京セラはやばい？転職はやめとけ？社員口コミをもとに評判を徹底解説

インターネット上で、京セラは「やばい」「やめとけ」という評判が散見されますが、実際に京セラは「やばい」「やめとけ」という評判は正しいのでしょうか。

そもそもどのような点で「やばい」「やめとけ」と言われているか、またその「やばい」「やめとけ」という評判は正しいのか、実際の京セラの社員の口コミをもとに徹底解説します。

京セラへの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

京セラはどんな会社？

京セラは、電子部品やファインセラミック部品に強みを持ち、京都市伏見区に本社を置く日本を代表する電子部品・電気機器メーカーです。グループ会社数は約300社にのぼり、海外売上高比率が7割となっている点も特徴的です。

セグメント	詳細
情報通信	長年にわたり培ってきた通信技術により、用途や目的に合わせたスマートフォンなどの通信端末、IoT（Internet of Things）、さらにはサポートなど、最適な通信環境を提供
自動車関連	車載カメラモジュールや車載ミリ波レーダー用基板、ディスプレイなど自動車用の部品を製造・販売
環境・エネルギー	太陽電池、蓄電池、燃料電池など電池製品の製造・販売
医療・ヘルスケア	人工関節やデンタルインプラントなどセラミックを活用したヘルスケア製品の製造・販売

京セラはなぜ「やばい」「やめとけ」と言われるのか？

日本を代表する企業である京セラですが、Googleで「京セラ」と検索すると関連キーワードに「やばい」「やめとけ」というネガティブなワードがあります。

京セラへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。

京セラが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#1:
将来性がない、潰れると言われているため

京セラは将来性がない、潰れると言われているため「やばい」と言われることがあります。

年度	売上高	営業利益
2020年度	15,269億円	706億円
2021年度	18,389億円	1,489億円
2022年度	20,253億円	1,285億円
2023年度	20,042億円	929億円

京セラの業績を見ていると売上高は堅調に伸びている一方で、自社ブランドの携帯電話端末やスマートフォン向け電子部品が不調なために減益となっています。

機械工具、ドキュメントソリューション（プリンターなど）、コミュニケーション領域を担うソリューション事業を中心に増益していくと見立てており、京セラは十分に成長余地のある企業と言えます。

京セラが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#2:
激務・パワハラ企業ではなく、離職率が低い・リストラしないホワイト企業と言われているため

京セラは激務・パワハラ企業ではなく、離職率が低い・リストラしないホワイト企業と言われているため「やばい」と言われることがあります。

京セラは公式で下記の通り平均残業時間を公開しています。2023年度における京セラの月間平均残業時間は14.6時間で短い水準と言えます。

年度	月間平均残業時間
2019	19.4時間
2020	16.7時間
2021	28.0時間
2022	24.7時間
2023	14.6時間

京セラの離職率は下記の通りとなっています。どの年であっても1-2%台と非常に低い水準であることが分かります。リストラに関しても歴史上行われたことはありません。

年度	離職率
2018	2.0%
2019	2.0%
2020	1.0%
2021	1.8%
2022	2.3%
2023	2.5％

京セラが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#3:
年収水準が高く勝ち組と言われるため

京セラは年収水準が高く勝ち組と言われるため「やばい」と言われることがあります。

京セラは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収が開示されています。有価証券報告書によれば、2024年3月期における京セラの平均年収は692万円（平均年齢: 40.0歳）となっております。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	692万円	40.0歳
2023年3月期	723万円	39.7歳
2022年3月期	725万円	40.5歳
2021年3月期	684万円	41.1歳
2020年3月期	716万円	41.4歳
2019年3月期	723万円	41.7歳
2018年3月期	721万円	41.6歳

近年は業績の不調によって年収水準も少し下落していますが、基本的には600万円台後半から700万円強の年収を維持しています。

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、京セラの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビエージェントが公表している業種別平均年収ランキングによると、精密機器メーカーの平均年収は472万円となっており、京セラの平均年収は精密機器メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

京セラが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#4:
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため

転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているためというのも、京セラが「やばい」「やめとけ」と言われる理由の1つです。

確かに、京セラは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、京セラはトップ300にランクインしていることから、転職市場における京セラの人気は非常に高いと言えます。

一方で、京セラが公開しているデータに基づくと、2023年度における京セラの中途採用比率は約14.2%程度となっており、京セラは積極的に中途採用を行っていることが分かります。

年度	中途採用比率
2021年度	10.6%
2022年度	15.5%
2023年度	14.2%

このように、京セラは転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。

京セラが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#5:
川内工場を閉鎖したと思われているため

京セラは川内工場を閉鎖したと思われているため「やばい」「やめとけ」と言われることがあります。

実際は逆であり、京セラは川内工場に国内最大規模の半導体部品工場を建設しています。

京セラ（京都市、谷本秀夫社長）は２０日、鹿児島川内工場（薩摩川内市高城町）に新工場１棟を建設すると発表した。半導体部品を増産し、世界的な需要増に対応する。５月着工、２０２３年１０月に操業開始予定で、地元を中心に４００人を新規雇用する。同日、薩摩川内市役所で立地協定の調印式があった。

　同社によると、新棟は工場敷地内の駐車場に建設する。６階建て、延べ床面積６万５５３０平方メートルで、同社の国内工場で最大となる。投資額は６２５億円。

　新棟では、半導体部品の有機パッケージを中心に製造し、初年度は３３０億円の生産を見込む。有機パッケージは第５世代移動通信システム（５Ｇ）や自動運転技術などに使用され、需要が増大している部品。新棟完成後、鹿児島川内工場の生産能力は４．５倍となる。ほかにパソコンやスマートフォンに搭載される水晶デバイス用パッケージも生産する。

京セラが国内最大の工場建設へ　鹿児島川内工場敷地内 半導体部品を増産　来秋稼働、400人雇用

実際に閉鎖しているのは通信機器に使う基盤を生産する新潟の新発田工場と中国・天津の太陽パネル工場です。

京セラは4日、新潟新発田工場（新潟県新発田市）を2022年3月にも閉鎖する方針を明らかにした。通信機器に使う基板を生産しており、競争環境の激化などから収益の改善が見込みにくいと判断した。388人の社員らは京都府や鹿児島県などの別工場に移す方向で検討する。

同工場は凸版印刷とNECの共同出資会社が保有していたが、京セラが13年に同社を買収していた。サーバーなど通信機器に使われる「多層基板」を生産している。社員の転属先は、同様の有機基板を生産する富山入善工場（富山県入善町）、京都綾部工場（京都府綾部市）、鹿児島川内工場（鹿児島県薩摩川内市）などを検討するという。

京セラ、新潟の工場閉鎖へ　22年3月にも

京セラが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#6:
採用大学のレベル・就職難易度・就職偏差値が高いと言われているため

大学通信によれば、京セラの採用大学は下記の通りです。

大学別に見ると同志社大学、京都大学、九州工業大学、関西大学、関西学院大学など関西を中心に非常にレベルが高い大学の出身者が多く、京セラの採用大学・学歴・就職難易度ともにレベルが高いことが分かります。

順位	大学	採用人数
1	同志社大学	23
2	京都大学	18
3	九州工業大学	15
4	関西大学	13
	関西学院大学	13
6	九州大学	12
7	東京理科大学	10
8	東北大学	9
	大阪大学	9
10	東京工業大学	8
	立命館大学	8