【独自】三菱ケミカルの年収は平均973万円！役職別給与も解説

日本を代表する大手総合化学メーカーの三菱ケミカル。今回はタレントスクエアが実施した三菱ケミカル社員へのインタビューを参考に、三菱ケミカルの年収について徹底解説します。

三菱ケミカルへの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

本記事のポイント

下記は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までお読みください。

三菱ケミカルの年収は？

三菱ケミカルの親会社である三菱ケミカルグループは上場しているため、平均年収を公開しています。有価証券報告書によれば、2024年3月期における三菱ケミカルグループの平均年収は973万円（平均年齢: 46.2歳）です。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	973万円	46.2歳
2023年3月期	1,045万円	46.5歳
2022年3月期	950万円	46.3歳
2021年3月期	1,011万円	45.6歳
2020年3月期	1,166万円	47.5歳
2019年3月期	1,738万円	47.4歳

三菱ケミカルの役職別年収は？

三菱ケミカルにおける役職別の年収は下記の通りとなっています。管理職（35歳程度）のタイミングで年収が1,000万円に到達します。

役職	年収	年次
役職なし （E1-4）	450-850万円	1-10年目
課長代理 （MP4）	900-1,000万円	10-15年目
課長 （MP3）	1,000-1,300万円	15年目-
部長 （MP2）	1,500万円程度	評価次第

【中途採用】三菱ケミカルの転職難易度は？

三菱ケミカルは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

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三菱ケミカルはどんな会社？

三菱ケミカルは日本の大手化学メーカーです。

石油化学を中心として基礎化学品、機能性樹脂、食品機能材、情報電子材料（ディスプレイ／LED向けの各種材料など）、高機能フィルム、炭素繊維複合材料、アグリビジネス（完全人工光型植物工場など）など、人々の生活に欠かせない製品を製造しています。

上場しているのは親会社の三菱ケミカルグループであり、三菱ケミカルホールディングスの傘下には三菱ケミカルのほか、製薬会社の田辺三菱製薬、生命科学インスティテュート、日本酸素ホールディングスといった会社があります。

三菱ケミカルグループの平均年収は973万円（平均年齢: 46.2歳）

三菱ケミカルの親会社である三菱ケミカルグループは上場しているため、平均年収を公開しています。有価証券報告書によれば、2024年3月期における三菱ケミカルグループの平均年収は973万円（平均年齢: 46.2歳）です。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	973万円	46.2歳
2023年3月期	1,045万円	46.5歳
2022年3月期	950万円	46.3歳
2021年3月期	1,011万円	45.6歳
2020年3月期	1,166万円	47.5歳
2019年3月期	1,738万円	47.4歳

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、三菱ケミカルの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、化学・石油製品・繊維メーカーの平均年収は470万円となっており、三菱ケミカルの平均年収は化学・石油製品・繊維メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

ただし、あくまで親会社である三菱ケミカルグループの平均年収であり、高めの数字となっている点には留意が必要です。

三菱ケミカルの年収偏差値は？

三菱ケミカルの平均手取りはいくら？

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、三菱ケミカルの平均と同じく46歳で年収973万円の場合、年間の手取り額は約700万円、ひと月あたりの手取り額は約58万円となります。

三菱ケミカルの転職難易度は？

三菱ケミカルは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

なお、三菱ケミカルへの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

三菱ケミカルの総合職における年収体系と役職別年収を解説

三菱ケミカルの年収は一般的な年収体系となっており、基本給と残業代、賞与で構成されます。賞与は年に1回の支給となっており、6月末に前年度の評価に応じて賞与が支給されるという形となっています。残業代は課長代理（管理職）になると支給されなくなります。

三菱ケミカルの年収＝ 基本給 + 残業代 + 賞与（年1回）

なお、総合職・研究職共に同等の年収水準となります。

三菱ケミカルにおいては、「役職なし」、「課長代理」、「課長」、「部長」という順番で昇進していきます。なお、三菱ケミカルにおいては役職のほかグレードと言われる等級も設定されており、厳密にいうと年収は等級によって決まってきます。

役職	等級	年次
役職なし	E1-4	1-10年目
課長代理	MP4	10-15年目
課長	MP3	15年目-
部長	MP2	評価次第

三菱ケミカルにおける役職別の年収は下記の通りとなっています。管理職（35歳程度）のタイミングで年収が1,000万円に到達します。

役職	年収	年次
役職なし （E1-4）	450-850万円	1-10年目
課長代理 （MP4）	900-1,000万円	10-15年目
課長 （MP3）	1,000-1,300万円	15年目-
部長 （MP2）	1,500万円程度	評価次第

中途で三菱ケミカルに転職した場合の年収は？

中途で三菱ケミカルに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

【2023年最新】三菱ケミカルにおける評価制度と昇格・ボーナス 賞与は何ヶ月分？

三菱ケミカルにおいてボーナスは年に1回、基本給の5-6か月分が支給されます。

2021年の人事制度改定によって、社員の待遇面の構造改革が進んだ。

「ボーナス制度が大きく変わって、年1回支給になりました。6月に1回、前年度業績に連動して、通常は5～6か月が安定的に出ます。6ヶ月分出ると多い、というかんじです」

計算式が示され、「前年度の三菱ケミカル社連結コア営業利益」に連動する仕組みになった。安定している理由は、個人業績連動分で4か月分を占め、これは5段階の個人査定で1.3～0.7の係数がかかるものの、だいたい１（つまり4か月分）とみてよいからだ。

上から、FEX＝1.3、EX＝1.15、ME＝1、BE＝0.85、FBE＝0.7である（Far Exceed Expectation、Meet Expectation、Far Below Expectation）。

三菱ケミカル、「ベネフィットワン」で福利厚生をざっくりカット 年100万円減の社員も

実際の運用上では、基本的に年功序列であり、同期間でそれほど賞与の差は生まれないというのが現状の模様です。特に相対評価で評価が決まってくるため、当たり障りのない評価に落ち着いてしまう傾向にある模様です。

なお、個人の評価は期初に設定した目標の達成度合いによって決定されます。

「人事評価は普通の目標管理で、運用上、7割がたの人に、真ん中の１の評価がつきますから、差はつきません。化学品の多くは、1年前から発注されるような長期サイクルですから、だいたい売上の見通しは予め決まっていて、プラスの提案をどうできるか。期初の目標に達していなくても詰められることはなく、評価もほぼ真ん中がつきます。そこは外資と違って、JTC（Japanese Traditional Company）らしいユルさがあると感じます」

三菱ケミカル、「ベネフィットワン」で福利厚生をざっくりカット 年100万円減の社員も

残りの1-2か月分程度は会社全体（連結ではなく三菱ケミカル社）の業績に連動します。

プラス1～2か月分が会社全体（連結ではなく三菱ケミカル社）の業績に連動する。こちらは個人ではどうしようもない。ただの運だ。その支給月数は、営業利益が、

500～1000億以下：0.0008×コア営利（億）―0.4
1000～2000億以下：0.0016×コア営利（億）―1.2

2000～2500億以下：0.0024×コア営利（億）―2.8

三菱ケミカル、「ベネフィットワン」で福利厚生をざっくりカット 年100万円減の社員も

ここまでをまとめると、例えば2023年6月の賞与は下記の通りとなります。

2023年6月支給分は、業績悪化により、コア営業利益が607億円にとどまった。上記計算式に基づき、

【会社業績分】0.0008×607 ー 0.4＝0.09 ≒0.1ヶ月
【個人業績分】4.0ヶ月
　合計　 4.1ヶ月分

三菱ケミカル、「ベネフィットワン」で福利厚生をざっくりカット 年100万円減の社員も

三菱ケミカルにおける年齢別年収推移

新卒で三菱ケミカルに入社して、その後も順調に昇進した場合の年齢別年収（ボーナス・残業代を含む）の推移は以下の通りです。

なお、昇進スピードや残業時間・評価によって合計年収は変わる可能性があるため、参考までにご覧ください。

年齢	年収
25歳	450-500万円
30歳	700-750万円
35歳	850-900万円
40歳	1,000万円以上
45歳	1,000-1,200万円以上（評価次第）
50歳	1,200万円以上（評価次第）

三菱ケミカルの新卒の年収・初任給は？（高卒・学部卒・院卒別）

三菱ケミカルの初任給は下記の通りです。

上記に対して残業代・賞与が別途支給されるため、学部卒における初年度の年収は400-450万円程度になると想定されます。

三菱ケミカルの福利厚生 家賃補助がなくなる？

三菱ケミカルの福利厚生は人事改革制度によって大幅に変化した模様です。以前までは家賃補助や賃貸補助といった福利厚生がありましたが、公平ではないという理由で全社員一律で「ベネフィットワン」という制度が適用されることとなりました。

ベネフィットワンでは各種の福利厚生サービスを受けることができますが、従前のとおり家賃補助などが支給されていた方が評判は良かった模様です。

三菱ケミカルにおける福利厚生には下記の様なものがあります。

三菱ケミカルの採用大学・学歴は？就職難易度は高い？院卒の割合は？

大学通信によれば三菱ケミカルの採用大学は下記の通りとなっています。大阪大学が最も多く、高学歴が多いことが分かります。学歴フィルターもある程度存在しており、採用難易度は高いと言えるでしょう。

順位	大学	採用人数
1	大阪大学	11
2	早稲田大学	7
3	東京大学	6
	東京工業大学	6
	京都大学	6
6	九州大学	5
	慶應義塾大学	5
8	東北大学	4
	九州工業大学	4
10	筑波大学	3
	横浜国立大学	3
	神戸大学	3
	岡山大学	3
	同志社大学	3

三菱ケミカルはなぜ「やばい」「潰れる」と言われるのか？

日本を代表する化学企業の三菱ケミカルですが、Googleで「三菱ケミカル」と検索すると関連キーワードに「やばい」「というネガティブなワードがあります。

三菱ケミカルへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。

下記の記事では、三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由について解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

三菱ケミカルは激務？

三菱ケミカルは公式に総労働時間を発表しています。三菱ケミカルの公式発表によれば、三菱ケミカルにおける年間平均総労働時間は2,002時間となっています。

定時労働時間を7.5時間、年間有給休暇を20日とした場合、三菱ケミカルにおける月間平均残業時間は29.3時間となっており、短い水準であることが分かります。

年間平均総労働時間 （公式発表）	月間平均残業時間
2,002時間	29.3時間