住友化学に中途採用で転職するには？転職難易度と対策を解説

日本を代表する化学メーカーとして高い人気を誇る住友化学。今回は住友化学に転職するためにやるべきことや転職難易度について解説します。住友化学への転職を考えている人は是非参考にしてみてください。

住友化学ってどんな会社？

住友化学は日本を代表する化学企業です。エッセンシャルケミカルズ、エネルギー・機能材料、情報電. 子化学、健康・農業関連事業、医薬品の5事業を中心に展開しています。

部門	事業内容
エッセンシャルケミカルズ部門	ポリオレフィン事業・メタアクリル事業・ライセンス・触媒事業など
エネルギー・機能材料部門	機能樹脂事業・化成品事業・無機材料事業・電池部材事業
情報電子化学部門	ディスプレイ材料事業・半導体材料事業
健康・農業関連事業部門	農業関連事業・生活環境事業・飼料添加物事業・医薬化学品事業
医薬品部門	医療用医薬品・診断用医薬品・CDMO（製法開発・製造受託）事業

大企業ならではの安定した雇用体系が取られているうえ、多くの社員が年収1,000万円に到達できる人気企業となっています。福利厚生も手厚く、ネームバリューも非常に高いので、転職市場ではおすすめの会社です。

住友化学におけるキャリアパス（転職元と転職先）

住友化学への転職元及び転職先の一例は下記の通りです。あくまで一例なので、下記のようなキャリア以外も十分にあり得ます。

住友化学の転職難易度は？中途採用は厳しい？

結論から言うと、住友化学は転職市場における人気は高いです。一方で、中途採用には積極的ではないため、転職難易度は高いと言えます。

住友化学が公開しているデータに基づくと、2023年度における住友化学の中途採用比率は約14.3%程度となっており、住友化学は中途採用に積極的ではないことが分かります。

年度	中途採用比率
2021年度	27.5%
2022年度	29.9%
2023年度	14.3%

このように、住友化学は転職市場における人気は高いながら中途採用に積極的ではありません。転職難易度は高いという点に注意が必要です。

住友化学は第二新卒でも転職できる？

中途採用が少なく転職難易度の高い住友化学ですが、第二新卒だからといって転職できないわけではありません。

住友化学への中途採用（キャリア採用）における選考フロー・流れを解説

住友化学の選考フローは、下記のようなフローとなっています。

住友化学の選考対策#1:
書類選考・適性検査（Webテスト）

書類選考では自分の職務経歴書を提出することとなります。自分の職務経歴書においては、自分の名前や職歴・成し遂げた実績や自己PRといった項目を記載する必要があります。

具体的な記載項目としては下記の様なものがあります。（各項目の書き方については後述します）

書類選考においては自分の持つ経験や強みがなぜ住友化学に活きるのかということを意識して書きましょう。

自分が培ってきたビジネスに関する知見やチームマネジメント力など、何でも構わないので住友化学で働く上で役立つと思える経験やスキルを強調して記載することをおすすめします。

住友化学の選考対策#2:
面接

書類選考を通過したら次は面接となります。住友化学における中途採用では面接が2回程度（一次・二次）となっています。

面接においては下記のような質問が問われます。

少なくとも上記のような一般的な質問に対する回答は事前に準備し、模擬面接で自分の意見を言えるようにきちんと練習しておきましょう。

また、こうした意見だけではなく、企業風土に関する理解もしっかりと深めておく必要があります。特に、他の企業ではなくてなぜ住友化学なのかという点はしっかりと説明できるようにしておきましょう。

住友化学が求めるような回答を準備するには、当然ながら練習が必要となってきます。

①自分で想定質疑応答集を書き起こし回答を作成、②それを模擬面接で声に出して話せるようにする というフローで練習をすることがとても大事です。①のように想定質問への回答だけ作成したとしても、実際にそれをアウトプットできないと意味がないためです。

模擬面接の相手としては転職エージェントを活用することを強くおすすめします。転職エージェントは面接においてきちんと面接官に刺さる回答例を理解しているだけではなく、模擬面接の相手もしてくれます。

住友化学の選考対策#3:
採用条件の交渉

面接を通過し内定を得ても、転職活動は終わりではありません。年収や待遇が一律で決まっている新卒採用とは異なり、中途採用では交渉次第で年収や待遇が変わることが少なくありません。

内定時には改めて現職での待遇を伝え、それを上回るようなオファーを提示・それに納得できるかについて話し合います。中途採用において年収の交渉は失礼に当たるものではなく、ここでしっかりと交渉しておくことで後悔なく転職・入社することができるでしょう。

一方で、転職エージェントを使用せず、自分で年収や待遇の交渉を行う難易度は非常に高いです。選考の段階から転職エージェントを活用していれば、転職エージェントが採用条件の交渉についても代行してくれます。こうした採用条件の交渉まで見据えて、転職エージェントの活用を検討することを強くおすすめします。

住友化学への転職に向いている人の特徴

本項目では、住友化学への転職に向いている人の特徴についてご説明します。下記の様な理由に当てはまっている人は転職できる可能性が高く、かつ最適な転職先となるでしょう。

住友化学への転職に向いている人の特徴#1:
同業界や競合他社出身の人

住友化学と事業領域が近い化学品メーカーから住友化学に転職するというのはよくあるケースです。

住友化学は化学メーカーの中でも高い年収を誇っており、住友化学と同じく化学メーカーで働いていて、年収を上げたい人にとって住友化学はおすすめの転職先です。

また、同業界や競合他社などの会社での経験は住友化学で直接役に立つ経験です。住友化学の選考を受ける際にアピールしやすいだけでなく、住友化学に入社した後でも評価されやすい傾向にあります。

住友化学への転職に向いている人の特徴#2:
汎用性の高いスキルや専門的な経験を持っている人

汎用性の高いスキルや専門的な経験を持っている人も、住友化学への転職に向いていると言えます。

例えば下記の様などこの会社でも通用する汎用性の高いスキルを持っている人は、住友化学への転職活動でアピールしやすく、かつスキルを発揮する機会も多く設けられています。

住友化学への転職に向いている人の特徴#3:
未経験の業界でもキャッチアップする気がある人【20代・第二新卒等】

住友化学への転職に向いている人の特徴として、未経験の業界でもキャッチアップする気があるという点が挙げられます。特に20代前半～20代後半の場合は、住友化学で活かせる経験が直接的になくてもこうしたキャッチアップする気概があることで、転職が十分に可能です。

住友化学への転職に向いている人の特徴#4:
ホワイト企業で働きたい人

ホワイト企業で働きたい人も住友化学への転職に向いていると言えます。

住友化学は公式で月間平均総労働時間と月間平均残業時間を公開しています。公式の情報によれば、平均残業時間は20時間程度と短い水準となっています。

年度	月間平均残業時間
2018	21.2時間
2019	20.7時間
2020	20.7時間

住友化学は大企業でコンプライアンス意識も高いため、ハラスメントなどもほとんど見られません。ホワイト企業で働きたい人にとって住友化学はおすすめの会社となっています。

住友化学への転職に向いている人の特徴#5:
年収を上げたい人・自分の市場価値を上げたい人

年収を上げたい人・自分の市場価値を上げたい人は、住友化学への転職に向いています。

住友化学は上場企業なので有価証券報告書の中で社員の平均年収を開示しています。有価証券報告書によると、2024年3月期における住友化学の平均年収は842万円（平均年齢: 41.6歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	842万円	41.6歳
2023年3月期	910万円	41.5歳
2022年3月期	883万円	41.2歳
2021年3月期	855万円	41.0歳
2020年3月期	890万円	40.9歳
2019年3月期	903万円	40.7歳

住友化学に転職すると、年収が上がるというだけでなく自分自身の市場価値も上がるというメリットがあります。

仮に転職後に合わないと感じても、住友化学で数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなります。転職活動における幅も広がるため、より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになります。

中途で住友化学に転職した場合の年収は？

中途で住友化学に転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることでしょう。

住友化学の年収に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

住友化学への転職を成功させるためには、転職エージェントの活用がおすすめ

住友化学へ転職するためには、転職エージェントを活用することも重要です。書類選考においては書類添削、面接においては模擬面接、更に内定後の条件交渉まで、転職エージェントは首尾一貫して求職者のサポートをしてくれます。

書類選考や面接においては、第三者による添削や練習・フィードバックがあることによって圧倒的に合格率を改善することができます。

選考対策だけでなく、転職エージェントは面接官に関する情報や、どのような質問が実際に面接で行われたか、どの部門での採用が積極的かなど、外部からは正確に分からない情報についても豊富に持っています。

書類選考を通過できる職務経歴書の書き方

本項目では住友化学の書類選考を通過できるような職務経歴書の書き方についてご紹介します。まずそもそも、職務経歴書に盛り込むべき項目は下記の通りです。

基本情報・職歴・学歴は自身の情報について簡単に説明すればよいので今回は詳述を割愛します。

職務要約

職務要約とは、上記のような職歴を簡単に要約することです。文字数としてはそれほど長い必要はなく、内容としては下記の様なイメージです。事実を羅列すれば良く、感想等は必要がありません。経歴を要約し端的に伝えることを意識しましょう。また、下記の様な文章は、面接における自己紹介のスクリプトにもなります。

現職における実績

現職における実績では、①いつ、②何を行ったか、③自身はどのような役割を担っていたか、④結果としてどういう結果になったか、という伝え方をするとわかりやすいでしょう。ここでは主観に基づく感想などではなくあくまで事実を記載することが重要です。

もちろん、必ずしも上記のような書き方である必要はありません。現職における実績は人によって異なりますが、簡潔かつ分かりやすく記載すること、また、面接においては職務経歴書に記載のある項目について深堀される傾向にあるため、面接の際に深堀してほしいことを記載するようにしましょう。

自分の強み・PR

自分の強み・PRに関しては、現職における実績や業務内容・自身のスキルに紐づいてそれが住友化学にどのように活きるかを記載することがポイントです。

自己PRに関しては面接でも聞かれるため、回答を必ず用意しておくようにしましょう。また、現職でのスキルだけではなく、英語を話せることや、公認会計士等の資格も是非アピールするべきです。

住友化学に転職すると後悔・失敗する可能性がある？

新卒就活や転職において高い人気を集める住友化学ですが、中には住友化学に転職して後悔・失敗したという声もあります。例えば、以下のような点が後悔のポイントです。

住友化学では、自分が希望しないポジションや職種で入社してしまうとやり直しがきかず後悔に繋がるパターンが多い傾向にあります。ミスマッチを持って入社してしまい、異動をすることもできず、後悔し退職に繋がる人が一定数いるのも事実です。

しかしながら、住友化学はミスマッチさえ起きなければとても働きやすい上に年収も高い会社です。ブランドネームも高く、住友化学に入社した後は更なるキャリアアップも見込めます。

未経験者も多く在籍しており、転職先としておすすめできる会社なだけに、転職エージェントを活用するなどして入社前後のギャップをなくし、転職しても後悔しないように対策をすることが非常に重要です。

住友化学の採用大学を紹介 内定するとすごい？

大学通信によれば、住友化学の採用大学は下記の通りです。採用大学は幅広く、レベルの高い会社を中心に様々な大学から採用していることが分かります。

順位	大学名	就職者数
1	大阪大学	13人
2	京都大学	12人
3	早稲田大学	9人
4	慶應義塾大学	8人
5	北海道大学	7人
	東北大学	7人
7	東京大学	6人
	東京工業大学	6人
	九州大学	6人
	一橋大学	6人