を持った人材の需要は高くなります。

社内SEの業務は、企業内の問題解決に繋がるシステムの開発やシステムの運用・保守、社員からのITに関する問い合わせの対応などです。

多くの職種は、業界が異なればやることも大きく変わってしまうため、異業種への転職は難しくなる傾向にありますが、社内SEの場合には、知識や経験がある程度あれば異業種であっても大きく業務内容は変わらないため、転職しやすい特徴があります。

社内SEに向いている人の特徴

社内SEに向いている人の特徴は下記の通りです。

社内SEに向いている人の特徴#1:
ワークライフバランスを保ちたい人

社内SEに向いている人の特徴として、ワークライフバランスを保ちたい人が挙げられます。

一般的なSEでは、クライアントからの急な納期の変更や打ち合わせ時間もクライアントに合わせることなどから長時間労働や残業などが多くなる傾向にあります。

しかし、社内SEの場合、やり取りを行うのは社内の人間であるため、基本的に業務時間内で仕事を終えることができます。また、納期などに関しても、ある程度融通が利きやすく、トラブルなどが発生しない限りは残業なども少ない傾向にあります。

プライベートの時間も十分に確保することができ、休息やリフレッシュする時間もできるようになります。そのため、ワークライフバランスを保ちながら働いていきたい人にとって社内SEは向いていると言えます。

社内SEに向いている人の特徴#2:
勤務地を固定して働きたい人

勤務地を固定して働きたい人にも社内SEは向いていると言えます。

社内SEは、社内のシステムに関するすべてを担うことになるため本社勤務が多く、人事異動が基本的には発生しません。そのため勤務地が変わることなく働いていくことができます。

子育てや介護などで勤務地を変えたくない人やUターン転職をしたいと考えている人にとっても向いていると言えます。

しかし、企業によってはシステム導入時期の短期間に出張などが必要なこともあります。そのため、出張なども避けたい人は、事前に企業へ確認しておくことが重要です。

社内SEに向いている人の特徴#3:
マルチタスクが得意な人

社内SEに向いている人の特徴として、マルチタスクが得意な人が挙げられます。

一般的なSEであればプログラミングコードを用いてシステムの開発などに集中することができますが、社内SEは、同時に複数の業務を行うことが多くなります。

また、業務を行っている中でトラブルが発生した場合には、優先順位をつけ取り組むことが求められます。マルチタスクが得意な人は、こうした様々なことを要領よくこなすことができるため、社内SEは向いていると言えます。

一つのことに集中して仕事を行いたい人は一人黙々と働くことができる仕事がおすすめです。

社内SEに向いている人の特徴#4:
コミュニケーションを取ることが苦ではない人

社内SEに向いている人の特徴として、コミュニケーションを取ることが苦ではない人が挙げられます。

社内SEは、様々な部署や人との関わりが必要になります。

例えばシステムの開発の際には、ユーザーとなる社員の抱える問題を把握するためヒアリングを行うことや経営人とのすり合わせを行っていくなどといった幅広い人との関わりコミュニケーションを取っていくことが必要になります。

社員との良好な関係性を築くことができれば、より仕事をしやすくなります。そのため、社内SEにはプログラミングスキルだけではなく、コミュニケーションを円滑に取っていくことができる人は向いていると言えます。

社内SEに向いている人の特徴#4:
市場価値を高めたい人

社内SEに向いている人の特徴として、市場価値を高めたい人が挙げられます。

社内SEは、社内の問題解決のために必要となるものは何か、社員が必要としているものは何があるのかなどの上流工程から下流工程まで幅広く関わることになります。

一般的なSEとは異なりプログラミングなどの業務だけではなく、マネジメントも行うこともあることなど様々な業務を行うことで、SEとしての市場価値を高めることができます。

そのため、自身の市場価値を高めスキルアップ、キャリアアップを目指している人にとって社内SEに向いていると言えます。