転職市場で人気の高いコンサルBIG4について、転職難易度や中途採用(キャリア採用)の選考フロー・選考倍率・面接内容と対策方法を解説します。

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そもそもコンサルBIG4とは?
BIG4とは、会計事務所を出自としてグローバルで活躍する4つの巨大監査法人系ファーム(PwCグループ、デロイトトーマツグループ、EYグループ、KPMGグループ)を指します。
巨大監査法人系ファーム BIG4

PwCグループ

デロイトトーマツグループ

EYグループ

KPMGグループ
BIG4を構成する4社はすべて本社をイギリスに置いている外資系企業です。日本のみならずグローバルに事業を展開しており、世界で最もプレゼンスの高いコンサルグループだと言えます。
BIG4は、どこか一つの領域に特化しているのではなく幅広い領域でコンサルティング事業を展開しているという点も大きな特徴として挙げられます。
領域 | 詳細 |
---|---|
業務・ビジネスコンサルティング | 業務プロセスの改善や改革を通じて、効率性向上やコスト削減、生産性向上を支援 |
ITコンサルティング | クライアントのIT戦略立案からシステム導入、運用最適化までをサポートし、デジタルトランスフォーメーションを推進 |
監査業務 | 財務諸表や内部統制の信頼性を検証し、透明性を確保するための監査意見を提供 |
法務アドバイザリー | 契約や取引、紛争解決に関する法的リスクを評価し、企業の法務戦略をサポート |
税務アドバイザリー | 税務申告、国際税務対応、組織再編における税務リスクの低減や節税策を提案 |
財務アドバイザリー | M&A、財務DD、企業再生の支援を通じて、財務構造の最適化や成長戦略を推進 |
リスクアドバイザリー | M&Aに特化し、戦略立案からターゲット企業の選定、デューデリジェンス(財務・法務調査)、取引交渉、買収後の統合(PMI)まで一貫した支援を提供 |
戦略コンサルティング | 経営課題に応じた会社全体の成長戦略策定と実行 |
ESGコンサルティング | 環境、社会、ガバナンスに関する課題解決や持続可能性を高める戦略を立案・実行 |
このうち、コンサルBIG4は、巨大監査法人系ファームであるBIG4のうち、コンサルティング業務を担う会社を指します。
具体的には、PwCコンサルティング、デロイトトーマツコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティングの4社です。
BIG4 | メンバーファーム |
---|---|
PwCグループ | PwCコンサルティング合同会社(コンサルBIG4) PwC Japan有限責任監査法人(監査) PwC税理士法人(税務) PwCアドバイザリー合同会社(財務) PwC弁護士法人(法務) PwCサステナビリティ合同会社(ESG)など |
デロイトグループ | デロイトトーマツコンサルティング合同会社(コンサルBIG4) 有限責任監査法人トーマツ(監査) デロイトトーマツ税理士法人(税務) デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社(財務) DT弁護士法人(法務) デロイトトーマツサステナビリティ合同会社(ESG) デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社(リスク)など |
EYグループ | KPMGコンサルティング株式会社(コンサルBIG4) KPMGあずさ監査法人(監査) KPMG税理士法人(税務) 株式会社KPMG FAS(財務)など |
KPMGグループ | EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(コンサルBIG4) EY新日本有限責任監査法人(監査) EY税理士法人(税務) EY弁護士法人(法務)など |

コンサルBIG4の転職難易度は高い?中途採用は厳しい?
BIG4は転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
2025年8月最新版
コンサル業界の転職難易度ランキング
転職難易度 S
マッキンゼー、BCG、ベイン・アンド・カンパニー、A.T.カーニー、ローランド・ベルガー、アーサー・ディ・リトル
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 戦略コンサルの世界的リーダー。ブランドと知名度が高い |
---|---|
BCG | 戦略コンサルの世界的トップファーム。日本を重視 |
ベイン・アンド・カンパニー | 戦略コンサルの世界的トップファーム。少数精鋭が特徴 |
A.T.カーニー | アメリカ発の戦略コンサル。消費財領域に強み |
ローランド・ベルガー | ドイツ発の戦略コンサル。製造業に強み |
アーサー・ディ・リトル | ヘルスケアや製造業に強みがある戦略コンサルファーム |
転職難易度 A
ドリームインキュベータ、YCP Solidiance、アクセンチュア、デロイトトーマツ、EY、PwC、KPMG、キャップジェミニ
ドリームインキュベータ(DI) | 新規事業開発や成長戦略の立案に特化した日系戦略コンサル |
---|---|
YCP Solidiance | ゴールドマン出身者によって創設された日系コンサル |
アクセンチュア | 世界最大級の総合コンサル。戦略からデジタル、テクノロジーまで支援 |
デロイトトーマツ | コンサルBIG4の一角。戦略からIT導入まで多岐にわたるサービスを提供 |
EYストラテジー&コンサルティング | コンサルBIG4の一角。財務、リスク管理などでサービスを提供 |
PwCコンサルティング | コンサルBIG4の一角。幅広い領域でコンサル業務を提供 |
KPMGコンサルティング | コンサルBIG4の一角。デジタル化、財務、リスク管理に強みを持つ |
キャップジェミニ | ITコンサルとシステム統合に強みを持つフランス発のコンサル |
転職難易度 B
野村総合研究所、アビーム、ベイカレント、クニエ、経営共創基盤
野村総合研究所(NRI) | シンクタンク系の老舗総合コンサル。ITプロジェクトが中心 |
---|---|
アビームコンサルティング | 日本発の総合コンサル。ERP導入や業務改革支援が中心 |
ベイカレント・コンサルティング | 急成長中のコンサルファーム。IT導入やデジタル化支援に強み |
クニエ | NTTデータグループの一員。ERP導入などに特化したサービスを提供 |
経営共創基盤(IGPI) | ハンズオンで企業再生や事業構造改革を支援する日系コンサル |
転職難易度 C
フューチャー・アーキテクト、日立コンサルティング、リンクアンドモチベーション、シグマクシス、シンプレクス、NTTデータ経営研究所、タナベコンサルティング
フューチャー・アーキテクト | ITとビジネスの融合を支援する国内コンサル。システム構築や業務改革に強み |
---|---|
日立コンサルティング | 日立グループの一員。製造業や社会インフラに特化したコンサルサービスを提供 |
リンクアンドモチベーション | 組織変革やモチベーションマネジメントに特化 |
シグマクシス | IT導入や業務変革を中心に支援する国内コンサルティング企業 |
シンプレクス | 金融分野に強み。ITソリューションを活用した業務改革を支援 |
NTTデータ経営研究所 | NTTデータグループの一員。ITを基盤に業務改革などを提供 |
タナベコンサルティング | 全国の中堅・中小企業から大企業・行政まで幅広く支援する老舗の日系コンサル |
※ 上記のランキングは転職市場で人気のある有名企業・大手企業のみを抽出しています。「転職難易度C」の企業であっても、転職市場全体では難易度が非常に高い部類に入る点にご注意ください。
【参考】転職難易度の計算方法
上記の転職難易度は、以下のデータをもとに計算されています。
企業公式ページおよび実名SNS上で公開されている社員の学歴・職歴データ
ハイクラス転職サイト『タレントスクエア』に掲載されている実際の求人の応募条件(必須条件/歓迎条件)
なお、上記のランキングは企業単位での選考通過確率を相対的に示すものであり、実際の転職活動の成否・難易度は応募職種や選考時期によって異なります。
dodaが発表している「転職人気企業ランキング2025」において、BIG4の一角であるデロイト、PwCは、外資系コンサルながらTOP300にランクインしていることから、転職市場における人気は非常に高いと言えます。
一方で、BIG4は中途採用にも積極的です。例えば、デロイト トーマツ グループは、2024年度に2,421人もの中途を採用しています。新卒採用は1,507人なので、新卒の1.5倍以上中途を採用していることが分かります。
BIG4をはじめとしたコンサル会社が採用に積極的なのは、主に国内のコンサルティング市場が拡大しておりコンサルタントの需要が高いことや、コンサル会社が多様なバックグラウンドの人材を欲していることが主な理由です。
- 国内のコンサルティング市場が拡大しているから
- 多様なバックグラウンドの人材を採用することでより良いサービスを提供できるから

中途採用に非常に積極的なのはデロイトトーマツに限りません。PwC、KPMG、EYいずれも中途採用人数が非常に多く、転職難易度は高いながらも十分に転職できる可能性があると言えます。
実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。
簡単な経歴を登録するだけで、以下のような人気企業100社への転職可能性を数字で算出してレポートとして受け取ることができます(出典:転職可能性公式ページ)

コンサルBIG4は第二新卒でも転職できる?第二新卒の転職難易度は?
BIG4は第二新卒であっても十分に転職することが可能です。
第二新卒での転職は選考に不利になると思われがちですが、実際はそんなことはなく、育成コストの安さや体力・吸収力の高さによって企業から高く評価される傾向にあります。
企業が第二新卒を求める理由
- 社会人経験があるため、新卒よりも育成コストが安い
- 辞めてしまった新卒の補充要因として親和性が高く、就職時期も柔軟
- まだ若く体力もあり、企業のカルチャーやスキルの吸収力が高い
上記のような理由から、誰もが知る有名企業や業界トップクラスの大手企業でも第二新卒を積極採用するケースが増えています。

BIG4の採用大学は?中途採用に学歴フィルターはある?
BIG4の一角であるデロイトトーマツの新卒採用における採用大学の一例は下記の通りです。レベルの高い大学出身者が多いことが分かります。
国立大学
東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学・大阪大学・名古屋大学・神戸大学・九州大学・首都大学東京・千葉大学・東京外国語大学・東京農工大学・東北大学・北海道大学・横浜市立大学・横浜国立大学
私立大学
慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学・国際基督教大学・中央大学・立教大学・青山学院大学・明治大学・法政大学・学習院大学・関西学院大学・同志社大学・駒沢大学・東京理科大学・成蹊大学・専修大学・創価大学・津田塾大学・東京女子大学・奈良先端科学技術大学
一方で、中途採用の場合、新卒採用ほど学歴は重視されません。学歴よりも職歴や経験・スキルが重視される傾向にあるため、上記にあるような大学の出身者でなくても転職できる可能性は十分にあると言えます。
コンサルBIG4の転職難易度が高い理由
BIG4は転職市場で人気が高いです。転職市場で人気が高い結果、中途採用を受ける人の数が多くなり倍率が上がるため、中途採用に積極的だとしても転職難易度は高くなります。
それでは、どのような理由でBIG4は転職市場で人気が高いのか、また転職難易度が高くなるのか解説します。
コンサルBIG4の転職難易度が高い理由#1:
年収が高いため
BIG4の転職難易度が高い理由として、年収が高いという点が挙げられます。
BIG4は、一般的な企業と比較すると年収水準は非常に高いです。例えば、BIG4の一角であるPwCコンサルティングの年収水準は下記の通りです。
役職 | 年収(万円) | 年次 |
---|---|---|
アソシエイト | 550~750 | 1~4年目 |
シニアアソシエイト | 750~1,050 | 3~7年目 |
マネージャー | 1,100~1,500 | 5~10年目 |
シニアマネージャー | 1,500~1,800 | 8年目~ |
ディレクター | 1,800~2,500 | 10年目~ |
パートナー | 3,000~ | 15年目~ |
PwCコンサルティングのみならずBIG4は近しい給料体系を採っており、シニアアソシエイトクラスで年収は1,000万円レベルと非常に年収が高いです。
こうした高年収を実現できるという点が、BIG4における転職人気・転職難易度が高くなる理由の1つです。

コンサルBIG4の転職難易度が高い理由#2:
自分の市場価値を上げることができるため
自分の市場価値を上げることができるというのも、BIG4の転職難易度が高い理由の1つです。
BIG4に在籍すると、その人の市場価値が大きく向上します。これは、BIG4に在籍していたという事実が「優秀である」シグナルであることや、BIG4でのコンサル経験が他業種でも生きやすいことによります。
- BIG4に転職できること自体が優秀であるシグナルであるため
- 様々な業界でのコンサル経験が他社でも生きやすいため
- 優秀なコンサルタントとの人脈を形成できるため
市場価値が上がることで、BIG4に転職することで更なるキャリアアップの機会も豊富になり、幅広い企業に転職できるようになります。
このように、市場価値が上がることでキャリアアップできるというのが、BIG4における高い人気の理由の1つです。
コンサルBIG4の転職難易度が高い理由#3:
ブランド力があるため
ブランド力があるというのも、BIG4における転職難易度・人気が高い理由の1つです。
BIG4の各社は、グローバル展開をしており世界的にも有名なコンサルティングファームです。有名かつブランド力があるため、多くの転職希望者が思い浮かべやすいです。結果として転職人気が高くなる傾向にあります。

「有名な企業」「大手の企業」であるというだけで、転職する方の人数は大きく増えて転職難易度は高くなります。
コンサルBIG4の選考フローと対策(書類対策や面接でよく聞かれること)
コンサルBIG4の選考フローは、下記のようなフローとなっています。
BIG4各社の公式HPや、各種転職エージェント経由で応募することができます。
職務履歴書やレジュメを提出します。それらに記載された過去の職歴や自己PRを基に、BIG4各社が書類選考をします。
次のステップは面接となります。面接は複数回となっており、3回程度が一般的な模様です。
無事面接を通過した場合、採用条件(業務内容・待遇)が提示されます。採用条件を受諾できた場合、正式に採用決定となります。
コンサルBIG4における中途採用の選考倍率は?
コンサルBIG4の中途採用の選考倍率について、2025年8月時点で公開されている公式の情報はありません。
一般的に、中途採用における選考倍率は30倍程度(書類選考通過率:約3倍、一次面接通過率:約5倍、最終面接通過率:約2倍)とされています。
ただし、コンサルBIG4は転職市場で人気が高いため、一般的な選考倍率よりも選考倍率が高くなる可能性があります。
BIG4では適性検査を受ける必要がある?
場合によっては、書類選考と合わせて適性検査(Web検査)を受ける必要があります。適性検査の形式は会社によって異なりますが、基本的に「SPI」や「玉手箱」とされています。
なお、上記は企業HP等から応募した場合の選考フローですが、企業からのスカウト経由で選考を受ける場合は選考フローが短縮されたり、通過率が大幅にUPすることがあります。
応募方法 | 選考フロー | 選考倍率 |
---|---|---|
企業HP等から応募 | 書類選考・Webテストなど通常通り | 誰でも応募できるため倍率が高い |
スカウト経由 | 特別ルートで短縮される可能性あり | 企業がスカウトするため内定しやすい |
志望度の高い企業・業界に対して転職活動を有利に進めたい方は、『ビズリーチ』や『タレントスクエア』(※20代・30代特化型)などのスカウト型転職サイトをチェックしてみてください。
スカウト経由で選考が有利に進みやすいことに加えて、スカウトを通じて転職市場の情報収集をしたり、自分の正しい市場価値を知ることもできます。
コンサルBIG4の選考で重要なポイント
- 見栄えの良い職務経歴書の作成する
- 面接での回答を事前に準備する
- 一社だけでなく複数社の選考を受ける
選考対策のポイント#1:
見栄えの良い職務経歴書の作成する
コンサルBIG4の選考を受けるにあたっては、履歴書に加えて職務経歴書の提出が必要です。職務経歴書は作成に手間がかかりますが、自身の経験やスキルを具体的にアピールするために大事な書類です。
- 職務要約
- 勤務先ごとの職務内容と実績
- 身につけたスキルや経験・資格
コンサルBIG4のような人気企業では、書類選考の段階で不採用となるケースも少なくありません。また、職務経歴書のクオリティはその後の面接での評価にも影響することがあります。
なお、職務経歴書は一度しっかり作り込んでおけば、他社への応募にも転用できるため無駄にはなりません。したがって、転職活動の早い段階で丁寧に仕上げておくことをおすすめします。
職務経歴書を作ったことがない方や、職務経歴書の作り方に自信がない方は『職務経歴書Pro』という無料のツールをチェックしてみてください。
職務経歴書Proでは、スマホ/PCからフォームを埋めるだけでプロ仕様の職務履歴書を作成できます。文字化けやスタイル崩れのない高品質のPDFが出力でき、そのままメールに添付したりコンビニ等で印刷が可能です。
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選考対策のポイント#2:
面接での回答を事前に準備する
面接では、これまでの職歴や価値観に加えて、志望動機やコンサルBIG4への理解度も問われます。また、回答内容だけでなく、話し方や姿勢といった振る舞いも評価の対象となります。
面接で良い評価を得るためには、自己分析に加え、企業研究や想定質問への回答を事前に準備しておくことが重要です。十分に準備しておくことで、本番でも落ち着いてスムーズに受け答えができるようになります。
- なぜコンサルBIG4に転職したいのか?
- なぜ他の会社ではなくコンサルBIG4なのか?
- (未経験の場合)なぜこの業界に転職したいのか?
- コンサルBIG4に転職して何をしたいのか?
- コンサルBIG4に入った後のキャリアをどう考えているか?
- なぜ現職(前職)を辞めたいのか?
- コンサルBIG4にどのような貢献ができるか?
- 現職(前職)で出した成果と成果を出せた要因は?
- これまでに経験した困難とそれをどのように乗り越えたか?
- リーダー経験の有無は?
- 自分の強み・弱みは?それを裏付ける現職(前職)での経験は?
- 新卒で選んだ業界の理由は?その時点ではどのようなキャリアパスを描いていたか?
- コンサルBIG4以外の会社における選考も受けているか?
- 現職(前職)の年収水準と希望年収水準は?
コンサルBIG4のような人気企業は応募者も多く、面接でのやり取りが合否に直結します。面接においては想定回答集を作成するくらい万全の準備で臨む必要があるという点に注意が必要です。
選考対策のポイント#3:
コンサルBIG4だけでなく複数社の選考を受ける
コンサルBIG4のような人気企業は、どれだけ準備をしても必ず通過できるとは限りません。応募者数が多く倍率が高いうえにタイミングや運にも左右されるため非常にシビアである点は認識しておく必要があります。
そのため、コンサルBIG4だけに絞らず、志望度の高い企業を複数併願して選考を受けることが大切です。複数社の選考を並行して進めることで、どこか一社でもうまくいく可能性が高まり、精神的な余裕にもつながります。
また、コンサルBIG4の選考を受ける前に他社の選考を経験しておくことで、実践的な練習となり、本番であるコンサルBIG4の面接がうまくいく可能性も高まります。
コンサルBIG4への転職がおすすめな人
BIG4への転職がおすすめな人の特徴は下記の通りです。こうした特徴に当てはまる人は、BIG4への転職を検討することをおすすめします。
コンサルBIG4への転職がおすすめな人#1:
年収を上げたい人
年収を上げたい人は、BIG4への転職がおすすめだと言えます。
BIG4をはじめとしたコンサルファームでは、パートナークラスになれば数千万円から時には数億円という規模の年収を稼ぐことができます。平均年収も1,000万円程度と高い企業が多く、BIG4に転職すれば年収の上昇を期待できます。
会社名 | 30歳の推定平均年収 |
---|---|
ベイン・アンド・カンパニー | 1941万円 |
ボストンコンサルティンググループ(BCG) | 1930万円 |
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1908万円 |
A.T.カーニー | 1829万円 |
ローランド・ベルガー | 1710万円 |
アーサー・ディー・リトル(ADL) | 1688万円 |
デロイトトーマツコンサルティング(DTC) | 1423万円 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 1394万円 |
KPMGコンサルティング | 1321万円 |
PwCコンサルティング | 1316万円 |
ドリームインキュベータ(DI) | 1285万円 |
野村総合研究所(NRI) | 1239万円 |
アクセンチュア | 1212万円 |
シグマクシス | 1140万円 |
三菱総合研究所(MRI) | 1112万円 |
ベイカレント・コンサルティング | 1080万円 |
クニエ | 1050万円 |
シンプレクス | 909万円 |
日本総合研究所 | 872万円 |
アビームコンサルティング | 740万円 |
フューチャーアーキテクト | 715万円 |
大和総研 | 679万円 |
船井総研 | 510万円 |
【参考】30歳の平均年収の推定方法
上記の30歳平均年収は、ハイクラス転職サイト『タレントスクエア』に登録者のうち、各社の25歳~35歳の社員の年収データをもとに推定しています(2025年8月時点データ)
中途でコンサルBIG4に転職した場合の年収は?
中途でBIG4に転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることでしょう。
実は新卒で入社したときの年収と中途で転職した場合の年収は大きく異なるケースが少なくありません。
中途で入社した場合の具体的な年収を知るためには、転職サイトに掲載されている実際の求人を見ることが最も確実です。口コミサイトやSNSよりも最新かつ正確な情報を知ることができます。
特に人気なのはCMでも有名な転職サイト『ビズリーチ』です。一般的な転職サイトではめったに見つからないような人気企業の高年収求人や好条件の非公開求人が多数掲載されています。
【公式HP】https://bizreach.jp
※2025年8月現在、新規登録すると167,253 件の求人が無料で閲覧可能
ビズリーチは定期的にログインしているとアカウントの評価が高まり、人気企業の非公開求人が優先的に案内されやすくなります。
転職活動を始める前から無料アカウントを作成して年に数回ログインしておくだけで、将来転職する際に情報が集まりやすく非常に有利になるのでおすすめです。
【参考】ビズリーチの評判・口コミ
コンサルBIG4への転職がおすすめな人#2:
キャリアパスを広げたい人
キャリアパスを広げたい人も、BIG4への転職がおすすめな人の特徴の1つです。
コンサルはポストコンサルでのキャリアの選択肢が非常に豊富です。再度事業会社に戻って経営企画等の中核部署に転職することも、投資ファンドに行くことも、スタートアップに行くことも、起業・独立することもできます。
特にBIG4のように著名なコンサルティング会社の場合は、在籍していたこと自体が「優秀」であるというシグナルになるため、より良い条件で転職することも可能になります。
コンサルBIG4への転職がおすすめな人#3:
優秀な人と一緒に働きたい人
優秀な人と一緒に働きたい人も、BIG4への転職がおすすめな人の特徴の1つです。
BIG4には優秀な人が多いです。時には劣等感を抱いたり、競争が激しかったりという厳しい側面はありますが、論理的で優秀な人が多く一緒に働きやすいという特徴もあります。
若手であっても有益な発言は尊重して聞いてもらえる文化でもあり、理不尽な理由で働きづらいことはほとんどない、というのがBIG4の良い点です。
また周囲の優秀な人と切磋琢磨して自身の成長につなげることもできます。また、優秀な人とのコネクションも自身にとって資産になるでしょう。
コンサルBIG4への転職がおすすめな人#4:
どこにでも通用するようなスキルを身につけたい人
どこにでも通用するようなスキルを身につけたいというのも、BIG4への転職がおすすめな人の特徴の1つです。
- 論理的思考力
- 資料の作成方法
- プレゼンスキル
- 顧客とのコミュニケーション
BIG4をはじめとしたコンサルではビジネス全般で役立つスキルを身に付けることができます。これらのスキルはコンサルだけでなく、他のどのような企業であっても重宝されるスキルです。
コンサル出身者がどの業界にも多い理由はこうした普遍的な知識・ノウハウを身につけているからであり、そうした知識・ノウハウを学ぶことで自身の市場価値を上げることができます。
BIG4への転職がおすすめな人#5:
知的好奇心が旺盛な人
BIG4への転職におすすめな人の特徴5つ目が、知的好奇心が旺盛な人です。
BIG4では1プロジェクトごとに全く違う職種のクライアントを相手にすることも珍しくなく、各クライアントの事業に関して多くの情報をインプットする必要があります。
日々異なる業界についてキャッチアップするのは大変な労力ですが、知的好奇心のある人であれば苦にならず、様々な情報を吸収できるでしょう。
豊富な知識をベースにクライアントの解決策を提案するのがコンサルタントの仕事であり、日々情報をインプットできる知的好奇心があることはコンサルタントにとって大きな武器となるでしょう。
コンサルBIG4への転職がおすすめな人#6:
実力主義の世界に身を置いて成長したい人
実力主義の世界に身を置きたいというのも、BIG4への転職がおすすめな人の特徴の1つです。
BIG4は実力主義の色合いが強く、同期間の評価の差によって明確に出世スピードが異なります。
このような実力主義の世界では、個々人にかかるプレッシャーも大きなものになりがちですが、そうした実力主義の世界に身を置いて成長したい人にとって、BIG4は良い転職先といえます。
【中途採用】コンサルBIG4への転職におすすめのハイクラス転職サイト
コンサルBIG4のような有名企業・人気企業に転職したい方におすすめのハイクラス転職サイトを厳選して紹介します。
おすすめのハイクラス転職サイト#1:
タレントスクエア | 若手優秀層のためのハイクラス転職サイト

『タレントスクエア』は20代~30代前半の若手優秀層に特化したスカウト型のハイクラス転職サイトです。
未経験から転職可能なコンサル・金融・総合商社・IT求人など、タレントスクエアでしか出会えない非公開求人が多く、登録するとキャリアアップに繋がる特別なスカウトが届きます。
20代で年収1000万円を超える高年収求人や、選考倍率が100倍以上の超人気企業の限定求人も多数掲載されているため、気になった方は公式ページをチェックしてみてください。
【公式HP】
おすすめのハイクラス転職サイト#2:
レバテックキャリア | エンジニアの年収UPに特化したハイクラス転職サイト

『レバテックキャリア』は、エンジニアのキャリアアップ支援に特化した国内最大級の転職サービスです。
客先常駐から自社開発企業への転職、SIerから開発ディレクターへの転職、フルリモートの高年収企業への転職など、一人ひとりの希望にあった理想のキャリアアップをサポートしてくれます。
今すぐ転職したい人はもちろん、情報収集したい方でも無料で利用でき、気になるIT企業のリアルな内情や直近のエンジニアの転職動向について、ネットでは得られない生の情報を無料で入手することができます。
転職に限らず、フリーランスエンジニアや副業・業務委託の支援も行っているため、気になる方は公式HPから無料登録してみてください。
【公式HP】
https://career.levtech.jp
おすすめのハイクラス転職エージェント#3:
ASSIGN | 転職難易度の高い人気企業に未経験から転職できる

『ASSIGN(アサイン)』は、若手ハイキャリアに特化した転職エージェントです。コンサル・IT・金融などの業界への転職支援に強みがあります。
面接対策や業界研究など転職サポートの丁寧さに定評があり、全国のエージェントの中から『JAPAN HEADHUNTER AWARD』の最優秀賞を受賞しています。
未経験から挑戦できる独自の高年収求人を多数扱っていることに加え、面談後に一人ひとりにオーダーメイドのキャリアプラン資料を作成するなど、他のエージェントとは一線を画した丁寧すぎるサポートが特徴です。
2025年8月現在、登録すると転職活動の進め方や注意点をまとめたオリジナル資料(『転職活動の手引き』)を無料で受け取ることができます。
登録は30秒で完了し、万が一合わないと感じた場合は電話不要ですぐに退会できるので、是非チェックしてみてください。
【公式HP】
https://assign-inc.com
おすすめのハイクラス転職サイト#4:
ビズリーチ | 即戦力人材のためのハイクラス転職サイト

『ビズリーチ』は、TVCMでも有名な国内最大級のハイクラス転職サイトです。経歴を登録すると高年収のスカウトが届き、気になるスカウトに返信することで効率的に転職活動を進めることができます。
転職活動中の人はもちろん、直近の転職予定がなく将来的に転職を考えている人も含めて200万人以上のユーザーが利用しています。
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【公式HP】
https://bizreach.jp
コンサルBIG4の転職元・コンサルBIG4からの転職先
BIG4への転職元及び転職先の一例は下記の通りです。あくまで一例なので、下記のようなキャリア以外も十分にあり得ます。BIG4はキャリア採用が多く、転職者のバックグラウンドも様々です。
他IT企業やSIer企業、事業会社など多様
キャリア採用に積極的
マッキンゼー、BCG、アクセンチュアなどのコンサルタント
電通や博報堂などデジタル人材を求める広告代理店
事業会社やIT企業など様々で、キャリアパスは豊富
実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。
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コンサルBIG4各社の特徴
BIG4各社の特徴を下記にまとめています。
コンサルBIG4各社の特徴#1:
PwCコンサルティング

会社名(日本) | PwCコンサルティング |
---|---|
会社名(英語) | PwC Consulting |
日本拠点 | 東京本社: 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング ほか 大阪、名古屋、京都、福岡に拠点 |
本国 | イギリス |
拠点数 | 44カ国 121都市以上 |
PwCコンサルティングは、イギリスに拠点を置く世界最大級の総合コンサル企業です。グローバルで規模の大きいコンサル企業である「BIG4」の一角を担っています。
2023年度のPwC Japan全体のメンバーは約11,500人、日本における収益はPwCグループ全体で2,500億円に到達しており、日本におけるプロジェクトが非常に多いことが分かります。
同じくPwCグループであるStrategy&(戦略系)としてのDX、M&A・定型・再編含む変革実務に関わる強みを組み合わせ、Practical Strategy(即座に実行できる戦略)の策定、それを起点とした全社転換を担っています。
年収水準 | 残業時間 | ||
知名度 | 転職難易度 |

コンサルBIG4の特徴#2:
デロイトトーマツコンサルティング

会社名(日本) | デロイトトーマツコンサルティング |
---|---|
会社名(英語) | Deloitte Tohmatsu Consulting |
日本拠点 | 東京本社: 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 丸の内二重橋ビルディング ほか 大阪、京都、福岡に拠点 |
本国 | イギリス |
拠点数 | 世界150か国 |
デロイトトーマツコンサルティングは、イギリスに拠点を置く世界最大級の総合コンサル企業です。グローバルで規模の大きいコンサル企業である「BIG4」の一角を担っています。
日本におけるコンサルティングの歴史が長く、実績が非常に豊富であることやカバーしているサービスの提供領域が極めて広いことが特徴です。総合コンサルなので、一気通貫で様々なソリューションを提供することができます。
日本国内ではグループ全体で約3,300億円の収益があります。グループ人員数は約20,000人と非常に規模が大きく、また中途採用人数も約4,000人と日本におけるプレゼンスは非常に高いです。
年収水準 | 残業時間 | ||
知名度 | 転職難易度 |

コンサルBIG4の特徴#3:
EYストラテジー・アンド・コンサルティング

会社名(日本) | EYストラテジー・アンド・コンサルティング |
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会社名(英語) | EY Strategy and Consulting |
日本拠点 | 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号東京ミッドタウン日比谷 |
本国 | イギリス |
拠点数 | 世界150カ国 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、イギリスに拠点を置く総合コンサル企業です。グローバルで規模の大きいコンサル企業である「BIG4」の一角を担っています。
世界150カ国以上に14万人以上のメンバーを擁するアーンスト・ヤンググループの一員として、日本市場で幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
経営コンサル領域から財務コンサル領域、会計領域などカバー範囲は多岐に渡っており、ワンストップのソリューションを提供することができます。
年収水準 | 残業時間 | ||
知名度 | 転職難易度 |

コンサルBIG4の特徴#4:
KPMGコンサルティング

会社名(日本) | KPMGコンサルティング |
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会社名(英語) | KPMG Consulting |
日本拠点 | 東京本社: 千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー ほか大阪、名古屋、福岡など |
本国 | イギリス |
拠点数 | 世界143カ国 |
KPMGコンサルティングは、イギリスに拠点を置く総合コンサル企業です。グローバルで規模の大きいコンサル企業である「BIG4」の一角を担っています。
世界143カ国の国と地域にてファームを保有しており、日本語を話せるプロフェッショナルが85都市にいることから、グローバルで連携したソリューションの提供が可能です。
また、DXやIT・会計系のプロジェクトにも強みを持っているというのが、KPMGコンサルティングにおける特徴となっています。
年収水準 | 残業時間 | ||
知名度 | 転職難易度 |
