インターネット上で、三菱ケミカルは「やばい」という評判が散見されますが、実際に三菱ケミカルは「やばい」のでしょうか。
そもそも三菱ケミカルはどのような点で「やばい」と言われているか、またその「やばい」という評判は正しいのか、三菱ケミカル社員へのインタビューを参考にしながら徹底解説します。
三菱ケミカル株式会社
Mitsubishi Chemical Corporation

平均年収
973万円
2024年3月期
平均年齢
46.2歳
2024年3月期
平均残業時間
23.8時間
2024年3月
離職率
2.47%
2023年度
有給休暇取得率
80.6%
2023年度
中途採用比率
51.2%
2023年度
三菱ケミカルへの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

なお、現在転職活動中の方や1年以内に転職を考えている方は、以下の転職サイト診断をチェックしてみてください。
5つの簡単な質問に答えるだけで、自分にあった転職サイトが分かります。個人情報の入力なし・会員登録なしで結果はその場で表示されます。
\ 月間利用者数 100万人以上! /
転職サイト診断
個人情報登録なしで結果が見れる!
三菱ケミカルはどんな会社?
三菱ケミカルは日本の大手化学メーカーです。
石油化学を中心として基礎化学品、機能性樹脂、食品機能材、情報電子材料(ディスプレイ/LED向けの各種材料など)、高機能フィルム、炭素繊維複合材料など、人々の生活に欠かせない製品を製造しています。
- 機能商品: ポリエステルフィルム、高機能フィルム、高機能エンジニアリングプラスチック、炭素繊維、半導体、電池材料
- 素材分野: MMA、石油化学、炭素、産業ガス
- ヘルスケア分野: ファーマ(医薬品)、再生医療
上場しているのは親会社の三菱ケミカルグループであり、三菱ケミカルホールディングスの傘下には三菱ケミカルのほか、製薬会社の田辺三菱製薬、生命科学インスティテュート、日本酸素ホールディングスといった会社があります。

三菱ケミカルはなぜ「やばい」「潰れる」と言われるのか?
日本を代表する化学企業の三菱ケミカルですが、Googleで「三菱ケミカル」と検索すると関連キーワードに「やばい」「というネガティブなワードがあります。

三菱ケミカルへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。
以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。
- 業績が悪化したため
- 激務でパワハラがあると言われているため
- 年収が高いと言われているため
- 転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
- 石化事業と炭素事業の分社化・売却が検討されているため
- 子会社の売却が相次いでいるため
- ボーナスカットでボーナスの支給が年1回となったため
- リストラがあると言われているため
- 採用大学のレベルが高く学歴フィルターがあると噂されているため
\ 高年収業界・人気企業への転職に強い /
実際の利用者の口コミが良かった
おすすめ転職サービス3選
50社以上の転職サービスを編集部が実際に利用したうえで、利用者の方々のリアルな口コミ情報と合わせて、本当におすすめできる転職サービスを厳選しました。
【募集中】転職サービスの口コミを投稿する
ご回答いただいた方に抽選でAmazonギフト券1,000円分をプレゼント差し上げます。※抽選結果は当選者にのみお送りします。
【厳選】おすすめ転職サービス | |
---|---|
ビズリーチ (4.9) #市場価値UP | 登録するだけで高年収のスカウトが届く、CMでもお馴染みのハイクラス転職サイト。 経歴を登録するだけで志望業界の人気企業から高年収スカウトが届き、チャットで年収やワークライフバランスなど気になることを直接質問できる。 【公式】https://bizreach.jp |
ASSIGN (アサイン) (4.8) #難関企業転職 | 20代・30代のキャリアアップ支援に特化した大手転職エージェント。未経験からコンサル・M&A・ITなど人気業界に転職可能。 選考対策などのサポートの手厚さに定評があり、全国のエージェントの中から『JAPAN HEADHUNTER AWARD』の最優秀賞を受賞。 【公式】https://assign-inc.com ※ 2025年5月中に登録した方全員に、選考対策情報をまとめたオリジナル資料をプレゼント中 |
リクルート エージェント (4.8) #ホワイト転職 | 日本全国・全業種のホワイト優良求人を幅広く扱う国内最大級の転職エージェント。 リクルートエージェントでしか取り扱いのない好条件の非公開求人が多く、転職活動中の方の約2人に1人が登録する王道サービス。 【公式】https://r-agent.com |
三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#1:
業績が悪化したため
三菱ケミカルがやばいと言われる理由の1つ目が、三菱ケミカルの業績が悪化したためです。三菱ケミカルの親会社である三菱ケミカルグループは、2021年3月期に通期で76億円の赤字を計上しています。
これは新型コロナウイルス感染症の流行による市況の悪化や、子会社である田辺三菱製薬によるニューロダーム社買収時の無形資産に関する減損損失、工場の設備について減損損失したことに伴う一時的な損失です。
固定資産の収益性が低下して投資額の回収が見込めなくなった際に、回収可能性を反映させるよう帳簿価額を減額すること。
三菱ケミカルホールディングスはこうした損失を一時的にとどめました。2021年度以降には復調しており、以降は利益を出し続けているため、三菱ケミカルがやばいわけではありません。
三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#2:
激務でパワハラがあると言われているため
三菱ケミカルは激務でパワハラがあると言われているため、やばいと言われています。
三菱ケミカルの公式発表によれば、三菱ケミカルにおける年間平均総労働時間は2,002時間となっています。
定時労働時間を7.5時間、年間有給休暇を20日とした場合、三菱ケミカルにおける月間平均残業時間は29.3時間となっており、短い水準であることが分かります。
年間平均総労働時間 (公式発表) | 月間平均残業時間 |
---|---|
2,002時間 | 29.3時間 |
残業時間としてはそれほど長い水準ではなく、激務ではない模様です。また、三菱ケミカルにおいても社内のコンプライアンスは厳しくなり、パワハラの様な振る舞いは減少している模様です。
なお、残業やパワハラがなく高年収のホワイト企業に転職したい方は、ホワイト企業転職に強い転職サイト『タレントスクエア』をチェックしてみてください。
タレントスクエアは20代・30代に特化したハイクラス転職サイトで、他の転職サイトでは滅多に出会えないホワイト企業の求人スカウトが届きます。
- 残業ゼロ・完全フルリモートの求人
- 未経験歓迎のWebマーケターの求人
- 20代の平均年収が700万円以上で離職率ゼロの求人
20代・30代の方は誰でも無料で利用することができ、自分に届いたスカウトの中から興味のあるものだけ話を聞くことができるため、今すぐ転職予定のない方でも情報収集の1つとして利用できます。
三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#3:
年収が高いと言われているため
三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由として、年収が高いという理由が挙げられます。
三菱ケミカルの親会社である三菱ケミカルグループは上場しているため、平均年収を公開しています。有価証券報告書によれば、2024年3月期における三菱ケミカルグループの平均年収は973万円(平均年齢: 46.2歳)です。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 973万円 | 46.2歳 |
2023年3月期 | 1,045万円 | 46.5歳 |
2022年3月期 | 950万円 | 46.3歳 |
2021年3月期 | 1,011万円 | 45.6歳 |
2020年3月期 | 1,166万円 | 47.5歳 |
2019年3月期 | 1,738万円 | 47.4歳 |

三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#4:
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているというのも、三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由の1つです。
確かに三菱ケミカルは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、三菱ケミカルはトップ300にランクインしていることから、転職市場における三菱ケミカルの人気は非常に高いと言えます。
一方で、三菱ケミカルが公開しているデータによれば、2023年度における三菱ケミカルの中途採用比率は約51.2%となっており、三菱ケミカルは積極的に中途採用を行っていることが分かります。
このように、三菱ケミカルは転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。
実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。
簡単な経歴を登録するだけで、以下のような人気企業100社への転職可能性を数字で算出してレポートとして受け取ることができます(出典:転職可能性公式ページ)

三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#5:
石化事業と炭素事業の分社化・売却が検討されているため
三菱ケミカルがやばいと言われる理由の2つ目が、三菱ケミカルが石油化学(石化)事業と炭素事業の分社化・売却を検討しているためです。

三菱ケミカルグループは、石化事業・炭素事業を三菱ケミカルグループから分離することを検討しています。カーボンニュートラル(脱炭素)の潮流に即したリストラの断行で、収益性や競争力を高めるのが狙いです。
石化事業(石油化学事業)は主に石油由来のナフサからプラスチック原料などを製造し、炭素事業は石炭から製鉄原料のコークスなどを製造する事業です。
石化事業は、国内市場縮小による成長性の乏しさに加えて汎用品が多いため利益率も低く、原料や製品の市況変動に業績が大きく左右されるという観点からIPO等を通じた分社化を検討しています。
収益性が悪く成長率も低い事業からの撤退なので、三菱ケミカルグループ本体から見るとむしろポジティブな戦略となっており、「やばい」ことではありません。
三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#6:
子会社の売却や事業からの撤退が相次いでいるため
三菱ケミカルがやばいと言われる理由として次に挙げられるのが、子会社の売却や事業からの撤退が相次いでいるという理由です。
三菱ケミカルは事業ポートフォリオの選択と集中を行っています。例えば連結子会社のユニバーサル製缶や三菱アルミニウムのアルミ圧延・押出事業を売却することでアルミ事業から撤退しています。
ほか、アクリル繊維事業や、溶融繊維事業、やばい理由②で説明した石化事業・炭素事業を含めて不採算事業から次々と撤退しています。
三菱ケミカルはこうした汎用化学品から撤退し、半導体材料やヘルスケア事業といったより高品質が求められるスペシャリティーケミカルに注力することで事業の収益力・成長力の上昇を目指しており、会社として「やばい」わけではありません。
三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#7:
ボーナスカットでボーナスの支給が年1回となったため
三菱ケミカルがやばいと言われる理由として次に挙げられるのが、ボーナスカットでボーナスの支給が年1回となったためという理由です。
2021年度の制度変更により賞与の支給タイミングが年2回から年1回に変更となりました。
6月30日時点で在席している必要があり、実質的にはボーナスがカットされているとも言われています。
建前上は2回分のボーナスが1回分にまとめられているとのことですが、金額は減少している模様でこの点に関しては現役社員からも不評となっている模様です。

三菱ケミカルの社員口コミ
営業系職種
30歳 女性 新卒入社
三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#8:
リストラがあると言われているため
三菱ケミカルがやばいと言われる理由として次に挙げられるのが、三菱ケミカルはリストラがあると言われているという理由です。
三菱ケミカルは2020年11月4日に希望退職の発表をしています。
- 50歳以上かつ勤続10年以上の管理職
- 定年後に再雇用された人を合わせて2,900人
- 募集人数は定めず、再募集の予定はない
- 最大50カ月分の賃金を上乗せ
- 年功序列からジョブ型への移行に伴う
三菱ケミカルは年功序列からジョブ型制度への移行をするに伴い上記のような希望退職を募集しています。
以降はこうした人員削減を行っているわけではありませんが、今後もこうした人員整理は起こりうる可能性があります。
もっとも、日本企業であっても終身雇用は終わりに近づいており、どこの会社でもこうしたリスクがあるのは事実です。
三菱ケミカルが「やばい」と言われる理由#9:
採用大学のレベルが高く学歴フィルターがあると噂されているため
三菱ケミカルは採用大学のレベルが高く学歴フィルターがあると噂されているため、やばいと言われています。
大学通信によれば三菱ケミカルの採用大学は下記の通りとなっています。大阪大学が最も多く、高学歴が多いことが分かります。学歴フィルターもある程度存在しており、採用難易度は高いと言えるでしょう。
順位 | 大学 | 採用人数 |
---|---|---|
1 | 大阪大学 | 11 |
2 | 早稲田大学 | 7 |
3 | 東京大学 | 6 |
東京工業大学 | 6 | |
京都大学 | 6 | |
6 | 九州大学 | 5 |
慶應義塾大学 | 5 | |
8 | 東北大学 | 4 |
九州工業大学 | 4 | |
10 | 筑波大学 | 3 |
横浜国立大学 | 3 | |
神戸大学 | 3 | |
岡山大学 | 3 | |
同志社大学 | 3 |