デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの年収を解説

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの年収を解説

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)の年収について、平均年収・ボーナス・役職別の給料テーブル・新卒1年目の初任給などの最新情報を解説します。

なお、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーへの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

本記事のポイント

下記が本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

DTFAの年収は?

DTFAの年収は役職によって大枠のレンジが決まります。

役職平均年収年次
アナリスト
(1年目だけジュニアアナリスト)
700-1,000万円1~3年目
シニアアナリスト1.000-1,300万円4~6年目
ヴァイス・プレジデント1,300-1,600万円7~10年目
シニア・ヴァイス・プレジデント1,600-2,000万円10年目~
マネージング・ディレクター2,000万円-実力次第
パートナー実力次第実力次第
DTFAの役職と年次のイメージ

DTFAの年収は非常に高い水準となっています。外資系投資銀行には劣るものの、戦略系コンサルティングファームと同等以上の給料水準となっています。

BIG4 FASの年収を比較するとどうなる?

月間100万人以上が利用するハイクラス転職サイト『タレントスクエア』の登録者データ(2025年5月時点)によれば、以下の通りとなっています。

企業名FASの平均年収(参考)各社コンサル部門の平均年収
KPMG1,521万円1,328万円
KPMGコンサルティング
デロイト1,450万円1,422万円
デロイトトーマツコンサルティング
PwC1,425万円1,316万円
PwCコンサルティング
EY1,411万円1,393万円
EY S&C コンサル部門
BIG4各社の平均年収

各社の平均年収水準はKPMG>デロイト>PwC>EYという順番になっています。

【中途採用】DTFAの転職難易度は?

DTFAは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。

簡単な経歴を登録するだけで、以下のような人気企業100社への転職可能性を数字で算出してレポートとして受け取ることができます(出典:公式ページ

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目次

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)とはどんな会社?

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)はBIG4(EYグループ・デロイトトーマツグループ・PwCグループ・KPMGグループ)の一角を担い、アメリカに拠点を置くデロイトトーマツグループのメンバーファームです。

デロイトグループの中でFAS業務(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)を提供しています。

デロイトトーマツグループはコンサルティング業務を提供するデロイトトーマツコンサルティングや、税理士業務を行うデロイト トーマツ税理士法人、監査業務を行う有限責任監査法人トーマツ等がありますが、FAS業務を行うのがデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)となっています。

そもそもFAS業務とは?

FASは「Financial Advisory Service」の略で、企業の財務やM&Aに関するアドバイスを行う企業のことです。

投資銀行のように証券会社としての業務(株式や債券による資金調達のサポート)を担うことができません。

したがって、企業のM&Aアドバイザリーであったり、事業再生といったコーポレートアクションのアドバイスをするというのが主な業務内容となっています。具体的な業務内容は下記の通りです。

FASの具体的な業務内容

FASについては下記の記事で詳しく説明しているので、知りたい方はあわせてご覧ください。

口コミ・FAS年収ランキングから見るDTFAの平均年収

月間100万人以上が利用するハイクラス転職サイト『タレントスクエア』の登録者データ(2025年5月時点)によれば、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの平均年収は1,450万円と非常に高い水準となっています。

経済産業省が発表している賃金構造基本統計調査によると、コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)となっており、DTFAの平均年収は業界内でも高い水準であることが分かります。

BIG4の中で比較すると以下の通りとなっており、DTFAの水準はBIG4の中でも非常に高い水準であることが分かります。

企業名FASの平均年収(参考)各社コンサル部門の平均年収
KPMG1,521万円1,328万円
KPMGコンサルティング
デロイト1,450万円1,422万円
デロイトトーマツコンサルティング
PwC1,425万円1,316万円
PwCコンサルティング
EY1,411万円1,393万円
EY S&C コンサル部門
BIG4各社の平均年収
男性のアイコン

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの社員口コミ

コンサルタント・監査・士業系職種

29歳 男性 中途入社

アナリスト700-900万、シニアアナリスト900-1100万、ヴァイスプレジデントで1200-1500万辺りがおおよそのレンジと思われる。 シニアアナリスト以下は残業代が発生するため、どれほど残業するかによって変わってくる。

DTFAの転職難易度は?

DTFAは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。

簡単な経歴を登録するだけで、以下のような人気企業100社への転職可能性を数字で算出してレポートとして受け取ることができます(出典:転職可能性公式ページ

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DTFAの役職と評価制度

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーのコンサルタントの役職は下から順に「アナリスト」「シニアアナリスト」「ヴァイス・プレジデント」「シニア・ヴァイス・プレジデント」「マネージング・ディレクター」「パートナー」という6段階に分かれています。

DTFAの役職

それぞれの役職に昇進するまでの年次のイメージは以下の通りです。

役職年次
アナリスト(1年目だけジュニアアナリスト)1~3年目
シニアアナリスト4~6年目
ヴァイス・プレジデント7~10年目
シニア・ヴァイス・プレジデント10年目~
マネージング・ディレクター実力次第
パートナー実力次第
DTFAの役職と年次のイメージ

若手の間は関与した案件を担当したシニアからS-Cの評価がなされて、それをベースに評価が決まります。

昇進のタイミングで評価が十分であれば昇格できるという形ですが、ヴァイス・プレジデント以降になると収益責任も生まれるため、案件をいかにもたらしたかというのも評価軸の1つとなります。

DTFAの給与体系

DTFAの給与体系は基本給+残業代+ボーナスです。基本給は役職別にレンジが決まっています。

DTFAにおける年収 = 基本給 + 残業代 + 賞与

DTFAの残業代

DTFAではみなし残業制度が採用されており、33時間を超えた分だけ残業代が支給されるという制度になっています。

なお、ヴァイス・プレジデント以上になると裁量労働制となるため、残業代は基本給の中に含まれるとして個別には支給されなくなります。

DTFAのボーナス・賞与

DTFAのボーナス・賞与は年に1回(7月)支給されます。賞与は業績にもよりますが、基本給の10%程度から50%程度となっています。

評価によってボーナスの額が大きく変わるというのがDTFAの特徴です。アナリストの間であっても、一番良い評価と悪い評価の間で200万円程度の差が生まれます。

評価制度に関して言えば、関与した案件のチームリーダーによってCからSの評価がなされ、その評価の平均をもとに評価会議でスタッフの社員が決まるという形になっています。

DTFAの役職別給与テーブル・年収推移を解説

DTFAの年収は役職によって大枠のレンジが決まります。

役職平均年収年次
アナリスト
(1年目だけジュニアアナリスト)
700-1,000万円1~3年目
シニアアナリスト1.000-1,300万円4~6年目
ヴァイス・プレジデント1,300-1,600万円7~10年目
シニア・ヴァイス・プレジデント1,600-2,000万円10年目~
マネージング・ディレクター2,000万円-実力次第
パートナー実力次第実力次第
DTFAの役職と年次のイメージ

DTFAの年収は非常に高い水準となっています。外資系投資銀行には劣るものの、戦略系コンサルティングファームと同等以上の給料水準となっています。

デロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリーの評価制度は?

評価制度に関して言えば、関与した案件のチームリーダーによってCからSの評価がなされ、その評価の平均をもとに評価会議でスタッフの社員が決まるという形になっています。

ヴァイス・プレジデント以上になると、案件によるパフォーマンスではなくどれだけの売り上げをファームにもたらしたかによって評価や賞与が決まってくるという特徴があります。

中途でDTFAに転職した場合の年収は?

中途でデロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリーに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

実は新卒で入社したときの年収と中途で転職した場合の年収は大きく異なるケースが少なくありません。

中途で入社した場合の具体的な年収を知るためには、転職サイトに掲載されている実際の求人を見ることが最も確実です。口コミサイトやSNSよりも最新かつ正確な情報を知ることができます。

特に人気なのはCMでも有名な転職サイト『ビズリーチ』です。一般的な転職サイトではめったに見つからないような人気企業の高年収求人や好条件の非公開求人が多数掲載されています。

【公式HP】https://bizreach.jp

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ビズリーチに関する豆知識

ビズリーチは定期的にログインしているとアカウントの評価が高まり、人気企業の非公開求人が優先的に案内されやすくなります。

転職活動を始める前から無料アカウントを作成して年に数回ログインしておくだけで、将来転職する際に情報が集まりやすく非常に有利になるのでおすすめです。

【参考】ビズリーチの評判・口コミ

DTFAの初任給・新卒の年収

デロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリーは新卒募集要項で基本給を提示しています。新卒募集要項によれば、初任給は下記の通りとなっています。

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)の初任給

上記に加えて業績賞与が支給されるので、新卒での年収水準は600万円以上となることが想定されます。

DTFAの福利厚生

DTFAは外資系ということもあり、それほど福利厚生は充実していません。基本給が高い分、それで福利厚生がまかなわれているという考え方を取っています。

DTFAが発表している福利厚生は下記の通りとなっています。

DTFAの福利厚生

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの詳細な業務内容

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーが提供しているサービスは下記の通りです。1つ1つご紹介します。

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの具体的な業務内容

M&A

M&A領域では、案件オリジネーションからM&Aのプロセス設計、デュー・ディリジェンス、M&Aの進行、バリュエーション、契約書交渉クロージングなど幅広い領域において、M&Aにかかわるアドバイスを行っています。

また、買収後のPMI(統合)に関するアドバイスなども行っています。

M&A領域におけるソリューション

投資銀行のM&Aアドバイザリーと業務領域は被っていますが、投資銀行のようにM&Aに付随した資金調達を担うことはできず、あくまでM&Aアドバイザリーのみを担うこととなります。

クライシスマネジメント

クライシスマネジメントチームは、不正の予防・早期発見・対処(不正調査・危機対応・訴訟・仲裁支援等)を専門としている、不正・不祥事に関するプロフェッショナルです。競争法(独占)、汚職等企業のあらゆる不正に関する調査を行います。例えば下記のようなサービスが提供メニューとなっています。

クライシスマネジメントにおけるソリューション

イノベーション

イノベーション領域はデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーに特有のチームとなっています。DX関連のアドバイスに加えて、M&Aプラットフォームの運営や人材育成を行っています。

イノベーションにおけるソリューション

未経験者がDTFAに転職するために

未経験者であっても、中途であれば前職での実績次第で十分に転職できる可能性があります。しかしながら、独学でFASの選考を受けても内定を得ることができる確率は低いと言わざるを得ません。

デロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリーは志望動機や面接において特別な対策が必要です。特に、投資銀行等と比較されるFASはなぜFASなのかをしっかり説明できるようにしておく必要があります。

対策なく選考に応募しても、特に未経験だと選考に通過できる確率は限りなく低くなります。未経験であってもFASに転職するためには、FAS業界をよく知るプロフェッショナルからサポートを受けるのがベストです。

FASへの転職者を何人もサポートしてきた転職エージェントは、未経験者でもFASに入るためのナレッジを豊富に保有しており、書類対策・面接対策から内定後のサポートまで全て行ってくれます。

転職エージェントは無料で何社でも利用することができ、企業研究から書類作成・面接対策まで全てサポートしてもらえます。

中でも『ASSIGN(アサイン)』は全国のエージェントの中から『JAPAN HEADHUNTER AWARD』の最優秀賞に選ばれた大手の転職エージェントで、実際の利用者の口コミも非常に良いのでおすすめです。

20代・30代向けの高年収求人を多数扱っていることに加え、一人ひとりにオーダーメイドのキャリアプラン資料を作成するなど、他のエージェントとは一線を画した丁寧すぎるサポートが特徴です。

【公式】https://assign-inc.com

2025年5月現在、事前準備不要のオンライン面談を提供中

【2025年5月】限定特典あり

2025年5月中に登録すると、キャリアアップに必要な情報をまとめたオリジナル資料(『転職活動の手引き』)を無料で受け取れます。登録は30秒で完了し、万が一合わないと感じた場合は電話不要ですぐに退会可能です。

DTFAは激務?残業時間は?

BIG4の中でも年収水準の高いDTFAですが、残業時間は競合と比べてもそれほど長い水準ではありません。タレントスクエア独自の調査によれば、DTFAの平均残業時間は60.5時間となっています。

BIG4間で比較すると、DTFAはKPMG FASと比べて年収水準が低い分残業時間も短くなっています。

会社名FASの平均年収平均残業時間
KPMG1,521万円69.4時間
デロイト1,450万円60.5時間
PwC1,425万円55.3時間
EY1,411万円54.7時間
BIG4各社の平均年収と平均残業時間

激務な一方で、案件が落ち着いている場合は労働時間が短くなる等、メリハリのある働き方ができるという口コミもあります。

男性のアイコン

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザー(DTFA)の社員口コミ

コンサルタント

30歳 男性 中途入社

PJが動いている時は残業が多くなりがちだが、休日は休める。残業は比較的忙しい月で70-100時間だが、閑散期では月10時間程度の残業で済むこともある。最近はテレワークができることもあり、働き方の柔軟性は高まっていると感じる。

DTFAの採用大学・学歴・入社難易度

新卒採用におけるDTFAの採用大学は公開されていません。

タレントスクエア独自の調査によれば、DTFAの内定者の採用大学で多いのは東京大学・京都大学・一橋大学などの国立大学と、慶應義塾大学・早稲田大学などトップの私立大学です。また、海外大学出身者もいます。

DTFAでは大量採用している?就職難易度は?

DTFAはM&A業界が好況なことや人手不足なことを背景に、新卒採用人数を大幅に増やしている模様です。以前は少数精鋭の採用だったため就職難易度は高かったものの、採用人数が増えており就職難易度は依然と比較して易化していると言えます。

デロイトトーマツグループの業績

デロイト トーマツ グループは、「デロイト トーマツ グループ Impact Report 2024」という資料を公開しており、2024年会計年度(2023年6月~2024年5月)の業績についても紹介しています。

業務収益2023年度2024年度
コンサルティング、FA等1,655億円1,932億円
監査法人1,428億円1,430億円
税理士法人、弁護士法人等262億円264億円
合計3,346億円3,627億円
デロイト トーマツ グループの業績

コンサルティングとFA業務を合わせた収益は約2,000億円、デロイトトーマツグループ全体での業績は約3,600億円となっています。

運営者情報

タレントスクエアは、東京都港区に本拠点を持つタレントスクエア株式会社が運営しています。当社は厚生労働省から有料職業紹介事業の認可を取得し、求職者の転職支援と企業の採用支援に関わる事業を運営しています。

※「タレントスクエア」は、タレントスクエア株式会社の登録商標(登録6766163)です。

会社名タレントスクエア株式会社(TALENT SQUARE K.K.)
公式ページURLhttps://talentsquare.co.jp/career/corp/
本社所在地〒107-0052
東京都港区赤坂8-11-26 +SHIFT NOGIZAKA 7F
法人番号9011001145238
有料職業紹介事業許可番号13-ユ-315110
特定募集情報等提供事業届出番号51-募-000460
適格請求書事業者登録番号T9011001145238
タレントスクエア株式会社の概要(2025年5月時点)
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