インターネット上で、パナソニックは「やばい」「就職はやめとけ」という評判が散見されますが、実際にパナソニックはやめておいた方が良いのでしょうか。
そもそもどうしてそのように言われているか、またその評判は正しいのか、パナソニック社員へのインタビューを参考にしながら徹底解説します。
パナソニック株式会社
Panasonic Corporation

平均年収
930万円
2024年3月期
平均年齢
43.7歳
2024年3月期
平均残業時間
16.0時間
2023年
離職率
1.24%
2023年
有給休暇取得率
65.3%
2023年
中途採用比率
61.7%
2023年度
グループデータ含む
パナソニックへの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

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パナソニック(Panasonic)はどんな会社?
パナソニックは日本を代表する総合電機企業です。イメージの強い家電製品だけでなく、家電製品に使用される電子部品、設備機器、システム機器や各種サービス、さらには住宅・車載・産業まで、幅広い製品やサービスを提供しています。
パナソニックは「くらし事業」「オートモーティブ」「コネクト」「インダストリー」「エナジー」の5つの事業領域を展開しています。
- くらし事業: 白物家電やキッチン家電、美容家電事業など
- オートモーティブ: IVIシステム、ディスプレイオーディオ、カーナビゲーションシステムなど自動車部品の製造・販売
- コネクト: サプライチェーンマネジメントを中心としたBtoBソリューションサービスの提供
- インダストリー: 超音波センサー、感震装置、電子材料、制御デバイスの開発・製造など
- エナジー: 日々のくらしを支える乾電池やEVなどの車載業界・社会インフラ向け電池を製造
パナソニックへの就職はなぜ「やばい」と言われるのか?
日本を代表する企業のパナソニックですが、Googleで「パナソニック 評判」と検索すると関連キーワードに「やばい」「やめとけ」というネガティブなワードがあります。

パナソニックへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。以降では、ネット上で「やめとけ」と言われる理由について、実態を解説していきます。
「やばい」と言われる理由
- 年収水準が非常に低いと言われているため
- 激務で離職率も高いと言われているため
- 早期退職で優秀な人材までいなくなってしまったと言われているため
- 転職人気が高く、中途は厳しいと言われることがあるため
- 大規模なリストラが発表されたため
- 採用大学のレベルが高く、就職難易度が高いと言われているため
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パナソニックへの就職が「やばい」と言われる理由#1:
年収水準が非常に低いと言われているため
パナソニックが「やばい」と言われる理由の1つ目が年収水準が高いと言われているためです。
パナソニックは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収が開示されています。有価証券報告書によれば、2024年3月期におけるパナソニック・ホールディングスの平均年収は930万円(平均年齢: 43.7歳)となっています。
決算期 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 930万円 | 43.7歳 |
2023年3月期 | 909万円 | 43.6歳 |
2022年3月期 | 759万円 | 45.7歳 |
2021年3月期 | 744万円 | 45.8歳 |
2020年3月期 | 755万円 | 45.7歳 |
2019年3月期 | 774万円 | 45.6歳 |
2018年3月期 | 768万円 | 45.6歳 |

パナソニックへの就職が「やばい」と言われる理由#2:
激務で離職率も高いと言われているため
パナソニックは激務なためにやばいと言われることがあります。
パナソニックは平均残業時間を公開しています。公式データによると、2023年におけるパナソニックの平均残業時間は、16時間となっています。
パナソニックの平均残業時間は決して長い水準でなく、年収水準と照らし合わせるとむしろ短い水準だと言えるでしょう。
年 | 平均残業時間 |
---|---|
2021年 | 16時間 |
2022年 | 17時間 |
2023年 | 16時間 |
会社発表によれば、すべての退職事由(定年含む)の離職率は3.4%、定年退職以外の離職率は1.5%と低い水準にあります。
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パナソニックへの就職が「やばい」と言われる理由#3:
早期退職で優秀な人材までいなくなってしまったと言われているため
パナソニックは大規模なリストラを行い、優秀な人材までいなくなってしまったと言われているため「やばい」と言われています。
2021年、パナソニックでは組織再編に合わせて実施した早期退職制度で1000人超の社員が退職したと報道されています。
パナソニックが7~8月に募集した早期退職に、1千人超の社員が応募していたことがわかった。同社は人員削減が目的ではなく、来春の組織改革に伴い給与が下がる人が出る可能性があることなどを踏まえ、社員に選択肢を示したとしている。
ただ、楠見雄規社長は1日の会見で「パナが大きく変わっていくという説明が不十分だった。もう少ししっかりと説明ができていれば、活躍を期待していた人まで退職することにはならなかったと思う」と話し、手放したくない人材まで退社してしまったという認識を示した。
同社は来年4月から、持ち株会社の下に、八つの事業子会社がぶら下がるかたちになる。社員は原則、いま所属している事業を引き継ぐ子会社に移る。給与は子会社ごとに業界水準などを考慮して労働組合と決めるため、今より下がる社員も出る見込みだ。子会社間の異動のハードルも格段に高くなるとみられている。
そのため、「パナソニックという大企業への所属に魅力を感じていた人の意識は変わる可能性がある」(幹部)などとして、もともとあった早期退職制度に加算金を積み増し、勤続10年以上の社員に対象を広げて退職者を募集していた。
パナ社長「期待の人まで早期退職を…」 組織改編で1千人超が応募
人員削減を目的としていない早期退職で優秀な人材も去ってしまったと社長は述べています。
パナソニックへの就職が「やばい」と言われる理由#4:
転職人気が高く、中途は厳しいと言われることがあるため
パナソニックは、転職人気が高く、中途は厳しいと言われることがあるため、「やばい」と言われることがあります。
結論から言うと、パナソニックは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、パナソニックは5位にランクインしていることから、転職市場におけるパナソニックの人気は非常に高いと言えます。
一方で、パナソニックが公開している中途採用比率によれば、2023年度のパナソニックにおける中途採用比率は約62%となっており、パナソニックは中途採用に積極的であることが分かります。
年度 | 中途採用比率 |
---|---|
2021年度 | 36.7% |
2022年度 | 60.6% |
2023年度 | 61.7% |
このように、パナソニックは転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。
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パナソニックへの就職が「やばい」と言われる理由#5:
大規模なリストラが発表されたため
大規模なリストラが発表されたためというのも、パナソニックへの就職が「やばい」と言われる理由の1つです。
パナソニックは2025年、1万人規模のリストラに踏み切ると発表しました。営業・間接部門を中心に業務効率を見直し、2027年3月期までに国内、海外でそれぞれ5千人規模の削減を実施する予定です。(700億円の収益改善)
パナソニックホールディングス(HD)が1万人規模のリストラに踏み切ったのは、抜本的な構造改革を実施しなければ、同業他社に比べて劣る収益力の改善が見込めないと判断したためだ。手始めに人員の効率化を進め、利益を圧迫している固定費の削減を図る。
パナソニックHD1万人規模リストラ、社長「雇用に手を付けるのは忸怩たる思い」黒字経営続く中…不採算事業撤退も
このように、収益性改善のために大規模な人員削減を打ち出していることから、将来的な雇用の安定性に不安を感じる人も少なくありません。
このようなリストラが、パナソニックへの就職について「やばい」と感じる理由につながっています。
パナソニックへの就職が「やばい」と言われる理由#6:
採用大学のレベルが高く、就職難易度が高いため
パナソニックは採用大学のレベルが高く、就職難易度が高いため「やばい」と言われることがあります。
2024年度のパナソニックの採用大学は以下の通りです。採用実績は難関大学を中心に構成されており、パナソニックは一定の学歴基準を重視していると推定できます。
順位 | 大学 | 就職人数 |
---|---|---|
1位 | 同志社大学 | 27人 |
2位 | 九州工業大学 | 26人 |
3位 | 大阪大学 | 25人 |
4位 | 立命館大学 | 21人 |
5位 | 早稲田大学 | 17人 |
6位 | 東京工業大学、慶應義塾大学 | 16人 |
8位 | 大阪公立大学、中央大学、関西学院大学 | 15人 |
11位 | 関西大学 | 14人 |
12位 | 名古屋大学 | 13人 |
13位 | 東京理科大学 | 11人 |
14位 | 創価大学 | 10人 |
15位 | 北海道大学、神戸大学、広島大学 | 9人 |
18位 | 九州大学 | 8人 |
19位 | 京都大学、青山学院大学、明治大学 | 7人 |

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