三菱グループの御三家の1つとして就活生から人気の「三菱重工業」ですが、ネット上には「やばい」「潰れる」「もうだめ」などネガティブな評判が目立ちます。
本ページでは、三菱重工業社員へのインタビューを参考に、同社の評判と内情について徹底解説しています。
三菱重工業株式会社
Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

平均年収
966万円
2024年3月期
平均年齢
42.4歳
2024年3月期
平均残業時間
26.7時間
2023年度
離職率
1.4%
2023年度
有給休暇取得率
81.5%
2023年度
中途採用比率
16.0%
2023年度
なお、三菱重工業への転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

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三菱重工業とはどんな会社?
三菱重工業株式会社(通称「三菱重工」「MHI」)は、日本を代表する製造業企業の1つです。川崎重工業・IHIとともに日本の三大重工業と呼ばれ、3社の中で最も大きな事業規模を誇ります。
また、三菱UFJ銀行・三菱商事とともに三菱グループの「御三家」と呼ばれ、日本の経済界において大きな影響力を有しています。
セグメント | 事業内容 |
---|---|
エナジー | ガスタービン・コンバインドサイクル発電プラント(GTCC)、スチームパワー(バイオマスなど)、原子力発電機 |
プラント・インフラ | エンジニアリング、製鉄機械、機械システム、商船 |
物流・冷熱・ドライブシステム | 物流機器、エンジン、冷熱 |
航空・防衛・宇宙 | 防衛関連、小型旅客機、宇宙関連事業、民間航空機 |
会社名 | 三菱重工業株式会社 |
---|---|
英語名 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. |
設立 | 1950年1月 |
創立 | 1884年7月 |
本社所在地 | (丸の内本社) 〒100-8332 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 (横浜本社) 〒220-8401 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番1号 |
事業内容 | エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙 |
三菱重工業が「やばい」「潰れる」と言われる理由と内情
三菱重工業は就活生や転職者から人気の伝統的大企業ですが、Google検索で「三菱重工」と調べると「三菱重工 やばい」「三菱重工 潰れる」などネガティブなワードが目立ちます。三菱重工業への就職・転職を考えている人にとっては心配になるかもしれません。

三菱重工業は下記の様な理由からやばいと言われますが、1つ1つ読み解くと三菱重工業はやばくないことが分かります。本記事では1つ1つ解説します。
- 経営危機で早期退職を募っているため
- 仕事がきつい・激務で離職率が高いため
- 国産ジェット旅客機から撤退するため
- 転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
- 年収が高いため
- 事業に将来性がないと言われているため
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三菱重工業がやばいと言われる理由#1:
経営危機で早期退職を募っているため
三菱重工業がやばいと言われる理由の1つ目は、経営危機に陥って早期退職やリストラを実行しているという点です。
三菱重工業は2020年3月期(2019年度)の決算で20年ぶりの最終赤字を計上し、TV・新聞等で大きく話題になりました。
2019年度の事業利益は295億円の赤字に転落しましたが、要因としてはスペースジェット事業において2,633億円の減損損失を計上したことに加え、コロナ禍で自動車部品や航空機部品の出荷量が減少したことが挙げられます。
年度 | 事業利益 |
---|---|
2019年度(2020年3月期) | -295億円 |
2020年度(2021年3月期) | 540億円 |
2021年度(2022年3月期) | 1,602億円 |
2022年度(2023年3月期) | 1,933億円 |
2023年度(2023年3月期) | 2,825億円 |
20年ぶりの赤字を受け、三菱重工業は2020年10月に「2021事業計画(FY2021~2023)」という中期経営計画を公表し、3,000人規模の人員削減を行うと発表しました。
赤字転落から人員削減までの一連のニュースを受けて「三菱重工業はやばい」「三菱重工業は潰れる」という声が広がりましたが、実態はそこまで悪くはありません。
人員削減を発表した次年度の2020年度には事業利益が540億円の黒字まで回復し、その翌年の2021年度には事業利益は1,602億円まで成長しています。
スペースジェットの失敗やコロナ禍の影響で一時的に経営危機に陥ったことは事実ですが、その後のV字回復の様子からも三菱重工業が潰れる可能性は非常に低いと言えます。
2024年3月期には過去最高の売上収益を記録するなど、三菱重工業は完全に復活したと言えます。
三菱重工業がやばいと言われる理由#2:
仕事がきつい・激務で離職率が高いと言われているため
三菱重工業がやばいと言われる理由の2つ目は、仕事がきつく社員の離職率が高いと言われているという理由です。
三菱重工業に対して「ブラック」「激務」というイメージを持っている方は少なくなく、実際に10年前くらいまでは労働環境が悪かったという声も多いです。
しかし、近年では働き方改革やサステナビリティへの取り組みの結果として、三菱重工業の労働環境は大きく改善しています。全社員の総労働時間は下記の通り大きく減少しています。
年度 | 全社員の労働時間合計 |
---|---|
2019 | 2.07億時間 |
2020 | 2.00億時間 |
2021 | 1.94億時間 |
2022 | 1.75億時間 |

三菱重工業の社員口コミ
技術系職種(生産・建設・調達)
26歳 男性 新卒入社
三菱重工業が公表しているデータによると、離職率は4.1%と低く、そのうち定年などを除いた自己都合退職率は1.8%と非常に低い水準です。また、有給休暇取得率も73.7%と高水準であることが分かります。
年度 | 離職率 | 自己都合退職率 | 有給休暇取得率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 4.6% | 1.4% | 81.5% |
2022年度 | 5.6% | 1.6% | 77.0% |
2021年度 | 4.1% | 1.8% | 73.7% |
2020年度 | 3.0% | 1.0% | 74.5% |
2019年度 | 2.5% | 1.1% | 76.4% |
2018年度 | 3.1% | 1.1% | 76.8% |
2017年度 | 2.5% | 0.8% | 77.7% |
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三菱重工業がやばいと言われる理由#3:
国産ジェット旅客機から撤退するため
三菱重工業は国産ジェット旅客機の製造事業から撤退するからやばいと言われています。
三菱重工業では、100席以下の座席数を持ち、地方間輸送を担うジェット旅客機「リージョナルジェット」に分類される旅客機である「スペースジェット」を開発・製造していました。
しかしながら、2023年2月、三菱重工業はジェット旅客機「スペースジェット(旧MRJ)」の製造事業から撤退することを発表しました。
- 技術:開発長期化により一部見直し要。脱炭素対応等も必要
- 製品:海外パートナーより必要な協力の確保が困難と判断
- 顧客:北米でスコープクローズ (労使協定による機体サイズ等の制限) の緩和が進まず、 M90では市場に適合しない足下でのパイロット不足の影響もありRJ市場規模が不透明
- 資金:型式証明の取得にさらに巨額の資金を要し、上記市場環境では事業性が見通せない
三菱重工業は、2008年から国産ジェット機の開発に着手していましたが、検査項目の不備や設計変更などの問題が次々と露呈し、納入が遅れる等順調に事業が進みませんでした。
加えて、新型コロナウイルスの感染拡大で航空機市場が不透明になる中、2020年には「一旦立ち止まる」とジェット旅客機に関する事業を凍結していました。2023年になっても状況は好転せず、結果的に事業から撤退という判断に至りました。
三菱重工業が国産ジェット旅客機から撤退したことは、国産ジェットを世界に普及させるという夢が途絶えたという観点で残念なことではあります。
しかしながら、2019年度には2,633億円、2020年度には1,162億円規模の損失を計上している等、三菱重工業のなかでは不採算事業であったため、撤退は業績という観点からみるとむしろポジティブであると言えます。
三菱重工業がやばいと言われる理由#4:
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているというのも、三菱重工業がやばいと言われる理由の1つです。
三菱重工は転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、三菱重工はTOP300にランクインしていることから、転職市場における三菱重工の人気は非常に高いと言えます。
一方で、三菱重工が公開しているデータによれば、三菱重工における中途採用比率は約10-20%となっており、中途採用に積極的であることが分かります。
年度 | 中途採用比率 |
---|---|
2019年度 | 28% |
2020年度 | 14% |
2021年度 | 13% |
2022年度 | 16% |
2023年度 | 16% |
このように、三菱重工は転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。
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三菱重工業がやばいと言われる理由#5:
年収が高いため
三菱重工業は年収が高いためにやばいといわれることがあります。
三菱重工業は上場会社なので、有価証券報告書で平均年収が公開されています。有価証券報告書によれば、2024年3月期における三菱重工業の平均年収は966万円(平均年齢: 42.4歳)となっています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 966万円 | 42.4歳 |
2023年3月期 | 919万円 | 42.1歳 |
2022年3月期 | 864万円 | 41.6歳 |
2021年3月期 | 860万円 | 41.3歳 |
2020年3月期 | 868万円 | 40.7歳 |
2019年3月期 | 848万円 | 40.1歳 |
2018年3月期 | 845万円 | 39.5歳 |

三菱重工業がやばいと言われる理由#6:
事業に将来性がないと言われているため
三菱重工業がやばいと言われる理由として次に挙げられるのは、事業に将来性がないと言われているためという点です。
三菱重工業の主力領域である造船や防衛・航空機など「重厚長大型」の事業は、戦後の日本の高度成長を支えてきた事業です。
しかしながら近年では中国や韓国・その他アジアの新興国などにシェアを奪われ、「重工業はもうだめだ」という声も少なくありません。

一方で、三菱重工業の事業領域には今後ますます重要性の高まるテーマも複数含まれています。
具体的には、カーボンニュートラルに向けて注目を集める再生可能エネルギー、自動運転や電気自動車などモビリティ領域、航空宇宙・防衛分野などが挙げられます。
これらの分野は国家予算の割り振りも大きく、今後すぐになくなる可能性は低いと考えられます。特に、三菱重工業は国内重工業の業界リーダーであり、国家プロジェクトなど大型案件を中心に今後も安定した需要が見込まれます。
三菱重工業はエリート?採用大学を解説
ネット上では「やばい」「潰れる」などネガティブな声も多い三菱重工業ですが、実際には高学歴な学生が多く入社するエリート企業です。
大学通信によれば、三菱重工業の採用大学は下記の通りです。多種多様な大学から採用を行っていることが分かります。
順位 | 採用大学 | 就職者数 |
---|---|---|
1位 | 早稲田大学 | 26人 |
2位 | 九州大学 | 24人 |
3位 | 大阪大学 | 22人 |
4位 | 慶応義塾大学 | 19人 |
5位 | 名古屋大学 | 18人 |
6位 | 東北大学 | 16人 |
7位 | 東京工業大学 京都大学 | 15人 |
9位 | 東京大学 神戸大学 東京理科大学 | 14人 |
