【独自】エムスリーの年収は平均936万円！役職別給与も解説

医療情報プラットフォームの「m3.com」を基軸に医療IT企業として急成長を遂げているエムスリー。創業以来右肩上がりの成長を見せており、売上高も2,000億円を超えています。

中途採用にも積極的で転職市場においても高い人気のエムスリーの年収について、実際のエムスリーの社員の口コミをもとに解説します。

なお、エムスリーへの転職方法・転職難易度は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

本記事のポイント

下記は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までお読みください。

エムスリーの年収は？

エムスリーは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収が開示されています。有価証券報告書によれば、2024年3月期におけるエムスリーの平均年収は936万円（平均年齢: 34.6歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	936万円	34.6歳
2023年3月期	949万円	34.7歳
2022年3月期	902万円	34.7歳
2021年3月期	871万円	34.5歳
2020年3月期	822万円	34.7歳
2019年3月期	791万円	35.3歳
2018年3月期	789万円	35.9歳

エムスリーの年収体系は？

エムスリーの年収は一般的な年収体系となっており、基本給と残業代、賞与で構成されます。

エムスリーの年収＝ 基本給 + 残業代 （40時間を超過した分のみ）+ 賞与（年2回）

エムスリーは年俸制となっており、あらかじめ定められた年俸を12分割した給料が毎月振り込まれます。

エムスリーは中途で転職した際の給料から昇給しづらい形態となっているため、中途で転職した際の年収が非常に重要であるという点に注意が必要です。

【中途採用】エムスリーの転職難易度は？

エムスリーは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

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エムスリーはどんな会社？

エムスリーは日本最大級の医療従事者専用サイト「m3.com」などを運営している医療IT企業です。「m3.com」は国内臨床医の9割超が登録しているプラットフォームであり、会員の3割以上が毎日アクセスしていると言われています。

この圧倒的な医師ネットワークを軸に、「製薬会社のマーケティング支援」「治験支援」「医療従事者向け人材サービス」など、あらゆる領域で新規ビジネスを創出しています。

「メディカルプラットフォーム」「エビデンスソリューション」「キャリアソリューション」「サイトソリューション」「海外事業」という5つのセグメントを展開しており、各事業の内容は下記の通りとなっています。

元々ソニーの社内子会社として始まったため今でもソニーグループが大株主であり、エムスリー株式の33.9%を保有しています。

会社名	エムスリー株式会社
英語名	M3, Inc.
資本金	291億92百万円
本社所在地	東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階

エムスリーは中途の割合が非常に高い

エムスリーは中途の割合が非常に高いことで知られています。公式HPでの発表によれば、エムスリーの中途採用比率は89%となっています。中途採用比率が非常に高いことが特徴的です。

エムスリーの平均年収は936万円（平均年齢: 34.6歳）

エムスリーは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収が開示されています。有価証券報告書によれば、2024年3月期におけるエムスリーの平均年収は936万円（平均年齢: 34.6歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	936万円	34.6歳
2023年3月期	949万円	34.7歳
2022年3月期	902万円	34.7歳
2021年3月期	871万円	34.5歳
2020年3月期	822万円	34.7歳
2019年3月期	791万円	35.3歳
2018年3月期	789万円	35.9歳

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、エムスリーの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、インターネット関連企業の平均年収は453万円となっており、エムスリーの平均年収はインターネット関連全体の平均年収よりも高い水準になっています。

エムスリーの年収は低い？エムスリーの年収偏差値は？

エムスリーの平均手取りはいくら？

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、エムスリーの平均と同じく35歳で年収936万円の場合、年間の手取り額は約682万円、ひと月あたりの手取り額は約57万円となります。

エムスリーの転職難易度は？

エムスリーは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

なお、エムスリーへの転職方法・転職難易度は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

エムスリーの営業（SPBU）における年収を解説

エムスリーでは年俸制となっており、あらかじめ定められた年俸を12分割した給料が毎月振り込まれます。

エムスリーの年収＝ 基本給 （年俸制）+ 残業代 （40時間を超過した分のみ）+ 賞与（年2回）

エムスリーの営業（SPBU）では「アソシエイト」「シニアアソシエイト」「ディレクター」「シニアディレクター」「マネジメント・ディレクター」という順番で昇進していきます。

エムスリーの営業（SPBU）における役職別年収は下記の通りです。

役職	年収
アソシエイト	600-800万円
シニアアソシエイト	800-1,200万円
ディレクター	1,400万円以上
シニアディレクター	2,000万円以上
マネジメント・ディレクター	2,500万円以上

ただし、エムスリーは中途における年収が採用時の年収に大きく影響するため、前職の年収によってはこうした給与テーブルから外れた年収が適用されることもあります。

エムスリーでは年収が上がらない？
エムスリーの営業（SPBU）以外での年収に関する評判・特徴

エムスリーにおいてSPBUはグレード制が採用されていますが、SPBU以外の職種はグレード制が採用されておらず、組織や個人の成果によって年収が決まるという形式です。従ってテーブルなどはっきりしているものがなく、個々人によって年収が大きく異なります。

また前職の給料を参考にして年収が決まります。中途で転職した際の給料から昇給しづらい形態となっているため、中途で転職した際の年収が非常に重要です。

こうした特殊な年収体系によって良い評判と悪い評判に二分化されています。まず良い評判・特徴には下記のようなものがあります。

エムスリーの年収に関する良い評判としては年収水準が高いこと、前職の年収より高い年収が提示されるため年収が上がるという点です。

中途採用が多く、前職時の年収により年収が決定されるエムスリーでは、前職の年収より確実に高い年収が提示されます。平均年収も1,000万円にせまっており、高年収が期待できるでしょう。

一方で、エムスリーは昇給が難しいという悪い評判があります。エムスリーは昇給に至る基準が高く、なかなか昇給できないという点が社員にとっては不満の模様です。特にSPBU以外の職種は目標の達成が現実的でないなど大きな昇給は期待しづらい模様です。

また、中途採用時の年収からあまり上がらないことから、同じ仕事をしていたとしても前職の年収が高い人の方がエムスリーにおいても年収は高い傾向にあるという特徴もあります。

エムスリーにおける評価制度と昇格・賞与

再三ご説明した通りエムスリーにおける年収は前職の年収と中途採用時の年収に大きく左右されますが、賞与は年収のさらなるアップサイドです。賞与は個人業績と組織業績によって決められます。

特にここ数年は業績もよかったため、賞与は基本給の3か月分程度出ていた模様です。

評価は定性目標と定量目標によって決定されます。具体的には期初に立てた目標の達成具合・同僚からの360度評価によって決定される模様です。

基本給の昇給はあまり期待できません。目標を達成すれば基本給も上がるようですが、目標の達成へのハードルが高くなかなか達成・昇給は難しい模様です。

エムスリーの新卒の年収・初任給は？（学部卒・院卒別）

エムスリーの初任給は下記の通りです。

上記に対して賞与が別途支給されるため、初年度の年収は500万円程度になると想定されます。

エムスリーの職種別年収（営業・エンジニア・SPBU）

エムスリーの職種別割合は下記の通りです。セールス&コンサルティングが半数以上を占めていることが分かります。

タレントスクエア独自の調査によれば、職種別の年収は下記の通りとなっています。こちらの平均年収は若手の比重が高いため、年収水準は若干低めとなっています。

職種	平均年収
営業（SPBU含む）	781万円
エンジニア	735万円
マーケティング	729万円

エムスリーキャリアの年収は？

エムスリーキャリアにおける年収体系はエムスリーと似ており、中途採用時の年収によって大きく異なってきます。中途入社時の平均年収は500万円-550万円程度となります。

チームリーダーに昇進すると年収は650万円程度、マネージャークラスに昇進すると年収は800万円程度まで上がります。

中途でエムスリーに転職した場合の年収は？

中途でエムスリーに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

エムスリーの福利厚生

エムスリーは福利厚生を公式HPで発表しています。エムスリーは年収が高いため、逆に福利厚生がそれほど充実しているわけではありませんが、大企業の標準的な福利厚生は整備されています。

借上住宅制度も採用されており、従業員は家賃を額面から天引きされるため、税効果分家賃が安くなります。

エムスリーは激務でやばい？きつい？

エムスリーは激務でやばい、きついなどと噂されることがあります。

エムスリーは公式に平均残業時間を公開していますが、2022年度における平均残業時間は34.1時間となっています。年収を考慮すれば、妥当な水準であると言えます。

年度	月間平均残業時間	有給取得率
2020年度	38.0時間	57.7%
2021年度	36.2時間	74.3%
2022年度	34.1時間	84.0%

有給消化率も年々向上しており、労働環境は大幅に改善されています。

他にもエムスリーが「やばい」「きつい」と言われる理由には下記の様な点があります。エムスリーが「やばい」「きつい」と言われる理由は別の記事でも解説しています。

エムスリーの採用大学・学歴は？就職難易度は高い？

エムスリーの採用大学に関しては一般的に公開されていませんが、タレントスクエア独自の調査によれば下記のような大学が採用大学となっています。そもそもエムスリーは2017年から新卒採用を始めたばかりで、新卒入社が少なく、中途入社がほとんどの会社となっているので、前職の経歴・実績があれば出身大学はあまり関係がないというのが現状です。