国内製薬会社として売上高1位を誇り、シャイアー買収を経てグローバルでも有数の製薬会社となった武田薬品工業ですが、武田薬品工業は「やばい」とも言われています。
本ページでは武田薬品工業が「やばい」と言われる理由とその実態について、実際の武田薬品工業の社員の口コミをもとに徹底解説します。
武田薬品工業株式会社
Takeda Pharmaceutical Company Limited

平均年収
1,081万円
2024年3月期
平均年齢
43.3歳
2024年3月期
平均残業時間
17.9時間
2023年度
離職率
14.0%
2023年度
有給休暇取得率
70.0%
2022年度
男性育児休業取得率
83.0%
2022年度
武田薬品への転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

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武田薬品ってどんな会社?
武田薬品工業は売上高では国内第一位の大手製薬メーカーです。
潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンティビオ」が主力の製品となっており、主要領域は「消化器系疾患」「希少疾患」「血漿分画製剤」「オンコロジー」「ニューロサイエンス」の5つです。

本社は東京都中央区日本橋本町にあります。
会社名 | 武田薬品工業株式会社 |
英語名 | Takeda Pharmaceutical Company Limited |
資本金 | 1兆6,762億円 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋本町二丁目1番1号 |
武田薬品がやばいと言われるのはなぜ?理由を解説
日本を代表する製薬会社の武田薬品ですが、Googleで「武田薬品」と検索すると関連キーワードに「やばい」というネガティブなワードがあります。

武田薬品への就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。
以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。
- 大型買収をして崩壊しそうなうえ、子会社を売却していたため
- パワハラがあり激務といわれているため
- 年収が非常に高いため
- 転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
- 将来性が無く株価が下がっていると言われているため
- 研究所を閉鎖しているため
- リストラがあるため
- 社長が無能だと言われているため
- 学歴フィルターがあると言われているため
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武田薬品が「やばい」と言われる理由#1:
大型買収をして崩壊しそうなうえ、子会社を売却していたため
大型買収をして崩壊しそうだというのが、武田薬品工業はやばいと言われる理由の1つです。
2019年に武田薬品は6兆2,000億円もの巨額を投じてアイルランドの大手製薬会社であるシャイアー社を買収しました。
また、2022年には米創薬企業のニンバス・セラピューティックが開発中の自己免疫疾患の治療薬候補を最大60億ドル(約7,800億円)で取得しました。
シャイアー社の買収は日本企業史上最大のM&Aです。この買収を経て製薬会社として世界トップ10の仲間入りを果たしていますが、買収金額の多くを負債で賄ったため、2019年には有利子負債が5兆円以上となりました。
- 2019年: 大阪の本社ビルを売却
- 2019年: 眼科用治療薬「シードラ」の事業をスイスのノバルティスに約5,500億円で売却
- 2020年: 大衆薬「アリナミン」などを扱う事業子会社の武田コンシューマーヘルスケアを約2,420億円でアメリカのブラックストーン(投資ファンド)に売却
子会社の売却は、こうした買収によって増えた負債を圧縮するための手段です。また、非注力事業を売却することで、注力事業に集中することもできるため、武田薬品工業にとっては一石二鳥と言えます。
結果として有利子負債の額から現金の額を引いた純有利子負債がEBITDA(利益)の何倍かを示す純有利子負債/調整後EBITDAは2019年期末の4.7倍から大幅に低下しているため、やばくはありません。
武田薬品が「やばい」と言われる理由#2:
パワハラがあり激務といわれているため
武田薬品はパワハラ・激務なためやばいと言われています。確かに武田薬品はかつて激務が横行していた模様です。
東洋経済の特集記事には下記のような掲載があります。
武田の広報担当者は「昔の武田では(労基法違反は)あったが、ここしばらくは減ってきていた」という。近年は違反をしないように社員にも厳しく指導がいくようになったことが違反減少につながった、というのが武田関係者の解説だ。武田の内部事情に通じた複数の業界関係者からも同じような声が聞かれる。
労基法違反の武田薬品、遠いメガファーマの道 – 東洋経済オンライン
現在では社内におけるそうした労基違反への指導も厳しくなり、パワハラを含めて労働環境は大きく改善されている模様です。
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武田薬品が「やばい」と言われる理由#3:
年収が非常に高いため
武田薬品がやばいと言われている理由として次に挙げられるのが、年収が高いと言われているという理由です。
武田薬品工業は上場会社なので、有価証券報告書で平均年収が公開されています。有価証券報告書によれば、2023年3月期における武田薬品工業の平均年収は1,081万円(平均年齢: 43.3歳)となっています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 1,081万円 | 43.3歳 |
2023年3月期 | 1,097万円 | 42.8歳 |
2022年3月期 | 1,105万円 | 42.4歳 |
2021年3月期 | 1,077万円 | 42.0歳 |
2020年3月期 | 1,091万円 | 42.2歳 |
2019年3月期 | 1,094万円 | 41.5歳 |
2018年3月期 | 1,039万円 | 40.8歳 |

武田薬品が「やばい」と言われる理由#4:
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているというのが、武田薬品工業はやばいと言われる理由の1つです。
確かに、武田薬品工業は転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、武田薬品工業はTOP300にランクインしていることから、転職市場における武田薬品工業の人気は非常に高いと言えます。
一方で、武田薬品工業は中途採用にも積極的です。求人で求められるスキル・経歴は高いものの、自身の経歴や職種次第では十分に転職できる可能性があると言えます。
このように、武田薬品工業は転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。
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武田薬品が「やばい」と言われる理由#5:
将来性が無く株価が下がっていると言われているため
将来性が無く株価が下がっていると言われているというのが、武田薬品工業はやばいと言われる理由の1つです。
確かに、武田薬品工業の企業の将来性を表す株価はそれほど上がっていません。株価低迷は、シャイアー買収による多額の借金があること、成長ドライバーが期待できる新薬がないことが主な要因となっています。
負債に関しては、事業の選択と集中を図るために資産売却を行っており、有利子負債も大幅に削減されていることから今後も引き続き財務の健全化が進展すると見込まれています。
また武田薬品は、「今後10年間にわたり当社が成長を見込む理由」を説明しています。特に、グローバルブランド14製品の継続的な貢献や新薬のパイプラインは会社の成長に寄与すると発表しています。
製薬業界は新薬の見極めが難しく株価が低迷しやすいですが、①グローバルで人口増加・高齢化が進む、②武田薬品はグローバル市場へのエクスポージャーが高いという追い風と新薬の上市によって爆発的な成長も見込めます。
武田薬品が「やばい」と言われる理由#6:
研究所を閉鎖しているため
武田薬品は研究所を閉鎖しているからやばいと言われています。
武田薬品は2016年に研究拠点を日米に集約することを発表しており、それに伴って英国の研究所を閉鎖しています。
これはグローバル拠点の統廃合に伴う効率化であり、武田薬品の収益率を上げるための施策で、武田薬品が「やばい」ために採っている施策ではありません。
2021年にはダイヤモンド・オンラインの「武田薬品の「6000億円級」期待度No.1新薬を生んだ研究所が、閉鎖を免れない理由」という記事が出ました。しかしながら、依然として湘南研究所が閉鎖されていません。
武田薬品が「やばい」と言われる理由#7:
リストラがあるため
武田薬品ではフューチャー・キャリア・プログラム(FCP)と呼ばれる「早期退職者」の募集を行いましたが、実際は大規模なリストラです。さらに2年連続で行われたことで業界を激震させました。
2020年実施のFCPでは30歳以上のMR(営業部隊)が500人以上、2021年には管理部門の「タケダビジネスソリューション」に所属する42才以上を対象とした「早期退職」の募集を行い、実際に募集した方が退職に至っています。
募集しなかった場合でも、部門の人員削減を目的としているため異動等が横行した模様です。
武田薬品はCEOに外国人を迎え、シャイアーを擁することから「外資系企業の日本支社」と言われることもあります。
シャイアー買収に伴って財務健全化を推進する必要がある中で、こうした施策は必要な施策であり、武田薬品がやばいわけではありません。
武田薬品が「やばい」と言われる理由#8:
社長が無能だと言われているため
武田薬品は社長が無能なためやばいと言われています。
武田薬品のクリストフ・ウェバー社長兼CEOは日本企業トップクラスの18億円という報酬を得ていることで知られています。この高額報酬には常に批判があり、社外取締役会でもたびたび追及がなされています。
「業績を最大化し、シャイアーとの統合の完了の成功を確かなものとするために、取締役の報酬の水準および報酬体系をグローバルな研究開発型のバイオ医薬品企業として最も進んだ内容とすること」ために報酬が支払われています。
しかしながら、武田薬品の株価が上がらなければ社長が無能等の批判があっても致し方ない部分があります。
シャイアー買収による負債の圧縮は上手に進めているという評判もあるうえ、特に製薬業界のようなパイプラインが収益化するまでの期間が長い業界では、社長の評価にもう少し時間が必要です。
武田薬品が「やばい」と言われる理由#9:
学歴フィルターがあると言われているため
武田薬品は学歴フィルターがあるため「やばい」という評判もあります。
ダイヤモンド・オンラインによれば、武田薬品の各出身大学別の就職者数は下記の通りです。
武田薬品の採用大学を見ると、東京大学のような大学ばかり採用しているわけではなく幅広い大学から採用していることが分かり、学歴フィルターはないと言えるでしょう。
順位 | 大学 | 採用人数 |
---|---|---|
1 | 神戸大学 | 8 |
2 | 東京大学 | 5 |
3 | 岡山大学 | 4 |
4 | 東京理科大学 | 4 |
5 | 東北大学 | 3 |
6 | 九州大学 | 2 |
大阪府立大学 | 2 | |
明治大学 | 2 | |
関西学院大学 | 2 | |
神戸薬科大学 | 2 |