富士ソフトの評判を解説【やばい？誰でも受かる？離職率が高い？】

そもそもどのような点で「やばい」「やめとけ」と言われているか、またその「やばい」「やめとけ」という評判は正しいのか徹底解説します。

なお、富士ソフトへの転職方法・転職難易度は下記の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

富士ソフトってどんな会社？

富士ソフトは1970年に設立された独立系の大手システムインテグレーターです。

横浜を拠点として、通信インフラや社会インフラ、機械制御などの組み込み系ソフトウェア開発のほか、業務系ソフトウェア開発やネットビジネスソリューションなど幅広くシステム開発を行っています。

富士ソフトはなぜ「やばい」「潰れる」「どうなる」と言われるのか？

日本を代表する独立系SIerの富士ソフトですが、Googleで「富士ソフト」と検索すると関連キーワードに「やばい」というネガティブなワードがあります。

富士ソフトへの就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。

以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。

富士ソフトが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#1:
投資ファンドのベインキャピタルとKKRに奪い合いされているため

ベインキャピタルとの奪い合いの末、投資ファンドのKKRに買収されるためというのが、富士ソフトが「やばい」「やめとけ」と言われる理由の1つです。

富士ソフトをめぐっては、アメリカの投資ファンドのKKRとベインキャピタルがともに会社の非上場化をめざして買収を提案し、争奪戦の様相となっています。

富士ソフト 米ファンドKKRが35％株式取得発表もTOB2回目実施へ

2024年、富士ソフトは米国の巨大投資ファンドであるベインキャピタル・KKR両社から買収提案をなされています。米国の二大投資ファンドによる争奪戦となっており、大きな注目が集まっています。

富士ソフトが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#2:
激務かつパワハラで辞めたい人が多く離職率も高いと言われているため

富士ソフトはパワハラ・激務なためやばいと言われています。

富士ソフトは公式に平均残業時間を公開しています。公式によれば、2023年度における富士ソフトの年間平均残業時間は23時間54分となっており、非常に短い水準であることが分かります。

年度	年間平均残業時間
2017年度	23時間58分
2018年度	23時間52分
2019年度	23時間26分
2020年度	23時間15分
2021年度	25時間13分
2022年度	24時間30分
2023年度	23時間54分

社員の口コミを見ると、働き方改革の影響で残業は少なくなっており、プライベートとの調整は非常にしやすくなっている模様です。近年は働き方改革の影響もあり、残業時間は大幅に減少傾向にあります。

また、富士ソフトにおける入社三年後離職率は約21.0%となっています。厚生労働省によれば平均的な離職率は13.9%程度と言われているため、離職率は平均より少し高い程度と分かります。

パワハラに関してはかつてはよく見られた模様ですが、最近ではコンプライアンス遵守意識も強くほとんど見られなくなっている模様です。

富士ソフトが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#3:
年収が低いと言われているため

富士ソフトがやばいと言われる理由の2つ目として、年収が低いと言われているという理由が挙げられます。

富士ソフトは上場企業なので有価証券報告書の中で社員の平均年収を開示しています。有価証券報告書によれば、2023年12月期における富士ソフトの平均年収は600万円（平均年齢: 35.6歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2023年12月期	600万円	35.6歳
2022年12月期	620万円	35.6歳
2021年12月期	600万円	35.8歳
2020年12月期	590万円	35.7歳
2019年12月期	590万円	35.6歳
2018年12月期	595万円	36.2歳

富士ソフトの年収は低いと言われることがありますが、国税庁が公表しているデータによると日本人の平均年収は461万円となっており、富士ソフトの平均年収は十分に高い水準だと言えます。

また、マイナビエージェントが公表している業種別平均年収ランキングによると、システムインテグレーター・ソフトハウス企業の平均年収は502万円となっており、富士ソフトの平均年収はシステムインテグレーター・ソフトハウス企業全体の平均年収よりも高い水準になっています。

富士ソフトが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#4:
転職難易度・中途採用倍率が高いと言われているため

転職難易度・中途採用倍率が高いと言われているため、富士ソフトはやばいと言われることがあります。

確かに、富士ソフトは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

富士ソフトによれば、2023年度の富士ソフトにおける中途採用比率は29.4%となっており、富士ソフトは中途採用に積極的であることが分かります。

年度	中途採用比率
2021年度	24.3%
2022年度	30.1%
2023年度	29.4%

このように、富士ソフトは転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的で採用人数も多いです。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。

富士ソフトが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#5:
物言う株主（アクティビスト）から攻撃されていて、潰れると思われていたため

富士ソフトがやばいと言われる理由として、物言う株主（アクティビスト）から攻撃されていて、潰れると思われていたためです。

2022年頃、富士ソフトは物言う株主（アクティビスト）である3Dインベストメント・パートナーズから、富士ソフトの企業価値を向上させるための提案を受けていました。

提案の詳細については割愛しますが、サマリーは下記の通りです。低い資本効率性や取締役会の攻勢に対する提案といった内容が主です。

確かにこうしたアクティビスト（ファンド）に改善を要求されると聞くとネガティブなイメージとなってしまうことがあります。

しかしながら、3Dインベストメントパートナーは飲料会社のサッポロホールディングスや東芝といった会社にも提案を出しており富士ソフトだけが標的になっているわけではありません。

そもそも株主は会社に対して改善を要求する権利があり、3Dインベストメントパートナーはこうした正当な権利を基に提案を出しているという極めて正当な行為です。

富士ソフトはこうした提案を真摯に受け止めて、企業価値の向上に取り組む必要がありますが、むしろ企業としては改善していくということで「やばい」わけではありません。

富士ソフトが「やばい」「やめとけ」と言われる理由#6:
採用人数が多すぎて、採用大学のレベルが低く誰でも入れる・内定が取り消しになると思われているため

富士ソフトは採用人数が多すぎて、採用大学のレベルが低く誰でも入れる・内定が取り消しになると思われているため、やばいと言われています。

大学通信によれば富士ソフトの採用大学は下記の通りとなっています。東洋大学が最も多く学歴を見てもだれでも入れるわけではないでしょう。

順位	大学	採用人数
1	東洋大学 日本大学	25人
3	立命館大学 明治大学	22人
5	神奈川大学	16人
6	関西大学 近畿大学	15人
8	法政大学	14人
9	東海大学	12人
10	龍谷大学	10人

富士ソフトの採用人数は毎年600-800人程度となっています。採用人数が多いのは確かですが、誰でも入れるわけではありません。また、内定取り消しという事態はこれまで起こっていません。

年度	男性	女性
2021年度	477人	200人
2020年度	487人	154人
2019年度	674人	174人