ニートの末路は悲惨？手遅れ？ニートの末路と抜け出す方法を解説

ニートは悲惨な末路を迎えることがあると言われますが、実際にニートはどのように悲惨な末路を迎えるのでしょうか。本ページではニートが迎える悲惨な末路やその対処法をご説明します。

ニートが迎える悲惨な末路

ニートが迎える悲惨な末路としては下記の様なものが挙げられます。順にご説明していきます。

ニートが迎える悲惨な末路#1:
お金がなくなる

ニートの生活をし続けるとまず直面するのが経済的な課題です。

ニートは就業していないため、雇用先から給料や報酬を支給されることがありません。従って貯金を切り崩したり親に頼って生活を送る必要がありますが、当然のことながら金銭的負担は大きくなっていきます。

やがて生活保護に頼らざるを得なくなったり、親の年金などをベースに生活を送る必要が出てくることになります。

こうなると人間らしい生活を送るのもギリギリの経済状況となってしまいます。衣食住も満足いくものとは程遠く、人生における幸福度が非常に低くなってしまうという問題があります。

ニートが迎える悲惨な末路#2:
人間関係が希薄になり社会から孤立する

長期間のニート生活は人間関係の希薄化を招きます。

学校や職場などといった社会的な場での交流が一切なくなってしまうため友達や知り合い・同僚とのつながりが自然と減少していきます。

加えてニートであることを引け目に感じてしまい、かつての同僚や友人と顔を合わせづらくなってしまいます。

他人や社会との接点がなくなってしまうと、助けを求めようにも求める人がいなくなってしまうことにも繋がり、ますます孤独になってしまいます。

コミュニケーション能力が著しく低下したり精神的に不安定となることにもつながり、社会復帰のハードルがどんどん上がってしまうという悪循環に陥りやすくなります。

ニートが迎える悲惨な末路#3:
精神的に不安定になる

ニート状態が長引くと、精神的な不安定さが増すことがあります。

社会との接触が減り日常の生活リズムが崩れることで、孤独感や焦燥感が強まるのです。これは徐々に自尊心の低下や抑うつ状態へとつながることがあります。

また、常に「何かしなければ」というプレッシャーを感じながらも行動に移すことができない状況は、大きなストレスを生み出します。

精神的に不安定になってしまうことで病気にかかってしまい、動き出そうにも全く動けなくなることもあるため、早めに行動に移すことが重要です。

ニートが迎える悲惨な末路#4:
再就職がどんどん難しくなっていく

再就職がどんどん難しくなっていくというのもニートが迎える悲惨な末路の1つです。

20代であれば多少ニートの期間が長くても若さを買って再就職できるケースが多いですが、30代後半・40代・50代と年齢を重ねていくにつれて再就職が難しくなっていきます。

こうなるとせっかく社会に出ようと決意しても高齢であるために再就職できず、結果的に詰んでしまうということになりかねません。再就職が難しくなるというのはニート期間が長引くことによる悲惨な末路の1つです。

ニートが迎える悲惨な末路#5:
親が亡くなると生活が困難になる

ニート状態で親に依存している場合、その親が亡くなると生活は一変します。

親が税金や家賃を支払ってくれていた場合は、その支払いをニート自身が行わなくてはいけなくなってしまいます。

金銭的負担を担うには仕事をして賃金を得る必要がありますが、長期間ニートをしていた場合は仕事を始めるのが困難です。

親が亡くなって収入源が亡くなったとしても、自身の生活費や持ち家を相続する場合は固定資産税などを支払う必要があります。

そうした金銭的負担だけでなく、親を亡くしたことによる精神的ショックで精神を病んでしまうこともあります。

親が元気なうちは良いですが、親が亡くなると経済的にも精神的にも大きな困難に陥るというのが、ニートが迎える悲惨な末路の1つです。

ニートが迎える悲惨な末路#6:
生活保護を頼るようになったり、ホームレスになったりする

生活保護を頼るようになったり、ホームレスになったりするというのもニートが迎える悲惨な末路の一つです。経済的な負担を親に依存しているニートの場合、親の死後は生活に関する支出を自分で賄わなくてはいけません。

しかしながら長年ニートをしていた場合、親が亡くなって経済的に自立が必要となってもなお働くのは難しいというケースが少なくありません。

こうなると生活保護を受給する必要がありますが、生活保護の受給は容易ではありません。この先少子高齢化が進むと生活保護を受給する資格はますます厳格化されていくと想定されます。

また親の死によって家賃が払えなくなったり、家の相続ができない場合は住む場所がなくなってしまいます。この様な場合は家のないホームレスとなってしまうことがあり、これはニートが迎える悲惨な末路の一つです。

ニートが迎える悲惨な末路#7:
犯罪や孤独死、また最悪のケースを迎えてしまう可能性がある

犯罪や孤独死、また最悪のケースを迎えてしまう可能性があるというのも、ニートが迎える悲惨な末路の1つです。

両親と死別して生活が苦しくなってしまうと、自暴自棄になってしまって犯罪を引き起こしてしまったり、最悪のケース（自殺）を迎えてしまうケースは少なくありません。

社会から孤立を深めた結果、生活が困難になってしまったとしても周囲や行政にSOSを出すことができず、孤独死してしまうというケースも少なくありません。

80代の親が50代のひきこもりの子供を支える「8050問題」が、社会問題となっている。年間約3万人と言われる孤独死も、この問題と決して無関係ではない。私自身、元ひきこもりの当事者である。孤独死をテーマに長年執筆を続けているが、孤独死現場で亡くなった人について遺族や大家に取材すると、その多くがかつての自分と同じひきこもり状態だったことを知り、心を痛めてきた。

8050問題に代表されるひきこもりの末の孤独死は、残念ながらもうすでに現場では毎日のように起こっているのが現状だ。

孤独死した40代男の部屋に見た20年に及ぶ孤立 東洋経済ONLINE

ニートを脱出するのが難しい原因

ここまでニートが迎える悲惨な末路についてご説明してきましたが、この様な悲惨な末路があってなおニートを脱出するのは容易ではありません。ここではニートを脱出するのが難しい原因についてご説明します。

ニートを脱出するのが難しい原因#1:
自信がない・社会に出るのが怖い

ニートを脱出するのが難しい原因として、自信がない・社会に出るのが怖いと感じてしまうという理由が挙げられます。

ニートは社会から長期間離脱しているため、スキルが身についていません。こうしたスキルの不足により社会に適応する自信が持てず、不安を感じることがあります。

他にも、コミュニケーション能力が不足していることで対人関係に恐怖を抱いていたり、失敗を極端に恐れてしまうというのもニートが「自信がない・社会に出るのが怖い」という思いを抱く原因の1つです。

また、長期間ニートの場合は企業の再就職選考を受けたとしても、選考に落ちてしまうことは少なくありません。

従って複数社にエントリーすることが重要ですが、選考に落ちてしまうと自分の人格を否定されているように感じ、極端に再就職活動を怖がるのもニートが「自信がない・社会に出るのが怖い」と思う原因の1つです。

ニートを脱出するのが難しい原因#2:
何をすればいいのか分からない

ニートを脱出するのが難しい原因として、「何をすればいいのか分からない」ということも挙げられます。

ニートは社会からの隔離期間が長いためにいざ行動を起こそうと思っても何をすればいいのか分からず、行動しようにも行動できないということが少なくありません。

何をすればいいのかわからず、また誰に相談すればいいのか分からないまま時間が経ってしまい、結局焦りだけを感じて何も変わらないということに陥ってしまいます。

ただしこの場合は「行動を起こそう」という意思はあるため、きっかけがあればニートを脱出することはできるでしょう。

「何をすればいいのか分からない」と考えている場合は、まずは支援機関などに相談することをおすすめします。

相談できる人を見つけさえすればその人が社会復帰までの道筋を具体的に提案してくれるため、あとはそのプランに従うことがもっとも簡単な手段です。

ニートを脱出するのが難しい原因#3:
コミュニケーションを取るのが怖い

コミュニケーションを取るのが怖いと感じるのも、ニートを脱出するのが難しい原因の1つです。

ニートは人と話す機会が減って人間関係を築く能力が衰えているため、他者との交流に対して不安や恐怖を感じるようになります。

社会に出るためには親以外の他人とコミュニケーションをとる必要がありますが、コミュニケーションを極端に怖がる様な状態だと社会に出る前にそうした恐怖感に打ち勝つことができず、結果的に社会に復帰することが困難になりやすいです。

確かにコミュニケーションを怖がらず、すぐに社会復帰するのは難しいというのは事実です。ニートである場合は他人とのコミュニケーションに対する恐怖感を徐々に減らしていくこと、対人関係に慣れていくことが重要です。

ニートを脱出するのが難しい原因#4:
親に頼って生活できていることに満足してしまう

親に頼って生活できていることに満足してしまうことも、ニートを脱出するのが難しい原因の1つです。

収入源の無いニートは親に頼って生きるケースが多いですが、親のお金を使ってそれなりの生活をしていることに満足してしまうと、その生活から抜け出すことが難しくなります。

親のお金を使って生きることに対する社会の目を気にしなければ働くことなく生活できるという状態が自身にとって快適であり、ニートの状態から抜け出すための緊急性が感じられなくなります。

これにより自立に向けた積極的な行動を取るモチベーションが削がれることになります。

親が存命の間は親の経済力に頼っても十分に生きていけますが、親が亡くなった後は悲惨な末路をたどるケースが多いです。

家賃や生活費を払えず生活保護のお世話になったりホームレスになる、それだけでなく最悪のケースを迎えてしまうこともあります。

ニートから抜け出すために必要な行動・対処法

ニートから抜け出すために必要な行動・対処法としては下記の様なものが挙げられます。順にご説明します。

ニートから抜け出すために必要な行動・対処法#1:
支援機関や再就職エージェントを活用する

ニートから抜け出すために必要な行動・対処法として、支援機関を活用するということが挙げられます。

ニート歴が長いと、いざ社会復帰しようとしても「何をすればいいのか分からない」ため行動できません。

ニートの支援機関として例えば「ハローワーク」などが挙げられますが、ハローワークではこうしたニートの再就職支援を行っており、相談に行くことで今後のアクションプランなどに関するアドバイスをもらうことができます。

また、ハローワークではこうしたアドバイスだけでなく就職先も紹介してくれます。

行政が運営しているハローワークだけでなく、民間が運営している再就職エージェントを活用するのも手段の1つです。

再就職エージェントは自分に合った求人を紹介してくれるだけでなく、応募書類や面接へのアドバイスをしてくれたりなど再就職に必要なサポートをしてくれます。

再就職エージェントに関する費用はすべて無料であり、いつでも退会することができます。

専任のアドバイザーがマンツーマンで指導してくれるため、再就職できる確率も非常に高いです。エージェントは転職活動で活用すると思われがちですが、ニートの再就職に強みを持つエージェントもいるため、まずは相談してみることをおすすめします。

キャリアスタート

月収25万円以下から年収100万円以上アップの実績多数。学歴・職歴よりもポテンシャルを評価してくれる優良企業を紹介してくれる。登録するとオリジナルの『転職成功BOOK』が無料でもらえる。

『キャリアスタート』は、第二新卒・既卒・未経験の方向けに特化してキャリア支援を行っているエージェントです。

未経験の業界や職種への転職支援の実績が豊富で、実際の利用者からは「転職を通じて年収が大きく上がった」「未経験でもIT業界への転職に成功できた」「短期間で大手から内定が出た」などポジティブな声が多く聞こえます。

キャリアスタートの評判・口コミについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ハタラクティブ

『ハタラクティブ』は、20代の既卒・第二新卒の方向けに、未経験歓迎の求人を中心に扱っている転職エージェントです。

ハタラクティブでは内定先の86.5%が大企業という点が特徴的です。新卒就活で思うような結果が得られず再チャレンジしたい人や、大企業へ就職したい人は是非登録してみてください。

ハタラクティブの評判・口コミについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ニートから抜け出すために必要な行動・対処法#2:
在宅でできる仕事から始める

在宅でできる仕事から始めるというのも、ニートから抜け出すために必要な行動・対処法の1つです。

ニートの社会復帰が難しい原因の1つに、コミュニケーション能力の不足によって対人コミュニケーションに恐怖を感じてしまうという理由がありますが、在宅ワークであれば対面でのコミュニケーションは必要はありません。

コミュニケーション手段はメールが主となっており、社会復帰のハードルが非常に低くなります。

正社員としての業務だけでなくクラウドソーシングなどネットを介して自宅で仕事を受注できるサービスも増えてきており、まずはこうした業務から始めるのもおすすめです。

ニートから抜け出すために必要な行動・対処法#3:
アルバイトなど敷居の低い仕事から始める

アルバイトなど敷居の低い仕事から始めるのも、ニートから抜け出すために必要な行動・対処法の1つです。

ニートからいきなり正社員を目指す場合、選考におけるハードルが非常に高い傾向にあります。ハードルの高い選考を受けるとなかなか合格に至らず、心が折れて再就職できないということもよくあります。

この様な場合はアルバイトなど敷居の低い仕事から始めるのも選択肢となります。

シフトが自由なアルバイトならば、自分で好きな時間や働きたい曜日を選択することができます。これにより、最初は週1回から始める等自分のペースに合わせて社会復帰をすることができます。

さらにアルバイトはハードルの低い求人が豊富という点もニートには適している点です。

特殊なスキルを求めていない職種がほとんどなので、仕事の選択肢が豊富です。豊富な選択肢から自分に合った求人を選べるため、「これであれば自分でもできる」という仕事から始めることで社会復帰しやすくなります。

ニートから抜け出すために必要な行動・対処法#4:
人と関わらない仕事・人と話さない仕事に就く

人と関わらない仕事・人と話さない仕事に就くというのも、ニートから抜け出すために必要な行動・対処法の1つです。

在宅ワークできる仕事から始めるでもご説明した通り、ニートの社会復帰が難しい原因としてコミュニケーションが苦手という点が挙げられます。

在宅ワークでなくても、人と関わらない仕事・人と話さない仕事であればほとんどコミュニケーションスキルは求められないため、こうした仕事から始めることがおすすめです。インターネットなどの影響でこうした仕事は増えてきており選択肢も豊富です。