AGC（旭硝子）の年収は平均826万円！役職別給与・偏差値も解説

日本を代表するガラスメーカーであるAGC。本記事では就職・転職人気の高いAGCの年収について徹底解説します。

AGCへの転職方法・転職難易度については下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

本記事のポイント

下記は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までお読みください。

AGCの年収は？

AGCは上場会社なので、有価証券報告書で平均年収が公開されています。有価証券報告書によれば、2022年12月期におけるAGCの平均年収は826万円（平均年齢: 43.3歳）となっており、非常に高い水準であることが分かります。

年度	平均年収	平均年齢
2022年12月期	826万円	43.3歳
2021年12月期	800万円	43.4歳
2020年12月期	796万円	43.2歳
2019年12月期	809万円	43.2歳
2018年12月期	817万円	43.3歳

AGCの役職別年収は？

AGCの役職別年収は下記の通りです。基本的に大卒であれば総合職・研究職とも年収制度は変わりません。

役職	年次	年収
一般 （E3-E1クラス）	1-12年目	400-900万円
課長補佐 （Dクラス）	13年目以降 （評価次第）	900-1,100万円
課長 （Yクラス）	16年目-	1,200-1,500万円
部長 （Bクラス）	評価次第	1,500万円以上

中途でAGCに転職するには？

AGCは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

正しい選考対策の方法が分からない場合や、キャリアアップしたいけど何から始めていいか分からない場合は、転職のプロである転職エージェントに一度相談してみましょう。

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AGCはどんな会社？

AGCは硝子事業とディスプレイ事業を展開している世界最大手のガラスメーカーです。「フロート版ガラス」「自動車ガラス」など、世界シェア1位の製品を多く持っています。

事業	詳細
建築ガラス 事業	1909年に日本で初めて板ガラスの国産化に成功し、現在は世界市場トップレベルのシェアを有する
オートモーティブ事業	コア事業として自動車用の合わせ・強化ガラスなどを提供。また、最先端のモビリティに対応した車載ディスプレイ用カバーガラスやガラスアンテナなど、高度な技術で世界をリード
ディスプレイ用ガラス事業	TFT液晶／有機EL用ガラス基板において世界トップクラスのシェアを有する。スマートフォン・タブレット端末向けの電子機器用カバーガラス、太陽電池用ガラス基板、タッチパネル用ガラス基板など、幅広い用途で使用
電子部材事業	世界トップレベルのシェアを誇る合成石英、EUV露光用フォトマスクブランクス、高純度SiC治具、CMPスラリーなどの半導体プロセス用部材、スマートフォンやデジタルカメラ向けのカメラ用赤外線吸収ガラスフィルターなどのオプトエレクトロニクス用部材などを中心に事業を展開
エッセンシャルケミカルズ事業	塩水の電気分解により製造される苛性ソーダやPVC（塩化ビニル樹脂）など、幅広い産業分野に必要不可欠な製品を安定供給
パフォーマンスケミカルズ事業	フッ素樹脂、フッ素ゴム、フッ素樹脂フィルム、塗料用フッ素樹脂、フッ素系ガス・溶剤、フッ素系撥水撥油剤、分離機能製品群、フッ素系防汚・機能コーティング材など、さまざまな高機能製品を提供
ライフサイエンス事業	医農薬中間体・原体のプロセス開発・製造受託を担うCDMO事業を、グローバルに展開
セラミックス	セラミックスの素材とアプリケーションで世の中の省エネ・省資源・高効率に貢献し地球環境を護ることを目指して、高温装置向けの耐火物や無機材料を活用した機能部材などを提供

現代表取締役社長は平井 良典氏で、本社は東京都千代田区丸の内にあります。

会社名	AGC株式会社
英語名	AGC Inc.
資本金	90,873百万円
本社所在地	東京都千代田区丸の内一丁目5番1号

AGCの平均年収は826万円（平均年齢: 43.3歳）

AGCは上場会社なので、有価証券報告書で平均年収が公開されています。有価証券報告書によれば、2022年12月期におけるAGCの平均年収は826万円（平均年齢: 43.3歳）となっており、非常に高い水準であることが分かります。

年度	平均年収	平均年齢
2022年12月期	826万円	43.3歳
2021年12月期	800万円	43.4歳
2020年12月期	796万円	43.2歳
2019年12月期	809万円	43.2歳
2018年12月期	817万円	43.3歳

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、AGCの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、化学・石油製品・繊維メーカーの平均年収は470万円となっており、AGCの平均年収は化学・石油製品・繊維メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

AGCの平均手取りはいくら？

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会の公式情報をもとに試算すると、AGCの平均と同じく43歳で年収826万円の場合、年間の手取り額は約605万円、ひと月あたりの手取り額は約50万円となります。

なお、実際の手取りは年収に占めるボーナスの割合や家族構成等によって変動する可能性があります。詳しく知りたい方は手取り計算ツールをご覧ください。

AGCの転職難易度は？

AGCは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

なお、AGCへの転職方法・転職難易度については下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

【参考】AGCの年収偏差値は？

AGCの年収は低い？
年収ランキングから見るAGCの年収

他類似企業と比較した年収ランキングから見るAGCの年収は下記の通りです。AGCの年収が十分に高い水準にあることがわかります。

企業	平均年収	出典
AGC	826万円	2022年12月期決算
ダイセルの年収	796万円	2023年3月期決算
旭化成の年収	761万円	2023年3月期決算
東レの年収	756万円	2023年3月期決算
帝人の年収	744万円	2023年3月期決算
日本ゼオンの年収	732万円	2023年3月期決算

AGCの総合職における役職一覧と年収

AGCの年収は一般的な年収体系となっており、基本給と残業代、賞与で構成されます。賞与は年に2回の支給となっています。

AGCの年収＝ 基本給 + 残業代 + 賞与（年2回）

AGCでは「一般（E3-E1クラス）」「課長補佐（Dクラス）」「課長（Yクラス）」「部長（Bクラス）」という順番で昇進していきます。課長補佐以降から管理職扱いとなり、残業代は支給されずみなし残業制度となります。

なお、役職者は基本的に大卒総合職からの昇進が一般的となりますが、一部研究職などの技能職出身者も存在します。

役職	年次	年収
一般 （E3-E1クラス）	1-12年目	400-900万円
課長補佐 （Dクラス）	13年目以降 （評価次第）	900-1,100万円
課長 （Yクラス）	16年目-	1,200-1,500万円
部長 （Bクラス）	評価次第	1,500万円以上

AGCにおける年齢別年収推移

新卒でAGCに入社して、その後も順調に昇進した場合の年齢別年収（ボーナス・残業代を含む）の推移は以下の通りです。

なお、昇進スピードや残業時間・評価によって合計年収は変わる可能性があるため、参考までにご覧ください。

年齢	年収
25歳	450-500万円
30歳	700万円程度
35歳	800万円程度
40歳	900-1,000万円以上
45歳	1,000-1,200万円以上（評価次第）
50歳	1,200万円以上（評価次第）

中途でAGCに転職した場合の年収は？

中途でAGCに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

AGCにおける新卒の年収・初任給は？（大卒・院卒別）

AGCの初任給は下記の通りです。

上記に対して残業代・賞与が別途支給されます。

AGCの福利厚生

AGCの福利厚生は公式によれば下記の通りです。独身寮や社宅に居住できるため、居住費を安く抑えることができます。

項目	詳細
選択型福利厚生制度 （カフェテリアプラン）	支給されたポイントを使って、希望するサービスを選択して利用可能。「通常ポイント」と「学びポイント」がそれぞれ年間12万円分付与され、最大24万円が補助（使った分の半額が補助）となる
財形貯蓄	給与や賞与から控除の上、積立てができる制度（550万円まで非課税）
健康保険	病気やケガで働けなくなったとき、3年間、報酬月額の約83%が給付
保険料の 団体割引	団体割引が適用され、各種保険に安く加入可能
団体長期障害所得補償保険制度	長期間就業不能となり、健康保険組合の傷病手当金等受給終了後、収入が途絶える場合に一定の所得補償を行う仕組み
従業員持株会	社員が自社株を定期的に取得・保有することを可能にし、資産形成を支援する制度
確定拠出年金（DC）制度	加入者自身が掛金を拠出し、60歳以降退職後に年金として受け取る制度
社員寮	通勤困難な社員が安心して仕事に取り組めるように社員寮を提供。各拠点によって間取りや、設備、寮使用料（10,000円～16,600円、駐車場は1,000円）などが異なる
借上社宅制度	45歳未満の従業員が利用できる制度で、市価家賃（家賃+共益費・管理費）が首都圏（東京・神奈川・埼玉・千葉）では15万円以内、その他の地域では12万円以内の物件を社宅として借り上げ可能

AGC（旭硝子）は激務できつい？それともホワイト企業？

AGCは公式ページで平均残業時間を下記の通り公開しています。2022年度におけるAGCの平均残業時間は18.5時間となっている通り、AGCは平均残業時間が短いホワイト企業であるということが分かります。

年度	時間外労働時間
2018	20.0時間
2019	19.9時間
2020	17.0時間
2021	18.8時間
2022	18.5時間

新卒の定着率も下記の通り高い水準にあることが分かります。

年度	定着率
2020	90.6%
2021	98.2%
2022	99.2%

中途でAGCに転職するために

AGCは転職市場で非常に人気の高い会社ですが、未経験であっても前職での実績次第で十分に転職できる可能性があります。

未経験であってもAGCに転職するためには、人気企業への転職をよく知る転職エージェントからサポートを受けるのがベストです。

AGCの採用大学を紹介 就職難易度は高い？学歴フィルターがある？エリート？

大学通信によればAGCの採用大学は下記の通りです。大学別に見ると非常にレベルが高い大学の出身者が多く、AGCの採用大学・学歴・就職難易度ともにレベルが高いことが分かります。

順位	採用大学	就職者数
1	慶應義塾大学	11人
2	東京工業大学	10人
	大阪大学	10人
4	東京大学	9人
	早稲田大学	9人
6	東北大学	6人
	名古屋大学	6人
	京都大学	6人
9	神戸大学	5人
	九州大学	5人
	東京理科大学	5人