ブリヂストンに転職すると後悔する？理由と実態を解説

ブリヂストンは、待遇の良さやネームバリューなど様々な要因によって転職市場で高い人気を誇っていますが、「ブリヂストンに転職すると後悔する」と言われることもあります。

本ページでは、「ブリヂストンへの転職は後悔する」と言われる理由や実態について解説しています。

ブリヂストンへの転職方法・転職難易度に関しては以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

ブリヂストンはどんな会社？

ブリヂストンは日本を代表するタイヤメーカーです。国内だけではなく海外売上高比率も8割を超えており、海外においても高いシェアを誇っています。

大企業ならではの安定した雇用体系が取られているうえ、多くの社員が年収1,000万円に到達できる人気企業となっています。福利厚生も手厚く、ネームバリューも非常に高いので、転職市場ではおすすめの会社です。

ブリヂストンの転職難易度は？中途採用は厳しい？

ブリヂストンは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。

dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、ブリヂストンはトップ300にランクインしていることから、転職市場におけるブリヂストンの人気は非常に高いと言えます。

一方で、ブリヂストンが公開しているデータによれば、2023年度におけるブリヂストンの中途採用比率は71.3%となっており、ブリヂストンは積極的に中途採用を行っていることが分かります。

年度	新卒採用人数	中途採用人数	中途採用比率
2020年度	228人	323人	58.6％
2021年度	114人	188人	62.2%
2022年度	114人	203人	64.0%
2023年度	214人	534人	71.3%

このように、ブリヂストンは転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。

ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由

転職市場における人気が高く、転職難易度が非常に高いと言われるブリヂストンですが、「ブリヂストンへの転職は後悔する」と言われることがあります。

ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由#1:
保守的な文化に慣れる必要がある

保守的な文化に慣れる必要があるというのが、ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

ブリヂストンは、日本の老舗メーカーらしく堅実で慎重な社風です。その分、意思決定のプロセスが長く、リスク回避の意識が強い、そして前例を重視する文化が根強いのが特徴です。

項目	詳細
意思決定のプロセスが長い	■ 大企業ならではの合意形成のプロセスが多く、稟議（承認フロー）が厳格 ■ 新しい提案をしても、上層部の承認を得るまでに時間がかかり、スピード感を持って進めるのが難しい
リスク回避の意識が強い	■ グローバル企業として安定経営を重視 ■ リスクを取って新しいことに挑戦する風土は強くない
前例を重視する文化が根強い	■ 過去の成功事例に基づいて判断する文化 ■ 前例のない取り組みには慎重になりがち

こうした文化は、ブリヂストンの安定した成長を支えている一方で、スピード感を持って新しいことに挑戦したい人にとっては大きな壁になる可能性があります。

これらの要素があるため、転職者にとっては「変化を起こしにくい環境」と感じられることがあり、後悔の理由になり得ます。

ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由#2:
年功序列でもどかしい思いをする機会が多い

年功序列でもどかしい思いをする機会が多いというのが、ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

ブリヂストンのような日系企業は、依然として年次や社歴を重視する年功序列的な要素が強いです。どれだけ成果を上げても、若手や中途採用者は昇進や重要なポジションを任されるまでに時間がかかることが多いです。

特に、ブリヂストンのような優良企業は離職率が低く、昇進したくても上層部が詰まっていることからなかなか昇進できないことが珍しくありません。

また、年次によって仕事の役割や裁量が明確に分かれているため、実力があっても年次が浅いと責任のある仕事を任されにくいことがあります。

納得できなくても年次の高い社員の意向に従わざるを得ない場面も多く、自分の能力を十分に発揮できないともどかしさを感じることがあります。

ブリヂストンは出世して自分で裁量を持てるようになるまでに非常に長い時間がかかります。特に向上心がある方や起業家マインドがある方は、ライフスパンの長さに焦りを感じてしまいやすいです。

ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由#3:
出世争いが熾烈で、新卒が優遇されやすい

出世争いが熾烈だというのも、ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

ブリヂストンは高収入で社会的な評価も高い一方、昇進していくためには厳しい競争を勝ち抜く必要があります。幹部候補や管理職を目指す場合、常に結果を出し続けることが求められます。

しかしながら、ブリヂストンにおける同僚（競争相手）は、優秀な人が多いです。また、幹部候補の人数が多いために、自分に少しでもマイナス評価があると出世レースから大きく後退してしまいます。

また、日系企業は新卒を優遇する文化が根強いため、同じようなパフォーマンスだと新卒が優先されてしまいます。

このように、ブリヂストンは高年収を安定して実現できる企業ではあるものの、転職した場合は出世はとてもハードルが高いというのが、ブリヂストンへの転職は「後悔する」と言われる理由の1つです。

ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由#4:
全国転勤の可能性がある

全国転勤の可能性があるというのも、ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

事業所や工場、支社が全国に点在しているブリヂストンでは、特に総合職の場合は全国転勤の可能性があります。幅広い経験を積ませるという観点でも、全国転勤の機会は多いです。

転職時には「しばらくは同じ勤務地で働ける」と考えていても、数年後に遠方の拠点へ異動を命じられることがあり、家族の事情やライフプランに影響を及ぼすことがあります。

また、全国転勤のみならず海外駐在の可能性もあり、こうした異動や駐在を望まない人にとっては後悔する要素となります。

ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由#5:
海外勤務や出張の頻度が多い・単身赴任がある

海外勤務・出張の頻度が多すぎるというのが、ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

海外売上比率が高く、グローバルに事業を展開しているブリヂストンでは、海外勤務・出張の機会が非常に豊富です。海外で働くことができるのは魅力的ですが、移動や現地での仕事など大変なことは多いです。

また、こうした駐在に加えて単身赴任が辛いというのも、ブリヂストンへの転職は後悔すると言われる理由の1つです。

ブリヂストンに転職すると海外駐在の機会があります。年齢やタイミングによっては家族を置いての単身赴任を余儀なくされることがあり、ブリヂストンへの転職を後悔することがあります。

ブリヂストンへの転職がおすすめの理由

ブリヂストンへの転職がおすすめの理由としては、下記のような理由が挙げられます。

ブリヂストンへの転職がおすすめの理由#1:
大手企業としてのネームバリューがあるため

ブリヂストンへの転職がおすすめの理由として、大手企業としてのネームバリューがあるためという点が挙げられます。

ブリヂストンは、高年収や安定したキャリアパスが期待できるだけでなく、一般認知度が高く信用性の高い会社です。ブリヂストンで働いていることは自身の信用性を大きく高めることにつながります。

信用性が高いことは、高額な住宅ローンを引きやすいなどのメリットにも繋がります。国内で最も有名かつネームバリューのある会社で働くことができるというのが、ブリヂストンへの転職がおすすめな理由です。

ブリヂストンへの転職がおすすめの理由#2:
年収が高いため

年収が高いというのも、ブリヂストンへの転職がおすすめの理由の1つです。

ブリヂストンは上場会社なので、有価証券報告書で平均年収が公開されています。有価証券報告書によれば、2024年3月期におけるブリヂストンの平均年収は748万円（平均年齢: 41.6歳）となっています。

年度	平均年収	平均年齢
2024年3月期	748万円	41.6歳
2023年3月期	749万円	41.5歳
2022年3月期	730万円	41.0歳
2021年3月期	686万円	40.4歳
2020年3月期	728万円	40.0歳
2019年3月期	723万円	40.1歳

ブリヂストンに転職すると、年収が上がるというだけでなく自分自身の市場価値も上がるというメリットがあります。

仮に転職後に合わないと感じても、ブリヂストンで数年間働いた経験があれば、転職市場における市場価値は非常に高くなります。

転職活動における幅広がるため、より高年収企業に転職したり、自分の好きな業界で仕事をすることなどもできるようになります。

ブリヂストンへの転職がおすすめの理由#3:
ホワイト企業であるため

残業時間がそれほど長くないホワイト企業であるというのも、ブリヂストンへの転職がおすすめの理由の1つです。

ブリヂストンは公式に平均残業時間を公開しています。公式によれば、2023年度におけるブリヂストンの平均年間所定外労働時間は216時間（月平均残業時間: 18時間）となっており、長い水準ではないことが分かります。

ブリヂストンは大企業でコンプライアンス意識も高いため、ハラスメントなどもほとんど見られません。ホワイト企業で働きたい人にとってブリヂストンはおすすめの会社となっています。

ブリヂストンへの転職がおすすめの理由#4:
中途は配属リスクが少ないため

中途は配属リスクが少ないというのも、ブリヂストンへの転職がおすすめの理由の1つです。

ブリヂストンは、事業部によって携わる業務の内容が大きく異なります。特に新卒の場合は、どこに配属されるかが大きな要素となっており、「配属リスク」と呼ばれることもあります。

一方で、ブリヂストンの中途採用では最初から特定の部署や職種を前提として採用されることが多いです。即戦力としての採用が前提となるため、応募時に提示された職種・勤務地で働ける可能性が高いと言えます。

そのため、「入社後に希望しない部署に回される」というリスクが少なく、転職先としておすすめされる理由の一つになっています。