国内製薬会社としては武田薬品工業、大塚ホールディングス、アステラス製薬に次いで国内4位を誇る第一三共。
年収水準も高く、中途・転職人気も非常に高いことで知られますが、第一三共は「やばい」とも言われています。本記事では第一三共が「やばい」と言われる理由と実態について徹底解説します。
第一三共株式会社
Daiichi Sankyo Company, Limited

平均年収
1113万円
2024年3月期
平均年齢
45.5歳
2024年3月期
平均残業時間
11.4時間
2023年度
有給休暇取得率
84.9%
2023年度
自己都合離職率
1.3%
2023年度
中途採用比率
56%
2023年度
第一三共への転職方法・転職難易度は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

なお、現在転職活動中の方や1年以内に転職を考えている方は、以下の転職サイト診断をチェックしてみてください。
5つの簡単な質問に答えるだけで、自分にあった転職サイトが分かります。個人情報の入力なし・会員登録なしで結果はその場で表示されます。
\ 月間利用者数 100万人以上! /
転職サイト診断
個人情報登録なしで結果が見れる!
第一三共ってどんな会社?
第一三共は売上高では国内第4位の大手製薬メーカーです。国内では抗凝固剤である「リクシアナ」や「OTC医薬品(市販医薬品)」といった医薬品が主力製品です。
第一三共は海外事業にも強みを持っており、欧州、北米、アジアでのグローバル展開も行っています。海外売上高比率は58.3%も高くエンハーツ(抗悪性腫瘍剤)、リクシアナ(抗凝固剤)などを展開しています。
本社は東京都中央区日本橋本町にあります。
会社名 | 第一三共株式会社 |
英語名 | DAIICHI SANKYO COMPANY, LIMITED |
資本金 | 500億円 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号 |
第一三共がやばいといわれる理由
日本を代表する製薬会社の第一三共ですが、Googleで「第一三共」と検索すると関連キーワードに「やばい」というネガティブなワードがあります。

第一三共への就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。
以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。
言われる理由
- 将来性がなく、今後を心配されているため
- パワハラがあり激務で、離職率が高いと言われているため
- 年収が高く勝ち組と言われているため
- 転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
- アストラゼネカに買収されるとうわさされているため
- 不祥事が相次いでいるため
- 採用大学のレベルが高く、就職難易度が高いと言われているため
\ 高年収業界・人気企業への転職に強い /
実際の利用者の口コミが良かった
おすすめ転職サービス3選
50社以上の転職サービスを編集部が実際に利用したうえで、利用者の方々のリアルな口コミ情報と合わせて、本当におすすめできる転職サービスを厳選しました。
【募集中】転職サービスの口コミを投稿する
ご回答いただいた方に抽選でAmazonギフト券1,000円分をプレゼント差し上げます。※抽選結果は当選者にのみお送りします。
【厳選】おすすめ転職サービス | |
---|---|
ビズリーチ (4.9) #市場価値UP | 登録するだけで高年収のスカウトが届く、CMでもお馴染みのハイクラス転職サイト。 経歴を登録するだけで志望業界の人気企業から高年収スカウトが届き、チャットで年収やワークライフバランスなど気になることを直接質問できる。 【公式】https://bizreach.jp |
ASSIGN (アサイン) (4.8) #難関企業転職 | 20代・30代のキャリアアップ支援に特化した大手転職エージェント。未経験からコンサル・M&A・ITなど人気業界に転職可能。 選考対策などのサポートの手厚さに定評があり、全国のエージェントの中から『JAPAN HEADHUNTER AWARD』の最優秀賞を受賞。 【公式】https://assign-inc.com ※ 2025年5月中に登録した方全員に、選考対策情報をまとめたオリジナル資料をプレゼント中 |
リクルート エージェント (4.8) #ホワイト転職 | 日本全国・全業種のホワイト優良求人を幅広く扱う国内最大級の転職エージェント。 リクルートエージェントでしか取り扱いのない好条件の非公開求人が多く、転職活動中の方の約2人に1人が登録する王道サービス。 【公式】https://r-agent.com |
第一三共が「やばい」と言われる理由#1:
将来性がなく、今後を心配されているため
第一三共は将来性がなく、今後を心配されているからやばいと言われることがあります。第一三共は2018年度以降業績が伸び悩んでおり、「やばい」のではと噂されていました。
年度 | 売上高 | 営業利益 |
---|---|---|
2018年度 | 9,297億円 | 837億円 |
2019年度 | 9,818億円 | 1,388億円 |
2020年度 | 9,625億円 | 638億円 |
2021年度 | 10,449億円 | 730億円 |
2022年度 | 12,785億円 | 1,206億円 |
2023年度 | 16,017億円 | 2,116億円 |
確かに2018年度以降、第一三共は売上高・営業利益共に横ばい傾向でした。
特に2020年度は研究開発費の増加やワクチン事業損失補償金(150億円)の影響で大きく減収減益したうえ、翌年も費用増加などもあり想定に比べて事業は伸びなかったというのは事実です。
ただし、2022年度・2023年度では主力医薬品の売上伸長やプロダクトミックスの変化に伴う原価率改善などの影響で、大きく増収増益を達成しています。第一三共は今後も成長を期待できる企業となっています。
第一三共が「やばい」と言われる理由#2:
パワハラがあり激務で、離職率が高いと言われているため
第一三共はパワハラ・激務で離職率が高いと言われているため「やばい」と言われることがあります。
定時勤務時間を公式より7時間45分、年間有給休暇を20日とすると、2023年度における第一三共の残業時間は11.4時間となっており、第一三共における労働時間は短い水準であることが分かります。
年度 | 年間総労働時間 | 月間平均残業時間 |
---|---|---|
2020 | 1,814時間 | 7.8時間 |
2021 | 1,900時間 | 15.0時間 |
2022 | 1,880時間 | 13.3時間 |
2023 | 1,857時間 | 11.4時間 |
会社発表の離職率は1%台となっており、第一三共は離職率が十分に低いということも分かります。
年度 | 自己都合離職率 |
---|---|
2020 | 1.0% |
2021 | 1.2% |
2022 | 1.4% |
2023 | 1.3% |
なお、残業やパワハラがなく高年収のホワイト企業に転職したい方は、ホワイト企業転職に強い転職サイト『タレントスクエア』をチェックしてみてください。
タレントスクエアは20代・30代に特化したハイクラス転職サイトで、他の転職サイトでは滅多に出会えないホワイト企業の求人スカウトが届きます。
- 残業ゼロ・完全フルリモートの求人
- 未経験歓迎のWebマーケターの求人
- 20代の平均年収が700万円以上で離職率ゼロの求人
20代・30代の方は誰でも無料で利用することができ、自分に届いたスカウトの中から興味のあるものだけ話を聞くことができるため、今すぐ転職予定のない方でも情報収集の1つとして利用できます。
第一三共が「やばい」と言われる理由#3:
年収が高く勝ち組と言われているため
第一三共がやばいと言われている理由の2つ目が、年収が高いと言われているためです。
第一三共は上場会社なので、有価証券報告書で平均年収が公開されています。有価証券報告書によれば、2024年3月期における第一三共の平均年収は1,113万円(平均年齢: 45.5歳)となっています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 1,113万円 | 45.5歳 |
2023年3月期 | 1,120万円 | 45.3歳 |
2022年3月期 | 1,095万円 | 44.8歳 |
2021年3月期 | 1,117万円 | 44.4歳 |
2020年3月期 | 1,127万円 | 42.9歳 |
2019年3月期 | 1,098万円 | 43.0歳 |

第一三共が「やばい」と言われる理由#4:
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため、第一三共はやばいと言われることがあります。
確かに、第一三共は転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、第一三共はトップ300にランクインしていることから、転職市場における第一三共の人気は非常に高いと言えます。
一方で、第一三共が公開しているデータによれば、2023年度における第一三共の中途採用比率は56%程度となっており、第一三共は積極的に中途採用を行っていることが分かります。
年度 | 中途採用比率 |
---|---|
2021年度 | 34% |
2022年度 | 51% |
2023年度 | 56% |
このように、第一三共は転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。
実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。
簡単な経歴を登録するだけで、以下のような人気企業100社への転職可能性を数字で算出してレポートとして受け取ることができます(出典:転職可能性公式ページ)

第一三共が「やばい」と言われる理由#5:
アストラゼネカに買収されるとうわさされているため
第一三共はアストラゼネカに買収されるとうわさされているため、「やばい」と言われることがあります。
実際にアストラゼネカが第一三共に買収を提案したというのは事実です。ただしアストラゼネカが買収提案を行っていたのは201年であり、当時第一三共は提案を拒否しています。
巨大製薬企業の英アストラゼネカが、第一三共に買収提案していたことが明らかになった。第一三共は提案に応じなかったが、買収の可能性はなお残る。成立すれば、買収額が1兆円規模に達する超大型M&A。世界的な製薬再編の波がついに日本にも及び始めた。
メガファーマと呼ばれる製薬世界大手の一角を占める英アストラゼネカが、第一三共に買収提案していたことが分かった。関係者によると、第一三共が打診を受けたのは昨年。がん領域での新薬開発の加速と安定した収益確保がアストラゼネカの狙いとみられる。
[特報]英アストラゼネカ、第一三共に買収提案 日経ビジネス 2017/8/31
アストラゼネカの買収提案に際する狙いは、「がん領域での新薬開発の加速と安定した収益確保」です。
当時は買収という形でこの狙いが実現することはありませんでしたが、2020年には第一三共とアストラゼネカががん治療薬候補「DS-1062」の開発と販売で提携するなど、提携関係にあります。
第一三共は上場企業なので、他のいかなる上場企業と同様に、他の会社に買収される可能性は十分にありますが、2025年5月時点でアストラゼネカに買収されるなどの報道はありません。
第一三共が「やばい」と言われる理由#6:
不祥事が相次いでいるため
第一三共が「やばい」と言われる理由の1つに、不祥事が相次いでいるという点が挙げられます。
- 第一三共の研究員が妻を殺害(2022年)
- 第一三共の社員が盗撮で逮捕(2022年)
- 研究施設で毒物「アジ化ナトリウム」紛失(2022年)
特に話題になったのが、第一三共の研究員が妻を殺害したというニュースです。第一三共社員によるものではありますが、実態として会社はほとんど関係がなく、第一三共が「やばい」ということには繋がりません。
製薬大手「第一三共」(東京都中央区)の研究員の男が、妻に毒性のある「メタノール」を飲ませて殺害していた疑いが強まったとして、警視庁は16日朝、同研究員の吉田 佳右けいすけ 容疑者(40)(大田区西馬込)を殺人容疑で逮捕した。吉田容疑者は自ら119番し、救急隊員に「朝起きたら妻の意識がなかった」と説明していた。警視庁は病死を偽装した可能性があるとみている。
妻にメタノール飲ませ病死偽装か、「第一三共」研究員を逮捕…警視庁 2022年9月16日
第一三共が「やばい」と言われる理由#7:
採用大学のレベルが高く、就職難易度が高いと言われているため
第一三共は学歴フィルターがあるため「やばい」という評判もあります。
大学通信によれば、第一三共の各出身大学別の就職者数は下記の通りです。第一三共の採用大学を見るとレベルが高く、就職難易度は非常に高いということが分かるでしょう。
順位 | 大学 | 採用人数 |
---|---|---|
1位 | 東京大学 | 14 |
2位 | 京都大学 | 8 |
3位 | 大阪大学 | 7 |
4位 | 北海道大学 慶應義塾大学 | 6 |
6位 | 東京理科大学 | 5 |
7位 | 東北大学 千葉大学 | 4 |
9位 | 東京工業大学 九州大学 岐阜薬科大学 | 3 |