金融業界に特化したITソリューション・サービスを提供し、高難易度の金融フロント領域で、国内トップクラスのシェアを獲得しているシンプレクス。
DX領域に強みを持っており高年収であることでも知られますが、「やばい」「激務」という評判があるのも事実です。本ページではシンプレクスの評判について徹底解説します。
シンプレクス株式会社
Simplex Inc.

平均年収
909万円
2024年3月期
平均年齢
31.0歳
2024年3月期
男性育児休業取得率
53.8%
2024年3月
離職率
8.0%
2024年3月期
有給休暇取得率
66.6%
2024年3月期
中途採用比率
29.0%
2023年度末
HDデータ含む
シンプレクスへの転職方法・転職難易度は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

シンプレクスは何をしてる会社?
シンプレクスは金融業界に特化したITソリューション・サービスを提供し、高難易度の金融フロント領域で、国内トップクラスのシェアを獲得しているDX・システム開発特化型コンサル企業です。
シンプレクス株式会社を傘下にもつホールディングス会社のシンプレクス・ホールディングス株式会社が東証市場に上場しています。
シンプレクスホールディングスはシンプレクス株式会社とXspear Consulting(クロスピア)株式会社を傘下に保有しています。
シンプレクス株式会社はシステムコンサルティングやシステム開発・運用保守サービスの提供が主要サービスで、クロスピアは戦略・DXに特化したコンサルティングサービスを提供しています。
売上の内訳は下記の通りですが、基本的にはシンプレクス株式会社が提供するシステムインテグレーションと運用サービスの売上高が9割以上を占めています。
セグメント | 会社 | 売上高 |
---|---|---|
システムインテグレーション | シンプレクス | 217億円 |
運用サービス | シンプレクス | 110億円 |
戦略/DXコンサルティング | クロスピア | 22億円 |
合計 | - | 350億円 |
シンプレクスがやばいと言われる理由
転職市場においても人気なシンプレクスですが、シンプレクスは「やばい」という評判もあります。シンプレクスは下記のような理由で「やばい」と言われていますが、真相について解説します。
- 年収水準が非常に高いため
- 労働時間が長く激務だと思われているため
- 実力主義であるため
- 転職難易度・中途採用倍率が高いと言われているため
- 研修が非常に手厚いため
- 将来性が無いといわれているため
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シンプレクスがやばいと言われる理由#1:
年収水準が非常に高いため
シンプレクスがやばいと言われる理由の1つ目が、年収水準が非常に高いという点です。
シンプレクスの年収は有価証券報告書で公開されています。有価証券報告書によれば、シンプレクスにおける2024年3月期の平均年収は909万円(平均年齢:30.6歳)となっています。
平均年齢は30.6歳と、この年齢での年収として非常に高い水準となっているのが特徴です。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 909万円 | 30.6歳 |
2023年3月期 | 936万円 | 31.2歳 |
2022年3月期 | 970万円 | 31.9歳 |
国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、シンプレクスの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。
コンサルタントに限って言えば、経済産業省が発表している賃金構造基本統計調査によると、コンサルタントの平均年収は781万円(平均年齢: 40.5歳)です。

シンプレクスの役職は、「スタッフ」「シニアスタッフ」「プロフェッショナル」「アソシエイトプリンシパル」「プリンシパル」「マネージングディレクター」の6つに分かれており、年収は役職別におよそ決まってきます。
年度 | 平均年収 | 年次 |
---|---|---|
スタッフ | 500-650万円 | 1-5年目 |
シニアスタッフ | 650-750万円 | 5-9年目 |
プロフェッショナル | 750-1,000万円 | 9年目- |
アソシエイトプリンシパル | 1,000-1,500万円 | 12年目- |
プリンシパル | 1,500-2,000万円 | 実力次第 |
マネージングディレクター | 2,000万円- | 実力次第 |
シンプレクスではプロフェッショナル(10年目程度)で年収1,000万円を狙えるような、非常に年収水準の高い会社であることが分かります。

シンプレクスがやばいと言われる理由#2:
労働時間が長く激務だと思われているため
シンプレクスがやばいと言われる理由の1つが、シンプレクスは労働時間が長く激務だと思われているためという理由です。
タレントスクエアが独自に実施した社員アンケートによると、シンプレクスの社員の月間平均残業時間は40.5時間です。
平均年収 | 909万円 |
月間平均残業時間 | 40.5時間 |
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シンプレクスは金子社長が「ワーク・イズ・ライフ」という言葉を残している通り、激務を是としている会社です。
対外的にそうしたメッセージを発しているように、シンプレクス社内も働くことが好きで、たくさん働くことで同僚と差をつけ、実力主義の評価制度の中で出世するということを目指している人が多い会社となっています。
一方で、働き方改革の影響もあり、理不尽に激務になるというわけではなく、プライベートとの調整も融通は聞く模様です。有給も取得可能で、働いてみると思ったよりワークライフバランスが良いという評判もあります。
ただ、コンサル企業なのでどうしてもプロジェクトによって激務になることもあります。具体的に言えば下記のようなタイミングは激務になりがちです。
- クライアントの期待値が高く、通常の勤務時間では終わらない量を求められる
- プロジェクトが途中で炎上し、当初予定していた以上の仕事量が必要になる
- プロジェクトの山場や納期の直前で時間的な制限がある
- ITシステムの導入に伴う休日出勤
なお、残業やパワハラがなく高年収のホワイト企業に転職したい方は、ホワイト企業転職に強い転職サイト『タレントスクエア』をチェックしてみてください。
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シンプレクスがやばいと言われる理由#3:
実力主義であるため
シンプレクスがやばいと言われる理由の3つ目が、実力主義であるという点です。
シンプレクスでは評価制度において評価が「ステイ」、「標準成長」、「スキップ」の3種類あります。それぞれの昇給度合いは下記の通りです。
- ステイ: 昇給なし。ただし出勤していない等のよほどの理由が無ければこの評価にはならない
- 標準成長: 年俸が50万円上昇。若手の間はほとんどこの評価
- スキップ: 年俸が100万円上昇。1年上の年次と同等の評価であればこの評価になる
シンプレクスではスキップの中でもダブルスキップ、トリプルスキップという昇進もあります。成果を残せば残すだけ昇進できるという実力主義であり、同年代でも大きく差がつく企業となっています。
シンプレクスがやばいと言われる理由#4:
転職難易度・中途採用倍率が高いと言われているため
転職難易度・中途採用倍率が高いと言われているため、シンプレクスはやばいと言われることがあります。
確かに、シンプレクスは年収の高さや大企業ならではの待遇によって転職市場における人気は高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
シンプレクスによれば、2023年度のシンプレクスにおける中途採用比率は29%となっており、シンプレクスは中途採用に積極的であることが分かります。
年度 | 中途採用比率 |
---|---|
2021年度 | 43% |
2022年度 | 35% |
2023年度 | 29% |
このように、シンプレクスは転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的で採用人数も多いです。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。
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シンプレクスがやばいと言われる理由#5:
研修が非常に手厚いため
シンプレクスがやばいと言われる理由の1つが、シンプレクスの研修が非常に手厚いという理由です。
シンプレクスでは新入社員に4か月程度の研修期間がありますが、その中で新卒社員全員がカリフォルニア大学ロサンゼルス校に2週間程度派遣され金融工学に関する講義を受けることができます。
こうした新入社員に対する手厚い研修から、シンプレクスはやばいといわれることがあります。
シンプレクスがやばいと言われる理由#6:
将来性が無いといわれているため
シンプレクスがやばいと言われる理由の1つが、シンプレクスに将来性が無いといわれているという理由です。
一方で実際の業績を見てみると、2023年度の業績予想は2022年度対比で10%成長する見込みです。戦略・DXコンサルティングを専門とするクロスピアも大きく成長する見込みなうえ、金融機関をはじめとしたDX需要には依然として堅調な成長がみられるためです。
FY2024を最終年度とする中期経営計画(売上平均成長8-10%、営業利益平均成長18-20%)も営業利益においては計画を上振れるような推移を見せており、シンプレクスは依然として大きく成長していることが分かります。

社員単位でみても、シンプレクスが強みとするシステム開発やシステムインテグレーションのスキルはどこの会社でも通用するうえ、DX需要は成長傾向にあるため将来性は高いといえるでしょう。
シンプレクスに向いている人の特徴は?
シンプレクスがやばいと言われる理由についてご説明してきましたが、今度はシンプレクスに向いている人の特徴についてご説明します。
- 年収を上げたい人・実力主義で評価されたい人
- キャリアパスを広げたい人
- 優秀な人と一緒に働きたい人
- 知的好奇心が旺盛な人
- どこにでも通用するようなスキルを身につけたい人
シンプレクスに向いている人の特徴#1:
たくさん働いててでも年収を上げたい人・実力主義で評価されたい人
シンプレクスへの転職が向いている人の特徴の1つ目が、たくさん働いててでも年収を上げたい人・実力主義で評価されたい人です。
先述の通り、シンプレクスは年収水準が非常に高く、また実力次第ではどんどん出世できるような会社となっています。
対外的なメッセージの通り激務は覚悟する必要があるものの、そうした激務を受け入れてでも年収を上げたいような人にはおすすめの会社となっています。
シンプレクスは働いたら働いた分評価されるカルチャーでもあるので、そうした環境で適正に評価されたいのであればシンプレクスへの転職をおすすめします。
シンプレクスに向いている人の特徴#2:
キャリアパスを広げたい人
シンプレクスへの転職が向いている人の特徴の2つ目が、キャリアパスを広げたい人です。
事業会社や金融機関と比べて、コンサルはポストコンサルでのキャリアの選択肢が非常に豊富です。
再度事業会社に戻って経営企画等の中核部署に転職することも、投資ファンドに行くことも、スタートアップに行くことも、起業・独立することもできます。
特にシンプレクスはハードワークで有名なので、シンプレクスで働いたということは激務体制があると評価され、転職市場においてもよい評価を得ることができます。
キャリアパスを広げたいという目標がある人にとって、シンプレクスは良い転職先となるでしょう。
シンプレクスに向いている人の特徴#3:
優秀な人と一緒に働きたい人
シンプレクスへの転職が向いている人の特徴の3つ目が、優秀な人と一緒に働きたい人です。
シンプレクスは優秀な人が多く、時には劣等感を抱いたり、競争が激しかったりという厳しい側面があるのは事実ですが、論理的で優秀な人が多く一緒に働きやすいという特徴があります。
若手であっても有益な発言は尊重して聞いてもらえる文化でもあり、理不尽な理由で働きづらいことはほとんどない、というのがシンプレクスの良い点です。
また周囲の優秀な人と切磋琢磨して自身の成長につなげることもできます。また、優秀な人とのコネクションも自身にとって資産になるでしょう。優秀な人と一緒に働きたい人にとって、シンプレクスはおすすめの転職先です。
シンプレクスに向いている人の特徴#4:
知的好奇心が旺盛な人
シンプレクスへの転職が向いている人の特徴の4つ目が、知的好奇心が旺盛な人です。
シンプレクスは1プロジェクトごとに違うクライアントを相手にすることも珍しくなく、各クライアントの事業に関して多くの情報をインプットする必要があります。
日々異なる企業についてキャッチアップするのは大変な労力ですが、知的好奇心のある人であれば苦にならず、様々な情報を吸収できるでしょう。
コンサルタントが保有している知識量は非常に豊富です。こうした知識をベースにクライアントの解決策を提案するのがコンサルタントの仕事であり、日々情報をインプットできる知的好奇心があることはコンサルタントにとって大きな武器となるでしょう。
シンプレクスに向いている人の特徴#5:
どこにでも通用するようなスキルを身につけたい人
シンプレクスへの転職が向いている人の特徴の5つ目が、どこにでも通用するようなスキルを身につけたい人です。
シンプレクスでは論理的思考力からデータの分析方法、資料の作成方法、プレゼンテーション、顧客とのコミュニケーションまで幅広いスキルを身につけることができます。
これらのスキルはコンサルだけでなく、他のどのような企業であっても重宝されるスキルです。そうした知識・ノウハウを学びたい人にとって、シンプレクスは良い転職先となるでしょう。
シンプレクスの採用大学は?東大が多い?学歴フィルターはある?
シンプレクスの採用大学は下記の通りです。東大・京大・早稲田・慶應といった高学歴な大学を含めて多種多様な大学からの採用を行っています。
とはいえ多種多様な大学から採用しているので、採用難易度が高いわけではなく、学歴フィルターもないでしょう。
<大学院>
青山学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、首都大学東京、上智大学、千葉大学、中央大学、東京農工大学、東京理科大学、同志社大学、名古屋大学、奈良先端科学技術大学院大学、一橋大学、法政大学、北陸先端科学技術大学院大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学
<大学>
一橋大学、北海道大学、法政大学、横浜国立大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、上智大学、首都大学東京、神戸大学、青山学院大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、電気通信大学、東京大学、東北工業大学、東京農工大学、東北大学、同志社大学、東京理科大学、名古屋大学、明治大学、立教大学、立命館大学
出典: マイナビ
シンプレクスは上場している?ファンドにMBOされた?将来性はない?
シンプレクスは親会社のシンプレクス・ホールディングス株式会社が東証プライム市場に上場していますが、実はこれは再上場で、一度上場を取りやめた過去があります。
もともとシンプレクスは2013年まで上場していたものの、2013年に米国投資ファンドのカーライルによってマネジメント・バイアウト(MBO)されて株式を100%取得、上場を取りやめました。
2021年に再度上場し、それ以来現在も上場しています。