コンサルに中途で入社しても使えない？【元マッキンゼーが解説】

年収が高くステータスも高いことで転職人気が常に高いコンサル。一方で、「コンサルに中途で入っても使えない」というネガティブな声が散見されるのも事実です。

本ページでは中途でコンサルに転職して使えないと言われる人の特徴や、使えないと言われないためにどうするべきかについて解説します。

中途入社したコンサルは使えない？

結論から言うと、未経験で中途のコンサルは全員が全員使えないというわけではもちろんありません。実際、中途であっても高い成果を上げ、周囲から信頼を得ている優秀なコンサルタントも多く存在します。

一方で、「中途は使えない」という印象が生まれやすいのは、新卒と中途のスタートラインの違いにあります。新卒は基礎からじっくりと育成される一方で、中途は即戦力として期待されます。

その分、評価もシビアで、基礎スキルが不足していたり、コンサル特有の働き方に慣れるまでに時間がかかると、「使えない」と見なされやすくなります。

特に、前職の文化ややり方に引きずられて柔軟に適応できない場合は「使えない」と言われやすいです。ただし、これは一時的なものであり、仕事に慣れることができれば中途でも十分に成果を出すことが可能です。

使えないと評価される中途コンサルの特徴

中途でも高い成果を上げ、信頼を得ている優秀なコンサルタントは多い一方で、実際に「使えない」と評価されてしまう中途コンサルも存在します。

こからは、そうした評価を受けてしまう中途コンサルタントに共通する特徴について解説します。

使えないと評価される中途コンサルの特徴#1:
求められるクオリティに達していない

使えないと評価される中途コンサルの特徴の1つ目が、求められるクオリティに達していないという点です。

コンサルの仕事は、クライアントの課題を解決するために、アイデアや論理を提案・実行することです。クライアントはこうした無形の価値に対して、数千万円から数億円規模のフィーを支払います。

そのため、コンサルタントに求められるアウトプットの水準は非常に高く、上司やチーム内でのチェックも厳しくなります。常に高い期待とプレッシャーの中で成果を出し続けることが求められる環境です。

コンサルタントに求められるアウトプットの質は非常に高く、細部の論理構成や表現にまで高い精度が求められます。特に中途入社直後は、この基準に到達できないのは当然のことです。

しかし、何年経っても同じミスを繰り返したり、改善意識が欠けている場合は「成長意欲がない」「任せられない」と判断され、使えないコンサルタントと評価されやすくなります。

使えないと評価される中途コンサルの特徴#2:
学ぶ姿勢がない

使えないと評価される中途コンサルの特徴として、学ぶ姿勢がないという点も挙げられます。

プロジェクト単位でクライアントや業界が変わるコンサル業界では、業界知識やフレームワーク、分析手法など、新しい知識を継続的に学び続ける必要があります。

中途入社の場合、これまでの経験や実績にあぐらをかかず、常に最新の知識をインプットし続けることが大事です。成長意欲の差がそのまま成果や評価の差につながるため、業務外での自己研鑽や学習も求められます。

もちろん、転職直後は分からないことが多く最初から完璧にこなせる人はいません。しかし、常にキャッチアップしようとする姿勢がなければ、「使えない」と評価されてしまう可能性があります。

使えないと評価される中途コンサルの特徴#3:
返信が遅いなどビジネスの基本姿勢ができていない

ビジネスの基本姿勢ができていないというのも、使えないと評価される中途コンサルの特徴の1つとして挙げられます。

コンサルタントは、どんなに論理的思考や分析力に長けていても、ビジネスマナー・報連相・スピード感ある対応といった社会人としての基礎が欠けていると評価されません。

たとえば、メールやチャットの返信が遅い、会議の議事録が期限までに提出できない、指摘事項を修正しないまま放置するといった行動は、「信頼できない」「任せられない」という印象を与えてしまうことにつながります。

コンサル業界は高次元な仕事をするというイメージを持たれがちですが、その前提には基本的な社会人動作の徹底が重要です。こうした基礎ができていない場合、いくら優れた分析力や発想力を持っていても評価につながりづらいです、

使えないと評価される中途コンサルの特徴#4:
長く働けば評価されると勘違いしてしまう

使えないと評価される中途コンサルの特徴として、長く働けば評価されると勘違いしてしまうという点も挙げられます。

コンサル業界では、成果やアウトプットの質こそが評価の基準であり、長時間働くこと自体が評価される文化ではありません。むしろ、限られた時間の中でどれだけ効率的に成果を出せるかが大事です。

コンサルティング会社は、クライアントに提示する報酬を想定労働時間をもとに算出しており、その想定を大幅に超える働き方は会社の利益を圧迫します。つまり、不必要な長時間労働は非効率だとみなされることにつながります。

また、労働時間が長くなるとマネージャーが管理責任を問われるため、無駄な残業はチーム全体の評価にも悪影響を及ぼします。

このように、時間ではなく成果で評価されるという前提を理解していないと、努力しているつもりでも「使えない」と判断されてしまうことがあります。

使えないと評価される中途コンサルの特徴#5:
前職のしきたりに固執する

前職のしきたりに固執してしまうというのも、使えないと評価される中途コンサルの特徴として挙げられます。

コンサルは、事業会社など他の業界と比べてカルチャーが大きく異なります。たとえば、プロジェクト単位でクライアントや業務内容が頻繁に変わることや、若手にも大きな裁量と責任が与えられることなどが挙げられます。

項目	コンサル	事業会社
目的	クライアントの課題解決・価値提供	自社の事業成長・利益最大化
仕事の単位	プロジェクト単位	継続的な業務
クライアント／関係者	外部企業	外部企業のほか自社内の部署なども
チーム体制	少人数で構成	部門間連携が多い
文化・価値観	成果主義・ロジカル思考重視	組織調和・安定性を重視
評価	人によって大きく差がつく	格差は比較的小

前職でのやり方や価値観にとらわれすぎると、コンサル特有の文化に適応できなくなります。コンサルで成果を出すためには、「前職ではこうしていた」と考えるのではなく、コンサルのしきたりを柔軟に受け入れるのが大事です。

使えないと評価される中途コンサルの特徴#6:
なによりもワークライフバランスを重視したい

なによりもワークライフバランスを重視したいというのも、使えないと評価される中途コンサルの特徴の1つです。

近年、コンサル業界でも働き方改革が進み、労働時間の適正化やリモートワークの導入など、ワークライフバランスを重視する動きが広がっています。

とはいえ、プロジェクトの納期前やトラブル対応など、繁忙期には業務が一時的に集中することもあります。こうした局面でワークライフバランスを優先しすぎてしまうと、仕事を任せてもらえなくなります。

コンサルタントとして働きたいと考えている場合は、状況によってはワークライフバランスの優先度を一時的に下げる局面があることを理解しておくことが大切です。

使えないと評価される中途コンサルの特徴#7:
プライドが高い

プライドが高いというのも、使えないと評価される中途コンサルの特徴の1つです。

コンサル未経験で中途入社する場合、入社時の年次はこれまでの社会人経験より低く設定されることが多く、年下の同僚や上司と働くことになるケースも珍しくありません。

このような環境でプライドが邪魔をして、フィードバックを素直に受け入れられなかったり、無意識に反発的な態度を取ってしまうと、「扱いづらい」「協調性がない」と評価されてしまいます。

コンサル業界では、年齢や立場よりも成果とプロフェッショナリズムが重視される世界です。相手が年下であっても敬意を持って学び、柔軟に吸収する姿勢を持てるかどうかが重要だと言えます。

使えない中途コンサルと評価されないために重要なこと

使えないと評価されるコンサルタントの特徴を説明してきましたが、使えない中途コンサルと評価されないために重要なことは以下の通りです。

使えない中途コンサルと評価されないために重要なこと#1:
日々キャッチアップする姿勢を持つ

使えない中途コンサルと評価されないために重要なこととして、日々キャッチアップする姿勢を持つということが挙げられます。

コンサル業界は、扱うテーマやクライアントの業界が多岐にわたり、変化のスピードも非常に速い環境です。そのため、業界知識・ビジネスモデル・分析フレームワークなどを継続的に学び続ける姿勢が大事です。

また、上司とクライアントのやり取りや、上司の思考プロセス・指摘内容などもすべてがインプットの機会です。現場の一つひとつのやり取りから学びを得ようとする意識があるかどうかで、成長スピードに大きな差が生まれます。

コンサルで成果を出すためには、日々の業務を通して吸収・改善を繰り返し、常に自分をアップデートし続けることが重要です。

使えない中途コンサルと評価されないために重要なこと#2:
主体的に行動する

主体的に行動するというのも、使えない中途コンサルと評価されないために重要なことの1つです。

コンサルの現場では、上司やクライアントからの明確な指示が常にあるわけではありません。むしろ、自ら仮説を立て、必要な情報を収集・整理するなど自発的に行動することが求められます。

一方で、「指示がないと動けない」「言われたことしかやらない」といった姿勢だと大事な仕事が任されなくなり、結果的に使えないと評価される原因になります。

主体的に動ける人ほど、上司からの信頼を得て重要なタスクを任されるようになります。このように、コンサルタントとして高く評価されるためには、主体的に動くことが大事だと言えます。

使えない中途コンサルと評価されないために重要なこと#3:
素直にフィードバックを受け入れる

素直にフィードバックを受け入れるというのも、使えない中途コンサルと評価されないために重要なことの1つです。

コンサルの現場では、日々のアウトプットに対して上司やマネージャーから厳しいフィードバックが入るのが当たり前です。指摘の内容は細かい表現の修正から、ロジック全体の組み立て直しまで多岐にわたります。

こうしたフィードバックを「否定された」と受け止めて反発したり、改善せずに放置したりすると、周囲から「扱いにくい」「成長しない」と見なされがちです。特に、改善がないという評価はコンサルタントとして致命的です。

一方で、背景を理解しようとする姿勢を見せる人は、短期間で大きく成長します。コンサルタントとして評価されるためには謙虚な姿勢でフィードバックを受け入れることが大事です。

使えない中途コンサルと評価されないために重要なこと#4:
基本的なビジネスマナーを意識する

基本的なビジネスマナーを意識するというのも、使えない中途コンサルと評価されないために重要なことの1つです。

コンサルタントは、ビジネスの最前線で活躍する人たちと直接やり取りする仕事です。そのため、社会人としての基本的な礼儀やマナーを徹底できるかどうかは、信頼を得るうえで非常に重要です。

たとえば、メールの返信が遅い、会議での発言に根拠がない、報告・連絡・相談が滞る、納期を守らないといった行動は、いくらコンサルタントとしてのスキルが高くても「仕事を任せづらい」と判断されてしまいます。

コンサルタントとしてのスキルで差別化を図るのは難しいからこそ、基本的なビジネスマナーで減点されないようにすることが大事です。

中途入社は使えないと言われるコンサル転職がおすすめな理由

シビアなコンサル業界ではありますが、それでもコンサル転職がおすすめな理由についてご説明します。

中途入社は使えないと言われるコンサル転職がおすすめな理由#1:
年収を上げることができる

コンサル転職がおすすめな理由としてまず挙げられるのが、年収を上げることができるためです。

コンサルはプロジェクトごとに高い付加価値を提供する仕事であり、その分クライアントから支払われるフィーも高水準です。コンサルタントの年収レンジも他業界に比べて高く、20代で年収1,000万円を超えるケースは珍しくありません。

特に外資系のコンサルティングファームや独立系のコンサルティングファームは年収の高さが顕著です。これまで培ったスキルや経験をもとに高い年収を実現できるというのが、コンサル転職がおすすめな理由の1つです。

中途入社は使えないと言われるコンサル転職がおすすめな理由#2:
未経験でも転職しやすい

未経験でも転職しやすいというのも、コンサル転職がおすすめな理由の1つです。

様々な企業を相手にしているコンサルは、業界知識や実務経験を持つ人材を幅広く求めています。そのため、各分野で培った知見を活かせる人材を積極的に採用しており、中途採用が非常に活発です。

実際、営業、エンジニア、企画、マーケティングなど、さまざまな職種出身の人がコンサルタントとして活躍しています。また、入社後の研修やOJT制度が充実しており、コンサルとして必要なスキルを段階的に身につけることが可能です。

このように、コンサル未経験者であっても転職できる可能性があるというのが、コンサル転職がおすすめな理由の1つです。

中途入社は使えないと言われるコンサル転職がおすすめな理由#3:
キャリアパスを広げることができる

キャリアパスを広げることができるというのも、コンサル転職がおすすめな理由の1つです。

コンサルで培うスキルは、どの業界でも通用する汎用性の高い能力です。論理的思考力や課題解決力、マネジメント力、コミュニケーション力など、あらゆるビジネスシーンで求められるスキルを実践の中で磨くことができます。

また、「コンサルティングファームで働いていた」という経歴自体が市場で高く評価され、転職市場において強力なブランドとして作用します。

ポストコンサル転職の選択肢は非常に幅広く、事業会社の経営企画や新規事業開発、投資ファンド、外資系企業、スタートアップ、さらには独立・起業など、多様なキャリアを築くことが可能です。

中途入社は使えないと言われるコンサル転職がおすすめな理由#4:
優秀な人と一緒に働くことができる

優秀な人と一緒に働くことができるというのも、コンサル転職がおすすめな理由の1つです。

コンサルファームには、論理的思考力や実行力に長けた優秀な人材が数多く在籍しています。時には競争が激しく、劣等感を覚えることもありますが、その分、刺激的で成長につながる環境です。

また、コンサル業界は実力主義の文化が根づいており、年齢や役職に関係なく、有益な意見はきちんと評価されます。理不尽な上下関係に悩まされにくく、フラットで議論がしやすい職場環境も魅力の一つです。

優秀な人たちと共に仕事をすることで、自身のスキルアップにつながるだけでなく、将来的に貴重な人的ネットワークを築くこともできるというのも大きなメリットです。

中途入社は使えないと言われるコンサル転職がおすすめな理由#5:
様々な業界のプロジェクトに携わることができる

様々な業界のプロジェクトに携わることができるというのも、コンサル転職がおすすめな理由の1つです。

コンサルのクライアントは、メーカー・商社・金融機関・IT企業・広告代理店など多岐にわたります。プロジェクトも、経営戦略の策定から業務改善、DX推進、新規事業立ち上げまで幅広く、常に新しいテーマに携わることができます。

若手のうちはプロジェクト単位でアサインされるため、複数の業界やビジネスモデルに触れる機会が多く、業務を通じて幅広い業界知識のビジネスモデルに関する理解を同時に養うことができます。

異なる環境や課題に対応する経験を重ねることで、幅広い経験や高い適応力が身につきます。こうしたスキルを培うことができる点も、コンサル転職の大きな魅力の一つです。

中途入社は使えないと言われるコンサル転職がおすすめな理由#6:
どこにでも通用するようなスキルを身につけることができる

どこにでも通用するようなスキルを身につけることができるというのも、コンサル転職がおすすめな理由の1つです。

コンサルの仕事では、ビジネスのあらゆる場面で役立つスキルを体系的に身につけることができます。これらは業界や職種を問わず求められる能力であり、転職市場でも高く評価されます。

コンサル出身者が幅広い業界で活躍しているのは、こうした普遍的なビジネススキルと再現性の高い問題解決手法を身につけているためです。クライアントやチームを動かして成果を出す経験は、どの環境でも応用できます。

中途入社は使えないと言われるコンサル転職がおすすめな理由#7:
実力主義の世界に身を置いて成長することができる

実力主義の世界に身を置き成長することができるというのも、中途入社は辛いと言われるコンサル転職がおすすめな理由の1つです。

コンサル業界は年齢や在籍年数ではなく、成果と能力によって評価される世界です。実際、ATカーニー日本代表の関灘茂氏が38歳という若さでトップに就任したように、特に外資系ファームでは実力主義の傾向が顕著です。

成果を上げた人には昇進や報酬面で明確に報われる一方で、評価が伴わなければ改善が求められるため、常に高い緊張感の中で仕事をすることになります。同期入社であっても、評価次第で昇進スピードに大きな差がつくのが特徴です。

このような環境は厳しい反面、自分の努力がそのままキャリアに反映されるため、短期間で圧倒的に成長できるとも言えます。実力主義の中で挑戦したい人にとって、コンサルはおすすめだといえます。

中途採用でコンサルに転職する方法

中途採用でコンサルに転職するためには、以下のような方法があります。

中途採用でコンサルに転職する方法#1:
公式ページからの応募

コンサルに転職する方法として、公式ページからの直接応募が挙げられます。

コンサルは、公式の中途応募ページから応募することで中途の選考を受けることができます。

最もオーソドックスな方法ですが、転職エージェントなどの第三者によるサポートはなく、自分で選考を進めていく必要がある点に注意が必要です。

中途採用でコンサルに転職する方法#2:
在籍社員によるリファラル

コンサルに転職する方法として、在籍社員によるリファラル（推薦）も挙げられます。

リファラルは在籍している社員に推薦してもらうことで選考に進むことができるという制度です。在籍社員による推薦のため一次面接には進むことが出来たり、転職後のミスマッチが少ないというメリットがあります。

しかしながら、必ずしもリファラルを採用している企業ばかりではないことや、転職エージェントなどのサポートを受けることができないという点には注意が必要です。

中途採用でコンサルに転職する方法#3:
転職エージェントの利用

コンサルへ転職するためには、転職エージェントを活用するというのも選択肢の1つです。

転職エージェント経由で選考を受けると、書類添削、模擬面接、更に内定後の条件交渉まで、求職者のサポートをしてくれます。

書類選考や面接においては、第三者による添削や練習・フィードバックがあることによって圧倒的に合格率を改善することができます。

また、選考対策だけでなく、転職エージェントは面接官に関する情報や、どのような質問が実際に面接で行われたか、どの部門での採用が積極的かなど、外部からは正確に分からない情報についても豊富に持っています。

コンサルは転職市場における人気が非常に高く、中途採用のハードルも高いです。転職エージェントを活用することで、選考を有利に進めることができるというのが大きなメリットです。

コンサルに中途で入ると辛い？

結論から言うと、コンサルに中途で入社して「辛い」と感じることは少なくありません。特にコンサル未経験で転職した場合は、慣れない環境の中で高い成果を求められるため、プレッシャーや戸惑いを感じやすいです。

コンサルに中途で入社したからといって、全員が辛くて辞めてしまうわけではありませんが、以下のページでは、なぜそのように「辛い」と感じる人が多いのか、その背景を具体的に解説しています。

コンサルタントの仕事内容

コンサルでは、組織が抱えている課題に関して企業等から依頼を受けて、その解決のためにプロジェクト・チームを組成し、課題にアプローチするというのがメインの仕事内容です。

依頼される機関は事業会社や金融機関のみならず、官公庁等多岐にわたります。また、コンサルファームにもいろいろと種類があり、依頼される仕事の内容も異なってきます。

種類	詳細
戦略系コンサルティングファーム	企業の全社戦略・重大プロジェクトのサポート
総合系コンサルティングファーム	各階層・部署単位のプロジェクトをサポート
IT系コンサルティングファーム	ITシステムの導入等をサポート
財務系コンサルティングファーム （FAS）	M&AにおけるDDや事業再生プロジェクトをサポート
他	他事業再生系・人事系など多岐にわたる

各コンサルティングファームによって企業のどのような課題解決に取り組むかは異なってきます。しかしながら、コンサルタントの仕事は下記のようなフローで提供されることが一般的です。

コンサルタントはアナリストなどといった役職から始まり業務の経験を積むにつれて役職も上がっていきますが、若手の間はマネージャー等の指示に従いながら分析作業をしたり、資料作成を行うというのが主な仕事となります。

プロジェクトに入って経験を積むにつれて、コンサルタントとしての役職は上がっていきます。

コンサルタントの役職が上がるにつれて、分析・資料作成といった仕事からプロジェクト全体をマネージしたり、顧客とのコミュニケーションを主に担ったり、案件を取ってきたりといった仕事が主になってきます。

コンサルタントの平均年収は781万円（平均年齢: 40.5歳）

経済産業省が発表している賃金構造基本統計調査によると、コンサルタントの平均年収は781万円（平均年齢: 40.5歳）です。

月給	賞与	平均年収
50.8万円	171.3万円	781万円

なお、こちらの数字はコンサルタントを含むその他の経営・金融・保険専門職業従事者の平均年収です。国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、コンサルタントの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

dodaによるとコンサルタントの平均年収は585万円となっていますが、これは求人の出ている若手を中心にした平均年収となっており、実態の平均年収は経済産業省のデータがより正しいと想定されます。