【難易度B】日本生命保険に転職するには？中途採用の面接・倍率と対策

日本を代表する保険会社として、転職市場における人気の高い日本生命保険。本ページでは、日本生命保険における中途採用（キャリア採用）の選考フローや面接内容、選考倍率・転職難易度について解説しています。

日本生命保険はどんな会社？

日本生命保険相互会社は、1889年に設立された日本最大級の生命保険会社です。個人および法人向けに多様な生命保険商品を提供し、長年にわたり国内の生命保険市場をリードしています。

大企業ならではの安定した雇用体系が取られているうえ、日本生命保険で働いた経験によって市場価値を大きく上げることもできます。ネームバリューも非常に高いので、転職市場ではおすすめの会社です。

日本生命保険の転職元・日本生命保険からの転職先

日本生命保険への転職元及び転職先の一例は下記の通りです。あくまで一例なので、下記のようなキャリア以外も十分にあり得ます。

日本生命保険の転職難易度は？中途採用は厳しい？

結論から言うと、日本生命保険は転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、日本生命保険はTOP300にランクインしていることから、転職市場における日本生命保険の人気は非常に高いと言えます。

年度	中途採用比率
2021年度	91%
2022年度	90%
2023年度	91%

一方で、日本生命保険が公開しているデータによれば、2023年度の日本生命保険における中途採用比率は91%となっており、日本生命保険は中途採用に積極的であることが分かります。

日本生命保険は転職市場における人気が高い一方で、中途採用に積極的であることから、転職難易度はそれほど高くないと言えます。

特に、日本生命保険で保険を販売する保険営業職や、各種コーディネーターなどは転職難易度はそれほど高くありません。逆に総合職などは転職難易度は高くなりやすいです。

職種	詳細
総合職・エリア業務職	■ 保険・金融商品の販売、資産運用、経営管理等、広範なビジネス・フィールドを舞台とした職務 ■ 国内外の４年制大学または大学院を2021年４月から2025年３月までに卒業・修了（見込み）の方（学部・学科、性別、国籍不問）
サービスコーディネーター	■ 窓口来店の顧客、日本生命保険の契約者を対象に、手続き・アフターサービスを中心としたコンサルティングを行う ■ 高卒以上の学歴を有する方、性別不問、国籍不問
ニッセイトータルパートナー	■ 個人・企業を問わず、総合的な保険のコンサルティング・セールスを行う ■ 原則採用時満50歳未満(職務経験不問)で、​高卒以上の​学歴を​有する、​または​同等の​学力等が​あると​認められる​方​(国籍不問、​性別不問)
エリアサービスコーディネーター	■ 都心部のお客様に対するファイナンシャルプランニング、アフターサービスを行う ■ 短大卒以上の学歴を有する方。性別・国籍不問・学部学科不問。業界・営業未経験者歓迎
エージェンシーパートナー	■ 提携している生保代理店の保険販売・募集サポートや、生保代理店への当社代理店制度のご案内、登録勧奨を行う ■ 満65歳未満の方 （定年年齢65歳）／高卒以上の学歴を有する方 （国籍不問）

日本生命保険は第二新卒でも転職できる？第二新卒の転職難易度は？

日本生命保険は第二新卒であっても十分に転職することが可能です。

日本生命保険への中途採用（キャリア採用）における選考フロー・流れを解説

日本生命保険の選考フローは、下記のようなフローとなっています。

日本生命保険の中途採用の倍率・選考通過率

2025年2月時点において、日本生命保険の中途採用倍率に関する公式のデータはありません。

日本生命保険は中途採用で人気が高いため、上記の一般的なデータよりも倍率が高い可能性があります。

日本生命保険の選考フローと対策#1:
応募

まずは、日本生命保険の中途採用ページから応募します。応募は下記のような職種ごとに行います。

職種	詳細
総合職・エリア業務職	■ 保険・金融商品の販売、資産運用、経営管理等、広範なビジネス・フィールドを舞台とした職務 ■ リーテイル部門、ホールセール部門、資産運用部門、海外事業部門、コーポレートスタッフなど
サービスコーディネーター	窓口来店の顧客、日本生命保険の契約者を対象に、手続き・アフターサービスを中心としたコンサルティングを行う
ニッセイトータルパートナー	個人・企業を問わず、総合的な保険のコンサルティング・セールスを行う
エリアサービスコーディネーター	都心部のお客様に対するファイナンシャルプランニング、アフターサービスを行う
エージェンシーパートナー	提携している生保代理店の保険販売・募集サポートや、生保代理店への当社代理店制度のご案内、登録勧奨を行う
スタッフ	本店・本部、全国の支社・営業部における一般事務職務

職種によって転職難易度や仕事内容が大きく変わってくるため、自分に合った職種を選ぶのが大事です。

日本生命保険の選考フローと対策#2:
書類選考・適性検査（Webテスト）

書類選考では自分の職務経歴書を提出することとなります。自分の職務経歴書においては、自分の名前や職歴・成し遂げた実績や自己PRといった項目を記載する必要があります。

書類選考においては自分の持つ経験や強みがなぜ日本生命保険に活きるのかということを意識して書きましょう。

自分が培ってきたビジネスに関する知見やチームマネジメント力など、日本生命保険で働く上で役立つと思える経験やスキルを強調して記載することが重要です。

日本生命保険の選考フローと対策#3:
面接

書類選考を通過したら次は面接となります。日本生命保険における中途採用では面接が2回程度（一次・最終）となっています。

少なくとも上記のような一般的な質問に対する回答は事前に準備し、模擬面接で自分の意見を言えるようにきちんと練習しておきましょう。

選考に通過するためには、①自分で想定質疑応答集を書き起こし回答を作成、②それを模擬面接で声に出して話せるようにする というフローで練習をすることがとても大事です。

模擬面接の相手としては転職エージェントを活用することをおすすめします。転職エージェントは面接においてきちんと面接官に刺さる回答例を理解しているだけではなく、模擬面接の相手もしてくれます。

なお、日本生命保険が中途採用を積極的に行っている背景は下記の通りです。こうした背景を理解して回答すると、より内定の可能性が高まります。

テーマ	詳細
国内保険事業の バリューアップ	日本生命グループの中核をになう営業職員チャネルの魅力をさらに高めるとともに、国内保険における全てのマーケットでトップカンパニーとなることを目指します。
国内における安心の さらなる多面化	アセットマネジメント・ヘルスケア・介護・保育等の事業を本格展開し、お客様に多様な安心を提供するとともに、新たな収益軸の確立を目指します。
海外事業化	既存事業の成長と事業投資等に取組み、海外事業を国内事業に並び立つ、一定規模の安定した事業として確立させることを目指します。
財務戦略の ステージアップ	資産運用において安定的な運用益の確保や社会課題解決へのさらなる貢献を目指すとともに、健全性とのバランスに留意しつつ、成長投資・契約配当拡大を推進していきます。
強固な経営基盤構築	成長戦略を実行するために、未来の当社グループを支える人的資本の強化、成長戦略を支えるIT基盤の強化、AIや最先端のイノベーション技術を活用した業務プロセスの変革を進めていきます。

日本生命保険の選考フローと対策#4:
採用条件の交渉

面接を通過し内定を得ても、転職活動は終わりではありません。年収や待遇が一律で決まっている新卒採用とは異なり、中途採用では交渉次第で年収や待遇が変わることが少なくありません。

内定時には改めて現職での待遇を伝え、それを上回るようなオファーを提示・それに納得できるかについて話し合います。

中途採用において年収の交渉は失礼に当たるものではなく、ここでしっかりと交渉しておくことで後悔なく転職・入社することができるでしょう。

一方で、転職エージェントを使用せず、自分で年収や待遇の交渉を行う難易度は非常に高いです。選考の段階から転職エージェントを活用していれば、転職エージェントが採用条件の交渉についても代行してくれます。

日本生命保険への転職に向いている人の特徴

本項目では、日本生命保険への転職に向いている人の特徴についてご説明します。下記のような特徴に当てはまっている人は転職できる可能性が高く、かつ最適な転職先となるでしょう。

日本生命保険への転職に向いている人の特徴#1:
同業界や競合他社出身の人

日本生命保険と事業領域が近い金融企業や保険会社から日本生命保険に転職するというのはよくあるケースです。

保険会社では保険に関する知識が必須です。同業界や競合他社出身で、保険に関する専門的なスキルや経験を持っている方は、保険会社でも高く評価されると言えます。

日本生命保険への転職に向いている人の特徴#2:
営業の経験がある人

営業力がある人も、日本生命保険への転職に向いている人の特徴だと言えます。

保険会社では、法人・個人ともに相手のニーズを正確に把握し、それに応じた最適なソリューションを提案する力が重要です。

そのためには、顧客の課題や期待を深く理解し、適切に説明・説得できる「営業力」が求められます。また、信頼関係を構築し、長期的な取引につなげるためのコミュニケーション力や交渉力も求められます。

相手のビジネスやニーズを理解してサービスを提案できる営業力のある人は、保険会社への転職に向いていると言えます。

日本生命保険への転職に向いている人の特徴#3:
汎用性の高いスキルや専門的な経験を持っている人

汎用性の高いスキルや専門的な経験を持っている人も、日本生命保険への転職に向いていると言えます。

下記のようなどこの会社でも通用する汎用性の高いスキルを持っている人は、日本生命保険への転職活動でアピールしやすく、かつスキルを発揮する機会も多く設けられています。

異業種からの転職は可能ですか？

可能です。当社には、資産運用、ITデジタル、法務など非常に幅広い領域がありますので、異業種のご経験のある方を積極的に採用しております。

日本生命保険への転職に向いている人の特徴#4:
未経験の業界でもキャッチアップする気がある人【20代・第二新卒等】

日本生命保険への転職に向いている人の特徴として、未経験の業界でもキャッチアップする気があるという点が挙げられます。

特に20代前半～20代後半の場合は、日本生命保険で活かせる経験が直接的になくてもこうしたキャッチアップする気概があることで、転職が十分に可能です。

日本生命保険への転職に向いている人の特徴#5:
年収を上げたい人・自分の市場価値を上げたい人

年収を上げたい人・自分の市場価値を上げたい人は、日本生命保険への転職に向いています。

日本生命保険に転職すると、年収が上がるというだけでなく自分自身の市場価値も上がるというメリットがあります。

営業職の場合は、営業成績・インセンティブによって年収が高くなります。また、総合職の場合は年収1,000万円を狙うこともできます。

転職後に合わなくても、日本生命保険で数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなります。

転職活動における幅も広がるため、より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになります。

中途で日本生命保険に転職した場合の年収は？

中途で日本生命保険に転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることでしょう。

日本生命保険への転職を成功させるためには、転職エージェントの活用がおすすめ

日本生命保険へ転職するためには、転職エージェントを活用することも重要です。

書類選考においては書類添削、面接においては模擬面接、更に内定後の条件交渉まで、転職エージェントは首尾一貫して求職者のサポートをしてくれます。

書類選考や面接においては、第三者による添削や練習・フィードバックがあることによって圧倒的に合格率を改善することができます。

選考対策だけでなく、転職エージェントは面接官に関する情報や、どのような質問が実際に面接で行われたか、どの部門での採用が積極的かなど、外部からは正確に分からない情報についても豊富に持っています。

書類選考を通過できる職務経歴書の書き方

本項目では日本生命保険の書類選考を通過できるような職務経歴書の書き方についてご紹介します。まずそもそも、職務経歴書に盛り込むべき項目は下記の通りです。

基本情報・職歴・学歴は自身の情報について簡単に説明すればよいので今回は詳述を割愛します。

職務要約

職務要約とは、上記のような職歴を簡単に要約することです。文字数としてはそれほど長い必要はなく、内容としては下記の様なイメージです。

事実を羅列すれば良く、感想等は必要がありません。経歴を要約し端的に伝えることを意識しましょう。また、下記の様な文章は、面接における自己紹介のスクリプトにもなります。

現職における実績

現職における実績では、①いつ、②何を行ったか、③自身はどのような役割を担っていたか、④結果としてどういう結果になったか、という伝え方をするとわかりやすいでしょう。

ここでは主観に基づく感想などではなくあくまで事実を記載することが重要です。

簡潔かつ分かりやすく記載すること、また、面接においては職務経歴書に記載のある項目について深堀される傾向にあるため、面接の際に深堀してほしいことを記載するようにしましょう。

自分の強み・PR

自分の強み・PRに関しては、現職における実績や業務内容・自身のスキルに紐づいてそれが日本生命保険にどのように活きるかを記載することがポイントです。

自己PRに関しては面接でも聞かれるため、回答を必ず用意しておくようにしましょう。また、現職でのスキルだけではなく、英語を話せることや、公認会計士等の資格も是非アピールするべきです。

日本生命保険に転職すると後悔・失敗する可能性がある？

転職において高い人気を集める日本生命保険ですが、中には日本生命保険に転職して後悔・失敗したという声もあります。例えば、以下のような点が後悔のポイントです。

日本生命保険では、「思っていた仕事と違う」「配属が希望と異なる」などが原因で転職を後悔することに繋がりやすいです。

しかしながら、日本生命保険はミスマッチさえ起きなければとても働きやすい上に年収も高い会社です。ブランドネームも高く、日本生命保険に入社した後は更なるキャリアアップも見込めます。

未経験者も多く在籍しており、転職先としておすすめできる会社なだけに、転職エージェントを活用するなどして入社前後のギャップをなくし、転職しても後悔しないように対策をすることが非常に重要です。