【やばい？どうなる？将来性は？】東芝テックの評判を解説

インターネット上で、東芝テックは「やばい」「どうなる？」という評判が散見されますが、実際に東芝テックは「やばい」という評判は正しいのでしょうか。

そもそもどのような点で「やばい」「どうなる？」と言われているか、またその「やばい」という評判は正しいのか、徹底解説いたします。

本記事のポイント

なぜ東芝テックが「やばい」と言われるのか？

東芝テックは下記の様な理由で「やばい」と言われますが、実際はやばくありません。本記事では1つ1つ解説しているので、是非ご覧ください。

東芝テックが「やばい」「どうなる？」と言われる理由

• プリンティング事業を売却するなど、今後の将来性を心配されているため
• 年収水準が高いわりにホワイト企業なため
• 売却先候補を探されていると報道に出るように、東芝に売却されそうなため
• 営業がきついと言われているため
• 採用大学のレベルが高いと言われているため

東芝テックに転職するためにやるべきこと

東芝テックは転職市場で非常に人気の高い企業ですが、前職での実績や選考対策次第で十分に転職できる可能性があります。

中途で東芝テックに転職するためには、東芝テックをよく知る転職エージェントを活用することが重要です。

転職エージェントは無料で何社でも利用することができ、企業研究から書類作成・面接対策まで全てサポートしてもらえます。

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東芝テックはどんな会社？

東芝テックは東京都品川区に本社を置く電機メーカーで、東芝グループの社会インフラ事業領域の一角を担っている東証一部上場企業です。レジのPOSシステムでは国内シェア1位であり、ほかにも複合機やオフィス機器の製造・販売を手掛けています（リコーのプリンティング事業と統合予定）＿

現代表取締役社長は錦織 弘信氏で、本社は東京都品川区大崎にあります。親会社は東芝であり、東芝が52.08%の株式を保有しています。

会社名	東芝テック株式会社
英語名	Toshiba Tec Corporation
資本金	399億円
本社所在地	東京都品川区大崎1-11-1（ゲートシティ大崎ウエストタワー）

東芝テックの転職難易度は？

東芝テックは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

東芝テックはなぜ「やばい」「どうなる？」と言われるのか？

日本有数の企業である企業の東芝テックですが、Googleで「東芝テック」と検索すると関連キーワードに「やばい」というネガティブなワードがあります。

東芝テックへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。

東芝テックが「やばい」「どうなる？」と言われる理由①:
プリンティング事業を売却するなど、今後の将来性を心配されているため

東芝テックはプリンティング事業を売却するために「やばい」と言われています。東芝テックは2023年、リコーにプリンティング事業を売却・統合することを発表しています。

日本企業が世界シェアの8割を占める複合機業界。ペーパーレス化で市場が縮小傾向にある中、リコーと東芝テックが開発・生産部門の統合を決めた。規模の経済を働かせコスト競争力を高め、需要縮小を乗り切る狙いだ。今後も印刷量は年に数％ずつ減少する見通し。テレワークが浸透するなど働き方が変化し、複合機の利用環境はコロナ禍前には戻らないとみられるからだ。複合機メーカーはどう生き残るのか。シェアの低い下位企業の動向に視線が集まる。

リコー・東芝テックが部門統合…再編必至・複合機メーカーはどう生き残るか

統合の背景は業績を見ると分かります。実際のセグメント別財務推移を見ると下記の通りです。東芝テックのワークプレイスソリューション（主に複合機事業）は新型コロナウイルスの影響を大きく受けて利益が大きく減少しています。

年度	営業利益 （リテールソリューション）	営業利益 （ワークプレイスソリューション）
2018年度	173億円	73億円
2019年度	123億円	57億円
2020年度	143億円	-3億円
2021年度	137億円	-55億円
2022年度	106億円	10億円

世界的なペーパーレス化により複合機は苦境に立たされていましたが、今回の統合によって東芝テックはプリンティング事業を売却して成長性の高いPOS事業に注力することができます。そのような戦略的に意義のある統合・売却のため、東芝テックが「やばい」わけではありません。

東芝テックが「やばい」「どうなる？」と言われる理由②:
年収水準が高いわりにホワイト企業なため

東芝テック年収水準が高いわりにホワイト企業なため「やばい」と言われることがあります。

東芝テックは上場会社なので、有価証券報告書で平均年収が公開されています。有価証券報告書によれば、2023年3月期における東芝テックの平均年収は750万円となっており、非常に高い水準であることが分かります。

年度	平均年収	平均年齢
2023年3月期	750万円	45.9歳
2022年3月期	796万円	45.4歳
2021年3月期	765万円	44.9歳

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、東芝テックの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビAGENTが公表している業種別平均年収ランキングによると、電子・電気機器メーカーの平均年収は506万円となっており、東芝テックの平均年収は電子・電気機器メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

平均年収が高いわりに労働時間は短く、ホワイト企業であると評判です。マイナビの公式データによれば、東芝テックの平均残業時間は20.3時間と、年収と比較して短い水準であることが分かります。

中途で東芝テックに転職した場合の年収は？

中途で東芝テックに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

東芝テックの年収は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

東芝テックが「やばい」「どうなる？」と言われる理由③:
売却先候補を探されていると報道に出るように、東芝に売却されそうなため

東芝テックが「やばい」と言われる理由の1つに、売却先候補を探されていると報道に出るように、東芝に売却されそうなためという理由が挙げられます。

確かに、東芝テックは定期的に親会社である東芝に売却されるとニュースになります。（下記は2017年のニュース）また、親会社である東芝に入り込んだ「物言う株主」に、東芝テックの株式を売却するよう要請されたこともあります。

東芝はPOS（販売時点情報管理）レジ最大手の東証1部上場子会社、東芝テックの株式を売却する検討に入った。優良であっても、中核事業とは関連性の薄いグループ企業の資産売却で早期の債務超過回避を狙う。社会インフラや原子力以外のエネルギー、情報通信技術を中心に再建を進める計画で非中核事業は切り離していく方向だ。

東芝、テック株売却へ POSレジ最大手 2017年3月13日

東芝の株主で香港のアクティビスト（物言う株主）であるアーガイル・ストリート・マネジメントが27日、東芝の車谷暢昭会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）宛てに、東芝テックの売却や自社株買いの増額を求める内容の書簡を送った。

東芝株主のアーガイル、自社株買いや東芝テックの売却を要求 2018年12月27日

直近の、2022年には東芝の網川CEOが東芝テックを非注力事業に位置付けるなど、東芝テックは依然として東芝による売却先として挙げられてもおかしくありません。

東芝の綱川智社長は７日開催の投資家向けオンライン説明会で「空調、昇降機、照明、そして東芝テックを非注力事業と特定した。それぞれの市場環境と産業構造を踏まえ、外部資本を導入するとともに価値の顕在化を目指すのが最善と判断した」と述べた。

東芝の再編計画変更に見る、アクティビスト影響回避の思惑 2022年2月9日

そもそも東芝本体が日本産業パートナーズ（JIP）などによって非上場化されるなかで、東芝テックが売却される可能性は残念ながら十分にあると言えるでしょう。しかしながら、売却されるということは必ずしも東芝テックに悪いことではありません。新たなパートナー企業とともにむしろ大きく成長ができる可能性もあります。

なお、東芝の年収について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

東芝テックが「やばい」「どうなる？」と言われる理由④:
営業がきついと言われているため

東芝テックは営業がきついと言われているため、「やばい」と言われることがあります。

特に営業ノルマの達成が難しいという点が、東芝テックの営業はきついと言われる大きな要因です。しかしながら、ノルマが賞与に跳ね返るうえ自身の成長にもつながるという声も見られます。

東芝テックが「やばい」「どうなる？」と言われる理由⑤:
採用大学のレベルが高いと言われているため

東芝テックの採用大学は下記の通りです。大学別に見ると様々なレベルの大学出身者が多いことが分かります。

まとめ: 東芝テックはやばい会社ではない

本記事では、東芝テックが「やばい」と噂されている理由とその実態について調べてきましたが、東芝テックは決してそのような会社ではありません。

親会社である東芝が売却されたように東芝テックが渦中にいるのは事実ですが、今後東芝テックはさらなる成長を遂げることが期待できる企業です。