キオクシアは危ない？潰れる？やめとけと言われる理由と評判を解説

インターネット上で、キオクシアは「やめとけ」「危ない」という評判が散見されますが、実際にキオクシアは「やめとけ」「危ない」という評判は正しいのでしょうか。

そもそもどのような点で「やめとけ」「危ない」と言われているか、またその「やめとけ」「危ない」という評判は正しいのか、徹底解説いたします。

本記事のポイント

なぜキオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われるのか？

キオクシアは下記の様な理由で「やめとけ」「危ない」と言われますが、実際はやばくありません。本記事では1つ1つ解説しているので、是非ご覧ください。

キオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われる理由

• 「将来性がない」「潰れる」と言われており、赤字で今後が心配されているため
• 年収水準が高く勝ち組といわれているため
• 業績悪化を理由に早期退職を行うため
• 上場できるか不明であるため
• 半導体メモリメーカーの米ウェスティンデジタルと統合するといわれているため
• 親会社である東芝が買収されるため
• 激務・パワハラ・リストラがあり、離職率が高いといわれているため

キオクシアに転職するためにやるべきこと

キオクシアは転職市場で非常に人気の高い企業ですが、前職での実績や選考対策次第で十分に転職できる可能性があります。

中途でキオクシアに転職するためには、キオクシアをよく知る転職エージェントを活用することが重要です。

転職エージェントは無料で何社でも利用することができ、企業研究から書類作成・面接対策まで全てサポートしてもらえます。

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キオクシアはどんな会社？

キオクシアは主にNAND型フラッシュメモリを製造する半導体メーカーです。不正会計問題で経営危機にあった東芝から稼ぎ頭の半導体メモリー事業を分社化し、米ベインキャピタルが主導する企業連合の出資によって設立された「東芝メモリホールディングス」を社名変更して、2019年10月に誕生しました。

「NAND型フラッシュメモリ」は、SDカードやSSDといったデータの記憶領域において広く使われているフラッシュメモリの一種で、スマートフォンをはじめとした身近にある多くの電子機器で利用されています。

現代表取締役社長は早坂 伸夫氏で、本社は東京都港区芝浦にあります。

会社名	キオクシア株式会社
英語名	Kioxia Corporation
資本金	100億円
本社所在地	東京都港区芝浦3-1-21 田町ステーションタワーS

キオクシアの転職難易度は？

キオクシアは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

キオクシアはなぜ「やめとけ」「危ない」と言われるのか？

日本有数の半導体メモリメーカーであるキオクシアですが、Googleで「キオクシア」と検索すると関連キーワードに「やめとけ」「危ない」というネガティブなワードがあります。

キオクシアへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。以降では、ネット上で「やめとけ」「危ない」と言われる理由について、実態を解説していきます。

キオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われる理由①:
「将来性がない」「潰れる」と言われており、赤字で今後が心配されているため

キオクシアは「将来性がない」「潰れる」と言われており、赤字で今後が心配されているため、「やめとけ」「危ない」と言われることがあります。キオクシアの直近2年度における業績は下記の通りです。

項目	2022年3月期	2023年3月期
売上高	15,265億円	12,821億円
営業利益	2,162億円	-990億円
当期純利益	1,059億円	-1,381億円

キオクシアは2023年3月期に1,380億円の赤字となっています。キオクシアの主力製品であるフラッシュメモリは需給による価格変動が非常に大きく、需要減退に伴う価格の下落を大きく受けた結果通期で赤字となってしまいました。

これはキオクシアだけでなく、Samsung・SK Hynix・Micronなど同様に半導体フラッシュメモリを製造している企業は特に23年1-3月で赤字となっており、全体的に市況が悪いことがわかります。

2023年3月期だけでなく2024年度の第一四半期でも赤字となっており、キオクシアを取り巻く市況が悪く業績も悪化していることがわかります。

キオクシアホールディングスが9日に発表した2023年4〜6月期の連結最終損益（国際会計基準）は1031億円の赤字（前年同期は426億円の黒字）だった。3四半期連続で赤字となった。スマートフォンなどの需要低迷を背景にNAND型フラッシュメモリーの市況悪化が続いた。

売上高は前年同期比32%減の2511億円だった。パソコンやスマホ販売の不振に加え、企業のIT（情報技術）投資減速でデータセンター向けの在庫調整も続いた。販売単価は前四半期（23年1〜3月期）に比べ数%下がった。下落幅は前四半期から縮小し、「需給バランスは徐々に改善しつつある」（同社）とした。

営業損益は1308億円の赤字（前年同期は851億円の黒字）だった。販売単価の下落や生産調整などが影響した。

キオクシアは22年10月から大型減産を続けている。「引き続き生産調整と販管費の抑制に注力する」としている。

キオクシア最終赤字1031億円　4〜6月、スマホ向け不振

NAND型フラッシュメモリ自体は今後のAIやIoTの進展により需要が拡大していくと推測されています。しかしながら、短期間で見ると需給による価格変動が大きいのも事実で、今後市況が良化していくことが期待されています。

キオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われる理由②:
年収水準が高く勝ち組といわれているため

キオクシアは年収水準が高く勝ち組といわれているため、「やばい」「危ない」と言われることがあります。

キオクシアは非上場企業なので上場企業の様に平均年収水準は公開されていませんが、東洋経済社の就職四季報によれば、キオクシアの平均年収は802万円となっています。

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、キオクシアの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビエージェントが公表している業種別平均年収ランキングによると、半導体・半導体製造機器メーカーの平均年収は530万円となっており、キオクシアの平均年収は半導体・半導体製造機器メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

中途でキオクシアに転職した場合の年収は？

中途でキオクシアに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

なお、キオクシアの年収について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

キオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われる理由③:
業績悪化を理由に早期退職を行うため

キオクシアは早期退職を行うため、「やめとけ」「危ない」と言われることがあります。キオクシアは2023年に業績悪化を理由に早期退職を募集しています。

半導体大手キオクシアが、業績悪化を受けて早期退職者の募集を始めることが21日、分かった。国内で働く56歳以上の正社員を対象とし、北上工場と四日市工場の従業員も含む。応募した社員には退職金を積み増し、再就職を支援する。募集人数は定めていないという。

　21日に労働組合に提示した。キオクシアは、収益力を高めるために従業員の配置転換を検討している。

キオクシアは、スマートフォンやパソコン向けの半導体の需要低迷で、厳しい事業環境に直面している。持ち株会社のキオクシアホールディングスの2023年4～6月期連結決算は、純損益が1031億円の赤字となり、赤字額は同期間で過去最大だった。

半導体キオクシア、早期退職募集　56歳以上、業績悪化で

業績悪化による早期退職はキオクシアに限らずどの会社でも行っているため、キオクシアだけが特別に危ないわけではありませんが、今後の動向が注目されています。

キオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われる理由④:
上場できるか不明であるため

キオクシアは上場できるか不明であるため「やめとけ」「危ない」と言われることがあります。キオクシアはいずれ上場するとされており、上場の際には2兆円規模の時価総額がつくと期待されています。

実際キオクシアは2020年に一度上場するとして手続きを進めていましたが、顧客だった中国通信機器最大手の華為技術（ファーウェイ）に対する米国の輸出禁止措置や、新型コロナウイルス感染症などによる業績悪化懸念が株式市場に広がったことで直前に上場を取りやめました。

半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス（HD、旧東芝メモリホールディングス）は28日、10月6日に予定していた東京証券取引所への上場を延期すると正式発表した。米政府の取引規制によって、大口取引先である中国通信機器最大手の華為技術（ファーウェイ）の先行きへの不透明感が高まっている。キオクシアHDは「適切な上場時期を引き続き検討していく」という。

キオクシア、上場延期を正式発表　「適切な時期検討」

市況・業績が回復するタイミングでの上場が期待されています。

キオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われる理由⑤:
半導体メモリメーカーの米ウェスティンデジタルと統合するといわれているため

キオクシアは半導体メモリメーカーの米ウェスティンデジタルと統合するといわれているため、「やめとけ」「危ない」と言われることがあります。

半導体大手キオクシアホールディングス（東京）と、協業先の米ウエスタン・デジタル（ＷＤ）が、経営統合を視野に詰めの調整に入ったことが２日、分かった。半導体メモリーでは世界で最大規模となる。スマートフォン向けなどの半導体市況が悪化し業績が低迷していることから、経営を効率化して競争力を高める狙いがある。キオクシアに４割を出資する東芝の経営再建計画に影響する可能性がある。

キオクシア、米ＷＤと統合調整　半導体メモリー、世界で最大規模

NAND型フラッシュメモリーの金額ベースの2022年世界シェアは、キオクシアが3位、ウェスティンデジタルは4位であり、統合によって最大手のサムスン電子に匹敵するレベルの半導体企業となります。

まだ憶測の段階なので確定はしていませんが、上場ではなく統合という選択肢をとる可能性も十分にあります。

キオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われる理由⑥:
親会社である東芝が買収されるため

キオクシアは親会社である東芝が買収されるため、「やめとけ」「危ない」と言われることがあります。キオクシアは投資ファンドだけでなく依然として東芝も株主として残っています。

そんな親会社の東芝ですが、経営再建のため、2023年に投資ファンドである日本産業パートナーズを中心とした連合によって非上場かされることとなっています。

投資ファンドの日本産業パートナーズ（JIP）など国内連合による東芝へのTOB（株式公開買い付け）が8日から始まる。7日、両社がTOBの開始を発表した。成立すれば年内にも上場廃止となり、74年間の上場の歴史に幕を閉じる。

東芝は過去の危機を乗り切るため複数の海外ファンドを対象とする増資を実施。経営に介入する傾向のある物言う株主が株式の3割を保有し、経営判断が混乱してきた。

「これで安定した株主構成になる。東芝やステークホルダーにとってベストだ」。東芝の島田太郎社長兼最高経営責任者（CEO）は7日のオンライン会見で主張した。買収され、上場廃止になるにもかかわらず再成長へ向けた前向きな発言が目立った。株主にも「70年以上支えられた。御礼申し上げる」と話した。

東芝、国内連合が8日からTOB 2兆円で非公開化

キオクシアだけでなく親会社の東芝も変革の時期を迎えています。

なお、東芝の年収について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

キオクシアが「やめとけ」「危ない」と言われる理由⑦:
激務・パワハラ・リストラがあり、離職率が高いといわれているため

キオクシアは激務・パワハラ・リストラがあり、離職率が高いといわれているため「やばい」と言われることがあります。

キオクシアにおいて、パワハラがあるという口コミ・評判はタレントスクエア独自の調査上ではありませんでした。就職四季報によれば、キオクシアにおける月間平均残業時間は32.8時間となっています。それだけで見ると短い水準ではありませんが、年収の高さも勘案すると十分に短い水準であると言えます。

キオクシアは公式に離職率も公開しており、離職率は全体で1.8%（男性1.7%、女性2.7%）となっています。（出所）

まとめ: キオクシアはやばい会社ではない

本記事では、キオクシアが「やめとけ」「危ない」と噂されている理由とその実態について調べてきましたが、キオクシアは決してそのような会社ではありません。キオクシアは年収水準も高いおすすめの会社となっています。