転職エージェントのメリットとは？使うべき理由を徹底解説

転職活動を支援してくれる転職エージェントですが、転職エージェントを活用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

本ページでは転職エージェントを使うことによるメリット、転職エージェントを活用すべき人の特徴や最大限活用する方法についてご説明します。

また、転職エージェントの選び方に困っている方は、編集部が50社以上の転職エージェントを実際に使ってみたうえで忖度無しに作成した『本当におすすめできる転職エージェントランキング』をご覧ください。

転職エージェントを活用するメリット

転職エージェントの活用はメリットが大きく、転職成功確率を大きく上げることができます。転職エージェントを活用した場合のメリットは下記の通りです。

転職エージェントのメリット#1:
書類の添削や面接対策を行ってくれる

転職エージェントを活用した場合のメリットとしてまず挙げられるのが、書類の添削や面接対策を行ってくれるという点です。

選考では履歴書や職務経歴書などの書類を提出する必要があります。

しかしながらこのような書類を作成したことがない方にとって、自分一人で書類を作成するのは難しいうえに負担がかかるだけでなく、添削が無ければ良い書類も出来上がりません。

また選考で必須となる面接についても、面接の練習をして慣れておかなければ本番で100%の力を出すことができず、選考に受からなくなってしまいます。

転職エージェントは選考のノウハウを生かして、職務経歴書や履歴書を添削してくれます。それだけでなく面接対策として模擬面接なども実施してくれるため、自信をもって選考に臨むことができるようになります。

転職エージェントのメリット#2:
日程調整などの煩雑な手続きを行ってくれる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、日程調整などの煩雑な手続きを代行してくれるという点です。

転職活動をする際は、企業と面接の日程を調整しなくてはいけません。働きながら自分で日程を調整するのは負担になるだけでなく、複数社の選考を受けている場合はミスが生まれてしまう可能性もあります。

転職エージェントは、企業との間に入って一括で日程調整を代行してくれるので、利用者の負担が小さくなるという点がメリットです。

転職エージェントのメリット#3:
非公開求人など様々な求人を見ることができる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、様々な求人を見ることができるという点です。

転職エージェントに登録するとキャリアアドバイザーが様々な求人を紹介してくれます。有名企業の中には転職エージェント経由でしか採用を行っていない企業も多々あり、こうした会社の求人を見ることができるのがメリットです。

また、こうした求人に加えて非公開求人を紹介してもらえるのもメリットの1つです。転職エージェントは、登録するだけで求人をすべて見ることができる転職サイトなどとは異なり、非公開求人も保有しています。

一般に非公開案件は待遇の良いものが多いと言われています。こうした非公開求人を紹介してもらえることが転職エージェントを活用するうえでのメリットです。

転職エージェントのメリット#4:
企業の内情を教えてくれる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、企業の内情を教えてくれるという点です。

キャリアアドバイザーは、採用企業の採用難易度・選考フローや採用意欲など、企業の選考に関する様々な情報を持っています。

また、こうした採用に関する情報のみならず、社風・給料体系や仕事の内容・福利厚生など会社で働くことになった後の内情についても詳しい情報を持っています。

採用の合格確率を上げることができるだけでなく、転職した後のミスマッチを減らすことができるというのが、転職エージェントを活用した場合のメリットとなっています。

転職エージェントのメリット#5:
選考のフィードバックをもらうことができる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、選考のフィードバックをもらうことができるという点です。

求職者が企業と直接やり取りする場合、面接や書類選考に対するフィードバックを仕入れるのは難しいです。

しかしながら、転職エージェントは採用企業と求職者の間に入ってくれるため、面接などのフィードバックを企業から仕入れてくれます。

フィードバックを通じて評価されていたポイントや次回の面接までに修正したほうが良い点、選考に落ちてしまった理由などの情報を得ることができるというのが、転職エージェントを活用した場合のメリットです。

転職エージェントのメリット#6:
転職先との条件交渉を行ってくれる

転職エージェントを活用した場合のメリットとして次に挙げられるのが、内定時の条件交渉を行ってくれるという点です。

転職では内定時の交渉によって年収や待遇が向上することがあります。しかしながら、将来的な雇用主に対して年収や待遇の交渉を行うのは求職者にとってハードルが高いことだと言えます。

選考の段階から転職エージェントを活用していれば、転職エージェントが採用条件の交渉を代行してくれます。これにより、中途入社時の年収が上がったり、出勤開始日を調整することができます。

転職エージェントのメリット#7:
これらのサポートを完全無料で活用できる

転職エージェントの大きなメリットとして、これらのサポートを完全無料で活用できるという点が挙げられます。

職業安定法では、転職エージェントは求職者から手数料を徴収してはいけないと明示されています。

有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。

職業安定法 第三十二条の三

転職エージェントの顧客は企業です。求職者を企業に紹介し、求職者が企業に入社する際に人材紹介料（転職者の年収×30-35%程度）を獲得するというビジネスモデルです。

転職時に報酬を貰えるビジネスモデルなので、転職エージェントは求職者の支援も積極的に行ってくれます。

転職エージェントは使わない方が良いと言われる理由・デメリット

転職エージェントのメリットについて解説してきましたが、転職エージェントを活用する際には、デメリットについて認識しておくことも重要です。

転職エージェントを活用する際のデメリットとしては下記のようなものが挙げられます。

転職エージェントのデメリット#1:
悪質な求人を紹介される

転職エージェントのデメリットとしてまずはじめに挙げられるのが、悪質な求人を紹介されることがあるという点です。

転職エージェントは、紹介した求職者が企業に転職すると企業から手数料を受け取ることができるというビジネスモデルです。転職エージェントの顧客は企業であり、キャリアアドバイザーは企業のために動きます。

もちろん、求職者のことを第一に考えるキャリアアドバイザーはたくさんいます。しかしながら、手数料を稼ぐために、内定確率の高いブラック企業などを紹介する可能性があります。

転職エージェントを経由するとブラック企業の求人でも魅力的に感じてしまうことがあります。断り切れずにブラック企業に入社してしまう可能性があることから注意が必要です。

転職エージェントのデメリット#2:
自分のペースで転職活動を進めづらい

転職エージェントのデメリットとして、自分のペースで転職活動を進めづらいという点も挙げられます。

キャリアアドバイザーは人数が限られています。したがって、転職意向が高い候補者から順に対応しなければキャリアアドバイザーは手が回らなくなってしまいます。

転職意向が低いとサポートの優先順位が下がってしまうため、サポートを受けるためには転職意向が高いことを伝える必要があります。自分に転職意欲がある場合はそれで良いものの、転職意欲が無い場合は活用しづらいです。

転職エージェントによっては、サポート期間が3か月程度と決まっていることもあります。短期間で転職を決定する必要があるというのが転職エージェントにおけるデメリットの1つです。

転職エージェントのデメリット#3:
自分に合った転職エージェントを見つけるのが難しい

転職エージェントのデメリットとして、自分に合った転職エージェントを見つけるのが難しいという点も挙げられます。

転職エージェント（正式名称は「有料職業紹介事業者」）は全国で約3万社（事業所）あると言われています。各転職エージェントで強みとしている領域や求人数が異なるため、自分に合った転職エージェントを見つけるのが難しいです。

自分に合わない転職エージェントに相談してしまうと、時間を無駄にしてしまうだけでなく、合わない求人を紹介されてしまう可能性もあります。

転職エージェントのデメリット#4:
担当者との相性や質によって転職支援の質が大きく変わる

転職エージェントのデメリットの1つとして、担当者との相性によって転職支援の質が大きく変わるという点が挙げられます。

転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーが1人つきますが、キャリアアドバイザーも人間なので、性格が合わない場合もありえます。

相性の悪いキャリアアドバイザーが担当になってしまうと、転職活動で選考以外にストレスを感じてしまったり、まともに選考対策ができず、転職活動に失敗してしまう可能性があります。

コミュニケーションに関する問題だけでなく、業界に関する知見に乏しいキャリアアドバイザーなども質の低いキャリアアドバイザーの特徴です。

担当者は簡単に変更できるため、担当者と合わないと感じたり、質が低いと感じた場合は我慢せずに担当を変更するようにお願いしましょう。

転職エージェントのデメリット#5:
担当者の押しを断れないことがある

転職エージェントのデメリットとして、担当者の押しを断れないことがあるという点も挙げられます。

担当者は自分に対して無料でサポートしてくれているため、そのサポートを無下にするのは申し訳ないと罪悪感を感じてしまいやすいです。

そうした理由で、担当者が熱心にすすめる求人を断りづらいがために興味が無い求人の選考を受けることになったり、最悪の場合は行きたくもない企業に転職することになる可能性があります。

このように、キャリアアドバイザーの押しに押されて流されてしまう可能性があるというのが、転職エージェントにおけるデメリットの1つです。

メリットが大きく転職エージェントを使うべき人の特徴

転職エージェントを活用しない方が良い人の特徴についてご説明しましたが、逆に転職エージェントを活用した方が良い人の特徴についてご説明します。

メリットが大きく転職エージェントを使うべき人の特徴#1,2:
初めて転職活動する方や経験に自信が無い方・未経験の業界に転職したい方

転職エージェントを使うべき人の特徴として、初めての転職活動の方や第二新卒やフリーター、ニートなど経歴に自信がない方、未経験の業界に転職したい方が挙げられます。

転職エージェントは書類添削や面接対策などをサポートしてくれるため、選考に合格する確率を上げることができます。したがって経験が浅い方や自身が無い方は転職エージェントを活用した方が良いと言えます。

メリットが大きく転職エージェントを使うべき人の特徴#3,4:
書類添削や選考対策を受けて内定確率を上げたい方・採用企業の内情を知りたい方

書類添削や選考対策を受けて内定確率を上げたい方も転職エージェントがおすすめです。

既卒やフリーターなど経歴に自信が無い方は、書類添削や面接対策などの選考対策をしなければ選考に合格できない可能性が高いです。

こうした経歴に自信が無い方だけでなく、経歴に自信があったとしても有力企業・人気企業に転職したいと考えている人も、キャリアアドバイザーと書類添削や面接対策などの選考対策しなければ内定できる可能性が低くなります。

またこうした選考対策のみならず、採用企業の内情を知りたい方も転職エージェントを使うべき人の特徴です。

転職エージェントは採用企業の年収水準・福利厚生や社風・働き方に関する情報を熟知しています。こうした情報を事前に教えてもらうことで、転職した後も採用企業とのミスマッチを減らすことができます。

メリットが大きく転職エージェントを使うべき人の特徴#5:
現在勤務していて忙しい方

現在勤務していて忙しい方も転職エージェントを使うべき人の特徴の1つです。転職エージェントは書類添削・面接対策などの選考対策のみならず、企業との選考日程調整なども代行してくれます。

一社程度の選考を受けているだけであれば対応できるかもしれませんが、複数社の選考を同時に受ける場合は日程調整で大きな労力がかかります。したがって、ロジを代行してくれる転職エージェントは忙しい人におすすめです。

メリットが大きく転職エージェントを使うべき人の特徴#6:
自身のキャリアに迷っている方

自身のキャリアに迷っている方も、転職エージェントを使うべき人の特徴です。

転職エージェントは選考対策をしてくれるだけでなく、転職をするかしないかを含めて広範にキャリアの相談に乗ってくれます。転職エージェントは何人もの転職者を見てきており、その人に合ったキャリアアドバイスをしてくれます。

自分のキャリアに迷っている人は、一人で転職活動を進めても転職先の判断が難しいです。したがって、転職エージェントに一度相談してみることをおすすめします。

転職意向が低い場合は転職支援が後回しになることはありますが、転職意向が高まったタイミングで積極的にサポートしてくれるようになります。

メリットが大きく転職エージェントを使うべき人の特徴#7:
非公開求人を確認したい方

非公開求人を確認したい方も転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントは、転職サイトとは異なり公開されていない非公開求人を保有しています。

非公開求人は魅力的な求人であることが多いです。転職サイトなどではこうした非公開求人には出会えないため、質の高い非公開求人を紹介してほしい人にとっては転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントのメリットを最大限活用するためのコツ

転職エージェントを最大限活用するためのポイントについてご紹介します。

転職エージェントのメリットを最大限活用するためのコツ#1:
自分の希望を本音で伝える

転職エージェントを最大限活用するためには、自分の希望を本音で伝えることが重要です。

希望条件について優先順位をつけ、譲れない条件をきちんと伝えることで、担当のキャリアアドバイザーの理解度が深まり、より自分の条件に合致した求人を紹介してくれるようになる可能性が高まります。

年収・福利厚生・業種・職種・勤務形態・休日の有無などの希望条件を書き出し、それらを譲れない順番に並べます。優先順位の高い項目を伝えることで、紹介される求人が希望に合う可能性が高まります。

転職エージェントのメリットを最大限活用するためのコツ#2:
転職意向が高いことを伝える

転職意向が高いことを伝えるというのも、転職エージェントを最大限活用するためのコツの1つです。

転職エージェントは転職意向が高い人から優先的にサポートしてくれます。転職意向が高いことを伝えることで、優先的に求人の紹介を受けたり、書類選考・面接対策を受けることができるようになります。

自分が転職を現実的に考えていない場合は転職意向が低いと伝えても良いですが、転職を検討している場合は転職意向が高いことを明確に伝えることをおすすめします。

転職エージェントのメリットを最大限活用するためのコツ#3:
サポートをフル活用する

転職エージェントを最大限活用するためのコツとして、サポートをフル活用するということが挙げられます。

転職エージェントは、求人の紹介から書類の添削・面接対策まで転職活動におけるサポートを網羅的かつ無料で行ってくれます。

内定後の条件交渉などもサポートしてくれるため、転職エージェントを活用する場合はこうしたサポートをフルでお願いするようにしましょう。

転職エージェントのメリットを最大限活用するためのコツ#4:
自分の目指す領域に合った転職エージェントを選ぶ

自分の目指す領域に合った転職エージェントを選ぶというのも、転職エージェントを最大限活用するためのコツの1つです。

自分が目指している業種や属性に強みを持っている転職エージェント以外を活用した場合、「紹介できる求人が無い」と言われたり、転職支援が後回しになってしまう可能性があります。

自分が目指す領域や業種、属性に合った転職エージェントを活用することによって、転職エージェントを最大限活用することができるようになります。

転職エージェントのメリットを最大限活用するためのコツ#5:
自分に合ったキャリアアドバイザーを選ぶ

自分に合ったキャリアアドバイザーを選ぶというのも、転職エージェントを最大限活用するためのコツの1つです。

転職活動では、キャリアアドバイザーとマンツーマンで転職活動を行いますが、キャリアアドバイザーはその人によって転職活動の進め方や相性・クオリティなどが大きく異なります。

自分に合ったキャリアアドバイザーを選ばなければ、選考以外の部分でストレスを感じてしまうことにも繋がるため、自分に合ったキャリアアドバイザーを選ぶようにしましょう。

転職エージェントのメリットを最大限活用するためのコツ#6:
複数の転職エージェントに登録して比較検討する

複数の転職エージェントに登録して比較検討するというのも、転職エージェントを最大限活用するためのコツの1つです。

転職エージェントの活用は無料なので、複数の転職エージェントに登録してもお金がかかることはありません。また、合わない転職エージェントからはいつでも退会することができます。

したがって、複数の転職エージェントに登録することでキャリアアドバイザーの質を比較できたり、目的に合わせてエージェントを使い分けることができます。

転職エージェントに関するよくある疑問と裏事情

転職エージェントの裏事情についてご説明する前に、転職エージェントのビジネスモデルについてご説明します。実は、転職エージェントにおける裏事情はほとんどがそのビジネスモデルが原因です。

転職エージェントは、求職者を企業に紹介し、求職者が企業に入社する際に人材紹介料（転職者の年収×30-35%程度）を獲得するというビジネスモデルです。企業がお金を支払っているので、求職者は無料で活用することができます。

従って、転職エージェントにとってのクライアントは採用企業です。転職エージェントは転職希望者だけでなく、企業の希望を満たすように動く必要があります。こうした事情が転職エージェントの裏事情に繋がっています。

転職エージェントに関するよくある疑問は下記の通りです。