ベイカレントに転職するためにやるべきことは？転職難易度も解説

ベイカレントは転職市場で人気のコンサルティング会社で、積極的に中途採用を行っています。ベイカレントの中途選考・面接の選考フローや聞かれること・選考対策について、実際のベイカレントの社員の口コミをもとに徹底解説します。

ベイカレント・コンサルティングとはどんな会社？

ベイカレントは国内系のコンサルティング会社です。IT・デジタル分野を中心にコンサルティングサービスを提供しており、港区虎ノ門の虎ノ門ヒルズ森タワーに本社を構えています。売上高は2023年2月期だと761億円、EBITDAは302億円となっています。

ベイカレントの前身は江口新氏が創業した有限会社ピーシーワークスという会社です。創業者の江口氏が経営から退いた後、2014年に経営陣がMBO（マネジメント・バイアウト）によりベイカレント・コンサルティングを設立しました。

ベイカレント・コンサルティングにおけるキャリアパス（転職元と転職先）

ベイカレント・コンサルティングへの転職元及び転職先の一例は下記の通りです。

あくまで一例なので、下記の様なキャリア以外も十分にあり得ます。ベイカレント・コンサルティングはキャリア採用がに積極的で他社からの転職者も多い会社となっています。

ベイカレントの転職難易度は？中途採用は厳しい？未経験だと転職は難しい？

結論から言うと、ベイカレントは転職市場における人気は高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

ベイカレントは中途の割合が高いことが特徴です。ベイカレントは毎年500人-1,000人単位で従業員が増えていますが、新卒採用人数は100-150人程度であり、中途を400人程度（またはそれ以上）採用していることが分かります。

ベイカレントはコンサル業種での一括採用を実施しており、コンサル業界未経験者でも採用可能となっています。

むしろベイカレントは多様なインダストリーのクライアントニーズに対応するために、多様なバックグラウンドを持つ人材を欲する傾向にあるので、コンサル未経験者であっても転職することは十分に可能です。

ベイカレント・コンサルティングは第二新卒でも転職できる？

ベイカレント・コンサルティングは第二新卒であっても十分に転職することが可能です。

ベイカレントの選考フローと対策（書類対策や面接でよく聞かれること）

ベイカレントの選考フローは、下記のようなフローとなっています。なお、ベイカレントは選考期間が短いという特徴もあり、1週間程度で内定が出る場合もあります。

ベイカレントの選考対策①:
書類選考

書類選考では自分の職務履歴書を提出することとなります。

自分の職務履歴書においては、自分の名前や職歴・成し遂げた実績や自己PRといった項目を記載する必要があります。具体的な記載項目としては下記の様なものがあります。（各項目の書き方については後述します）

書類選考においては自分の持つ経験や強みがなぜベイカレントに活きるのかということを意識して書きましょう。

自分が培ってきた事業に関する知見やチームマネジメント力など、何でも構わないのでベイカレントで働く上で役立つと思える経験やスキルを強調して記載することをおすすめします。

ベイカレントの選考対策②:
Web適性検査

無事書類検査を通過したら、次はWeb適性検査となります。ベイカレントのWeb適性検査ではGABテストが多く出題される傾向にあります。

基本的に「言語理解」「計数理解」「性格検査」の3項目から成っており、言語理解テストが52問で25分間、計数理解テストが40問で35分間、性格適性検査テストが68問で制限時間なしとなっています。

ベイカレントの選考対策③:
面接

ベイカレントの中途選考における面接は、前職での経験や募集案件によって中途選考フローが大きく異なってきます。基本的には、面接は2回程度となることを想定しておいた方が良いでしょう。

また、人事担当者ではなく、現役のコンサルタントが面接官であるというのがベイカレントにおける面接の特徴です。場合によっては複数人と面接を行うということもあります。

面接の進め方は人によって様々です。ベイカレントを実際に受けた人の話を総合すると、下記の様なパターンがあるとわかりました。

面接の進め方は、ベイカレント社内で決まったルールがあるわけではなく、上記で挙げたものであっても全ての面接パターンを網羅できているわけではありません。部署によっても進め方は若干異なってきます。

面接官によって面接の進め方は大きく異なってくるので、面接の形式を事前に完璧に把握するのは不可能です。

だからこそ、ある程度の準備をしておいて後は柔軟に面接で対応するということが大事になってきます。とはいえ、いくつかの質問については事前に準備しておくべきです。具体的な質問例やケース面接の答え方については後述します。

ベイカレントの選考対策③:
採用条件の交渉

無事ベイカレントの面接に通過した場合は、いよいよ採用条件を交渉・同意できたら採用決定という流れです。

内定時には改めて現職での待遇を伝え、それを上回るようなオファーを提示・それに納得できるかについて話し合います。

中途採用において年収の交渉は失礼に当たるものではなく、ここでしっかりと交渉しておくことで後悔なく転職・入社することができるでしょう。

ベイカレントにおける中途面接で意識すべきこと・具体的な質問例

他の会社と同様、ベイカレントにおいても中途選考で面接は非常に重要です。面接においては下記のような質問が問われます。

少なくとも上記のような一般的な質問に対する回答は事前に準備し、模擬面接で自分の意見を言えるようにきちんと練習しておきましょう。

ベイカレントで求める人材像のようなビジョンこそありますが、面接官は候補者がそうしたビジョンに合っているか、厳密に1点1点確認しているわけではありません。

どちらかというと、上記のような質問に納得感のある回答をできるか、ロジックがきちんと通っているか、自分の経験を踏まえたものになっているか、回答の芯がぶれていないか、面接に回答する際の態度は堂々としているか（＝おどおどしていないか）ということの方がよほど重要です。

自分の性格をビジョンに適応する形で変えることは難しいですが、面接において上記を満たすような回答をするのは練習次第で可能です。

①自分で想定質疑応答集を書き起こし回答を作成、②それを模擬面接で声に出して話せるようにする というフローで練習をすることがとても大事です。

①のように想定質問への回答だけ作成したとしても、実際にそれをアウトプットできないと意味がないためです。

模擬面接の相手としては転職エージェントを活用することを強くおすすめします。転職エージェントは面接においてきちんと面接官に刺さる回答例を理解しているだけではなく、模擬面接の相手もしてくれます。

例えば未経験者のコンサル転職に特に強みを持つASSIGNのような転職エージェントは、コンサル業界の面接対策を熟知しており、内定確率を上げるためのサポートを受けることもできます。

ベイカレントにおける中途面接で聞かれるケース面接

ベイカレントでは一部の部門においてフェルミ推定・ケース面接が問われることもあります。ベイカレントで実際に出題されるケース面接・フェルミ推定の一例は下記の様なものがあります。

フェルミ推定・ケース面接に対する考え方については下記の記事で解説しているので詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

ベイカレントのカジュアル面談とは？落ちることはある？

ベイカレントのような会社から「カジュアル面談」のお誘いが届く場合があります。カジュアル面談とは、人事とラフに会話し好印象であれば次のステップに進むといった面接のことです。

文字通りカジュアル面談なので、ケース面接のような形式ばった面接ではなく、「なぜ今の会社を辞めたいのか」「なぜベイカレントに入りたいのか」といったことを雑談ベースで会話するのが特徴です。

スカウトプラットフォームに登録しているプロフィールを見てメッセージを送ってきているため、書類選考が免除されるという特徴があります。

一見カジュアル面談は良いこと尽くしのように思えますが、実際は下記の様な点で候補者に不利に働くことがある点には注意が必要です。

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴

本項目では、ベイカレントへの転職に向いている人の特徴についてご説明します。

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴①:
キャリアパスを広げたい人

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴の1つ目が、キャリアパスを広げたい人です。

事業会社や金融機関と比べて、ベイカレントはポストコンサルでのキャリアの選択肢が非常に豊富です。

再度事業会社に戻って経営企画等の中核部署に転職することも、投資ファンドに行くことも、スタートアップに行くことも、起業・独立することもできます。

キャリアパスを広げたいという目標がある人にとって、ベイカレントは良い転職先となるでしょう。

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴②:
優秀な人と一緒に働きたい人

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴の2つ目が、優秀な人と一緒に働きたい人です。

ベイカレントは優秀な人が多く、時には劣等感を抱いたり、競争が激しかったりという厳しい側面があるのは事実ですが、論理的で優秀な人が多く一緒に働きやすいという特徴があります。

若手であっても有益な発言は尊重して聞いてもらえる文化でもあり、理不尽な理由で働きづらいことはほとんどない、というのがベイカレントの良い点です。

また周囲の優秀な人と切磋琢磨して自身の成長につなげることもできます。また、優秀な人とのコネクションも自身にとって資産になるでしょう。優秀な人と一緒に働きたい人にとって、ベイカレントはおすすめの転職先です。

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴③:
知的好奇心が旺盛な人

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴の3つ目が、知的好奇心が旺盛な人です。

ベイカレントでは1プロジェクトごとに全く違う職種のクライアントを相手にすることも珍しくなく、各クライアントの事業に関して多くの情報をインプットする必要があります。

日々異なる業界についてキャッチアップするのは大変な労力ですが、知的好奇心のある人であれば苦にならず、様々な情報を吸収できるでしょう。

コンサルタントが保有している知識量は非常に豊富です。こうした知識をベースにクライアントの解決策を提案するのがコンサルタントの仕事であり、日々情報をインプットできる知的好奇心があることはコンサルタントにとって大きな武器となるでしょう。

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴④:
どこにでも通用するようなスキルを身につけたい人

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴の4つ目が、どこにでも通用するようなスキルを身につけたい人です。

ベイカレントでは論理的思考力からデータの分析方法、資料の作成方法、プレゼンテーション、顧客とのコミュニケーションまで幅広いスキルを身につけることができます。これらのスキルはコンサルだけでなく、他のどのような企業であっても重宝されるスキルです。

ベイカレント出身者がどの業界にも多い理由はこうした普遍的な知識・ノウハウを身につけているからであり、そうした知識・ノウハウを学びたい人にとって、ベイカレントは良い転職先となるでしょう。

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴⑤:
年収を上げたい人

ベイカレントへの転職に向いている人の特徴の5つ目が、年収を上げたい人です。

ベイカレントの役職ごとの年次と、基本給・残業代・ボーナスを総合した年収イメージは以下の通りです。

6年目以降から1,000万円を超えるような高い年収水準を期待できる会社となっています。平均年収も1,000万円を超えており、年収を上げたい人にとってベイカレントはおすすめの転職先となっています。

役職	年収	年次
アナリスト	500～650万円	1～3年目
コンサルタント	700～900万円	3～7年目
シニアコンサルタント	900～1,150万円	6～10年目
マネージャー （OR エキスパート）	1,100～1,400万円	10～15年目
シニアマネージャー （OR シニアエキスパート）	1,300～1,600万円	15～20年目
パートナー （OR チーフエキスパート）	2,000万円～	20年目～
エグゼクティブパートナー	数億円～	実力次第

年度	平均年収	平均年齢
2022年2月期	1,107万円	32.6歳
2021年2月期	1,102万円	32.9歳
2020年2月期	1,031万円	32.6歳
2019年2月期	933万円	32.0歳
2018年2月期	898万円	32.2歳
2017年2月期	875万円	32.2歳

ベイカレントの年収に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

ベイカレントに転職すると、年収が上がるというだけでなく自分自身の市場価値も上がるというメリットがあります。

仮に転職後に合わないと感じても、ベイカレントで数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなります。転職活動における幅も広がるため、より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになります。

中途選考で落ちないために ベイカレントへ転職するためにやるべきこと

ベイカレントへ転職するためにやるべきこととしては、下記の3つが挙げられます。

ベイカレントへ転職するためにやるべきこと①
自己分析を行う

ベイカレントへ転職するためには、まず自己分析をしっかりと行うことが重要となってきます。具体的には、下記の様なことに対して自分なりの答えをしっかりと導き出しておくと良いでしょう。

新卒における就職活動でも同様ですが、中途の場合は前職での経験が重要となってきます。

自身が経験したことと絡めて、なぜベイカレントが自分を採用したほうが良いか、説得力のある説明ができるようにしておきましょう。

自分の強みがベイカレントの行動指針や規範に当てはまっているかについて、しっかりと考えることをおすすめします。

ベイカレントへ転職するためにやるべきこと②
企業研究を行う

ベイカレントへ転職するためには、企業研究も重要となってきます。ベイカレントがどのような会社で、どのような点に強みがあり、自分がどのように貢献できるかを説明できるようにしておきましょう。

ベイカレントに関する理解度は面接に通ることができるかに直結するため、しっかりとベイカレントに関して勉強しておきましょう。

特に同業のコンサルティング企業との違いについてはしっかりと理解しておくと良いでしょう。

ベイカレント・コンサルティングへの転職を成功させるためには、転職エージェントの活用がおすすめ

ベイカレント・コンサルティングへ転職するためには、転職エージェントを活用することも重要です。書類選考においては書類添削、面接においては模擬面接、更に内定後の条件交渉まで、転職エージェントは首尾一貫して求職者のサポートをしてくれます。

書類選考や面接においては、第三者による添削や練習・フィードバックがあることによって圧倒的に合格率を改善することができます。

選考対策だけでなく、転職エージェントは面接官に関する情報や、どのような質問が実際に面接で行われたか、どの部門での採用が積極的かなど、外部からは正確に分からない情報についても豊富に持っています。

中途でベイカレント・コンサルティングに転職した場合の年収は？

中途でベイカレント・コンサルティングに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

書類選考を通過できる職務経歴書の書き方

本項目ではベイカレントの書類選考を通過できるような職務経歴書の書き方についてご紹介します。

まずそもそも、職務経歴書に盛り込むべき項目は下記の通りです。枚数としてはA4 1-2枚程度で問題ありません。

基本情報・職歴・学歴は自身の情報について簡単に説明すればよいので今回は詳述を割愛します。

職務要約

職務要約とは、上記のような職歴を簡単に要約することです。文字数としてはそれほど長い必要はなく、内容としては下記の様なイメージです。

事実を羅列すれば良く、感想等は必要がありません。経歴を要約し端的に伝えることを意識しましょう。また、下記の様な文章は、面接における自己紹介のスクリプトにもなります。

現職における実績

現職における実績では、①いつ、②何を行ったか、③自身はどのような役割を担っていたか、④結果としてどういう結果になったか、という伝え方をするとわかりやすいでしょう。

ここでは主観に基づく感想などではなくあくまで事実を記載することが重要です。

もちろん、必ずしも上記のような書き方である必要はありません。

現職における実績は人によって異なりますが、簡潔かつ分かりやすく記載すること、また、面接においては職務経歴書に記載のある項目について深堀される傾向にあるため、面接の際に深堀してほしいことを記載するようにしましょう。

自分の強み・PR

自分の強み・PRに関しては、現職における実績や業務内容・自身のスキルに紐づいてそれがベイカレントにどのように活きるかを記載することがポイントです。

自己PRに関しては面接でも聞かれるため、回答を必ず用意しておくようにしましょう。また、現職でのスキルだけではなく、英語を話せることや、公認会計士等の資格も是非アピールするべきです。

ベイカレントはやばい？クビになる？

業績絶好調のベイカレントですが、Googleで「ベイカレント」と検索すると「やばい」「やめとけ」とネガティブなワードが並んでいます。

ベイカレントへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。

ベイカレントは下記の様な理由で「やばい」と言われますが、1つ1つ見ていくと決して「やばい」会社ではないことが分かります。

ベイカレント・コンサルティングが「やばい」と言われる理由やその実態については下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。