コンサルの面接において問われることの多いケース面接。コンサルに転職するうえでは対策が必須の一方で、特に未経験者にとっては対策・やり方が分からず、苦労することが多いと思います。本記事では、ケース面接の例題・対策・やり方について解説します。
「英会話教室の利益を伸ばす方法は?」「駅構内に位置する靴修理の売上が過去30年で低調な原因及びその打ち手は?」就職活動・転職活動では、コンサル会社や投資銀行といった会社の面接で、このような質問を聞かれることがあります。
このような質問は「ケース面接」と呼ばれ、面接官から与えられた課題について論理的に解決方法を示す力が求められます。
このケース面接も、フェルミ推定と同様に最初は難しそうに見えますが、実は訓練を積めば解けるようになります。ただ、フェルミ推定よりも若干ハードルが高く、より練習することが必要です。
また、誤解されがちですが、面接用の小手先テクニックではなく、実社会でも役に立つ重要な考え方です。
本記事ではケース面接とは何か、なぜ必要かご説明するとともに、例題を挙げながらその考え方についてもご説明します。
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ケース面接とは?
そもそもケース面接とフェルミ推定の違いは何か、どのような流れで実施され、どのような点が評価されるのでしょうか?
例題・解説の前に、これらについて簡単にご説明します。
フェルミ推定とケース面接の違いは?
フェルミ推定が数値を答えるものであるのに対し、ケース面接は打ち手・アクションを答えるものという違いがあります。
フェルミ推定の質問例: とあるラーメン屋の売上を推定しなさい。
ケース面接の質問例: とあるラーメン屋の売上を伸ばす施策を考えなさい。
フェルミ推定では、計数的な課題に対して瞬発的に、正確に答えを出すことが求められていますが、ケース面接では瞬発性ではなく、じっくり課題に向き合って解答することが重要視されます。フェルミ推定でも論理的思考は重視されましたが、ケース面接ではそれよりも深い論理的思考力が求められます。
実際のビジネスにおいても、ただ数字を算出して終わりという場面はほぼありません。代わりに、数字を持った上でどのようにアクションするのかが重要で、課題解決方法に対して考え抜くことができるかがケース面接ではより重要視されています。
ケース面接はどのような流れで行われる?
ケース面接は下記のようなフローで行われることが一般的です。
- お題が出題される
- 10-20分程度、お題について自分で考える
- 自分の考えを基に、面接官にプレゼンテーションを行う
- 面接官と議論しながら、考えを修正する
ケース面接では、お題を出されてから10-20分程度お題について考える時間が与えられ、お題について自分の考えをまとめた後、面接官に対してプレゼンテーションを行います。
また、ケース面接には一部フェルミ推定が包含される場合があります。
例えば、「とあるラーメン屋の売上を推定し、その売上を1.5倍上げる施策を考えよ」というお題の場合、フェルミ推定を用いて一度ラーメン屋の売上を推定してから、各要素についてどのような施策を取れるか検討することとなります。
ケース面接対策のためにフェルミ推定の対策も行っておくことが大事なので、下記の記事もあわせてご覧ください。
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ケース面接では評価されるポイント
企業はどのような目的でケース面接を出題するのでしょうか?ケース面接の対策にあたり、面接官がどのようなポイントを見ているか意識することで、フェルミ推定の解像度が大きく上がるので、まずはここからご説明していきます。
ケース面接の回答は十人十色で、画一的な正解はありません。論理的に筋が通っていることを解答することが大事で、抽象的な問いを具体的な要素に分解し、自分の知識を活用しながら、論理的に自分なりの答えを導くことが必要です。
また、単純に数字を答えるだけのフェルミ推定に比べて、ケース面接ではより深い論理的思考力ができるかを見られています。パターン化できない問題も多い中で、どのように難しい問題にも向き合えるかが評価ポイントです。
フェルミ推定と同様に、自分の導き出したロジックを面接官に説明する必要があります。いくら自分の中で論理的な答えを導き出せたとしても、それを言葉にして説明できなければ面接官には伝わりません。
ケース面接においても、面接官に対して明瞭に自分の考えを伝えられるよう、日頃から練習しておきましょう。
ケース面接はフェルミ推定よりも難易度が高く、面接官とディスカッションしながら答えをブラッシュアップすることがフェルミ推定以上に必要となります。
コンサルをはじめとして、実務では常にチームでの議論が必要です。こうしたチームでの議論等を通じてより良いアイデアを生み出せるかが重要であり、入社後にそうした力を発揮できるかをケース面接では試されています。
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ケース面接でボロボロになって選考に落ちないために対策をきちんとすべき
ケース面接はコンサルへの選考で問われることが多い質問で、フェルミ推定と合わせて対策が必須となります。ケース面接の出来が悪いとコンサルの選考に合格するのは難しいので、コンサルを受ける方は必ず練習することをおすすめします。
しかしながら、ケース面接は独学で練習するのは難しいため、転職エージェントの活用を検討することをおすすめします。
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ケース面接の解き方とコツ・考え方のフレームワーク
ケース面接の解き方には王道のパターンがあるので、そのパターンについて簡単にご説明します。
- 前提の整理
- 要素の分解
- 各要素の分析
- 施策の立案
- 施策の比較・評価
① 前提の整理
ケース面接は、「あるラーメン屋の売上を伸ばすには?」といったようなざっくりとしたお題が出ることがあります。前提についてずれていると議論が成り立たなくなってしまうので、例えば「東京駅近くのラーメン屋」で、「1日の売上を30%伸ばすこと」について考えるというように、前提を面接官とすり合わせることが大事です。
② 要素の分解
最終目的に対して、その目的に影響を与える要素を分解するのが2つめのアクションです。例えば、「ラーメン屋の売上」の場合、売上は「客数×客単価」で決まるので、その「客数」と「単価」にアプローチすることを考えます。
③ 各要素の分析
要素を分解したところで、その要素を更に分解したり、どのようなことが起きればその要素が変化するかということについて分析します。例えば、「客数」であれば、「顧客に特典を与えることで客数が増える」であったり、「客単価」であれば、「単価の高い商品を用意することが、客単価の向上につながりうる」といった具合です。
④ 施策の立案
各要素を分析した段階で、具体的な施策を立案します。例えば、客数に関するアプローチでいえば、「ポイントカードの導入による販売促進」であったり、客単価に関するアプローチでいえば、「アルコール飲料とのセット販売」等の施策が考えられます。この段階では、複数の施策を考えておきます。
⑤ 施策の比較・評価
④で複数の施策を立案したところで、施策を並べ、実現性・効果・コスト等の観点から比較し、施策に関する評価・優先順位付けを行います。
以上がケース面接における王道の解き方です。以降で、具体的なケース面接の例題と解答の一例について記載するので、皆さんも是非考えてみてください。
コンサルファームで実際に聞かれたケース面接の例題
ケース面接の例題と解答例に関してご紹介したところで、コンサルファームが実際に面接で課したケース面接の例題についてご紹介していきます。コンサルファームに転職したい方、ケース面接の対策をしたい方はぜひチャレンジしてみてください。
- インバウンド消費を増やすための施策
- サブスクビジネスに向いている商材の特徴
- カーナビの国内市場規模と、国内カーナビメーカーが採るべき戦略
- 缶コーヒーの市場規模と、缶コーヒーの拡大に関してメーカーが採るべき戦略
- ペーパーレスが進む中で、コピー機メーカーが採るべき戦略
- 駅前の大型書店の売上を2倍に増やすには?
- ZOOMのようなオンラインビデオツールに後発で参入するのであればどのような戦略をとる?
ケース面接対策のためにおすすめの本
ケース面接に対策するためには、多くのケース課題をこなすことが近道です。
ケース課題に関して解説した本であれば、インターネット上の解説よりも詳しく分かりやすい解説が多く掲載されているので、本気で対策したい方は是非そういった本を買ってみることをおすすめします。
東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート
多くの問題には共通の「型」があり、その「型」に合った「基本動作」さえつかめば、ケース問題が解けるようになります。
外資系コンサルティングファームの面接において必要となる「問題解決ケース」を、50の厳選されたフレームワークで解説しています。
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外資系コンサルティング会社で実際に出題された地頭力を問う面接問題を紹介し、その模範解答例を詳しく述べています。
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コンサルタントの仕事内容
コンサルでは、組織が抱えている課題に関して企業等から依頼を受けて、その解決のためにプロジェクト・チームを組成し、課題にアプローチするというのがメインの仕事内容です。
依頼される機関は事業会社や金融機関のみならず、官公庁等多岐にわたります。また、コンサルファームにもいろいろと種類があり、依頼される仕事の内容も異なってきます。
種類 | 詳細 |
---|---|
戦略系コンサルティングファーム | 企業の全社戦略・重大プロジェクトのサポート |
総合系コンサルティングファーム | 各階層・部署単位のプロジェクトをサポート |
IT系コンサルティングファーム | ITシステムの導入等をサポート |
財務系コンサルティングファーム (FAS) | M&AにおけるDDや事業再生プロジェクトをサポート |
他 | 他事業再生系・人事系など多岐にわたる |
各コンサルティングファームによって企業のどのような課題解決に取り組むかは異なってきます。しかしながら、コンサルタントの仕事は下記のようなフローで提供されることが一般的です。
における仕事の流れ
- 企業から依頼内容を受領・期日の決定
- プロジェクト・チームの発足(コンサルタントが各プロジェクトにアサインされる)
- 各チームメンバーが分担して分析・資料作成
- 期日に成果物を提供
コンサルタントはアナリストなどといった役職から始まり業務の経験を積むにつれて役職も上がっていきますが、若手の間はマネージャー等の指示に従いながら分析作業をしたり、資料作成を行うというのが主な仕事となります。
プロジェクトに入って経験を積むにつれて、コンサルタントとしての役職は上がっていきます。コンサルタントの役職が上がるにつれて、分析・資料作成といった仕事からプロジェクト全体をマネージしたり、顧客とのコミュニケーションを主に担ったり、案件を取ってきたりといった仕事が主になってきます。
コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)
経済産業省が発表している賃金構造基本統計調査によると、コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)です。
月給 | 賞与 | 平均年収 |
---|---|---|
50.8万円 | 171.3万円 | 781万円 |
(出所: 「賃金構造基本統計調査」)
なお、こちらの数字はコンサルタントを含むその他の経営・金融・保険専門職業従事者の平均年収です。国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、コンサルタントの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。
マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、コンサルティングファーム・シンクタンクの平均年収は635万円ですが、これは求人の出ている若手を中心にした平均年収となっており、実態の平均年収は経済産業省のデータがより正しいと想定されます。