【難易度B】ライオンに転職するには？中途採用の面接・倍率と対策

日本を代表する日用品メーカーとして、転職市場における人気の高いライオン。本ページでは、ライオンにおける中途採用（キャリア採用）の選考フローや面接内容、選考倍率・転職難易度について解説しています。

ライオンはどんな会社？

ライオンは、1891年に設立された日本の日用品メーカーです。オーラルケア、洗剤、スキンケア、ヘルスケアなどの分野で幅広い製品を展開し、日常生活に密着した商品を提供しています。

歯磨き粉「クリニカ」、ハミガキ・歯ブラシ「NONIO」、洗剤「トップ」、台所用洗剤「CHARMY」、ハンドソープ「キレイキレイ」などが主力の製品です。

大企業ならではの安定した雇用体系が取られているうえ、多くの社員が年収800万円に到達できる人気企業となっています。残業時間が短く、ネームバリューも非常に高いので、転職市場ではおすすめの会社です。

ライオンの転職元・ライオンからの転職先

ライオンへの転職元及び転職先の一例は下記の通りです。あくまで一例なので、下記のようなキャリア以外も十分にあり得ます。

ライオンは、転職者の約半数が製造業出身者です。同様のバックグラウンドを持つ方の転職が多いことが分かります。

転職者の年代としては、30代・40代が中心となっていることが分かります。

ライオンの転職難易度は？中途採用は厳しい？

結論から言うと、ライオンは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、ライオンはTOP300にランクインしていることから、転職市場におけるライオンの人気は非常に高いと言えます。

一方で、ライオンが公開しているデータによれば、2021-2023年のライオンにおける中途採用比率は約41.8%となっており、ライオンは中途採用に積極的であることが分かります。

現在展開している事業をさらに発展させるとともに新規事業を積極的に展開していくため、従来の当社にはない経験、スキル、専門知識を有する、中途採用者（キャリア入社者）の採用および登用を推進しています。
人事中期計画における新卒､中途採用者の採用計画に基づいた活動により、３年間(2021年1月～2023年12月)の採用社員＊に占める中途採用者の比率は、41.8%です。さらに、キャリアアップや家庭の事情等を理由に当社を一度退職した方々の積極的な採用を進めています。

2023年末時点で、当社における、従業員数に占める中途採用者比率は23.5%、管理職比率は11.6%であり、2030年に従業員数に占める中途採用者比率と同等程度の管理職登用を目指します。

ダイバーシティ＆インクルージョンの推進 ライオン公式ページ

このように、ライオンは転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。

ライオンは第二新卒でも転職できる？第二新卒の転職難易度は？

ライオンは第二新卒であっても十分に転職することが可能です。第二新卒は、新卒採用としての採用となります。

ライオンの中途採用（キャリア採用）における選考フローと倍率

ライオンの選考フローは、下記のようなフローとなっています。

ライオンの中途採用の倍率・選考通過率

2025年2月時点において、ライオンの中途採用倍率に関する公式のデータはありません。

ライオンは中途採用で人気が高いため、上記の一般的なデータよりも倍率が高い可能性があります。

ライオンの選考フローと対策#1:
応募

まずは、ライオンの中途採用ページから応募します。応募は職種ごとの応募となります。希望する職種の募集が無い場合も、キャリア登録しておくことで適した職種・ポジションの案内を受けることができます。

なお、ライオンではリファラル採用も導入しています。ライオンに知人・友人がいれば、その方の推薦でライオンの選考を受けることができます。

リファラル採用とは
弊社社員の紹介で、ライオンのキャリア採用の選考を受ける仕組みです。
「転職を検討中」、「より活躍できるフィールドがあれば転職を検討したい」という方で、ライオンに知人・友人がいらっしゃる方は、ぜひリファラル採用をご活用ください。

ライオン 公式ページ

ライオンの選考フローと対策#2:
書類選考・適性検査（Webテスト）

書類選考では自分の職務経歴書を提出することとなります。自分の職務経歴書においては、自分の名前や職歴・成し遂げた実績や自己PRといった項目を記載する必要があります。

書類選考においては自分の持つ経験や強みがなぜライオンに活きるのかということを意識して書きましょう。

自分が培ってきたビジネスに関する知見やチームマネジメント力など、ライオンで働く上で役立つと思える経験やスキルを強調して記載することが重要です。

ライオンの選考フローと対策#3:
面接

書類選考を通過したら次は面接となります。ライオンにおける中途採用では面接が2-3回程度となっています。

少なくとも上記のような一般的な質問に対する回答は事前に準備し、模擬面接で自分の意見を言えるようにきちんと練習しておきましょう。

選考に通過するためには、①自分で想定質疑応答集を書き起こし回答を作成、②それを模擬面接で声に出して話せるようにする というフローで練習をすることがとても大事です。

模擬面接の相手としては転職エージェントを活用することをおすすめします。転職エージェントは面接においてきちんと面接官に刺さる回答例を理解しているだけではなく、模擬面接の相手もしてくれます。

ライオンの選考フローと対策#4:
採用条件の交渉

面接を通過し内定を得ても、転職活動は終わりではありません。年収や待遇が一律で決まっている新卒採用とは異なり、中途採用では交渉次第で年収や待遇が変わることが少なくありません。

内定時には改めて現職での待遇を伝え、それを上回るようなオファーを提示・それに納得できるかについて話し合います。

中途採用において年収の交渉は失礼に当たるものではなく、ここでしっかりと交渉しておくことで後悔なく転職・入社することができるでしょう。

一方で、転職エージェントを使用せず、自分で年収や待遇の交渉を行う難易度は非常に高いです。選考の段階から転職エージェントを活用していれば、転職エージェントが採用条件の交渉についても代行してくれます。

ライオンへの転職に向いている人の特徴

本項目では、ライオンへの転職に向いている人の特徴についてご説明します。下記のような理由に当てはまっている人は転職できる可能性が高く、かつ最適な転職先となるでしょう。

ライオンへの転職に向いている人の特徴#1:
同業界や競合他社出身の人

ライオンと事業領域が近いメーカー企業からライオンに転職するというのはよくあるケースです。実際、ライオンにおける転職者の51%が製造業の出身者です。

ライオンはこうした業界の中でも高い年収を誇っており、ライオンの競合や同業で働いていて、年収を上げたい人にとってライオンはおすすめの転職先です。

また、同業界や競合他社などの会社での経験はライオンで直接役に立つ経験です。ライオンの選考を受ける際にアピールしやすいだけでなく、ライオンに入社した後でも評価されやすい傾向にあります。

ライオンへの転職に向いている人の特徴#2:
汎用性の高いスキルや専門的な経験を持っている人

汎用性の高いスキルや専門的な経験を持っている人も、ライオンへの転職に向いていると言えます。

例えば下記の様などこの会社でも通用する汎用性の高いスキルを持っている人は、ライオンへの転職活動でアピールしやすく、かつスキルを発揮する機会も多く設けられています。

ライオンへの転職に向いている人の特徴#3:
未経験の業界でもキャッチアップする気がある人【20代・第二新卒等】

ライオンへの転職に向いている人の特徴として、未経験の業界でもキャッチアップする気があるという点が挙げられます。

特に20代前半～20代後半の場合は、ライオンで活かせる経験が直接的になくてもこうしたキャッチアップする気概があることで、転職が十分に可能です。

ライオンへの転職に向いている人の特徴#4:
ホワイト企業で働きたい人

ホワイト企業で働きたい人もライオンへの転職に向いていると言えます。

ライオンによれば、ライオンにおける月間平均残業時間は12.4時間です。残業時間は非常に短い水準であることが分かります。

年	月間平均 残業時間
2019年	11.2時間
2020年	9.2時間
2021年	12.5時間
2022年	13.8時間
2023年	12.4時間

ライオンは大企業でコンプライアンス意識も高いため、ハラスメントなどもほとんど見られません。ホワイト企業で働きたい人にとってライオンはおすすめの会社となっています。

ライオンへの転職に向いている人の特徴#5:
年収を上げたい人・自分の市場価値を上げたい人

年収を上げたい人・自分の市場価値を上げたい人は、ライオンへの転職に向いています。

ライオンは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収を開示しています。有価証券報告書によれば2023年12月期におけるライオンの平均年収は666万円（平均年齢: 44.2歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2023年12月期	666万円	44.2歳
2022年12月期	680万円	44.2歳
2021年12月期	723万円	43.9歳

ライオンに転職すると、年収が上がるというだけでなく自分自身の市場価値も上がるというメリットがあります。転職後に合わなくても、ライオンで数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなります。

転職活動における幅も広がるため、より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになります。

中途でライオンに転職した場合の年収は？

中途でライオンに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることでしょう。

ライオンへの転職を成功させるためには、転職エージェントの活用がおすすめ

ライオンへ転職するためには、転職エージェントを活用することも重要です。

書類選考においては書類添削、面接においては模擬面接、更に内定後の条件交渉まで、転職エージェントは首尾一貫して求職者のサポートをしてくれます。

書類選考や面接においては、第三者による添削や練習・フィードバックがあることによって圧倒的に合格率を改善することができます。

選考対策だけでなく、転職エージェントは面接官に関する情報や、どのような質問が実際に面接で行われたか、どの部門での採用が積極的かなど、外部からは正確に分からない情報についても豊富に持っています。

書類選考を通過できる職務経歴書の書き方

本項目ではライオンの書類選考を通過できるような職務経歴書の書き方についてご紹介します。まずそもそも、職務経歴書に盛り込むべき項目は下記の通りです。

基本情報・職歴・学歴は自身の情報について簡単に説明すればよいので今回は詳述を割愛します。

職務要約

職務要約とは、上記のような職歴を簡単に要約することです。文字数としてはそれほど長い必要はなく、内容としては下記の様なイメージです。

事実を羅列すれば良く、感想等は必要がありません。経歴を要約し端的に伝えることを意識しましょう。また、下記の様な文章は、面接における自己紹介のスクリプトにもなります。

現職における実績

現職における実績では、①いつ、②何を行ったか、③自身はどのような役割を担っていたか、④結果としてどういう結果になったか、という伝え方をするとわかりやすいでしょう。

ここでは主観に基づく感想などではなくあくまで事実を記載することが重要です。

簡潔かつ分かりやすく記載すること、また、面接においては職務経歴書に記載のある項目について深堀される傾向にあるため、面接の際に深堀してほしいことを記載するようにしましょう。

自分の強み・PR

自分の強み・PRに関しては、現職における実績や業務内容・自身のスキルに紐づいてそれがライオンにどのように活きるかを記載することがポイントです。

自己PRに関しては面接でも聞かれるため、回答を必ず用意しておくようにしましょう。また、現職でのスキルだけではなく、英語を話せることや、公認会計士等の資格も是非アピールするべきです。

ライオンに転職すると後悔・失敗する可能性がある？

転職において高い人気を集めるライオンですが、中にはライオンに転職して後悔・失敗したという声もあります。例えば、以下のような点が後悔のポイントです。

ライオンでは、「思っていた仕事と違う」「配属が希望と異なる」などが原因で転職を後悔することに繋がりやすいです。

しかしながら、ライオンはミスマッチさえ起きなければとても働きやすい上に年収も高い会社です。ブランドネームも高く、ライオンに入社した後は更なるキャリアアップも見込めます。

未経験者も多く在籍しており、転職先としておすすめできる会社なだけに、転職エージェントを活用するなどして入社前後のギャップをなくし、転職しても後悔しないように対策をすることが非常に重要です。