日本製鉄はやばい?潰れる?将来性がない?評判を解説

日本製鉄はやばい?潰れる?将来性がない?評判を解説

インターネット上で、日本製鉄は「やばい」という評判が散見されますが、実際に日本製鉄は「やばい」のでしょうか。

そもそもどのような点で「やばい」と言われているか、またその「やばい」という評判は正しいのか、日本製鉄社員へのインタビューを参考にしながら徹底解説いたします。

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目次

日本製鉄はどんな会社?

日本製鉄は日本の最大手鉄鋼メーカーです。2012年に新日本製鉄(新日鉄)と住友金属工業の合併によって誕生しました。(当時の社名は新日鉄住金)

日本国内および世界15カ国以上に製造拠点を展開しています。 日本製鉄グループは、製鉄事業を中核に、エンジニアリング事業、ケミカル&マテリアル事業、システムソリューション事業の4つの分野を推進しています。

日本製鉄の事業分野
  • 製鉄: 鉄鉱石から様々な鉄鋼製品を製造・提供
  • エンジニアリング: 製鉄・環境・エネルギー関連のプラントから、超高層建築物・巨大鋼構造物などのインフラを建設
  • ケミカル・マテリアル: コールケミカルや化学品等の高機能材料を製造
  • システムソリューション: DX、システムソリューションの提供。上場子会社の日鉄ソリューションズが担う

日本製鉄はなぜ「やばい」「潰れる」と言われるのか?

日本を代表する製鉄企業の日本製鉄ですが、Googleで「日本製鉄」と検索すると関連キーワードに「やばい」「潰れる」というネガティブなワードがあります。

日本製鉄に関する評判

日本製鉄への就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。

以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。

日本製鉄が「やばい」と
言われる理由

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日本製鉄がやばいと言われる理由①:
業績が悪く将来性がないと言われているから

日本製鉄がやばいと言われる理由の1つ目が、業績が悪く将来性がないと言われているという理由です。日本製鉄は2020年3月期、2021年3月期ともに連結赤字となっています。

年度売上高事業利益
2020年3月期5兆9,215億円-2,844億円
2021年3月期4兆8,292億円1,100億円
2022年3月期6兆8,089億円9,381億円
2023年3月期7兆9,756億円9,165億円
2024年3月期8兆8,680億円8,697億円
日本製鉄の業績推移

2020年3月期の業績は、製鉄事業で国内外の鋼材需要の低迷が響いたほか、高炉の休止を決めた呉製鉄所(広島県呉市)などで事業用資産の減損損失を計上したことが原因となっています。

当時は過去最高益を見込んでの一転赤字だったため、市場に大きなインパクトを与え、日本製鉄は「潰れる」という評判が立っていましたが、2022年3月期は事業の見直しやコスト削減を通じて過去最高利益を達成しています。

日本製鉄がやばいと言われる理由②:
大規模なリストラがあるから

日本製鉄では今後大規模なリストラがあるためやばいと言われています。

2021年発表の中期経営計画によれば、日本製鉄は生産構造対策とデジタル化を推進して5年間で20%以上の要因合理化(配置転換・リストラ)を見込んでおり、副社長によれば対象は「1万人を超える規模になる」とのことです。(自社従業員と協力会社の合計)

日本製鉄はこうした人員整理を収益性回復のためと説明しており、下記の様に各ラインを縮小することも計画しています。

日本製鉄は国内の余剰な製造能力を削減することで、汎用品を減らしつつ高付加価値品の比率を増やし、さらに価格交渉力の強化を結びつけることで収益力の回復を実現しています。

こうした施策も奏功し、先述の通り日本製鉄は2022年3月期に過去最高益を達成しました。

日本製鉄の生産設備縮小(出所: 東洋経済オンライン

日本製鉄ではさらなる利益拡大のために、リストラを行っていく可能性があります。日本製鉄の行うリストラは「やばい」から行うのではなく企業としての利益を最大化するための施策と理解する必要があります。

日本製鉄がやばいと言われる理由③:
USスチールを巨額の金額で買収するから

USスチールを巨額の金額で買収するというのも、日本製鉄が「やばい」と言われる理由の1つです。日本製鉄は2023年12月、米国の鉄鋼大手である「USスチール」を2兆円で買収すると発表しました。

日本製鉄は18日、米鉄鋼大手USスチールを買収すると発表した。買収額は約2兆円。日鉄として過去最大級のM&A(合併・買収)で、鉄鋼業界として日米企業同士の大型再編となる。脱炭素で電気自動車(EV)に使う高機能鋼材の需要が増えるなか、経済安全保障も背景に日米で重要物資の供給体制を整える。

日本製鉄、USスチールを買収 2兆円の日米大型再編

買収金額が巨額なため驚きをもって受け止められましたが、日本製鉄の更なる成長のためであり、「やばい」わけではありません。

日本製鉄がやばいと言われる理由④:
君津にある高炉を閉鎖したと言われているから

日本製鉄がやばいと言われる理由の3つ目が、日本製鉄が2020年6月に君津にある高炉(鉄鉱石を熱処理して、鉄を取り出すための炉)1基を一時停止したためです。

ネット上では日本製鉄が持つ君津地区の製鉄所が閉鎖されたかのような誤解が生まれていますが、実際は君津地区にある高炉1基の一時休止であり、君津の製鉄所を閉鎖したわけではありません。この高炉は2020年11月に再稼働しています。

当時の一時休止は、新型コロナウイルスの流行に伴う鉄鋼需要減少に対応するために行われたものですが、当時から鉄鋼需要は回復しており、現在は問題なく稼働しているというのが正しい状況です。

実際に閉鎖するのは広島県呉市にある製鉄所であり、2023年9月での閉鎖が予定されています。

日本製鉄がやばいと言われる理由⑤:
不祥事が相次いでいるから

日本製鉄がやばいと言われる理由の4つ目が、不祥事が相次いでいたためです。特に直近では下記の様な不祥事が起こっていました。

日本製鉄による不祥事
  • 2022年11月: 子会社の日本製鋼所M&E(北海道室蘭市)が製造した鉄鋼製品の品質検査で計449件の不正
  • 2022年6月: 君津市の製鉄所から有害物質のシアンが川などに流出・不適切な報告を実施
  • 2021年6月: 中途採用を担当していた男性社員が、入社予定者の女性に対して不適切な発言(性的関係を迫る)
  • 2020年2月: 長時間労働と上司からの叱責によりうつ病を発症した日本製鉄社員の自死

日本製鉄は直近でこのような不祥事を起こしています。こうした不祥事は擁護されるものではなく「やばい」と言われても仕方ないことです。日本製鉄では引き続き再発防止に努めるとのことです。

日本製鉄がやばいと言われる理由⑥:
激務で離職率も高いと言われているから

日本製鉄はパワハラ・激務なためやばいと言われています。

一方で日本製鉄では働き方改革を実施しており、日本製鉄のサステナビリティレポートにおける公式発表によれば、日本製鉄の平均残業時間は22.2時間となっております。2013年頃は残業時間が40-50時間程度だった模様で、相当に労働時間が減少していることが分かります。

項目詳細
1カ月当たりの労働者の平均残業時間22.2時間
有給休暇取得率82.9%
年次有給休暇の平均取得日数16.6日
育児休業利用者数・取得率男性612名(56%)
女性146名(100%)
介護休業・休暇制度利用者数13名
介護短時間勤務制度利用者数2名
日本製鉄における各種労働関連データ(出所: サステナビリティレポート

また、日本製鉄においても社内のコンプライアンスは厳しくなり、パワハラの様な振る舞いは減少している模様です。特にやばいと言われる理由の③でもご説明した通り、社員が自死に追い込まれた件もあり、以前にもましてそうした振る舞いには厳正に対処するような企業風土になっている模様です。

離職率はサステナビリティレポートによれば2022年度で2.2%と低水準であることが分かります。

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日本製鉄がやばいと言われる理由⑦:
採用大学のレベルが高く学歴フィルターがあると噂されているから

日本製鉄は採用大学のレベルが高く学歴フィルターがあると噂されているため、やばいと言われています。大学通信によれば日本製鉄の採用大学は下記の通りとなっています。九州大学が最も多く、高学歴が多いことが分かります。学歴フィルターもある程度存在しており、採用難易度は高いと言えるでしょう。

順位大学採用人数
1九州大学14
2早稲田大学11
3大阪大学10
慶應義塾大学10
5京都大学9
東北大学8
東京大学8
8北海道大学5
一橋大学5
神戸大学5
東京理科大学5
日本製鉄の出身大学別人数(出典: 大学通信

【中途採用】日本製鉄の転職難易度は?

日本製鉄は年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

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【厳選】日本製鉄への転職におすすめの転職エージェント

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全国対応
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日本製鉄への転職におすすめの転職エージェント
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日本製鉄への転職におすすめの転職エージェント
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【口コミ】レバテックキャリアの評判
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日本製鉄への転職におすすめの転職サイト
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運営者情報

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