インターネット上で、日本製鉄は「やばい」という評判が散見されますが、実際に日本製鉄は「やばい」のでしょうか。
そもそも日本製鉄はどのような点で「やばい」と言われているか、またその「やばい」という評判は正しいのか、日本製鉄社員へのインタビューを参考にしながら徹底解説します。
日本製鉄株式会社
NIPPON STEEL CORPORATION

平均年収
905万円
2025年3月期
平均年齢
40.5歳
2025年3月期
平均残業時間
24.9時間
2024年度
離職率
1.6%
2024年度
有給休暇取得率
80.0%
2024年度
中途採用比率
31.5%
2023年度
日本製鉄への転職方法・転職難易度は以下のページでも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

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日本製鉄はどんな会社?
日本製鉄は、2012年に新日本製鉄と住友金属工業の経営統合によって誕生した、日本最大の鉄鋼メーカーです。本社は東京都千代田区に置かれています。
自動車、建設、造船、エネルギー、社会インフラといった基幹産業向けに、高品質な鉄鋼製品を幅広く供給しており、日本の産業基盤を支える中核企業としての役割を担っています。
自動車用鋼板や建築用鋼材、パイプ・チューブ、電磁鋼板、ステンレス鋼などを主力とし、特に高強度・高機能鋼材の分野で高い技術力を有します。近年は、米鉄鋼大手USスチールの買収などを通じて、グローバル展開にも注力しています。
| 会社名 | 日本製鉄株式会社 |
| 英語名 | NIPPON STEEL CORPORATION |
| 資本金 | 4,195億円 |
| 本社所在地 | 東京都 千代田区 丸の内 2-6-1 |
日本製鉄はなぜ「やばい」「潰れる」と言われるのか?
日本を代表する製鉄企業の日本製鉄ですが、Googleで「日本製鉄」と検索すると関連キーワードに「やばい」「潰れる」というネガティブなワードがあります。

日本製鉄への就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。
以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。
日本製鉄が「やばい」と言われる理由
- 業績が悪く将来性がないと言われているため
- 激務で離職率も高いと言われているため
- 年収が大きく上がっているため
- USスチールを巨額の金額で買収するため
- 転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
- 大規模なリストラがあると言われているため
- 君津にある高炉を閉鎖したと言われているため
- 不祥事が相次いでいるため
- 採用大学のレベルが高く学歴フィルターがあると噂されているため
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日本製鉄がやばいと言われる理由#1:
業績が悪く将来性がないと言われているため
日本製鉄がやばいと言われる理由の1つ目が、業績が悪く将来性がないと言われているという理由です。日本製鉄は2020年3月期、2021年3月期ともに連結赤字となっています。
| 年度 | 売上高 | 事業利益 |
|---|---|---|
| 2020年3月期 | 5兆9,215億円 | -2,844億円 |
| 2021年3月期 | 4兆8,292億円 | 1,100億円 |
| 2022年3月期 | 6兆8,089億円 | 9,381億円 |
| 2023年3月期 | 7兆9,756億円 | 9,165億円 |
| 2024年3月期 | 8兆8,680億円 | 8,697億円 |
2020年3月期の業績は、製鉄事業で国内外の鋼材需要の低迷が響いたほか、高炉の休止を決めた呉製鉄所(広島県呉市)などで事業用資産の減損損失を計上したことが原因となっています。
当時は過去最高益を見込んでの一転赤字だったため、市場に大きなインパクトを与え、日本製鉄は「潰れる」という評判が立っていましたが、2022年3月期は事業の見直しやコスト削減を通じて過去最高利益を達成しています。
日本製鉄がやばいと言われる理由#2:
激務で離職率も高いと言われているため
激務で離職率も高いと言われているというのも、日本製鉄がやばいと言われる理由の1つです。
しかし、日本製鉄の統合報告書によれば、月間平均残業時間は24.9時間と短い水準であることが分かります。。2013年頃の残業時間は月40~50時間程度だったとされており、働き方改革の進展によって労働時間は着実に改善されています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 1カ月当たりの労働者の平均残業時間 | 24.9時間 |
| 有給休暇取得率 | 80.0% |
| 年次有給休暇の平均取得日数 | 16.0日 |
| 育児休業利用者数・取得率 | 男性700名(77%) 女性130名(100%) |
| 介護休業・休暇制度利用者数 | 18名 |
| 介護短時間勤務制度利用者数 | 6名 |
また、近年はコンプライアンス意識の向上により、ハラスメント防止体制も強化されています。離職率は2024年度で1.6%と低水準にとどまっており、日本製鉄は実態として社員の定着度が高い企業だと言えます。
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日本製鉄がやばいと言われる理由#3:
年収が大きく上がっているため
年収が大きく上がっているというのも、日本製鉄がやばいと言われる理由の1つです。
日本製鉄は上場企業のため、有価証券報告書で平均年収を開示しています。有価証券報告書によれば2025年3月期における日本製鉄の平均年収は905万円(平均年齢: 40.5歳)となっています。
2021年には新型コロナウイルスの影響で平均年収が一時500万円を下回る水準まで低下しましたが、その後は業績回復とともに大きく持ち直しました。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 905万円 | 40.5歳 |
| 2024年3月期 | 829万円 | 39.9歳 |
| 2023年3月期 | 825万円 | 39.3歳 |
| 2022年3月期 | 534万円 | 38.5歳 |
| 2021年3月期 | 494万円 | 37.2歳 |
| 2020年3月期 | 613万円 | 37.2歳 |
| 2019年3月期 | 613万円 | 37.2歳 |
| 2018年3月期 | 597万円 | 37.4歳 |
このように、足元では収益改善が賃金水準にも明確に反映されており、年収が大きく上昇している点も、日本製鉄がやばいと評価される一因となっています。

日本製鉄がやばいと言われる理由#4:
USスチールを巨額の金額で買収するため
USスチールを巨額で買収したことも、日本製鉄がやばいと言われる理由の1つです。
日本製鉄は2025年6月、米国の大手鉄鋼メーカーであるUSスチールを約141億ドル(約2兆円)で買収し、完全子会社化しました。本買収は、日本企業による米国基幹産業への大型投資としても極めて注目度の高い案件となりました。
日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収が18日、正式に完了した。買収に必要な全ての手続きのほか約141億ドル(約2兆円)にのぼる買収費用の払い込みを終え、USスチールは日鉄の完全子会社となった。米大統領選が絡み政治問題化したことで発表から1年半を要したが、日鉄が一貫して求めた100%子会社化で買収劇は決着した。
日本製鉄、USスチール買収完了 2兆円払い込み終え完全子会社化
本件は米国大統領選の影響もあり政治問題化し、発表から完了まで約1年半を要しました。国家安全保障や雇用への影響が議論されるなど、通常のM&Aを超えた政治リスクを伴う取引だった点も、市場の関心を集めた要因です。
今後は、この巨額投資に見合う収益創出とシナジー効果をどこまで実現できるかが最大の焦点となっており、日本製鉄の経営力が改めて問われる局面に入ったと言えます。
日本製鉄がやばいと言われる理由#5:
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため、日本製鉄はやばいと言われることがあります。
日本製鉄は年収水準の高さや企業としての成長性から、転職市場における人気は非常に高く、転職難易度も高い企業とされています。
一方で、日本製鉄における中途社員比率は31.5%と高水準であり、近年はキャリア採用にも積極的です。そのため、難易度は高いものの、中途入社の門戸は十分に開かれている企業だと言えます。
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日本製鉄がやばいと言われる理由#6:
大規模なリストラがあると言われているため
大規模なリストラがあると言われているため、日本製鉄はやばいと言われることがあります。

日本製鉄は、2021年中期経営計画において、生産構造改革とデジタル化を通じて、5年間で20%超の要員合理化(配置転換・人員削減)を進める方針を示しました。副社長の発言では、その規模は1万人を超える可能性があるとされています。
日本製鉄はこれらの施策を、収益性回復と競争力強化を目的とした構造改革と位置づけており、生産ラインの縮小や国内製造能力の見直しも計画に含まれています。
こうした改革により、日本製鉄は2022年3月期に過去最高益を達成しています。今後も利益拡大に向けて人員構成の見直しが進む可能性はありますが、これらは経営悪化によるものではなく、企業価値を最大化するための施策となっています。
日本製鉄がやばいと言われる理由#7:
君津にある高炉を閉鎖したと言われているため
日本製鉄がやばいと言われる理由の7つ目が、日本製鉄が2020年6月に君津にある高炉(鉄鉱石を熱処理して、鉄を取り出すための炉)1基を一時停止したためです。
2020年6月、日本製鉄は千葉県君津市にある高炉1基を一時的に休止しましたが、これを受けてインターネット上では「君津製鉄所が閉鎖されたのではないか」といった誤解が広がりました。
実際には、製鉄所全体の閉鎖ではなく、高炉1基のみの一時休止に過ぎません。この高炉は同年11月に再稼働しており、現在も通常通り操業しています。
なお、実際に閉鎖された製鉄所としては、広島県呉市の製鉄所があり、こちらは計画通り2023年9月に操業を終了しています。君津地区の製鉄所とは別の案件であり、混同には注意が必要です。
日本製鉄がやばいと言われる理由#8:
不祥事が相次いでいるため
日本製鉄がやばいと言われる理由の8つ目として、不祥事が相次いで発覚した点が挙げられます。直近では、以下のような事案が報道されています。
- 2022年6月: 君津市の製鉄所から有害物質のシアンが川などに流出・不適切な報告を実施
- 2021年6月: 中途採用を担当していた男性社員が、入社予定者の女性に対して不適切な発言(性的関係を迫る)
- 2020年2月: 長時間労働と上司からの叱責によりうつ病を発症した日本製鉄社員の自死
これらの不祥事はいずれも軽視できるものではなく、日本製鉄がやばいと言われる要因となったのも事実です。日本製鉄は再発防止策や管理体制の強化を進める方針を示しており、今後はその実効性が問われる局面にあります。
日本製鉄がやばいと言われる理由#9:
採用大学のレベルが高く学歴フィルターがあると噂されているため
日本製鉄は採用大学のレベルが高く学歴フィルターがあると噂されているため、やばいと言われています。
大学通信によれば日本製鉄の採用大学は以下の通りとなっており、高学歴が多いことが分かります。学歴フィルターもある程度存在しており、採用難易度は高いと言えるでしょう。
| 順位 | 採用大学 | 就職者数 |
|---|---|---|
| 1位 | 九州大学 | 17人 |
| 2位 | 早稲田大学 | 16人 |
| 3位 | 慶應義塾大学 | 15人 |
| 4位 | 東北大学 大阪大学 | 14人 |
| 6位 | 京都大学 九州工業大学 | 13人 |
| 8位 | 北海道大学 東京大学 | 10人 |
| 10位 | 一橋大学 明治大学 | 7人 |
| 12位 | 東京科学大学 名古屋大学 | 6人 |
| 14位 | 同志社大学 | 5人 |
| 15位 | 三重大学 神戸大学 中央大学 | 4人 |
| 18位 | 広島大学 熊本大学 大分大学 上智大学 東京理科大学 立教大学 関西大学 天理大学 | 3人 |

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