フェルミ推定はくだらない?本質的な考え方と対策方法を解説

フェルミ推定とは?例題と対策

コンサルの面接において問われることの多いフェルミ推定。コンサルに転職するうえでは対策が必須の一方で、特に未経験者にとっては対策・やり方が分からず、苦労することが多いと思います。本記事では、フェルミ推定の例題・対策・やり方について解説します。

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就職活動・転職活動では、コンサル会社や投資銀行といった会社の面接で、このような質問を受けることがあります。このような質問は「フェルミ推定」と呼ばれ、正確には計算できない数値を、論理的に概算することが求められます。

このフェルミ推定、最初は難しそうに見えますが、地頭に関係なく、実は訓練を積めば解けるようになります。また、誤解されがちですが、実は面接用の小手先テクニックではありません。実社会でも役に立つ重要な考え方です。

本記事ではフェルミ推定とは何か、なぜ必要かご説明するとともに、例題を挙げながらその考え方についてもご説明します。

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目次

フェルミ推定とは?基礎知識・やり方を解説

そもそもフェルミ推定はどのような流れで実施され、どのような点が評価されるのでしょうか?

例題・解説の前に、これらについて簡単にご説明していきます。

フェルミ推定はどのような流れで行われる?

フェルミ推定は下記のようなフローで行われることが一般的です。

フェルミ推定の流れ

フェルミ推定では、お題を出題された後に5-10分程度、自分で考える時間が与えられます。制限時間にはあまり余裕がないことが多いと思います。

お題について自分の考えをまとめた後、面接官に対してプレゼンテーションを行います。

プレゼンテーションを行った後に、面接官から質問・フィードバックを貰い、面接官と議論しながら、考えをブラッシュアップしていくというのがフェルミ推定の大まかな流れです。

フェルミ推定はコンサルへの就職・転職時の面接で聞かれることが多い

フェルミ推定はコンサルへの選考で問われることが多い質問で、ケース面接と合わせて対策が必須となります。フェルミ推定の出来が悪いとコンサルの選考に合格するのは難しいので、コンサルを受ける方は必ず練習することをおすすめします。

フェルミ推定は独学で練習するのは難しいため、転職エージェントの活用を検討することをおすすめします。

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【参考】グーグルやキーエンスの面接でもフェルミ推定は活用される?

コンサルティングファームの面接で用いられることの多いフェルミ推定ですが、コンサル業界以外でもグーグルキーエンスといった有名企業の面接でフェルミ推定が活用されることがあります。

フェルミ推定ではどのような点が評価される?考え方を理解すると面白い

企業はどのような目的でフェルミ推定を出題するのでしょうか?フェルミ推定について対策するのは特に未経験だと難しいですが、解法を丸暗記するのではなく考え方を理解することで、どんな問題でも対応できるようになるでしょう。

また、根本的な考え方を理解することでフェルミ推定を面白いと感じることもできるようになります。

フェルミ推定の対策にあたり、面接官がどのようなポイントを見ているか意識することで、フェルミ推定の解像度が大きく上がるので、まずはここからご説明していきます。

フェルミ推定では、正確な数値を答えとして出せるか否かではなく、その答えを導き出すまでの過程が重要視されます。出題された抽象的な問いを具体的な要素に分解し、自分の知識を活用しながら、論理的に答えを導くことが必要です。

コンサルタントに限らず、論理的にロジックを立てて課題解決にアプローチするのはどの仕事においても非常に重要です。よく、フェルミ推定はくだらないと言われたりもしますが、実際に仕事でフェルミ推定的な考え方をすることはたくさんあります。

フェルミ推定はその超簡易版で、面接官はフェルミ推定を通じて候補者が論理的に物事を考えられるかを評価しています。

フェルミ推定は、数値を算出するという性質上計算能力が非常に重要です。パソコンやスマホでなく、紙とペンを用いて位の大きな計算であっても迅速に行えるかという処理能力が必要となります。

また、算出した数字が違和感のない数字になっているか、判断する力も必要です。自身が算出する数字が明らかにおかしい数字の場合に即座に軌道修正できるよう、日頃からアウトプットの数字が違和感なく自然なものになっているか確認する癖をつけておくとよいでしょう。

実社会でも、数字感覚は非常に重要で、ある程度数字に関する能力が求められる仕事ではフェルミ推定が用いた面接で力を試されることが多いでしょう。

フェルミ推定では、自分の導き出したロジックを面接官に説明する必要があります。いくら自分の中で論理的な答えを導き出せたとしても、それを言葉にして説明できなければ面接官には伝わりません。

ビジネスにおいても同様で、実社会では顧客や上司に論理的に説明できるということは非常に重要です。

フェルミ推定においても、面接官に対して明瞭に自分の考えを伝えられるよう、日頃から練習しておきましょう。

先述のとおり、フェルミ推定では、最後に面接官との議論を通じて自分の考えを修正・ブラッシュアップする時間があります。面接官との議論を通じて得た発見や、面接官に指摘された事項を柔軟に取り入れながら、考えをブラッシュアップできるか否かは評価されるポイントです。

実社会においても、自分が出した答えが最初から100%正しいことは殆どありません。チームで議論しながら意見を深めていくことが求められます。

フェルミ推定においても、自分の考えに凝り固まることなく、修正すべき点は柔軟に修正できるようにしましょう。

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フェルミ推定はくだらない?欠点は?

フェルミ推定は例えば下記の様な理由でくだらないと言われがちです。

フェルミ推定がくだらない
と言われる理由

もともとフェルミ推定は突拍子もないことを聞かれた際にどのように答えるか、ということを見るために始まったとされています。

しかし現在ではフェルミ推定の認知度も高まり、特に選考においては求職者が万全の対策を期してから望むことが多いため、本来の突拍子もないことを聞くという目的を果たせなくなったからくだらないと言われるようになっています。

確かに解法を丸暗記して解答することに終始してしまう人やそうした人ばかり選考する立場になると、フェルミ推定はくだらないという結論になりがちです。

しかしながら、フェルミ推定の考え方は実際のビジネスでも使えるものであり、考え方を理解することで途端にリアルビジネスにおいても役立つものとなります。

特に、コンサルや事業会社の新規開発事業部にいる場合、ディスカッション対象の市場規模が簡単にどの程度かを簡単に計算することがあります。

簡単に計算した市場規模などの情報を基に、さらにその事業案を深堀するか、その時点で無しとするか判断する場面も多くあり、こうしたときにフェルミ推定の考え方は生きてきます。

なにより、こうしたときにフェルミ推定の考え方を理解していなければ簡単に回答することができず、評価も悪くなってしまうことがあります。

フェルミ推定の流れ・評価ポイントについてご説明したところで、以降はフェルミ推定の例題とその解説を記載します。一通り練習すれば、フェルミ推定の基礎が分かると思うので、読者の皆様も是非練習してみてください。

フェルミ推定にあたり覚えておくとよい数字

ここまでフェルミ推定に関する例題をいくつか紹介しました。

フェルミ推定にあたっては、例えば日本の人口であったり、1年代の人数だったり、覚えておくと役に立つ数字がいくつかあるので、ここでいくつか紹介したいと思います。(上のケース問題も、下記を覚えていればより早く正確に解けるようになります)

項目大まかな数値
日本の人口1億2,000万人
東京の人口1,400万人(大体全国の1/10)
日本人の平均寿命80歳(実際はもう少し高いが、計算を楽にするため)
世帯数5,000世帯
平均世帯人数2.5人
日本の国土面積38万平方キロメートル(平地: 70%/山地: 30%)
東京の面積横(東西)80キロメートル×縦(南北)40キロメートル
大企業の数1.1万社
中企業の数55万社
小企業の数330万社
小学校の数20,000校
中学校の数10,000校
高校の数5,000校
大学の数750校
フェルミ推定にあたり覚えておくと役立つ数値

フェルミ推定の対策でおすすめの本

フェルミ推定についてさらに時間をかけて対策したい方向けに、フェルミ推定対策におすすめの本をご紹介します。

フェルミ推定の対策でおすすめの本①
地頭を鍛えるフェルミ推定ノート | 東大ケーススタディ研究会

地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」は、東大ケーススタディ研究会によって2009年に出版されたロングセラーです。

初めてフェルミ推定に触れる人向けに、非常に基礎的な内容から分かりやすく解説している点が特徴です。

フェルミ推定の対策でおすすめの本②
「フェルミ推定」から始まる問題解決の技術 | 高松智史

「フェルミ推定」から始まる問題解決の技術は、外資系コンサル会社「BCG」出身の高松氏の著書です。

フェルミ推定に留まらず、コンサルタントの頭の使い方や問題解決思考のやり方を学ぶことが出来る良書となっています。

コンサルタントの仕事内容

コンサルでは、組織が抱えている課題に関して企業等から依頼を受けて、その解決のためにプロジェクト・チームを組成し、課題にアプローチするというのがメインの仕事内容です。

依頼される機関は事業会社や金融機関のみならず、官公庁等多岐にわたります。また、コンサルファームにもいろいろと種類があり、依頼される仕事の内容も異なってきます。

種類詳細
戦略系コンサルティングファーム企業の全社戦略・重大プロジェクトのサポート
総合系コンサルティングファーム各階層・部署単位のプロジェクトをサポート
IT系コンサルティングファームITシステムの導入等をサポート
財務系コンサルティングファーム
(FAS)
M&AにおけるDDや事業再生プロジェクトをサポート
他事業再生系・人事系など多岐にわたる
コンサルティングファームの種類

各コンサルティングファームによって企業のどのような課題解決に取り組むかは異なってきます。しかしながら、コンサルタントの仕事は下記のようなフローで提供されることが一般的です。

コンサルティングファーム
における仕事の流れ

コンサルタントはアナリストなどといった役職から始まり業務の経験を積むにつれて役職も上がっていきますが、若手の間はマネージャー等の指示に従いながら分析作業をしたり、資料作成を行うというのが主な仕事となります。

プロジェクトに入って経験を積むにつれて、コンサルタントとしての役職は上がっていきます。コンサルタントの役職が上がるにつれて、分析・資料作成といった仕事からプロジェクト全体をマネージしたり、顧客とのコミュニケーションを主に担ったり、案件を取ってきたりといった仕事が主になってきます。

コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)

経済産業省が発表している賃金構造基本統計調査によると、コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)です。

月給賞与平均年収
50.8万円171.3万円781万円
コンサルタント(その他の経営・金融・保険専門職業従事者)の平均年収
(出所: 「賃金構造基本統計調査」)

なお、こちらの数字はコンサルタントを含むその他の経営・金融・保険専門職業従事者の平均年収です。国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、コンサルタントの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、コンサルティングファーム・シンクタンクの平均年収は635万円ですが、これは求人の出ている若手を中心にした平均年収となっており、実態の平均年収は経済産業省のデータがより正しいと想定されます。

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運営者情報

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会社名タレントスクエア株式会社
(TALENT SQUARE K.K.)
公式ページURLhttps://talentsquare.co.jp/corp/
本社所在地〒106-6116
東京都港区6-10-1 六本木ヒルズ森タワー16F
法人番号9011001145238
厚生労働省
有料職業紹介事業許可番号
13-ユ-315110
厚生労働省
特定募集情報等提供事業届出番号
51-募-000460
適格請求書事業者登録番号T9011001145238
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