【40代でも採用されやすい仕事】転職成功のポイントの方法を解説

40代で転職しようと思った時に「本当に採用されるのか」「一生できる仕事はどんなものあるのか」と疑問に思うことがあるでしょう。

40代でも採用されやすい仕事や40代の転職で採用されやすくなるためのポイント、40代の転職で有利になる資格について解説していきます。

採用される？40代での転職における実態

結論から言うと、40代での転職であっても採用はされます。

総務省統計局によると就業者6,676万人のうち転職者は269万人と年々増加しており、中でも「35歳―44歳」は全体の約20％を占めています。このことから、30代後半から40代前半であっても多くの転職成功者がいることが分かります。

年齢	人数
25歳-34歳	74万人（25.0％）
35歳-44歳	55万人（18.6％）
45歳-54歳	52万人（17.6％）

また、国内最大手のスカウトサービスである『ビズリーチ』によれば、40代は『ビズリーチ』における転職者割合の4割以上を占めている模様です。40代の転職実績が豊富であることが分かります。

40代は、20代や30代前半よりも豊富な知識や経験・スキルを持っているかどうかが判断材料になりやすいです。

逆に、未経験の業界や異業種への転職に関しては、スキルや経験値が不足していると判断されて転職が難しい場合もある点には注意が必要です。

40代でも採用されやすい仕事の特徴　

40代でも採用されやすい仕事の特徴は下記の通りです。

40代でも採用されやすい仕事の特徴#1:
慢性的に人手不足

40代でも採用されやすい仕事の特徴として、慢性的に人手不足という点が挙げられます。

人手不足の業界や職種では、年齢やスキルに関係なく、長期的に働くことができる人を求めています。また、企業は即戦力として働くことのできる人材を求めているため、40代であっても比較的採用されやすい傾向にあります。

40代であればすでに転職を行い、様々な業界や職種を経験していることも考えられます。そうしたノウハウや経験を活かすことができれば、人手不足の企業にとって重要な人材となります。

40代でも採用されやすい仕事の特徴#2:
実績や経験が重要視される

40代でも採用されやすい仕事の特徴として、実績や経験が重要視されるという点が挙げられます。

40代では管理職やマネジメント経験を持っている人材が多くなります。また、社会人経験が長いことで、様々な人と関わりを通して豊富な人脈を持っていたり、専門性の高い知識を持っていることが期待されます。

採用を行う企業は、即戦力として働いてもらうことを期待するため、40代であってもスキルや経験が重要視される職種であれば採用されやすい傾向にあります。

40代でも採用されやすい仕事の特徴#3:
職場の平均年齢が高い

40代でも採用されやすい仕事の特徴として、職場の平均年齢が高いという点が挙げられます。

若手の多い業界や企業だと、コミュニケーションが難しくなってしまったり、柔軟性が低いと判断され採用されにくくなってしまうことがあります。また、若手が多い業界であれば体力を必要とする仕事も多い傾向にあります。

しかし、平均年齢の高い職場であれば、新しい環境に転職したとしても同じような背景で転職を行ってきた人も多いため、職場に馴染みやすいと言えます。

新しい環境にすぐに馴染んで働くことができる人材であれば、人間関係の構築や教育がしやすさがあるため、企業から採用されやすくなります。

40代でも採用されやすい仕事の特徴#4:
一人で黙々とできる

40代でも採用されやすい仕事の特徴として、一人で黙々とできるという点が挙げられます。

40代で転職した場合、転職先での役職や職位次第では生え抜きの年下が上司になる可能性があります。年下が上司になることはないような年功序列の色合いの強い会社にいた場合、年下が上司となって指示などを受けることに困惑する可能性もあります。

また、社員と40代の新人との年齢に大きな差があることで、コミュニケーションをとることが難しく働きにくいと感じることも出てきてしまうため、企業は採用することを躊躇してしまう可能性があります。

しかし、一人で黙々とできる仕事であれば研修や最低限のコミュニケーションをとること以外は必要ないため、企業は採用しやすいと言えます。

40代でも採用されやすい仕事

40代でも採用されやすい仕事は下記の通りです。順に詳しく解説していきます。

40代でも採用されやすい仕事#1:
営業職

40代でも採用されやすい仕事として、営業職が挙げられます。

営業職は商品やサービスを顧客に提案し販売する仕事です。営業には、法人向けや個人向けなど様々あります。なかでも40代で採用されやすい営業職は、保険や金融系の営業です。

営業職は成果主義が多くなっている業界であるため、社会人経験が長く豊富な経験や優れたコミュニケーション能力を活かすことができれば年齢に関係なく採用してもらうことができます。

また、営業職は成果を上げることで年収アップも狙うことのできる職種となっています。

そのため、年収アップのため40代で転職を行う際には、これまでの経験や実績をしっかりと企業に示すことも大切になってきます。また、成果をしっかりと評価してもらうことができるかどうかも事前に確認しておくことが重要です。

40代でも採用されやすい仕事#1:
ドライバー

40代でも採用されやすい仕事として、ドライバーが挙げられます。

基本的にドライバーの仕事は年齢や経験に左右されることは少なく、普通免許を取得していれば未経験であっても始めやすい仕事になっています。

また、ネットショッピングの普及によって配達物が増加しているにもかかわらず、配達員不足は解消されていないため、配送ドライバーは採用されやすい傾向にあります。

ドライバーはほとんどの時間を単独で運転して過ごし、乗客との交流も限られたやり取りにとどまることが多くなっています。

また、配送ドライバーの場合、荷物を時間までに配送することが求められますが、ルートなどは自分自身で決めることができ自由が利きます。人と関わりの少ない仕事をしたい人にとっては向いていると言えます。

40代でも採用されやすい仕事#3:
警備員

40代でも採用されやすい仕事として、警備員が挙げられます。警備員は業務内容が下記のように分けられています。

分類	内容
一号業務:施設警備	マンションやオフィスビルなどの施設で警備や保全、巡回を行い事故を防止する
二号業務:交通警備	道路やイベント会場などで車両や人を誘導して事故や混雑を防止する
三号業務:輸送物警備	金品や美術品、燃料といった危険物などが盗難に合わないよに警備し安全を確保する
四号業務:身辺警備	対象の人物の安全を確保する

警備員は、雇用形態に関わらず研修が義務づけられています。そのため、未経験であってもしっかりと研修を通して学ぶことができます。

警備員の業務に資格は必要ありませんが、資格を取得することで業務の幅を広げることができ、給料アップにつなげることもできます。

警備員の仕事は体力を必要としますが、一号業務や二号業務は比較的40代以上の人も多く、企業からも採用されやすい傾向にあります。

40代でも採用されやすい仕事#4:
介護職

40代でも採用されやすい仕事として、介護職が挙げられます。

超高齢社会の日本では介護職のニーズが高まっています。しかし、介護職者が少ないため、人手不足に陥っている事業所も多くなってしまっています。

そのため、多くの事業所や施設が年齢や経験に関係なく採用を行っています。また、入職後に資格取得することのできる企業も多くなっているため、キャリアアップを目指していくこともできます。

40代でも採用されやすい仕事#5:
保育士

40代でも採用されやすい仕事として、保育士が挙げられます。

保育士は保育資格を必要としますが、資格取得に年齢制限がなく40代からであっても目指しやすい職種であると言えます。

40代であれば自分自身が子育てを経験していることもあり、経験を活かした働きを期待することができるため企業は採用しやすくなります。

また、保育士は需要の高い職業であるため、一度現場から離れた人であっても再就職しやすい業界でもあります。保育資格があれば一生働いていくことができると言えます。

40代でも採用されやすい仕事#6:
接客業

40代でも採用されやすい仕事として、接客業が挙げられます。接客業には、コンビニやスーパーから美容院やエステの専門職のスタッフまで多岐にわたります。

接客業の多くはスキルや経験に関係なく働くことができるため、未経験であっても可能な求人が多く40代であっても採用されやすいと言えます。

また、40代であればこれまでの経験やコミュニケーション能力を活かして働くことができるため、自分に合った業界であればより長く働いていくことができます。

40代でも採用されやすい仕事#7:
Webデザイナー

40代でも採用されやすい仕事として、Webデザイナーが挙げられます。WebデザイナーはWebサイトの企画・デザイン・制作を行い成果物を納品する仕事です。

Webデザイナーになるために特別なスキルは必要ありませんが、最低限のWebデザインについての知識を持っていることが求められます。

Webデザイナーとして働き、スキルや経験を積むことができれば、将来的にフリーランスとして働いていくこともできるようになります。

40代でも採用されやすい仕事#8:
清掃員

40代でも採用されやすい仕事として、清掃員が挙げられます。

清掃員は、オフィスビル、学校、病院など様々な施設での掃除作業を行う仕事です。

清掃作業は、環境を整える重要な役割を担い、利用者に快適な空間を提供することに貢献します。具体的な業務には、床の掃除、ゴミの回収、トイレ清掃などがあり、ルーチンワークが中心です。

この職種は、特別な技術や資格を必要としないため、多くの人が始めやすく、40代であっても採用されやすい仕事の一つです。一人でコツコツと作業を進めることで、落ち着いた環境で働きたい人に向いていると言えます。

40代の転職が難しいと言われている理由

40代の転職が難しいと言われている理由は下記の通りです。

40代の転職が難しいと言われている理由#1:
新しい環境への適応が難しくなるため

40代の転職が難しいと言われている理由として、新しい環境への適応が難しいことが挙げられます。

40代での転職となれば、社会人経験10年以上で知識や経験も豊富です。そのため、これまでのルールや今までの仕事のやり方に固執してしまう可能性があります。40代は柔軟性が20代と比較すると低く、企業から見た時の教育難易度は高いです。

20代は教育した後も長期にわたって活躍してくれるため企業も教育コストをかけやすいですが、40代はすでに年次を重ねているために企業からすると教育コストを掛けづらいです。

また、新たな会社では、年齢やキャリアとは無関係に新人として見られます。さらに、自分よりも年齢の若い人や同年代の上司から学ぶことも多くなります。新しい環境に馴染むための柔軟性も20代と比較すると低いと捉えられています。

こうした背景もあって、転職市場において40代が求められる要素は柔軟性ではなくスキルや能力となります。スキルや能力が採用における判断基準となりシビアに見られやすいため、「40代は転職が難しい」と言われることになります。

40代の転職が難しいと言われている理由#2:
高いスキルを求められるため

高いスキルが求められるようになる点も40代の転職が難しいと言われている理由です。

40代では若い人材に比べ人件費が高くなります。また、転職者は現職と同じ収入、それよりも高い収入を求めて転職を行うことがほとんどです。

その分、誰もが持っているスキルではなく、今いる人材よりも高いスキルや経験を持ち実績を上げることを期待できる人材を雇うようになります。

また、40代の転職であれば管理職としての採用が中心となります。企業は、部下の育成やプロジェクト管理といった業務を任せることのできる人材を求めるため、リーダーシップやマネジメントスキルは特に重要視されるようになります。

他の候補者と差をつけることができるようなスキルが不足している場合、企業が採用を見送る可能性も出てきます。

40代の転職が難しいと言われている理由#3:
求人数が少なくなるため

40代の転職が難しいと言われている理由として、40代では20代や30代に比べ求人数が少なくなるという点も挙げられます。

40代での転職では、キャリアアップを目的とし、管理職や将来的に役職を持つことができるかどうかも重要視されるようになります。

しかし、会社内の出世のポジションがもともと限られていることや、基本的に、会社にいる人材の中から次の人材を選抜します。そのため、管理職や幹部候補といった出世のポジションを狙った求人自体は少なくなります。

また、求人への年齢制限は基本的に禁止されていますが、「長期人材育成のため」という理由で対象年齢を定めることは認められています。こうした理由から、20代や30代に比べ40代では求人数が少なくなってしまい、転職が厳しいと言われています。

転職エージェントの中には40代を中心とした求人を多く扱っているものもあるため、そちらの活用もおすすめと言えます。

40代の転職が難しいと言われている理由#4:
求人への条件が厳しくなるため

40代の転職が難しいと言われている理由として、求人への条件が厳しくなる点が挙げられます。

40代では家庭を持ち、一家の大黒柱として働いている人も多くなります。

そのため、今までは「給料が高い」という条件でよかったものが、「給料が高い」「残業がない」「土日祝休み」など自分のことだけでなく、家族とのワークライフバランスを考え転職を行う様になります。

また、自分が良い転職先であると感じた場合であっても、家族からの意見などもあり自分の希望だけでは仕事を決められないケースも多くなります。

この様なことから、転職先への希望条件が次第に多くなってしまい、転職選びのハードルが上がっていきます。

40代の求人数は少ない傾向にあるため、条件を絞ることで、よりライバルの多い企業ばかりに応募することになる可能性も出てきます。

結果として選考を受けても内定を得られなかったり、転職先がなかなか決まらないというケースが増えます。選考に落ちても気にしない人であれば良いですが、気にする人は「みじめ」な気分になってしまいま

そのため、40代での転職では、譲れない希望条件を絞り、ある程度妥協することも必要になってきます。

40代の転職で採用されやすくなるためのポイント

40代の転職で採用されやすくなるためのポイントは下記の通りです。

40代の転職で採用されやすくなるためのポイント#1:
自己分析をする

40代は転職時において自分のスキル・経験が最重要視される年代です。自己分析を行うことで、自分が強みを持っている経験・スキルを明確にすることは非常に重要です。

また、転職した後のキャリアなどについて熟考して明確にすることで、転職するべき理由や転職先で達成したいことについてもはっきりさせることができます。

この様に自己分析を通じて経験・スキル、キャリアパスを明確にすることは、転職先選びにも役立ちます。それだけでなく、自分は本当に転職すべきかについてもはっきりさせることができます。

40代での転職活動を考えている方は、後悔しないために自己分析が非常に重要です。

40代の転職で採用されやすくなるためのポイント#2:
資格取得をする

40代の転職で採用されやすくなるためには資格取得することも有効です。

資格を取得することによって、自分は専門的な知識を有しているという証明にもなります。企業が採用を行う際に、専門的な知識のある人材と無資格の場合では専門的な知識のある人の方が採用されやすくなります。

人手不足の業界や40代であっても採用されやすい業界で役立つ資格であれば、より他の候補者と差別化を図ることができ転職成功しやすくなります。

40代の転職で採用されやすくなるためのポイント#3:
職種や業種にこだわりすぎない

40代の転職では職種や業種にこだわりすぎないことも大切になってきます。

40代の転職では妥協したくないというのは当然ですが、職種や業種にこだわりすぎてしまうと、なかなか条件を満たす求人に出会うことはできません。また条件の良い求人は人気が高くなり、競争が激しくなってしまいます。

結果として選考を受けても内定を得られなかったり、転職先がなかなか決まらないというケースが増えてしまいます。

転職で採用されやすくするためには、職種や業種など様々な条件を絞り込みすぎることなく幅広い視野を持ち探していくことが重要です。

40代の転職で採用されやすくなるためのポイント#4:
自分の市場価値を正確に把握する

40代での転職を成功させるためには、自分の市場価値を正確に把握することが重要です。市場価値を把握することで、適切な職種や企業、そして求められる給与レベルを現実的に見積もることができます。

市場価値を知るためには、業界の動向や職種別の需要をリサーチし、同じスキルセットを持つ他の専門家と自己を比較することが有益です。また、転職エージェントからの意見を求めることも、自分の市場価値を正確に評価するのに役立ちます。

自分の市場価値を早く正確に知るためには、『ビズリーチ』の様なスカウト型の転職サイトに登録してみることが有効です。

自分に届いたスカウトオファーの内容は、自分の市場価値を映す鏡です。どんな企業がスカウトを送ってくるか、年収はどれくらいかなど、自分の市場価値が分かる情報がたくさん手に入ります。

40代の転職で採用されやすくなるためのポイント#5:
転職エージェントを活用する

40代での転職を成功させる上で、転職エージェントの活用は非常に有効な戦略です。転職エージェントは業界ごとの最新動向、求人市場の情報、さらには非公開求人に関する情報を無料で提供してくれます。

このような専門的な情報は、自分だけで転職活動を行う場合には入手困難なものであり、転職市場におけるライバルに対して有利な立場を築くために非常に役立ちます。

また、転職エージェントは、履歴書のブラッシュアップや面接対策など、転職プロセスの各ステップにおいても実践的なサポートやアドバイスを提供してくれます。

転職エージェントは転職が決まった際に採用企業からフィーをもらうという仕組みのため、利用者側は1円もお金を払う必要がありません。

相談した結果、転職しなかったとしてもペナルティは一切かからないため、転職エージェントは遠慮せずに使い倒した方が得と言えます。