インターネット上で、富士薬品は「やばい」という評判が散見されますが、実際に富士薬品は「やばい」という評判は正しいのでしょうか。
そもそも富士薬品はどのような点で「やばい」と言われているか、またその「やばい」という評判は正しいのか、徹底解説します。
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富士薬品はどんな会社?
富士薬品は配置薬販売、ドラッグストア・調剤薬局、医療用医薬品販売、医薬品研究開発、医薬品製造の5つの柱を軸に運営している複合型医薬品企業です。
事業 | 事業内容 |
---|---|
配置薬販売事業 | 救急箱を無料でお届け |
ドラッグストア・調剤薬局事業 | ドラッグストア(セイムズ)を運営。全国1,360店舗を展開 |
医療用医薬品販売事業 | 医療機関に医薬品の情報提供を通じて支援 |
医薬品研究開発事業 | 新薬創製のための研究開発 |
医薬品製造事業 | 多種多様な剤型のOTC医薬品や医療用医薬品を製造 |

現代表取締役社長は高柳 昌幸氏で、本社は埼玉県さいたま市大宮区にあります。
会社名 | 株式会社富士薬品 |
売上高 | 3,730億円 |
総従業員数 | 19,362名 |
資本金 | 31億円 |
本社所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区桜木町4丁目383番地 |
富士薬品はなぜ「やばい」と言われるのか?
製薬企業の富士薬品ですが、Googleで「富士薬品」と検索すると関連キーワードに「やばい」というネガティブなワードがあります。

富士薬品への就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。
言われる理由・裏事情
- 業績が悪く潰れると思われているため
- 営業のノルマが厳しく、押し売りがあるため
- 激務かつパワハラのある社風で離職率も高いと言われているため
- 年収に賞与がなく、低い水準となっているため
- 中途採用に積極的だと言われているため
- 置き薬(配置薬事業)でトラブルがよく起きているため
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富士薬品が「やばい」と言われる理由・裏事情#1:
業績が悪く潰れると思われているため
富士薬品は業績が悪く潰れると思われているため、「やばい」と言われることがあります。
年度 | 売上高 | 営業利益 |
---|---|---|
2018年度 | 3,860億円 | 69億円 |
2019年度 | 3,969億円 | 74億円 |
2020年度 | 3,900億円 | 44億円 |
2021年度 | 3,715億円 | 24億円 |
2022年度 | 3,730億円 | 60億円 |
確かに富士薬品の業績は横ばいで推移しており、成長基調にはありません。ただし、ドラッグストアなどといった消費者向け医薬品業界は供給過多にあり、競争環境が厳しいというのも事実です。
ただし、富士薬品は消費者向けの医薬品事業のみならず製薬事業も担っており、製薬や創薬といったところで開発がうまくいけば十分に将来性はあると言えます。
富士薬品が「やばい」と言われる理由・裏事情#2:
営業のノルマが厳しく、押し売りがあるため
富士薬品は、営業のノルマが厳しく、押し売りがあるため「やばい」と言われることがあります。富士薬品は医療機関への医薬品の販売のほか、配置薬事業などで営業活動が活発に行われている会社です。
特に配置薬営業では訪問ノルマが厳しく、下記の様に紹介されています。
役職 | 役割 |
---|---|
一般社員 | 1000~1300軒の担当先を訪問し、配置薬営業のスキルを身につける |
主任 | 営業所において3~5名の班を率いる班長へ。その後、主任へ昇進 |
所長 | 早ければ2、3年で所長へ昇進。その後、マネージャーなどさらなる上級ポストを目指す |
配置薬の提案と入れ替えを行うのが営業職の役割ですが、一日の訪問件数は16件ほどと非常に多いというのも特徴的です。このように、富士薬品は営業ノルマが「厳しい」というのが「やばい」と言われる理由です。
富士薬品の営業における評価は年功序列ではなく実力主義での評価となっており、営業での成績を踏まえて年収が決まってきます。自身の年収に直結することから、ノルマを達成するために一部「押し売り」のようなことが行われているとも噂されています。
営業スタッフの評価は、平等で透明な評価制度。たとえば、売上金額の予算達成率や新規開拓顧客件数、薬の種類別前年同月比など、合計20の評価指標を設け、それぞれの達成率で評価されます。また、毎月集計される「営業実績評価表」は、社内のイントラネットを通じてオープンにされており、誰でもすべての営業スタッフの評価表を閲覧できるようになっています。これにより、全営業スタッフ内での順位も、営業所内での順位も把握でき、仕事のモチベーションになっています。
富士薬品 営業職の評価項目
富士薬品が「やばい」と言われる理由・裏事情#3:
激務かつパワハラのある社風で離職率も高いと言われているため
富士薬品は激務かつパワハラのある社風で離職率も高いと言われているため、「やばい」と言われることがあります。
ただし、激務・パワハラを苦にしているというよりは、営業ノルマが厳しいという点が離職につながっている模様です。
平均勤続年数は9年7か月となっており、有給休暇取得率も63.8%となっています。
社員平均年齢 | 39歳5か月 |
平均勤続年数 | 9年7か月 |
男女比 | 男性: 70.0%、女性: 30.0% |
有給休暇取得率 | 66.3% |
育児休暇取得率 | 男性: 42.2%、女性: 100.0% |
育児休暇からの復帰率 | 100% |
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富士薬品が「やばい」と言われる理由・裏事情#4
年収に賞与がなく、低い水準となっているため
富士薬品では、年収に賞与がなく、低い水準となっているために「やばい」と言われることがあります。
富士薬品の平均年収は公開されていませんが、タレントスクエア独自の調査によれば富士薬品の平均年収は521万円となっており、日本の平均年収(461万円)と比較すると高い水準です。
また、富士薬品では基本的に賞与が無く、営業実績手当が支給されるという点が特徴的です。
営業の成績に応じた手当が支給されるため、営業成績が良い人は高い年収を実現できる一方で、営業成績が悪い人は年収が低くなってしまうという点に留意が必要です。
富士薬品が「やばい」と言われる理由・裏事情#5:
中途採用に積極的だと言われているため
中途採用に積極的だと言われているため、富士薬品はやばいと言われることがあります。
年度 | 中途採用比率 |
---|---|
2018年度 | 64.5% |
2019年度 | 57.2% |
2020年度 | 53.4% |
2020年度における富士薬品の中途採用比率は53.4%となっており、全体の半分程度が中途採用であることが分かります。
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富士薬品が「やばい」と言われる理由・裏事情#6:
置き薬(配置薬事業)でトラブルがよく起きているため
富士薬品は置き薬(配置薬事業)でトラブルがよく起きているため「やばい」と言われることがあります。しかしながら、実際に調査してみても富士薬品の置き薬自体が大きくトラブルになっているという報道などはありません。
ただし、富士薬品が悪いわけではなく「富士薬品の名をかたった不審な訪問販売」があったという情報が寄せられております。会社はそれに対して声明も下記の通り出しています。
最近、株式会社富士薬品(以下、当社)の名をかたり商品を販売する、不審な訪問販売が岡山県久米郡久米南町において発生しているとの情報が寄せられています。当該事業者は、当社と一切関係がございませんので、十分ご注意いただきますようお願い申し上げます。
当社の名をかたった不審な訪問販売にご注意ください 2022年4月8日
なお、当社の配置薬営業の担当者は、裏面に社名の記載された「配置従事者身分証明書」を必ず携帯しております。いつもと異なる担当者による訪問など、不審な点がみられる場合は「配置従事者身分証明書」の提示を求め、裏面の社名をご確認いただきますようお願い申し上げます。
万が一、このような不審な訪問営業の被害にあわれてしまった方は、最寄りの消費生活センターや警察(生活安全課)の窓口へご相談ください。
富士薬品が「やばい」わけではありませんが、消費者としての立場ではこのような事例には注意が必要です。