【激務？ブラック？】NTTデータはやめとけと言われる理由

インターネット上で、NTTデータは「やばい」「やめとけ」という評判が散見されますが、実際にNTTデータは「やばい」「やめとけ」という評判は正しいのでしょうか。

そもそもどのような点で「やばい」「やめとけ」と言われているか、またその「やばい」「やめとけ」という評判は正しいのか、実際のNTTデータの社員の口コミをもとに解説いたします。

なお、NTTデータの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

本記事のポイント

NTTデータは「やめとけ」という評判がありますが、実際にそういわれている要因を1つ1つ読み解いていくと、決してそうではないことが容易にわかります。下記は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までご覧ください。

NTTデータはなぜ「やめとけ」と言われるのか？

NTTデータは下記の様な理由で「やめとけ」と言われますが、実際はやばくありません。本記事では1つ1つ解説しているので、是非ご覧ください。

NTTデータが「やめとけ」と言われる理由

• 営業含め激務になりやすく、うつ病になると言われることもあるから
• 中途採用は厳しく、転職失敗しやすいから
• 年収水準が高いから
• 転勤が多いから
• 採用大学のレベルが高く、学歴フィルターがあると噂されているから

NTTデータに転職するためにやるべきこと

NTTデータは転職市場で非常に人気の高い企業ですが、前職での実績や選考対策次第で十分に転職できる可能性があります。

中途でNTTデータに転職するためには、NTTデータをよく知る転職エージェントを活用することが重要です。

転職エージェントは無料で何社でも利用することができ、企業研究から書類作成・面接対策まで全てサポートしてもらえます。

中でも『ASSIGN（アサイン）』は全国のエージェントの中から『JAPAN HEADHUNTER AWARD』の最優秀賞に選ばれた大手の転職エージェントで、実際の利用者の口コミも非常に良いのでおすすめです。

20代・30代向けの高年収求人を多数扱っていることに加え、一人ひとりにオーダーメイドのキャリアプラン資料を作成するなど、他のエージェントとは一線を画した丁寧すぎるサポートが特徴です。

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NTTデータはどんな会社？仕事内容は？

NTTデータ（株式会社エヌ・ティ・ティ・データ）は官公庁や自治体、金融機関、様々な業種の企業へ向けた、情報システムの構築を行っている日本のシステムインテグレータ（SI）であり、情報サービス事業で業界最大手の企業です。

NTTデータは、NTTグループに属しており、NTT、NTTドコモ、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズといった企業とともに国内最大規模の経済ネットワークを有しています。

会社名	株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
英語名	NTT DATA CORPORATION
売上高	34,902億円（2023年3月期）
資本金	204,446百万円
本社所在地	東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル

主な事業領域は下記の通りです。これらの事業領域のほか、海外の関係者と協力した開発や日本企業の海外進出支援も担っています。

官公庁・自治体・教育	税務、雇用・労働、貿易、交通など、社会を支える情報システムの開発・運用など
医療・ヘルスケア	健康増進・疾病予防を支える健康管理システムや医療情報の共有化による医療業務の効率化・高度化を図る地域医療連携ネットワークなど
銀行・保険・証券	幅広い金融機関へ、個別利用型や共同利用型など、規模や目的に応じたシステムをアウトソーシングサービスを提供
クレジット・決済	金融機関同士や小売会社、クレジット会社、行政などの決済・収納窓口を結ぶネットワークシステムを開発・運用
通信・放送	メールやWebアクセス、決済サービスなどを提供するスマートフォンの稼働を支えるシステムを提供
電力・ガス	次世代に向けた持続可能な社会を構築するために、環境負荷を低減させるITソリューションを提供
製造・物流	生産・販売・物流など一連の業務プロセスの合理化・効率化や、バックオフィス系ソリューションの提供
流通・サービス	先進の流通ソリューションやサービスを展開
基盤技術	クラウド／オープンソース技術を活用し、IT基盤のサービス利用への移行や最適化を支援

国内事業のセグメントは「公共・社会基盤」、「金融」、「法人・ソリューション」に分かれており、それぞれの売上高、営業利益は下記の通りです。

セグメント	売上高	営業利益
公共・社会基盤	6,359億円	686億円
金融	6,622億円	688億円
法人・ソリューション	5,204億円	514億円

海外事業の展開にも積極的で、北米、EMEA・中南米合わせて1兆円以上の売上を記録しています。

地域	売上高
北米	5,943億円
EMEA・中南米	6,925億円

NTTデータの転職難易度は？

NTTデータは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

NTTデータの選考フロー

NTTデータの選考フローは公式に公開されており、下記のようなフローとなっています。なお、詳しくは、NTTデータへの転職方法のページをご覧ください。

NTTデータの選考ステップは上記の通りとなっています。面接が2回と明言されているので、NTTデータの選考を受けようとしている人は頭に入れておくことをおすすめします。

NTTデータはなぜ「やめとけ」と言われるのか？

日本を代表するIT企業のNTTデータですが、Googleで「NTTデータ」と検索すると関連キーワードに「やめとけ」というネガティブなワードがあります。

NTTデータへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。以降では、ネット上で「やめとけ」と言われる理由について、実態を解説していきます。

NTTデータがやめとけと言われる理由①:
営業含め激務になりやすく、うつ病になると言われることもあるから

NTTデータは営業含め激務になりやすく、うつ病になると言われることもあるから「やめとけ」と言われることがあります。。

NTTデータは月間平均残業時間自体を公開しているわけではありませんが、年間平均総労働時間を公開しており、そこから残業時間を計算することができます。定時勤務時間を公式より7.5時間、年間有給休暇を20日とすると、2021年度におけるNTTデータの残業時間は27.7時間となっており、それほど長い水準ではないことが分かります。

年度	年間総労働時間	月間平均残業時間
2018	1,890時間	20.0時間
2019	1,876時間	18.8時間
2020	1,984時間	27.8時間
2021	1,982時間	27.7時間

NTTデータは平均的な残業時間水準となっています。NTTデータは平均年収水準も他社と比べて高いので、労働時間対比で収入の高い会社となっています。

NTTデータで激務になるタイミング

一方で、NTTデータでは、下記のようなタイミングで激務となってしまう場合があります。

NTTデータが激務になるタイミング①:
クライアントの期待値が高く、通常の勤務時間では終わらない量を求められる

NTTデータでは、プロジェクトを受注する際に最終成果物のイメージをある程度握っており、その成果物を作るのに必要な工数から逆算してメンバーのアサインを行います。

しかし、クライアントの期待値が予想より高かった場合には、プロジェクト受注時に想定していたメンバーの工数では足りず、（追加でメンバーを投入できない場合は）各メンバーの労働時間が長くなります。

NTTデータが激務になるタイミング②:
プロジェクトが途中で炎上し、当初予定していた以上の仕事量が必要になる

NTTデータが激務になるタイミングの2つ目は、プロジェクトが途中で炎上することによって仕事量が増える場合です。

炎上が起きるケースとしては、プロジェクト受注時にNTTデータ側とクライアント側に理解のずれがあるケースや、プロジェクト期間中にクライアント企業の戦略や外部環境に大きな変化が起きるケースなど、さまざまなケースがあります。

炎上を事前に予想することは不可能であり、（残念ながら）一定確率で発生する事象なので、プロジェクトが炎上した際の激務は仕方ないものとして受け入れるしかありません。

NTTデータが激務になるタイミング③:
プロジェクトの山場や納期の直前で時間的な制限がある

NTTデータが激務になるタイミングの3つ目は、プロジェクトの山場や納期の直前で時間的な制限がある場合です。

コンサルでは、基本的にプロジェクトの締め切りがありますが、成果物が終わってなかったりすると、納期に間に合わせるために激務になる場合があります。もっとも、これはコンサルに限ったことではなく、納期や大きな会議体が近い場合は関連部署が忙しくなる事業会社と同様です。

NTTデータが激務になるタイミング④:
ITシステムの導入に伴う休日出勤

NTTデータはIT系のプロジェクトが多いですが、顧客のITシステム入れ替え等は顧客企業が休日の間に行うことが多い（平日にITシステムを変更するとトラブルが起きた場合の影響が大きいため）ため、休日出勤が求められ、結果的に激務になるという要因もあります。

NTTデータがやめとけと言われる理由②:
中途採用は厳しく、転職失敗しやすいから

NTTデータにおいて中途採用は厳しく、転職失敗しやすいという理由でNTTデータはやめとけと言われることがあります。

NTTデータの転職難易度は非常に高いというのは間違いありません。『doda』が発表している「転職人気企業ランキング2023」を参考にすると、全体で33位となっています。

日本企業のみならず外資系企業も含めた全社の中での転職人気ランキングであり、NTTデータの転職人気が高いことが分かります。

一方で、NTTデータの採用者数を見てみると下記の通りとなっています。全体の採用者数における4割程度が経験者採用となっており、積極的に中途採用を実施していることが分かります。

もちろんこうした中途の積極採用がNTTデータにおける中途採用人気に繋がっている一方で、そもそも中途の採用人数が多いので、NTTデータはしっかりとした準備ができていれば十分に転職が可能な企業といえるでしょう。

年度	新卒採用数	経験者採用数	経験者採用比率
2019年度	435人	199人	31.4%
2020年度	477人	325人	40.5%
2021年度	511人	314人	38.1%

なお、NTTデータの転職方法に関しては下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

NTTデータがやめとけと言われる理由③:
年収水準が高いから

NTTデータは年収が高く、NTTデータ以上の待遇の企業を探すのが難しいため、「やめとけ」と言われることがあります。

NTTデータは確かに待遇がよく、有価証券報告書によれば平均年収は867万円となっています。確かに待遇が良いものの、それが原因でNTTデータへの転職を諦める必要はありません。

年度	平均年収	平均年齢
2023年3月期	867万円	39.0歳
2022年3月期	852万円	39.0歳
2021年3月期	842万円	38.9歳
2020年3月期	834万円	38.9歳
2019年3月期	828万円	39.0歳
2018年3月期	821万円	39.0歳

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、NTTデータの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビエージェントが公表している業種別平均年収ランキングによると、システムインテグレーター・ソフトハウス企業の平均年収は502万円となっており、NTTデータの平均年収はシステムインテグレーター・ソフトハウス企業全体の平均年収よりも高い水準になっています。

中途でNTTデータに転職した場合の年収は？

中途でNTTデータに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

NTTデータの年収に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

NTTデータがやめとけと言われる理由④:
転勤が多いから

NTTデータは転勤が多いから「やめとけ」と言われることがあります。基本的にNTTデータは転勤が少ないと評判であり、採用された都市での勤務が基本ですが、全国展開しているため一部転勤となる可能性もあります。

また、海外事業も強いため、下記の様な国への転勤となる可能性があります。なお、海外勤務の際は赴任手当がつくうえ、現地での住居費等は会社負担になるので、大きく年収が上がるのがメリットです。

NTTデータがやめとけと言われる理由⑤:
採用大学のレベルが高く、学歴フィルターがあると噂されているから

大学通信によれば、NTTデータの採用大学は下記の通りです。早慶や大阪大学が中心ですが、全体的な採用人数（2021年度は511人）も多いため、学歴フィルターがあるわけではありません。

#	大学	採用人数
1	早稲田大学	87
2	慶應義塾大学	58
3	大阪大学	24
	東京理科大学	24
5	同志社大学	23
6	東京大学	19
7	東京工業大学	18
8	北海道大学	16
	筑波大学	16
	上智大学	16
	明治大学	16
	立教大学	16

まとめ: NTTデータはやばい会社ではない

本記事では、NTTデータが「やめとけ」と噂されている理由とその実態について調べてきましたが、NTTデータは決してそのような会社ではありません。

NTTデータは激務なのではないかという評判もありましたが、近年は激務度合いも改善され、年収水準も高いおすすめの会社となっています。