楽天に転職すると後悔する？後悔すると言われる理由と実態を解説

楽天は、待遇の良さやネームバリューなど様々な要因によって転職市場で高い人気を誇っていますが、「楽天に転職すると後悔する」と言われることもあります。

本ページでは、「楽天への転職は後悔する」と言われる理由や実態について解説しています。

楽天への転職方法・転職難易度に関しては以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

楽天はどんな会社？仕事内容は？

楽天（楽天グループ株式会社）は様々なインターネット事業を展開する日本を代表するIT企業です。

創業時はECモールの楽天市場が中心でしたが、「楽天モバイル」で有名な携帯電話事業や、「楽天カード」でおなじみのクレジットカード事業をはじめとしたフィンテック・金融事業等、ECに限らず様々な事業を行っています。

大企業ならではの安定した雇用体系が取られているうえ、多くの社員が年収1,000万円に到達できる人気企業となっています。福利厚生も手厚く、ネームバリューも非常に高いので、転職市場ではおすすめの会社です。

楽天の転職難易度は？中途採用は厳しい？

結論から言うと、楽天は転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

dodaが発表している「転職人気企業ランキング2025」において、楽天は4位にランクインしていることから、転職市場における楽天の人気は非常に高いと言えます。

一方で、楽天が公開しているデータに基づくと、2024年度における楽天の中途採用比率は約80%程度となっており、楽天は中途採用に積極的であることが分かります。

年度	中途採用比率
2021年度	61%
2022年度	65%
2023年度	56%
2024年度	80%

このように、楽天は転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。

楽天への転職は後悔すると言われる理由

転職市場における人気が高く、転職難易度が非常に高いと言われる楽天ですが、「楽天への転職は後悔する」と言われることがあります。

楽天への転職は後悔すると言われる理由#1:
社内公用語が英語であることに対して負担を感じる

社内公用語が英語であることに対して負担を感じるというのが、楽天への転職は後悔すると言われる理由として挙げられます。

楽天は2010年から社内公用語を英語にしており、会議・資料・メールなどは基本的に英語です。日本人同士の会話は日本語で行われますが、会議に非日本語ネイティブが参加している場合などは英語が活用されます。

TOEICで800点以上のスコアが無ければ、昇進することができないという環境であるため、英語を活用できない人はストレスが溜まりやすいです。

「英語は形だけで、実際は日本語が多い」と言う社員もいれば、「英語ができないと肩身が狭い」と感じる社員もいます。特に、「肩身が狭い」と感じる人にとって、公用語が英語であることは後悔の原因となります。

ただし、英語を活用しなくてはならない環境に入ることによって、「英語を活用できるようになった」「英語を使う機会が多くて楽しい」など、ポジティブに感じる社員も多くいます。

楽天への転職は後悔すると言われる理由#2:
独特な企業文化に合わないと感じることがある

独特な企業文化に合わないと感じることがあるというのも、楽天への転職は後悔すると言われる理由の1つです。

たとえば、楽天には「楽天主義」と呼ばれる企業文化が根付いています。この「楽天主義」のもとでは、三木谷社長のトップダウン型の経営スタイルが色濃く反映されており、組織全体に体育会系の風土があるとされています。

楽天グループのあり方を明確にすると同時に、全ての従業員が理解し実行する価値観・行動指針が「楽天主義」です。「ブランドコンセプト」「成功のコンセプト」の2つで構成されています。

楽天主義に関するページ

実際、楽天では三木谷社長によるトップダウン式のカルチャーが根強いです。経営層の意思決定が迅速に行われ、現場にもその方針が強く反映されるため、会社の方向性が大きく変わることも珍しくありません。

こうした組織風土に合わないと感じる場合、楽天への転職を後悔することに繋がってしまいます。

楽天への転職は後悔すると言われる理由#3:
労働時間が長くなりやすい

楽天への転職は後悔すると言われる理由として、労働時間が長くなりやすいという理由が挙げられます。

楽天は常に新しいサービスや機能を開発・改善しており、そのたびに関係部署の社員はタイトなスケジュールで業務を進める必要があります。特にプロジェクトの締め切り間際やローンチ直前は激務になりやすいです。

加えて、楽天はトップダウンのカルチャーが強いです。社長や経営陣の方針が急に変更されると、現場レベルでは急な対応を強いられることもあります。

さらに、楽天では成果主義が根付いており、残業をしてでも成果を出した社員が評価されやすいです。「結果を出すためにどれだけ努力したか」が重要視されるため、自発的に残業をする社員が多いのも事実です。

ただし、近年では働き方改革が進んでおり、昔ほどの激務環境ではないという声もあります。楽天全体として、フレックスタイムやリモートワークの導入が進んでおり、ワークライフバランスは向上している模様です。

楽天への転職は後悔すると言われる理由#4:
変化が大きく長期的なキャリアを築きにくい

変化が大きく長期的なキャリアを築きにくいというのも、楽天への転職は後悔すると言われる理由の1つです。

楽天は事業の変化が激しく、それに伴い組織体制や業務内容も頻繁に変わるため、長期的なキャリアを築きにくいと言われることがあります。特に、フィンテック事業やモバイル事業への注力は、大きな戦略転換の一例です。

中でもモバイル事業の影響は特に大きく、他の部署の方針や戦略にも波及し、組織再編や異動が発生することもありました。楽天は引き続き変化の激しい企業であり、今後も同様の大きな変革が起こる可能性が高いと考えられます。

こうした変化が自身のキャリアパスに大きく影響すると、楽天への転職を後悔する要因になり得ます。ただし、大企業の中でもこれほど大きな変化を伴う企業は珍しく、変化を楽しめる人にとっては魅力的な環境と言えます。

楽天への転職は後悔すると言われる理由#5:
営業の場合はノルマが厳しい

営業の場合はノルマが厳しいというのも、楽天への転職は後悔すると言われる理由の1つです。

楽天の営業職は高い目標が設定されており、成果に対するプレッシャーが強いと言われています。

営業の場合、営業成績が評価に直結します。したがって、厳しいノルマを達成するプレッシャーを常に感じることになりやすいです。こうした理由により、転職を後悔することにつながります。

楽天への転職がおすすめの理由

楽天への転職がおすすめの理由としては、以下のような理由が挙げられます。

楽天への転職がおすすめの理由#1:
大手企業としてのネームバリューがあるため

楽天への転職がおすすめの理由として、大手企業としてのネームバリューがあるためという点が挙げられます。

楽天は、高年収や安定したキャリアパスが期待できるだけでなく、一般認知度が高く信用性の高い会社です。楽天で働いていることは自身の信用性を大きく高めることにつながります。

信用性が高いことは、高額な住宅ローンを引きやすいなどのメリットにも繋がります。国内で有名かつネームバリューのある会社で働くことができるというのが、楽天への転職がおすすめな理由です。

楽天への転職がおすすめの理由#2:
年収が高いため

年収が高いというのも、楽天への転職がおすすめの理由の1つです。

有価証券報告書によると、2024年12月期における楽天の平均年収は821万円（平均年齢: 35.3歳）となっています。また、過去の平均年収と平均年齢の推移は以下の表の通りです。

年度	平均年収	平均年齢
2024年12月期	821万円	35.3歳
2023年12月期	795万円	34.4歳
2022年12月期	797万円	34.4歳
2021年12月期	774万円	34.3歳
2020年12月期	745万円	34.2歳
2019年12月期	756万円	34.4歳
2018年12月期	720万円	34.4歳

楽天に転職すると、年収が上がるというだけでなく自分自身の市場価値も上がるというメリットがあります。

仮に転職後に合わないと感じても、楽天で数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなります。

転職活動における幅も広がるため、より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになります。

中途で楽天に転職した場合の年収は？

中途で楽天に転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

楽天への転職がおすすめの理由#3:
成長機会が多く市場価値・スキルを大きく上げることができるため

市場価値・スキルを大きく上げることができるというのも、楽天への転職がおすすめの理由の1つです。

楽天で身につけられる以下のようなスキルは、転職市場で高く評価されやすいです。結果的に、自身の市場価値の向上につながります。

楽天への転職がおすすめの理由#4:
変化の大きな会社で働くことができるため

変化とインパクトの大きな会社で働くことができるというのも、楽天への転職がおすすめの理由の1つです。

楽天は、従来の日系大企業にはないダイナミックな変革を遂げる企業です。たとえば、ECやフィンテックを主軸としていた楽天が通信事業に本格参入したことは、国内市場に大きなインパクトを与えました。

楽天は経営判断のスピードが速く、大規模な方針転換が果敢に実行される企業でもあります。そのため、環境の変化に柔軟に対応する力が求められる一方で、変化を楽しめる人にとっては、常に新たな挑戦ができる刺激的な職場です。

楽天への転職がおすすめの理由#5:
社会的インパクトの大きな会社で働くことができるため

社会的インパクトの大きな会社で働くことができるというのも、楽天への転職がおすすめの理由の1つです。

楽天は、EC、フィンテック、モバイルなど多岐にわたる事業を展開し、国内外で高い認知度を誇る企業です。

たとえば、楽天市場や楽天カード、楽天モバイルといったサービスは多くの消費者に利用されており、新たな施策やサービスを導入すれば、その影響が広く社会に波及します。

楽天モバイルの参入は、通信業界における競争環境を大きく変え、業界全体に影響を与えました。このように、楽天での仕事は単なる企業内の業務にとどまらず、市場全体や消費者の生活に直接関わる機会が多いことが特徴です。

そのため、自身の仕事が社会に与えるインパクトを実感したい人にとって、楽天は魅力的な職場だと言えます。

楽天への転職がおすすめの理由#6:
英語力を身に付けることができるため

英語力を身に付けることができるというのも、楽天への転職がおすすめの理由の1つです。

楽天では社内公用語が英語とされており、日常業務の中で自然と英語を使う機会が多くあります。会議や社内資料、メールのやり取りなどは基本的に英語で行われるため、業務を通じて実践的な英語力を磨くことができます。

英語を使いながら働きたい人や、今後グローバルなビジネス環境で活躍したい人にとって、楽天はおすすめの職場の一つと言えます。