コンサルの面接において問われることの多いフェルミ推定。コンサルに転職するうえでは対策が必須の一方で、特に未経験者にとっては対策・やり方が分からず、苦労することが多いと思います。本記事では、フェルミ推定の例題・対策・やり方について解説します。
\ 2024年11月 最新版 /
業界未経験でも転職できる
フェルミ推定とは?基礎知識・やり方を解説
そもそもフェルミ推定はどのような流れで実施され、どのような点が評価されるのでしょうか?
例題・解説の前に、これらについて簡単にご説明していきます。
フェルミ推定はどのような流れで行われる?
フェルミ推定は下記のようなフローで行われることが一般的です。
- お題が出題される
- 5-10分程度、お題について自分で考える
- 自分の考えを基に、面接官にプレゼンテーションを行う
- 面接官と議論しながら、考えを修正する
フェルミ推定では、お題を出題された後に5-10分程度、自分で考える時間が与えられます。制限時間にはあまり余裕がないことが多いと思います。
お題について自分の考えをまとめた後、面接官に対してプレゼンテーションを行います。
プレゼンテーションを行った後に、面接官から質問・フィードバックを貰い、面接官と議論しながら、考えをブラッシュアップしていくというのがフェルミ推定の大まかな流れです。
フェルミ推定はコンサルへの就職・転職時の面接で聞かれることが多い
フェルミ推定はコンサルへの選考で問われることが多い質問で、ケース面接と合わせて対策が必須となります。フェルミ推定の出来が悪いとコンサルの選考に合格するのは難しいので、コンサルを受ける方は必ず練習することをおすすめします。
フェルミ推定は独学で練習するのは難しいため、転職エージェントの活用を検討することをおすすめします。
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【参考】グーグルやキーエンスの面接でもフェルミ推定は活用される?
コンサルティングファームの面接で用いられることの多いフェルミ推定ですが、コンサル業界以外でもグーグルやキーエンスといった有名企業の面接でフェルミ推定が活用されることがあります。
フェルミ推定ではどのような点が評価される?考え方を理解すると面白い
企業はどのような目的でフェルミ推定を出題するのでしょうか?フェルミ推定について対策するのは特に未経験だと難しいですが、解法を丸暗記するのではなく考え方を理解することで、どんな問題でも対応できるようになるでしょう。
また、根本的な考え方を理解することでフェルミ推定を面白いと感じることもできるようになります。
フェルミ推定の対策にあたり、面接官がどのようなポイントを見ているか意識することで、フェルミ推定の解像度が大きく上がるので、まずはここからご説明していきます。
フェルミ推定では、正確な数値を答えとして出せるか否かではなく、その答えを導き出すまでの過程が重要視されます。出題された抽象的な問いを具体的な要素に分解し、自分の知識を活用しながら、論理的に答えを導くことが必要です。
コンサルタントに限らず、論理的にロジックを立てて課題解決にアプローチするのはどの仕事においても非常に重要です。よく、フェルミ推定はくだらないと言われたりもしますが、実際に仕事でフェルミ推定的な考え方をすることはたくさんあります。
フェルミ推定はその超簡易版で、面接官はフェルミ推定を通じて候補者が論理的に物事を考えられるかを評価しています。
フェルミ推定は、数値を算出するという性質上計算能力が非常に重要です。パソコンやスマホでなく、紙とペンを用いて位の大きな計算であっても迅速に行えるかという処理能力が必要となります。
また、算出した数字が違和感のない数字になっているか、判断する力も必要です。自身が算出する数字が明らかにおかしい数字の場合に即座に軌道修正できるよう、日頃からアウトプットの数字が違和感なく自然なものになっているか確認する癖をつけておくとよいでしょう。
実社会でも、数字感覚は非常に重要で、ある程度数字に関する能力が求められる仕事ではフェルミ推定が用いた面接で力を試されることが多いでしょう。
フェルミ推定では、自分の導き出したロジックを面接官に説明する必要があります。いくら自分の中で論理的な答えを導き出せたとしても、それを言葉にして説明できなければ面接官には伝わりません。
ビジネスにおいても同様で、実社会では顧客や上司に論理的に説明できるということは非常に重要です。
フェルミ推定においても、面接官に対して明瞭に自分の考えを伝えられるよう、日頃から練習しておきましょう。
先述のとおり、フェルミ推定では、最後に面接官との議論を通じて自分の考えを修正・ブラッシュアップする時間があります。面接官との議論を通じて得た発見や、面接官に指摘された事項を柔軟に取り入れながら、考えをブラッシュアップできるか否かは評価されるポイントです。
実社会においても、自分が出した答えが最初から100%正しいことは殆どありません。チームで議論しながら意見を深めていくことが求められます。
フェルミ推定においても、自分の考えに凝り固まることなく、修正すべき点は柔軟に修正できるようにしましょう。
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フェルミ推定はくだらない?欠点は?
フェルミ推定は例えば下記の様な理由でくだらないと言われがちです。
と言われる理由
- 選考を受ける側が対策をしており、「突拍子もないことを聞いた時の思考力を見る」という目的が果たせなくなっている
- 選考に限ったもので、ビジネスで活用する機会は少ない
もともとフェルミ推定は突拍子もないことを聞かれた際にどのように答えるか、ということを見るために始まったとされています。
しかし現在ではフェルミ推定の認知度も高まり、特に選考においては求職者が万全の対策を期してから望むことが多いため、本来の突拍子もないことを聞くという目的を果たせなくなったからくだらないと言われるようになっています。
確かに解法を丸暗記して解答することに終始してしまう人やそうした人ばかり選考する立場になると、フェルミ推定はくだらないという結論になりがちです。
しかしながら、フェルミ推定の考え方は実際のビジネスでも使えるものであり、考え方を理解することで途端にリアルビジネスにおいても役立つものとなります。
特に、コンサルや事業会社の新規開発事業部にいる場合、ディスカッション対象の市場規模が簡単にどの程度かを簡単に計算することがあります。
簡単に計算した市場規模などの情報を基に、さらにその事業案を深堀するか、その時点で無しとするか判断する場面も多くあり、こうしたときにフェルミ推定の考え方は生きてきます。
なにより、こうしたときにフェルミ推定の考え方を理解していなければ簡単に回答することができず、評価も悪くなってしまうことがあります。
フェルミ推定の流れ・評価ポイントについてご説明したところで、以降はフェルミ推定の例題とその解説を記載します。一通り練習すれば、フェルミ推定の基礎が分かると思うので、読者の皆様も是非練習してみてください。
フェルミ推定にあたり覚えておくとよい数字
ここまでフェルミ推定に関する例題をいくつか紹介しました。
フェルミ推定にあたっては、例えば日本の人口であったり、1年代の人数だったり、覚えておくと役に立つ数字がいくつかあるので、ここでいくつか紹介したいと思います。(上のケース問題も、下記を覚えていればより早く正確に解けるようになります)
項目 | 大まかな数値 |
---|---|
日本の人口 | 1億2,000万人 |
東京の人口 | 1,400万人(大体全国の1/10) |
日本人の平均寿命 | 80歳(実際はもう少し高いが、計算を楽にするため) |
世帯数 | 5,000世帯 |
平均世帯人数 | 2.5人 |
日本の国土面積 | 38万平方キロメートル(平地: 70%/山地: 30%) |
東京の面積 | 横(東西)80キロメートル×縦(南北)40キロメートル |
大企業の数 | 1.1万社 |
中企業の数 | 55万社 |
小企業の数 | 330万社 |
小学校の数 | 20,000校 |
中学校の数 | 10,000校 |
高校の数 | 5,000校 |
大学の数 | 750校 |
フェルミ推定の対策でおすすめの本
フェルミ推定についてさらに時間をかけて対策したい方向けに、フェルミ推定対策におすすめの本をご紹介します。
フェルミ推定の対策でおすすめの本①
地頭を鍛えるフェルミ推定ノート | 東大ケーススタディ研究会
「地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」は、東大ケーススタディ研究会によって2009年に出版されたロングセラーです。
初めてフェルミ推定に触れる人向けに、非常に基礎的な内容から分かりやすく解説している点が特徴です。
フェルミ推定の対策でおすすめの本②
「フェルミ推定」から始まる問題解決の技術 | 高松智史
「フェルミ推定」から始まる問題解決の技術は、外資系コンサル会社「BCG」出身の高松氏の著書です。
フェルミ推定に留まらず、コンサルタントの頭の使い方や問題解決思考のやり方を学ぶことが出来る良書となっています。
コンサルタントの仕事内容
コンサルでは、組織が抱えている課題に関して企業等から依頼を受けて、その解決のためにプロジェクト・チームを組成し、課題にアプローチするというのがメインの仕事内容です。
依頼される機関は事業会社や金融機関のみならず、官公庁等多岐にわたります。また、コンサルファームにもいろいろと種類があり、依頼される仕事の内容も異なってきます。
種類 | 詳細 |
---|---|
戦略系コンサルティングファーム | 企業の全社戦略・重大プロジェクトのサポート |
総合系コンサルティングファーム | 各階層・部署単位のプロジェクトをサポート |
IT系コンサルティングファーム | ITシステムの導入等をサポート |
財務系コンサルティングファーム (FAS) | M&AにおけるDDや事業再生プロジェクトをサポート |
他 | 他事業再生系・人事系など多岐にわたる |
各コンサルティングファームによって企業のどのような課題解決に取り組むかは異なってきます。しかしながら、コンサルタントの仕事は下記のようなフローで提供されることが一般的です。
における仕事の流れ
- 企業から依頼内容を受領・期日の決定
- プロジェクト・チームの発足(コンサルタントが各プロジェクトにアサインされる)
- 各チームメンバーが分担して分析・資料作成
- 期日に成果物を提供
コンサルタントはアナリストなどといった役職から始まり業務の経験を積むにつれて役職も上がっていきますが、若手の間はマネージャー等の指示に従いながら分析作業をしたり、資料作成を行うというのが主な仕事となります。
プロジェクトに入って経験を積むにつれて、コンサルタントとしての役職は上がっていきます。コンサルタントの役職が上がるにつれて、分析・資料作成といった仕事からプロジェクト全体をマネージしたり、顧客とのコミュニケーションを主に担ったり、案件を取ってきたりといった仕事が主になってきます。
コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)
経済産業省が発表している賃金構造基本統計調査によると、コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)です。
月給 | 賞与 | 平均年収 |
---|---|---|
50.8万円 | 171.3万円 | 781万円 |
(出所: 「賃金構造基本統計調査」)
なお、こちらの数字はコンサルタントを含むその他の経営・金融・保険専門職業従事者の平均年収です。国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、コンサルタントの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。
マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、コンサルティングファーム・シンクタンクの平均年収は635万円ですが、これは求人の出ている若手を中心にした平均年収となっており、実態の平均年収は経済産業省のデータがより正しいと想定されます。