アマゾンに転職すると後悔する？やばい？理由と実態を解説

アマゾンは、待遇の良さやネームバリューなど様々な要因によって転職市場で高い人気を誇っていますが、「アマゾンに転職すると後悔する」と言われることもあります。

本ページでは、「アマゾンへの転職は後悔する」と言われる理由や実態について解説しています。

アマゾンへの転職方法・転職難易度に関しては以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

アマゾンとはどんな会社？

アマゾンはアメリカのシアトルに拠点を置く外資系企業です。著名なECサービスの他、企業向けクラウドインフラサービスであるAWS（Amazon Web Service）が主力の事業となっています。

なお、厳密にはAWSを扱うアマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社はアマゾンジャパン合同会社とは会社が異なっており、AWSを担当する場合はアマゾンウェブサービスジャパン（AWC Japan）への配属となります。

会社名	アマゾンジャパン合同会社
英語名	Amazon Japan G.K
本社所在地	東京都目黒区下目黒1-8-1 ARCO TOWER

アマゾンの転職難易度は？未経験だと厳しい？

結論から言うと、アマゾンは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

リクルートエージェントが発表している「転職人気企業ランキング【2024年版】」において、アマゾンは7位にランクインしており、転職市場におけるアマゾンの人気は非常に高いと言えます。

一方で、アマゾンは中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。未経験者でも転職は可能です。

アマゾンへの転職は後悔する・やばいと言われる理由

転職市場における人気が高く、転職難易度が非常に高いと言われるアマゾンですが、「アマゾンへの転職は後悔する」と言われることがあります。

アマゾンへの転職は後悔する・やばいと言われる理由#1:
独特のカルチャーに馴染めない可能性がある

アマゾンへの転職は後悔すると言われる理由として、独特のカルチャーに馴染めない可能性があるという理由が挙げられます。

アマゾンには「リーダーシップ・プリンシプル」と呼ばれる独自の価値観があり、社員はこの原則に基づいて働くことが求められます。

OLP	詳細
Customer Obsession	顧客を中心に考えるべき
Ownership	すべての社員がリーダーである
Invent and Simplify	常に新しい方法と簡単な方法を模索すべき
Are Right, A Lot	経験を積むほど、良い判断ができるようなる
Learn and Be Curious	新しいことを学び、成長し続けるべき
Hire and Develop the Best	組織のために次のリーダーを育成することも、リーダーの重要な役割
Insist on the Highest Standards	問題を迅速かつ確実に解決し、少しでも良くない点が放っておかれることがないようにすべき
Think Big	常に広い視野で物事をとらえるべき
Bias for Action	スピーディな意思決定が重要であり、分析や検討に時間をかける前に、ある程度のリスクは許容すべき
Frugality	少ないリソースの中で、創意工夫で効率化をすべき
Earn Trust	メンバーと真摯に会話し、どんな場面でも誠実に対応するべき
Dive Deep	誰よりも深く業務に没頭し、詳細まで抜かりなく確認すべき
Have Backbone; Disagree and Commit	合意できない場合は「No」と言い、決定事項には全力で取り組むべき
Deliver Results	予想外の問題が発生しても、問題を乗り越えて結果を出すことにこだわるべき
Strive to be Earth’s Best Employer	多様性、公平性、包括性などを推進すべき
Success and Scale Bring Broad Responsibility	ステークホルダーへの影響をきちんと認識すべき

OLPに基づいてデータや成果に基づいた意思決定が徹底されているため、直感的な判断や経験則ではなく、常に数値やエビデンスに基づいて行動することが求められます。

また、外資系企業ならではの成果主義の文化も根強いです。労働時間や仕事への取り組み方は個人の裁量に委ねられている一方で、成果を出さなければ待遇や評価に大きく影響する文化です。

アマゾンに転職した場合、こうした文化に馴染めないと「後悔する」ことにつながります。

アマゾンへの転職は後悔する・やばいと言われる理由#2:
求められる水準が高く、解雇される可能性もある

求められる水準が高いというのも、アマゾンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

外資系企業であるアマゾンは、成果主義が強いことで知られており、社員には常に高いパフォーマンスが求められます。また、転職市場における人気が非常に高いアマゾンは優秀な人材が多く、社内の競争が激しいです。

転職で入社した社員には即戦力としての活躍が求められるため、短期間で高い結果を出せないと評価が下がってしまいます。

また、アマゾンの評価制度では「PIP（パフォーマンス・インプルーブメント・プラン）」と呼ばれる低評価者向けの改善プログラムがあり、一定の基準を満たせない社員は厳しい指導を受けたり、解雇されてしまう可能性もあります。

アマゾンへの転職は後悔する・やばいと言われる理由#3:
仕事が単調でつまらないと感じる

アマゾンへの転職は後悔すると言われる理由として、仕事が単調でつまらないと感じるという点が挙げられます。

アマゾンへの転職にあたっては、「裁量を持って大きな仕事ができる」「新しいアイデアを活かせる」と期待する人も多いですが、実際に働き始めると、想像していた業務とのギャップを感じることがあります。

アマゾンは世界的な大企業であり、最先端のビジネスモデルやイノベーションを生み出しているものの、アマゾンジャパンはあくまで日本拠点の一部に過ぎません。

そのため、大きな意思決定に関与できる機会は一部の幹部層などに限られており、業務の中心は既存のプロセス改善やデータ分析に偏りがちです。

結果として、「もっとクリエイティブな仕事をしたかったのに、ひたすらデータを分析し、改善を繰り返すだけ」「自由度が少なく、自分の裁量で動ける場面がほとんどない」と感じる人も少なくありません。

アマゾンへの転職は後悔する・やばいと言われる理由#4:
本社の都合に振り回される

アマゾンへの転職は後悔すると言われる理由として、本社の都合に振り回されるという点が挙げられます。

アマゾンはグローバル企業であり、本社（米国）の方針が強く反映される組織構造を持っています。

そのため、日本法人であるアマゾンジャパンも、本社の意思決定に従わざるを得ない場面が多く、日本市場の実情や現場の意見が必ずしも優先されないことがあります。

特に、人事制度はこうした影響を受けやすいです。本社の業績悪化や経営戦略の変更に伴い、突発的なリストラや組織再編が行われることがあり、日本法人もその影響を避けられません。

社員にとっては、自分のパフォーマンスに関係なく、突然の異動や雇用の不安に直面する可能性があります。

また、昇進や評価の基準も本社のグローバルな方針に従うため、「優秀な人材でも本社の決定次第で昇進が見送られる」「実績を出しても評価されにくい」といった不満につながることがあります。

アマゾンへの転職は後悔する・やばいと言われる理由#5:
職種によって扱いが大きく異なる

職種によって扱いが大きく異なるというのも、アマゾンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

たとえば、AWS（Amazon Web Services）やEC部門では、給与水準が高く成長機会も多いため、比較的満足度の高い職場環境が整っています。

一方で、倉庫（フルフィルメントセンター）やカスタマーサービスなどのオペレーション系の職種は、評価基準が厳しく給料も上がりづらい模様です。

そのため、「同じアマゾンで働いていても、職種によって待遇や働き方が大きく異なり、キャリアの成長にも差が出やすい」と感じる人が多いようです。

アマゾンへの転職は後悔する・やばいと言われる理由#6:
英語を必要とされる

英語を必要とされるというのも、アマゾンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

アマゾンでは、すべてのコミュニケーションが英語で行われるわけではありません。グローバル企業ではあるものの、日本法人なので日本語を使用する機会も多くあります。

しかしながら、海外チームとのやり取りや、日本語を話せない外国人上司との会話では英語が必須となる場面は少なくありません。

英語をうまく使えないと、こうした場面での評価に影響を与える可能性があり、昇進やキャリアアップに不利になったり、想像以上に英語力が求められることで負担を感じる可能性があります。

アマゾンへの転職がおすすめの理由

アマゾンへの転職がおすすめの理由としては、下記のような理由が挙げられます。

アマゾンへの転職がおすすめの理由#1:
信用性の高い会社で働くことができるため

アマゾンへの転職がおすすめの理由として、信用性の高い会社で働くことができるためという点が挙げられます。

アマゾンは、高年収であるだけでなく、世界的に知名度が高く信用性の高い会社です。アマゾンで働いていることは自身の信用性を大きく高めることにつながります。

信用性が高いことは、高額な住宅ローンを引きやすいなどの実務的なメリットのみならず、転職市場における市場価値が高くなることにもつながります。

アマゾンへの転職がおすすめの理由#2:
年収が高いため

年収が高いというのも、アマゾンへの転職がおすすめの理由の1つです。

アマゾンは年収水準が非常に高いです。以下の通り早い段階で十分に年収1,000万円を狙えるような水準となっています。株式（RSU）も報酬として付与されるため、株価によっては大きく年収が上がります。

等級	年収のレンジ	ポジション
L1-3	300-500万円	契約社員・アルバイト
L4	500-850万円	若手社員（新卒・若手中途はここから）
L5	900-1,200万円	マネージャー
L6	1,500-1,650万円	シニアマネージャー（管理職）
L7	1,800-2,400万円	プリンシパル（部長クラス）
L8	3,000-4,000万円	シニアプリンシパル（本部長クラス）
L9	－	（存在しない）
L10	評価次第	日本法人トップ
L11	評価次第	本社の幹部クラス
L12	資産二桁兆円	ジェフ・ベゾズ

アマゾンに転職すると、年収が上がるというだけでなく自分自身の市場価値も上がるというメリットがあります。

仮に転職後に合わないと感じても、アマゾンで数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなります。

転職活動における幅も広がるため、より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになります。

アマゾンの年収に関しては以下のページで詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

アマゾンへの転職がおすすめの理由#3:
ホワイト企業であるため

ホワイト企業であるというのも、アマゾンへの転職がおすすめの理由の1つです。

アマゾンにおいて、労働時間はそれほど長くありません。残業時間は短く、有給休暇なども取得しやすい会社です。

外資系の大企業でコンプライアンス意識も高いため、ハラスメントなどもほとんど見られません。ホワイト企業で働きたい人にとってアマゾンはおすすめの会社となっています。

アマゾンへの転職がおすすめの理由#4:
グローバル企業での経験を積むことができるため

グローバル企業での経験を積むことができるというのも、アマゾンへの転職がおすすめの理由の1つです。

アマゾンは世界規模で事業を展開しているグローバル企業であり、アマゾンジャパンもその一部として本社や他国の拠点と連携しながら業務を進める機会が多くあります。

そのため、英語を活用するようなグローバルな環境で働きながら、グローバル企業ならではのビジネスの進め方やカルチャーを学ぶことができるのが魅力です。

アマゾンでは多くの職種で英語を使ったコミュニケーションが求められるため、日常的にグローバルなチームと連携する経験を積むことができます。

また、意思決定のプロセスや評価制度も本社の方針に基づいているため、外資系企業の成果主義やデータドリブンな働き方を実践できる環境が整っており、こうした経験は自身の市場価値向上にもつなげることができます。

アマゾンへの転職がおすすめの理由#5:
生活に根差したビジネスに携わることができるため

生活に根差したビジネスに携わることができるというのも、アマゾンへの転職がおすすめの理由の1つです。

アマゾンは、ECを中心に、クラウドサービス、物流、デジタルコンテンツ、スマートデバイスなど、多岐にわたる事業を展開しており、私たちの生活に密接に関わるサービスを提供している企業です。

このように、アマゾンで働くことで、日常生活に直結するビジネスの最前線に関わることができるという魅力があります。自分の業務が日常生活にインパクトを与えることにつながるため、やりがいを感じやすいです。