年収が高くステータスも高いことで転職人気が常に高いコンサル。一方で、「コンサルに中途で入っても使えない」というネガティブな声が散見されるのも事実です。
本記事ではコンサルに中途入社して使えないと言われる人の特徴や、使えないと言われないためにどうするべきかについてご説明します。
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未経験で中途のコンサルは全員が全員使えない?
結論から申し上げると、未経験で中途のコンサルは全員が全員使えないというわけではもちろんありません。人によって使えないと評価されてしまうコンサルタントもいますし、中途入社でも優秀で使えると言われるコンサルタントもいます。
もっと言えば、新卒であっても使えないコンサルタントもいるので、「中途のコンサルは皆使えない」と言われるわけではありません。
一方で、中途のコンサルで使えないと評価される人には共通項があるので、共通項を解説していきます。使えないコンサルと言われないためにも、コンサルに転職する方はぜひ参考にしてください。
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使えないと評価されるとどうなる?
コンサルでは、使えないという評価が定着してしまうと社内での立ち位置が厳しくなる非常にシビアな業界です。
コンサル会社はアサイン制を導入していたり、上司に声をかけられることでアサインが決定するケースが多いですが、「使えない」という評判はアサインを決める側に簡単に広がってしまう傾向にあります。
そのため、社内で「使えない」と評価されてしまうと、そもそも上司に声をかけられなかったり、人気のないプロジェクトにばかりアサインされて疲弊してしまったり、居場所をなくして退職することになるケースが多くあります。
また、一度「使えない」という評判が回ってしまうと、その評価を挽回することも難しい業界でもあります。
というのも、ネガティブな色眼鏡をかけて判断されてしまうため、他のコンサルタントより良い働きができたとしても、「思ったより良かった」という程度に評価をディスカウントされてしまうという傾向にあります。
そのため、いかに最初に「使えない」と思われないようにするかが重要です。
使えないと評価される中途コンサルの特徴
使えないと評価されるコンサルタントには、下記のような特徴があります。
中途コンサルの特徴
- コンサル特有の仕事に慣れていない、求められるクオリティに達していない
- コンサルの仕事に慣れるための努力・勉強を怠る
- 長く働けば評価されると勘違いしてしまう
- 事業会社や前職のしきたりに固執する
- 年齢が高いため、プライドも高くなってしまう
使えない中途コンサルの特徴①
コンサル特有の仕事に慣れていない、求められるクオリティに達していない
使えない中途コンサルの特徴1つ目が、コンサル特有の仕事に慣れていない、求められるクオリティに達していないという点です。
コンサルタントの仕事は、事業会社等と全く異なります。事業会社は顧客と対面することがなかったり、消費者にモノやサービスを提案することが主ですが、コンサルの場合は具体的なモノやサービスを提供するのではなく、アイデアであったり論理を提案・実行することが仕事です。
そのため、コンサルタントの働き方は事業会社と全く異なり、特に若手の間は社内会議や資料作成、データ分析といったタスクが主になってくるため、事業会社出身だとその違いに戸惑うことが多くなります。
また、社内で求められる資料やデータ分析のクオリティも非常に高いため、そのクオリティに達することができないと「使えない」と評価される可能性もあります。
もちろん、こうした不慣れに起因する点は未経験の中途コンサルが誰しも経験することなので、中途入社してすぐにできないからと言ってすぐに「使えない」と判断されるわけではありません。
使えない中途コンサルの特徴②
コンサルの仕事に慣れるための努力・勉強を怠る
使えない中途コンサルの特徴2つ目が、コンサルの仕事に慣れるための勉強を怠るという点です。
使えない中途コンサルの特徴①でご説明した通り、コンサルは特殊な仕事であり、中途コンサルは誰でも戸惑う点で、それだけで「使えない」と判断されるわけではありません。
しかしながら、コンサルの仕事に慣れるための勉強や努力を怠っていつまでも改善が見られない場合は、「使えない」と判断される可能性があります。
使えない中途コンサルの特徴③
長く働けば評価されると勘違いしてしまう
使えない中途コンサルの特徴3つ目が、長く働けば評価されると勘違いしてしまうという点です。
コンサルでは、成果を出すために長く働くことを是とされている文化ではありません。特に、コンサル会社は想定の労働時間を基に顧客に手数料を提示するケースも多く、その想定労働時間を超えてコンサルタントに働かれてしまうと、残業代等の関係でコンサルの利益が小さくなってしまいます。
このように、コンサルタントの労働時間が長いとコンサル企業にとってはコストになるという概念を理解していないと、長く働くことで評価されると勘違いし、「使えない」と判断される可能性があります。
使えない中途コンサルの特徴④
事業会社や前職のしきたりに固執する
使えない中途コンサルの特徴4つ目が、事業会社や前職のしきたりに固執するという点です。
今までご説明した通り、コンサルの働き方は事業会社と大きく異なっていますが、下記のような評価ポイントを理解せず、事業会社では評価されるような振る舞いをしてしまうと、「使えない」と評価される可能性があります。
働き方の大きな違い
- アウトプットの品質が重要視される
- 長く働けば良いという文化ではない
もちろん、コミュニケーション能力や人間力といった要素が非常に重要なのは間違いありませんが、こうした要素はアウトプットの品質があってこそ評価されるポイントである点に注意が必要です。
使えない中途コンサルの特徴⑤
年齢が高いため、プライドも高くなってしまう
使えない中途コンサルの特徴5つ目が、年齢が高いため、プライドも高くなってしまうという点です。
特に未経験の場合、中途で入社すると実年齢より低い年次・役職で入社するケースが多く、同期に年下が多いというケースや、新卒で入社した年下が上司になるというケースも往々にしてあります。
年下が上司になったりするとプライドの観点から素直にアドバイスを聞けなかったり、態度に出てしまったりということが生じて、「あのコンサルタントは使えない、態度が悪い」と思われてしまうことがあります。
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コンサル未経験でも、使えない中途コンサルと評価されないために
使えないと評価されるコンサルタントの特徴を説明してきましたが、コンサル未経験でも使えないと評価されないためには下記のようなことを意識するべきです。
評価されないために
- コンサルタントの働き方やコンサルファームの特色を理解したうえで入社する
- コンサルタントとしてスキルアップするための努力を怠らない
- プライドを捨てて素直になる
使えない中途コンサルと評価されないために重要なこと#1:
コンサルファームの特色・コンサルタントの働き方を理解したうえで入社する
使えない中途コンサルと言われないために意識すべき点の1つ目が、コンサルファームの特色・コンサルタントの働き方を理解したうえで入社するという点です。
ここまで説明してきた通り、コンサルタントの働き方は事業会社等他領域の企業と大幅に異なっています。コンサルタントの働き方についてきちんと理解を深めることで、入社後にイメージとの乖離が無くなり、コンサルタントとしての仕事にスムーズに移行できるでしょう。
また、一口にコンサルといっても、企業によって特色は全く異なってきます。コンサルファームによっては、アウトプットよりも営業力を重視している会社があったりと、コンサルファーム毎に評価されるポイントが異なるので、自分の強みが発揮できるコンサルファームを選ぶことが重要です。
コンサルの働き方から自分に合ったコンサル企業の選び方まで何でも相談することができるので、コンサルに興味がある人はぜひ連絡してみることをおすすめします。
使えない中途コンサルと評価されないために重要なこと#2:
コンサルタントとしてスキルアップするための努力を怠らない
使えない中途コンサルと言われないために意識すべき点の2つ目が、コンサルタントとしてスキルアップするための努力を怠らないという点です。
コンサルは、例えばアウトプットの質を最重要視されるという点にあるように事業会社等の別領域と事業内容が異なっており、中途で入社した場合は戸惑うのが当たり前です。
しかしながら、コンサルの業務ができるようになるかどうかは慣れや努力の有無によるところが大きく、きちんと努力すれば誰でもできるようになるというのも事実です。
入社した後にできなかったことを反芻し、改善・実行するというサイクルを自分で作ることができれば、コンサルタントとしてどんどん成長することができるでしょう。
使えない中途コンサルと評価されないために重要なこと#3:
プライドを捨てて素直になる
使えない中途コンサルと言われないために意識すべき点の3つ目が、プライドを捨てて素直になるという点です。
ここまでご説明した通り、中途でコンサルに入社しても戸惑うこと・できないことがあるのは当たり前です。
コンサルに在籍している側も、中途入社の方が最初はコンサルの仕事に慣れていないということは承知しており、そのコンサルタントが独り立ちするようにアドバイスをくれることもたくさんあります。
しかしながらそのようなアドバイスに聞く耳を持てなかったり、プライドが邪魔をしてしまい不遜な態度を取ってしまうと、誰もアドバイスをしてくれなくなり、最終的には「態度も悪いし使えない」と評価されることになります。
そうなってしまっては取り返しがつきませんが、アドバイスに進んで耳を貸すように素直でいれば、周囲も助けの手を差し伸べてくれますし、結果としてコンサルタントとしてどんどん成長することができるでしょう。
特に中途入社の場合は年下が上司になることもありますが、年齢だけで判断せずに年下でもプライドを捨てて話を聞く姿勢でいることが本当に大事です。
年下の上司サイドからみても年上の部下は気を遣う存在となるため、そうした気を遣わせないように素直でいることが自身の成長にとって結果的に近道となるでしょう。
自分がコンサル会社で通用するかを知るためにやるべきこと
中途でコンサル会社に転職したいと思っても、「果たして自分が通用するのか」「激務で体調を壊すのではないか」と悩んでしまう方もたくさんいらっしゃると思います。
自分自身がコンサル会社で通用するかを知るためには、コンサル業界をよく知るプロフェッショナルに聞くのがベストです。
コンサル会社の転職者を何人もサポートしてきた転職エージェントは、「どのような人が通用するのか、活躍できるのか」ということに関するナレッジを豊富に保有しており、現職の状況やご自身の性格をベースに業界・企業への適性を診断してくれます。
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コンサルに中途で入ると辛い?
結論から申し上げると、実態としては下記の通りです。
未経験でコンサルに中途入社すると、仕事に慣れるまでは辛いことが多い
コンサルは事業会社等と全く異なるカルチャーであるため、特に未経験の場合はコンサルに中途入社しても慣れるまでは辛いことが多いです。ただ、コンサルの業務をある程度こなして慣れてしまえば、辛くなくなっていきます。
下記がコンサルに中途で入社すると辛い原因です。
- コンサル特有の仕事に慣れていない
- 求められるアウトプットの質の高さについていけない
- 長時間労働で疲弊しやすい
- 長時間働いたからといって評価されるわけではない
- 自分より優秀な部下が下につくことがある
新卒のコンサルが使えないと言われることもある
中途のコンサルだけではなく、「新卒のコンサルは使えない」というネガティブな声が散見されるのも事実です。新卒のコンサルが使えないと言われる理由は、下記の様なものが挙げられます。
と言われる理由
- ビジネス経験がないので地に足のついた提案ができない
- たとえ提案があったとしても、新卒のコンサルタントに言われても納得感がない
- 社会人としてのマナーがない
この点、中途で転職した方は自身の社会人経験をもとに地に足がついた提案ができたり、クライアントに納得感がある提案ができるのは強みと言えます。
コンサルは口だけ?コンサルが使えないと言われる理由
コンサルが使えないと言われる理由の一つに、コンサルは口だけと言われることがあります。
実際、コンサルが口だけの提案にとどまり、クライアントに何の効果ももたらさなかったケースも0ではありません。ただし、そのようなコンサルタントは次第に受注ができなくなり、市場から淘汰されていきます。
今残っている大手のコンサル会社やコンサルタントは口だけではなく実際に成果を残していると考えるのが妥当でしょう。
コンサルタントの仕事内容
コンサルでは、組織が抱えている課題に関して企業等から依頼を受けて、その解決のためにプロジェクト・チームを組成し、課題にアプローチするというのがメインの仕事内容です。
依頼される機関は事業会社や金融機関のみならず、官公庁等多岐にわたります。また、コンサルファームにもいろいろと種類があり、依頼される仕事の内容も異なってきます。
種類 | 詳細 |
---|---|
戦略系コンサルティングファーム | 企業の全社戦略・重大プロジェクトのサポート |
総合系コンサルティングファーム | 各階層・部署単位のプロジェクトをサポート |
IT系コンサルティングファーム | ITシステムの導入等をサポート |
財務系コンサルティングファーム (FAS) | M&AにおけるDDや事業再生プロジェクトをサポート |
他 | 他事業再生系・人事系など多岐にわたる |
各コンサルティングファームによって企業のどのような課題解決に取り組むかは異なってきます。しかしながら、コンサルタントの仕事は下記のようなフローで提供されることが一般的です。
における仕事の流れ
- 企業から依頼内容を受領・期日の決定
- プロジェクト・チームの発足(コンサルタントが各プロジェクトにアサインされる)
- 各チームメンバーが分担して分析・資料作成
- 期日に成果物を提供
コンサルタントはアナリストなどといった役職から始まり業務の経験を積むにつれて役職も上がっていきますが、若手の間はマネージャー等の指示に従いながら分析作業をしたり、資料作成を行うというのが主な仕事となります。
プロジェクトに入って経験を積むにつれて、コンサルタントとしての役職は上がっていきます。コンサルタントの役職が上がるにつれて、分析・資料作成といった仕事からプロジェクト全体をマネージしたり、顧客とのコミュニケーションを主に担ったり、案件を取ってきたりといった仕事が主になってきます。
コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)
経済産業省が発表している賃金構造基本統計調査によると、コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)です。
月給 | 賞与 | 平均年収 |
---|---|---|
50.8万円 | 171.3万円 | 781万円 |
(出所: 「賃金構造基本統計調査」)
なお、こちらの数字はコンサルタントを含むその他の経営・金融・保険専門職業従事者の平均年収です。国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、コンサルタントの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。
dodaによるとコンサルタントの平均年収は585万円となっていますが、これは求人の出ている若手を中心にした平均年収となっており、実態の平均年収は経済産業省のデータがより正しいと想定されます。