ベイカレントに転職すると後悔する？後悔する理由と実態を解説

ベイカレント（ベイカレント・コンサルティング）は、待遇の良さやネームバリューなど様々な要因によって転職市場で高い人気を誇っていますが、「ベイカレントに転職すると後悔する」と言われることもあります。

本ページでは、「ベイカレントへの転職は後悔する」と言われる理由や実態について解説しています。

ベイカレントへの転職方法・転職難易度に関しては以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

ベイカレントとはどんな会社？

ベイカレントは国内系のコンサルティング会社です。IT・デジタル分野を中心にコンサルティングサービスを提供しており、港区虎ノ門の虎ノ門ヒルズ森タワーに本社を構えています。

大企業ならではの安定した雇用体系が取られているうえ、多くの社員が年収1,000万円に到達できる人気企業となっています。スキルや経験が身に付いて市場価値が上がるため転職市場ではおすすめの会社です。

ベイカレントの転職難易度は？中途採用は厳しい？未経験だと転職は難しい？

ベイカレントは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

ベイカレントが公開しているデータによれば、2023年度のベイカレントにおける中途採用比率は約82%となっており、ベイカレントは中途採用に積極的であることが分かります。

年度	中途採用者比率
2021年度	81％
2022年度	82%
2023年度	82%

ベイカレントはコンサル業種での一括採用を実施しており、コンサル業界未経験者でも採用可能となっています。

むしろベイカレントは多様なインダストリーのクライアントニーズに対応するために、多様なバックグラウンドを持つ人材を欲する傾向にあるので、コンサル未経験者であっても転職することは十分に可能です。

ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由

転職市場における人気が高く、転職難易度が非常に高いと言われるベイカレントですが、「ベイカレントへの転職は後悔する」と言われることがあります。

ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由#1:
激務になるタイミングがある

ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由として、長時間労働になるタイミングがあるという理由が挙げられます。

ベイカレントのようなコンサル・IT企業では、タイミングによっては労働時間が長期化することがあります。

こうしたタイミングでは遅くまで残業になることが珍しくありません。長時間労働が続くことで、ベイカレントへの転職を後悔することがあります。

ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由#2:
プロジェクトに当たりはずれがある

プロジェクトに当たりはずれがあるというのも、ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

ベイカレントではプール制を採用しており、自分のスキルやキャリアプランに合ったプロジェクトを選ぶ自由度が比較的高いとされています。しかしながら、以下のような問題が恒常的に発生しやすいです。

プロジェクトによっては、コンサルタントとしての裁量が少なく、単に手を動かす人員としてだけ扱われるケースもあるようです。こうなるとスキルがつかないのに、労働時間は長いなどのデメリットも大きいです。

このように、プロジェクトに当たりはずれがあること、またはずれの案件に入ってしまった場合に、ベイカレントへの転職を後悔してしまいます。

ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由#3:
ベンチャー気質で体育会系の社風に合わない

ベンチャー気質で体育会系の社風に合わないというのも、ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

ベイカレントに転職している人から良く聞こえてくる感想の1つに「思ったよりベンチャー気質だった」「思ったより体育会系だった」というものが挙げられます。

社風	詳細
成果主義で厳しい競争環境	■ 「実力がすべて」という風土があり、成果を出さなければ評価されにくい。 ■ 評価制度が不透明と感じる人も多く、「結果を出せば年収アップ」という一方で、昇進の基準が曖昧なこともある
体育会系の上下関係 やハードワーク	■ 「自ら手を挙げて動く」ことが求められるため、受け身の人には厳しい環境。 ■ 体育会系のマネジメントスタイルが強く、「とにかく頑張れ」という精神論的な指導を受けることもある ■ プロジェクトによっては長時間労働が当たり前になり、ワークライフバランスを重視する人には向かない
若手に大きな裁量が与えられるが、 フォローが少ない	■ 「自己成長できる環境」と言われるが、教育体制が整っておらず、OJTで学ぶスタイルが中心 ■ 周囲に頼れる上司やメンターが少なく、自分でキャッチアップできないと厳しい。

ベイカレントは、主体的に動ける人には成長機会が多いものの、体育会系の文化や成果主義が合わない人には厳しい環境です。場合によっては、上司などがつかずに自分一人で成長していくことが求められこともあります。

「手厚い教育を受けながらじっくり成長したい」「ワークライフバランスを重視したい」という人には向かない可能性が高く、転職後に後悔する要因になり得ます。

ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由#4:
上司に当たりはずれがある

上司に当たりはずれがあるというのも、ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

急成長・急拡大しているベイカレントは、人材の質にもばらつきがあると指摘されています。事業会社としての経験を買われて転職してきたものの、コンサルタントとしての経験は不足しているマネージャーなども少なくありません。

すべてのコンサルタントに当てはまっているわけではありませんが、コンサル経験が浅い上司や、マネジメント能力に欠ける上司のもとに配属されると、適切な指導が受けられなかったり、ストレスが大きくなる可能性があります。

また、ベイカレントではプロジェクトが頻繁に変わることもあるため、上司との関係が短期間でリセットされることが多く、良い上司に恵まれても長く一緒に働けるとは限りません。

こうした要因で、いわゆるはずれの上司に当たってしまった場合、転職したことを後悔することになります。

ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由#5:
仕事をアサインされない期間がある

仕事をアサインされない期間があるというのも、ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

ベイカレントでは、プロジェクトにアサインされていない状態、いわゆる「アベイラブル期間」が発生することがあります。

アベイラブル期間が長引くと、実務経験を積む機会を得られないだけでなく、社内での評価も悪くなってしまいます。プロジェクトにアサインされなければ、実績として評価されにくくなり、昇進も遠のいてしまいます。

また、プロジェクトに入っていない期間が長いと、「戦力として見なされていないのではないか」「次の案件を見つけるのが難しくなるのではないか」といった不安を感じる人も多いようです。

ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由#6:
ブランド力は外資系や大手と比較すると劣る

ブランド力は外資系や大手と比較すると劣るというのも、ベイカレントへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

コンサルティング業界では、マッキンゼーやBCG、アクセンチュアといった外資系のトップファームや、日系大手の総合系ファームが圧倒的なブランド力を持っています。

ベイカレントは国内で急成長しているものの、こうした名だたるファームと比較するとネームバリューの面では見劣りするのが現実です。

そのため、転職市場において「ベイカレント出身者」という肩書きだけで高く評価されるケースは限られ、本当に市場価値の高いトップ層を除けば、外資系ファームへの転職は難しいと感じる人も少なくありません。

また、クライアントワークの場面でも、ブランド力の差を痛感することがあります。特に、案件のコンペにおいては、競合する外資系や日系大手のコンサルに対して、競り負けるケースもあります。

結果として、戦略や経営レベルの案件は大手に取られ、ベイカレントにはIT支援や業務改善の案件が多く回ってくる傾向があると言われています。

ベイカレントへの転職がおすすめの理由

ベイカレントへの転職がおすすめの理由としては、下記のような理由が挙げられます。

ベイカレントへの転職がおすすめの理由#1:
大量採用を推進しており、コンサル未経験者でも採用されやすいため

大量採用を推進しており、コンサル未経験者でも採用されやすいというのが、ベイカレントへの転職がおすすめの理由の1つです。

他のコンサルファームと比較すると、ベイカレントは未経験からの採用枠が広く、他業界出身者でもコンサルタントとしてのキャリアをスタートできることが特徴です。

中途採用者の多くが未経験者であり、未経験で活躍しているロールモデルも多く在籍しています。

また、未経験からコンサルタントとして採用される場合でも、年収水準が比較的高く設定されている点も魅力の一つです。「年収アップを実現しながらコンサルタントとしてのスキルを身につける」という選択肢として魅力的です。

ベイカレントへの転職がおすすめの理由#2:
年収が高いため

年収が高いというのも、ベイカレントへの転職がおすすめの理由への転職がおすすめの理由の1つです。

ベイカレントは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収を公開しています。2024年2月期の有価証券報告書によると、ベイカレントの平均年収は1,074万円（平均年齢: 31.4歳）と開示されています。

年度	平均年収	平均年齢
2024年2月期	1,074万円	31.4歳
2023年2月期	1,118万円	32.1歳
2022年2月期	1,107万円	32.6歳
2021年2月期	1,102万円	32.9歳
2020年2月期	1,031万円	32.6歳
2019年2月期	933万円	32.0歳
2018年2月期	898万円	32.2歳
2017年2月期	875万円	32.2歳

ベイカレントに転職すると、年収が上がるというだけでなく自分自身の市場価値も上がるというメリットがあります。

仮に転職後に合わないと感じても、ベイカレントで数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなります。転職活動における幅も広がるため、より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになります。

ベイカレントへの転職がおすすめの理由#3:
コンサルとしての基礎的なスキルを身に付けることができるため

コンサルとしての基礎的なスキルを身に付けることができるというのも、ベイカレントへの転職がおすすめの理由の1つです。

ベイカレントでは、未経験からでもコンサルタントとしてのキャリアをスタートできる環境が整っています。

論理的思考力、問題解決能力、資料作成スキル、クライアントとの折衝力など、コンサルティング業務に不可欠なスキルを実務を通じて磨くことができます。

また、プロジェクトごとに異なるクライアント企業の課題に向き合うため、幅広い業界知識や業務改善の手法を学ぶ機会が多いというのも特徴です。

ベイカレントへの転職がおすすめの理由#4:
急成長中の企業であり、これから更に待遇が良くなる可能性もあるため

急成長中の企業であり、これから更に待遇が良くなる可能性もあるというのも、ベイカレントへの転職がおすすめの理由の1つです。

ベイカレントは、ここ数年で急速に事業規模を拡大しており、売上や従業員数も年々増加しています。

年度	売上高	従業員数
2024年2月期	939億円	4,321人
2023年2月期	761億円	3,692人
2022年2月期	575億円	2,638人
2021年2月期	428億円	2,161人
2020年2月期	329億円	1,839人
2019年2月期	240億円	1,358人
2018年2月期	172億円	1,194人
2017年2月期	158億円	1,096人

特に、国内のコンサルティング需要の高まりを受けて、今後さらに案件が増え、企業としての成長が続く可能性が高いと考えられています。その結果、待遇面の改善や昇給スピードの向上も期待できる環境となっています。

企業の成長に伴い、福利厚生や評価制度の見直しが進む可能性もあります。プロジェクトアサインの課題なども、組織の拡大とともに改善される可能性があり、長期的な視点で見れば、働きやすさの向上も期待できます。